躁うつ病とADHDを抱えるてんちむ、自分自身との向き合い方を語る「自分を認めて、自分を大事にしてほしい」

2023.05.09 19:01

提供：ユーチュラ

5月8日、「てんちむ」（登録者数170万人）が「ADHDが酷すぎて病院行ったら色々発覚したんですが」と題する動画を公開。自身の病気やメンタルについて詳細に語りました。

躁うつ歴15年

てんちむは、SNS上で躁うつやADHDに悩む人を多く目にし、そうした病気に悩む人の力になれればとの思いでこの動画の撮影を決めたといいます。

メンタルの病気は完治するよりも「一生付き合っていくもの」であると語るてんちむ。自身は中学時代、家庭裁判所から保護観察の通達を受け、週に1～2回カウンセラーと面談をしていたそう。カウンセラーの指示で病院を受診したところ、うつ病が発覚。当時は「ただの反抗期だと思っていた」「えっうつなのこれが」と、自分がうつ病とは気づけなかったと振り返ります。

症状は時期によって様々だとしつつ、とにかく「自分が暴れちゃう」「破壊衝動とか自殺願望」が湧いてくると語るてんちむ。中学生のときには、ベッドから起き上がれなくなったときがあり、友人や母親は、てんちむが死んでいないか確認していたそうです。

ギャルモデルをしていた18歳のときにもうつ病の波が来たそう。撮影中、てんちむは目を開けることができないほどの眠気に襲われ、スタッフに「3・2・1」と合図を出してもらい、シャッターを切る一瞬だけ頑張って目を開けたこともあるそうです。

年を重ねるごとに悪化するADHD

YouTube活動を始めてからは、視聴者にADHDを疑われるようになり、病院でADHDの診断を受けます。当初は私生活には支障はないと考えていたものの、海外で活動するようになると、ワクチンパスポートやハイブランドの服をなくしたり、仕事で使うパソコンをなくしたりと、物忘れが激化。これを受けて、医師に薬の服用を相談したそうです。

医師はてんちむの動画をよく見ていたらしく、ADHDは薬で抑えることもできるとしつつ、1つの「個性」と捉えることもできるので、薬で抑えるのが必ずしも正しいとは限らないと説明したそうです。てんちむは

（ADHDの）自分を肯定し始めることができたっていうか、自分の中で考えが変わった
ストレスたまるから薬を飲もうと思っていたけど、「天才って何か欠けてる」って言うし！？
普通じゃないのがコンプレックスだったけど、今は逆に（薬を飲んで）普通になる方が怖い

と、医師の言葉で考えが大きく変わったと振り返りました。

動画の最後では、自分と同じ病気を持つ人々に向け、うつ病になったり、物忘れをしたりしてしまうのは「それも自分」と受け入れ、自分を大事にしてほしいと訴えました。

コメント欄では「こうやって有名な方々が明るく話してくれると世間からより理解得られるので本当に本当にありがたいです」「てんちむさんみたいな有名な人が発信してくれるとすごく勇気づけられます。応援してます！！」など、てんちむに勇気をもらったという声が多く寄せられています。