「おっさんずラブ-リターンズ-」出演中の井浦新&三浦翔平にインタビュー

井浦新&三浦翔平、撮影現場を振り返る「異種格闘技戦のような、魂のぶつかり合いでした」<おっさんずラブ-リターンズ->

2024.03.01 06:00
「おっさんずラブ-リターンズ-」出演中の井浦新&三浦翔平にインタビュー

田中圭主演、吉田鋼太郎、林遣都らが出演するドラマ「おっさんずラブ-リターンズ-」(毎週金曜夜11:15-0:15ほか、テレビ朝日系)。「おっさんずラブ」シリーズは、2016年に単発ドラマ、2018年に連続ドラマが放送。2019年には映画化がされ、さらに航空業界に舞台を移したパラレルワールドドラマも放送された。今作は、2018年版“おっさんずラブ”の続編となる。

新婚生活を送る“はるたん”こと春田創一(田中)&牧凌太(林)と、彼らの新居に乱入してくる、元「天空不動産」東京第二営業所の部長で、現在は“家政夫の武蔵さん”こと黒澤武蔵(吉田)が、新しい“愛のカタチ”を模索していくドラマとなっている。

今回WEBザテレビジョンでは、春田が働く「天空不動産」東京第二営業所に中途採用で入社した和泉幸を演じる井浦新と、和泉と同居し、移動式おかかおむすび専門店「おむすびごろりん」を営む六道菊之助役の三浦翔平にインタビューを実施。人気シリーズに新たに参加することの難しさや現場の雰囲気、お互いへの思いなどを語ってもらった。

オファーに「ここで『おっさんずラブ』なのか、と」

――今回のオファーが来た時はどう感じましたか?

井浦:貴島P(貴島彩理プロデューサー)とはこれまで3作品ご一緒してきたのですが、今回オファーをいただいた時は、ここに来て「おっさんずラブ」か、と複雑な思いもありました。

ただ貴島Pはいつも僕に「大切な人を失った時、人はその悲しみをどう乗り越えていくのか」というテーマを与えてくれて…もちろん違う人を違う形で亡くしているんですが。今回は「おっさんずラブ」の世界を通してまた考えていけるのがうれしいと思いました。

三浦:僕の中で、いただいたお話は断らないと決めている方が何人かいるのですが、そのうちの一人が貴島Pなので、断る選択肢はありませんでした。同時に作品名を聞いた時に、自分が参加するという以前に、視聴者として続編を作ることが普通にうれしかったです。

――元々「おっさんずラブ」シリーズのファンだったんですね。

三浦:こんなに真剣におじさんたちがピュアな恋愛をしているのが、愛おしくもあり、切なくもあり…。心が温かくなるじゃないですか。いざ現場に入るといろいろ分かることがあって。監督然り、演者さん然り、技術さん然り、全員が一丸となって作っていたんです。そりゃ共感できるよ、この作品は…と思いましたね。

お互いへの信頼感を明かす「もうキスしているんです、実は」

――人気シリーズに新たに参加することについてはいかがでしたか?

井浦:僕らが関わる前から何作品も作り上げてきた“完成されている組”なので、そこに入っていくのは…

三浦:気が重かったですよね(笑)

井浦:やはり試されますし、何かを残さないと何のために来たんだと。きっと自分たちが勝手にハードルを上げているのもあると思うのですが、相応の覚悟がないと飛び込んで行けませんでした。でも現場に入ってみたら、スタッフ・キャストの皆さんが僕らをちゃんと迎え入れてくださって、この作品への思いや愛を強く感じました。

――プレッシャーや不安がある中で、お互いがいてよかった、心強いと思うことはありましたか?

井浦:ありました。貴島Pの「あのときキスしておけば」(2021年)で初共演して、それこそ自分にとっては同性の初キス相手なので…。

三浦:もうキスしているんです、実は。

井浦:ちょうど今、NHK大河ドラマ「光る君へ」では親子役として半年くらいずっと一緒にやってきたこともあり、とても心強いですし、積み重ねていることで必然的に新しいことにチャレンジできるので、すごく楽しいです。気持ちとしては、心配はしていないけど安心はしたくないと思いながらやっています。

三浦:まさにその通りですね。すでに出来上がっているチームの中で、さらに恋仲になっていく菊と和泉さんの関係性なので、逆に初めましての人だったらどうなっていたのかな、と思います。新さんだったので、僕は安心安全でした。

井浦:安心安全(笑)。

「誰よりも僕ら二人の頭の中がバグりますから(笑)」

――和泉と菊之助を作っていく中で、二人で何か話はされたのでしょうか?

三浦:大河ドラマのロケの時に「どうでした?」って聞きませんでしたっけ?

井浦:聞いてたね。自分が先におっさんずラブの撮影に入ったから。

三浦:「菊的には切ない方がいいんですよね?」「切なくなればなるほど多分良いと思うよ。貴島Pが好きなタイプのやつだよね」みたいな、そんな話をしました。

井浦:先に撮影に入っていたので、自分が感じた現場の温度感を伝えました。

――二人での撮影の前に話されていたんですね。

井浦:話せるチャンスがあったので。

三浦:別現場(『光る君へ』)の父と子の時に話しました。誰よりも僕ら二人の頭の中がバグりますから(笑)。平安時代から現世に戻って来られたと思います。

「異種格闘技戦のよう」「監督がカメラの横で爆笑」現場の雰囲気も

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

井浦・三浦:いいですよね。

三浦:こんなに笑う現場、僕はこれまであまり経験がなかったです。もちろん和気あいあいとする現場はありますが、これほど爆笑しているのは初めてに近いかもしれません。監督がカメラの横にいて爆笑しているんですもん。

井浦:本番中にも笑い声が聞こえてきます(笑)

――特に印象に残っているシーンはありますか?

三浦:全員そろったのが第5話の熱海の温泉のシーンだったのですが、良い雰囲気というか、各々がエネルギーをぶつけ合っていました。異種格闘技戦のような、魂のぶつかり合いでしたね。

井浦:本当にそうだった。みんなどこかしら負傷して帰るっていう(笑)。

三浦:とにかく楽しい雰囲気の撮影でした。一番笑っていたのは監督かな。

井浦:それが俳優部にとっては指針になるので、監督やスタッフの皆さんが楽しんでいるとほっとします。これで間違ってはいないんだと。

――終盤にかけての見どころを教えてください。

三浦:第8話は、…結論から言うと、ふざけてますよね。

井浦:そうだね。ふざけてるっていうのもちょっとネタバレになりそうだけど(笑)。

三浦:久しぶりに台本で爆笑しました。「嘘だろ!? 何だこれ!」って。本当に笑えました。第8話は総当たり戦です。団体戦。

井浦:総当たり戦だね。

三浦:この作品のヒロインはやっぱりあの人だったんだというのが明確になります。そして、菊と和泉さんに関しては、家出中なのでちょっとギクシャクというか、会う頻度が減っています。

それぞれの生活を送る中で、クライマックスに向けてもうひと盛り上がりもふた盛り上がりもしていくと思います。

――最後に、放送を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

井浦:真剣にやっているので、我々。全力で。

三浦:今回、家族愛がテーマとなっています。日本だけではなく世界中に、この愛が届けばいいなと思いますので、皆さんも一緒に応援していただければうれしいです…と、和泉が言っていました!

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