インドの人気女性YouTuberが自殺父親は持参金をめぐって義父母に殺害されたと主張

2023.11.25 18:32

提供：ユーチュラ

チャンネル開設からわずか6カ月で67万人の登録者を集めていたインド人女性が、義父母の家で首をつって死亡しているのが発見されました。この女性の父親は、結婚持参金をめぐって彼女が義父母に殺害されたと主張しています。

持参金をめぐるいざこざが原因か

YouTubeチャンネル「Malti Chauhan Fun」を今年6月に開設したMalti Devi（23歳）。彼女は主に日常生活やダンスの動画を投稿。半年足らずで2400本も投稿するなど精力的に活動して登録者を増やしていました。

しかし、11月23日、Maltiは彼女の産まれ故郷でもあるウッタル・プラデーシュ州の義父母の家で、屋根から首をつって死亡しているのが発見されました。突然23歳の娘を亡くしたMaltiの父親は、娘は持参金が原因で義理の両親に殺されたと訴えています。

インドでは、花嫁の家族が花婿とその家族に現金や財産を贈る「ダウリー」（結婚持参金）という風習があります。持参金は家族の収入の数年分に相当することもあるといい、大きな経済的負担となるばかりでなく、花嫁が家族によって殺害されたり、自殺に追い込まれる事件も多数起こっています。ダウリーは1961年に禁止されましたが、特に農村部では依然として根付いており、インド政府の統計では、ダウリーをめぐり毎年7000人も死者が出ています（2017年～2021年の平均）。

自身のチャンネルでSOSを発信

Maltiが投稿していた最近の動画では、夫が他の女性と不倫関係にあり、そのことを咎めると夫が暴力を振うこと、義父母がさらに持参金を要求して嫌がらせをしてくることを明かしていました。また別の動画では、夫が友人らと共謀して彼女の宝石を全て奪ったことや、夫から何度も殺害の脅迫を受けていることなどを告白。特に最近は苦悩を抱えた面持ちで、時に泣きながら訴えかける内容が多く、Maltiは自身のチャンネルを通して助けを求めていたのかもしれません。

父親の訴えを受けて警察は捜査を進めており、現地メディアに対して「被害者と夫の間にトラブルがあったことを確認し、あらゆる側面から調査をしている」とコメントしています。