乃木坂46・山下美月、後輩メンバーからの初々しい反応で笑顔に「すごくかわいいなと思いました」＜さらば、佳き日＞

2023.07.15 05:00

乃木坂46・山下美月と鈴木仁がW主演を務める「さらば、佳き日」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレビ東京系)が現在放送中。同作は、茜田千の同名漫画を原作に、ある地方都市に“新婚夫婦”として引っ越してきた兄妹と、その親や友達、職場や近所の人々など、二人を取り巻くさまざまな人間関係を描くヒューマンラブストーリー。頼りないが心優しい性格で、絵本の出版社で働く兄・広瀬桂一を鈴木が演じている。

WEBザテレビジョンでは、幼い頃から留守にしがちな両親に代わり、家事などをこなしてきたしっかり者で、保育園の先生として働く桂一の3歳年下の妹・広瀬晃を演じる山下にインタビューを実施。作品の魅力や、周囲からの反響、撮影現場でのエピソードなどを聞いた。

演じながら、作品の温度感に魅了され――

――出演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。

お話をいただいたときに原作漫画を読ませていただいて、桂一と晃の間に生まれている絆や関係性が、すごく繊細に淡く美しく描かれている作品だなと思いました。これを実写化するのは大変なことなのではないかと思いながらも、ぜひやらせていただきたいと思いました。

――この作品の魅力はどんなところだと感じていますか？

温度感が独特の作品だと思っています。私が演じさせていただいている晃という役も、ちょっと冷たそうな儚い雰囲気がありますが、裏ではすごく情熱的。それぞれの登場人物が人間的に生々しく生きていて、その力強さは感じるけれど、それをすごく高い温度で描いているかといったらそうではなくて、気持ちよく爽やかに描かれているところが、個人的にすごく好きです。

――撮影現場の雰囲気はいかがですか？

監督や現場のスタッフさんも、この作品について本当に熱心に考えてくださっていて、正直私一人では生み出せないような感情も、現場で他のキャストさんやスタッフさんの意見を聞くことで、一つ一つ作ることができています。これだけ丁寧に作品作りをしてくださるチームなら、私も一生懸命頑張るだけだと思って、すごく安心して撮影しています。

「私も家事を頑張りました」後輩メンバーの言葉にキュン

――既に放送が始まっていますが、反響についてはどのように感じていますか？

放送が終わったら、大体いつもSNSなどで皆さんのコメント・感想をこっそり読ませていただいているのですが、スローペースでお話が進んでいくので、皆さんもじっくりストーリーに没入してくださっているのを感じて、それぞれの登場人物に寄り添ってみっちり感想を書いてくださる方が多くて、本当にうれしいしありがたいなと思っています。

――メンバーから、感想や反応はありましたか？

後輩メンバーから「見ます！」「見ました！」という声を聞きます。家事をするシーンが多いのですが、「ドラマを見て私も家事を頑張りました」と言ってくれる後輩もいて、すごくかわいいなと思いました。うれしいです。

晃の面倒見の良さに感服「私は毎日自分のことで精一杯」

――今回演じる広瀬晃という役柄について、どんな印象を持ちましたか？

しっかり者で、世話好きで、家事も得意で、一見大人びた女の子ではあるのですが、原作を読み進めていくうちに、すごくピュアで子供の部分が強いということが分かってきました。真っすぐだし、ちょっと頑固なところや自分の芯を曲げずにブレないところは、強くてたくましいなと思いますが、実はガラスのハートを持っていたりと、すごくかわいいらしい女の子だと思います。

――共感する部分はありますか？

私自身は一人っ子で、リアルな兄と妹の距離感が分かるかといったら、正直あまりピンとはこないのですが、ずっと一緒にいるからこそ、無言でも心地の良い時間が流れる関係性は何よりも大事にしたいなと思いますし、晃にとっても桂一と一緒にいる時間が何にも変えられないものなのだという、その大切さはすごく分かりますね。

――晃と山下さんの共通点、もしくは相違点があれば教えてください。

晃は家事がすごく得意な役なのですが、私も家事をするのは好きで、仕事が夜遅くに終わっても、家に帰ってきてからいつも大体1時間ぐらいは掃除をしていたり、ご飯も自分で作って食べるのがリフレッシュになっている部分もあるので、そこは似ていると思います。

