どう見ても無理ゲーな数式、その解き方に衝撃走るも… 7割弱が「使用経験なし」と判明

2024.07.23 05:15
提供:Sirabee

7割弱の人が、電卓の「M」キーを使用した経験がないと判明。しかしこの機能があると「通常ではできない計算」が可能に。

電卓メモリーキー

ピアノ初心者にとって「鍵盤の黒」が未知の領域なように、電卓初心者にとって「アルファベットキー」は、得体が知れない存在。中には「触れるのすら怖い」という人もいるのでは。


今回はそんな電卓初心者にこそ知ってほしい、頼れる電卓キーを紹介しよう。


【関連記事】電卓のACキー機能、5割弱が誤解していると判明 「全部消す」つもりでバンバン押してたが...



アルファベットキー、使ってる?


電卓の「アルファベットキー」と聞いて、どんな文字を連想しただろうか。AC(C)やHMSなど、電卓キーには数字や記号以外に、様々なアルファベットが存在する。


しかし悲しいことに(記者含む)大勢のユーザーが、これらのアルファベットキーの有能ぶりを知らず、四則演算のみで電卓を使用しているのだ。


これは、人間が「脳のわずか数パーセントしか使用できていない」という事実と似ていないだろうか。



半数以上が「使った経験なし」


以前、Sirabee編集部が全国の10〜60代の男女654名を対象に調査を実施したところ、電卓のメモリー機能の使用・活用経験がある人は、全体の31.2%と判明。


メモリー機能グラフ

つまり、7割弱の人が「メモリー機能を使ったことがない」と明らかになったのだ。かくいう記者も「何やら電卓にはメモリー機能があるらしい」という事実は漠然と知っていたが、30余年に渡って「使ってみよう」とは一度も思わなかった。


メモリー機能グラフ


そこで今回は、世界で初めて「電卓技能検定試験」を実施した一般財団法人「日本電卓技能検定協会」に、同キーのポテンシャルについて話を聞くことに。


その結果、メモリーキーがあることで電卓の可能性がどれほど広がったか、驚きの事実が明らかになったのだ...。



メモリーキー、あまりに優秀すぎる...


まずは「電卓技能検定試験」において、どの辺りのレベルからメモリーキーが必須なのか尋ねてみると...。


なんと、担当者からは「電卓技能検定試験では、メモリー機能は全ての級・段で使用します」との回答が。どうやら同キーの存在は、電卓界においては「基本のキ」であるようだ。


「電卓で分数の計算は不可能」と考えている人も少なくないと思うが、じつはメモリーキーを使えば、あっという間に計算可能なのだ。


分数の計算


例えば画像のような問題(例1)では「35×4÷7」と入力してから「M+」キーをプッシュすることで、左辺の計算結果を記録。


続いて「20×8÷16」と入力し、再度「M+」キーをプッシュ。最後に「MR」キーを打てば、複雑怪奇な数式の答えが数秒で導き出せる。他にも「()」を使用した複合計算も、メモリキーの独壇場。


つまり、メモリーキーは電卓の計算の次元を、ひとつ上に上げてくれる、なんとも頼もしい存在なのだ。


電卓メモリーキー


各キーの役割を説明すると、「M+」で独立メモリーに直前の数値、または計算結果を加える。「M–」で独立メモリーから直前の数値、または計算結果を引く。


電卓メモリーキー


そして「MR」(メモリーリコール)で独立メモリーに記憶された数値の合計を表示し、「MC」(メモリークリア)で独立メモリーに記憶された数値を全て消去する...という寸法である。



初心者の「あるあるミス」に注意


あまりに有能なメモリーキーだが、初心者が使用する際にはケアレスミスに要注意。


電卓検定協会の担当者は、よくあるミスとして「『M+』を押したつもりが押されていなかったり、メモリークリアを忘れる等のミスがあります」と例を挙げつつ、「メモリー機能は『独立した記憶場所』と考えると、良いと思います」とのアドバイスを寄せてくれた。


また、こんなにも優秀なメモリーキーが「7割近くの人に使われていない」という非情な事実に対しては「思っていた以上に、メモリー機能が使用されていないと感じました。使い方が分からないのでは...と推察しました」とのコメントが。


次に電卓を使用する際は、「メモリーキーはともだち こわくないよ」の精神で、ぜひチャレンジしてほしい。





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執筆者プロフィール


秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。


新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。


X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。


(取材・文/Sirabee編集部・秋山 はじめ 取材協力/日本電卓技能検定協会)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年5月28日~2024年6月4日 調査対象:全国10代~60代男女654名 (有効回答数)

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