一方で、晃はすごく面倒見がいいのですが、私は毎日自分のことで精一杯という感じなので、人のことまでちゃんと見ながら効率的に動いているところはものすごく偉いなと思います。

――晃は桂一のどんなところに惹かれていると思いますか？

そのことについては、この作品にインする前からずっと考えていました。晃が桂一のどの部分を好きになったかというのは、原作でも明確には描かれていなくて、監督もインする前に「何か分からなくていい」「分からないという感情を大切に演じてほしい」とおっしゃっていて。

物心ついたときから桂一がいつもそばにいて、桂一と一緒にいる時間が晃の人生の軸になっていき、必然的に好きになったというか。この人がいないと生きていけないという気持ちが強かったのだろうなと演じていて思います。

同い年のキャストがそろい、現場はまるで「学校の休み時間」

――鈴木仁さんの印象と、共演してみての感想を教えてください。

兄妹の役なので、最初からどれだけ壁を作らずにお芝居できるかというのがすごく重要だと思っていたのですが、実際にお会いしてみたらとても優しいし、お芝居に対しても真剣に取り組んでいらっしゃる方だなと感じました。実年齢が24歳と同い年なのもあって、お芝居をするうえですごく居心地のいい感じで一緒に撮影できています。

――撮影の合間のエピソードがあれば教えてください。

鈴木仁さんと、伊藤あさひさんと、加藤小夏さんの4人が全員同い年という奇跡が起きたので、その4人は学校の休み時間みたいな感じでずっと喋っていますね。

私自身は鈴木さんとのシーンが多いのですが、今日も朝撮影してきて、鈴木さんが前の取材会のときに私の印象を聞かれたという話をしてくれたので、「私が鈴木さんの印象を聞かれたらなんて答えればいい？」と言ったら、「紳士な人ですと言ってくれ」と言われました(笑)。なので、言っておきます(笑)。

――晃と桂一の母・広瀬奈緒美役の小沢真珠さんの印象をお聞かせください。

これまでの出演作を見させていただくと、かっこいい女性役やコメディーチックな面白い役などさまざまな役を演じられていて、パワフルですごくキャッチーな方だと感じていました。全ての作品で、ものすごいインパクトを残していらっしゃる方だなと思っています。

今作では、それぞれの登場人物が暗い気持ちを抱える中で、もちろん真珠さん演じる奈緒美も問題を抱えているのですが、奈緒美個人のパワーがすごく強いので、そのパワーを現場でも感じています。

山下家はマイペース「それぞれが自由に生きています(笑)」

――山下さんは、広瀬家をどんな家族だと捉えていますか？

性格も、仕事も、今自分がしていることも全然違うので、それぞれが独立しているというか、それぞれの時間を生きている家族だなと思います。

――山下さんご自身のご家族はどんな雰囲気ですか？

父は自分の趣味の時間を大事にしていて、母は料理をするのが好きで、みんなものすごくマイペースです。誕生日だから、クリスマスだからとみんなで集まってイベント事をするというよりは、本当にたまに集まるぐらいで、それぞれが自由に生きています(笑)。

――“大きな秘密を抱えた夫婦”にちなみ、山下さんの秘密を教えてください。

いつも行くカフェで、これまではアイスティーしか頼んでいなかったのですが、最近はコーヒーが飲めるようになったので、ブラックコーヒーを頼むようになりました。

――今後、注目してほしいポイントがあれば教えてください。

3話の中で晃は、桂一のことを忘れよう、普通の人生を生きようと、今までずっと一緒だった桂一と離れて暮らすという決断を下すのですが、一方の桂一はそんな晃のことを思い続けて数年間一人で生きてきたという、そのすれ違いが4話以降はより濃く描かれるので、最終話に向けて、この二人の関係性が離れていくのか、それとも縮まっていくのか、その距離感にも注目していただけたらうれしいなと思います。

――最後に、視聴者に向けたメッセージをお願いします。

この作品は話が進めば進むほど、登場人物たちのいろいろな思いが交わっていきます。どの登場人物に感情移入できるかは人それぞれだと思うのですが、個人個人が本当に愛らしく、応援したくなるようなキャラクターで、儚くけなげに描かれているので、ぜひ全話を通して見てもらって、何かを感じていただけたらうれしいです。