木村花さん、テラスハウスで取材した記者が感じたまっすぐな人柄・コスチューム事件の語られていない面
2020.05.26 21:17
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23日に亡くなったリアリティショー「テラスハウス」最新シーズン「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」に出演中だったプロレスラー・木村花さん(享年22)。この記事では、番組で見せていた人柄を振り返るとともに、実際に今年2月、取材した記者が感じた印象を明かす。
花さんは神奈川県横浜市出身、1997年9月3日生まれ。スターダム所属の女子プロレスラーで、母は元プロレスラーの木村響子さん。テラスハウスには2019年9月より入居しており、現在のメンバーでは最長の入居期間だった。
プロバスケットボール選手の田渡凌に一目惚れし、ピュアすぎるリアクションが話題に。その後入居したモデルの“ビビ”ことラズドゥミナ・ヴィオレッタと三角関係になり、失恋したが、最後までまっすぐと凌にぶつかっていった姿が印象的だった。
その流れで勃発したのが、花さんのアンチが急増したきっかけとして報じられている“コスチューム事件”。一言で言ってしまえば、花さんが洗った後取り忘れた10万円以上する特注のコスチュームを快が誤って自分の洗濯物と一緒に乾燥にかけてしまい花さんが激怒したという顛末だが、あくまでそれは表面的なあらすじであって、事件が至るまでには色々な原因があったことは、全話もれなく観ていた視聴者であれば理解していることであろう。
2人は仕事に対しての向き合い方に大きく相違があったようで、花さんはこれまで少しずつ溜まっていた快への生活態度への不満がこれをきっかけに爆発。もちろん仕事観は人それぞれだが、一度は惹かれ合った男女がここまで大きくすれ違ってしまうとは…とスタジオにも視聴者にとっても衝撃だった。快がその後卒業するシーンで花さんは握手で別れ、「ハグはできなかった。ハグはちょっとまだ。いつか今日のハグを」と話し、今はまだできないがいつかこの日の分のハグができるように関係を修復していきたいという思いをこぼしていた。
事件が起きたのもプロレスへのまっすぐで熱い思いゆえ。一試合一試合、命を懸けて闘っていたその姿はメンバーに常に刺激を与えていた。入居時は「シングルのチャンピオンになりたい」「ゆくゆくはおっきい会場とかでメインイベントをできるようになりたい」と目標を語っていた花さん。
インタビューでは「今まで女子プロレスは敷居の高いものというか、なかなか女性や若い方が見に来る機会がなかったと思うんですけど、テラスハウスを通じて『女子プロレスって面白いんだよ』というのをやっぱり伝えていきたいし、日頃私もよく泣くのでプロレスラーだからと言って強いわけではないというのも伝えていけたらなと思います」と話していた。
何度も本音でぶつかって喧嘩をしていたが姉妹のような関係だったという水越愛華が配信回を観て、自身へのスタジオメンバーの意見に耐えきれず号泣した第32話では、愛華に好意を寄せていた会社員のトパス・ジョンキンバルーに慰めるように背中を押したり、京都旅行のダブルデートでは一緒に寝たがる俊幸から夢を守ったり…。
肉食過ぎる行動が物議を呼んでいた俊幸のことも心配していたといい、俊幸が自身に送られた多数の誹謗中傷コメントをさらけ出したツイートに対しては「社長の良いとこ見れないなんて、知らないなんて可哀想。いつも笑わせてくれてありがとう」とリプライしていた花さん。さらに俊幸は花さんの死去後、「俺が袋叩きにされた時、真っ先に心配してくれた花の優しさを絶対に忘れない」と3月4日のLINE会話画面を投稿。そこでは花さんが「私は社長と住んでて本当に楽しいし飾らないしとしくん最高だし面白いし、視聴者は一部分しか見れずに可哀想だなーと思うよ きもいの一言で片付けられる人間じゃない いつもありがとう!」「お互い頑張ろうね!」と俊幸にメッセージを送っていた。
モデルの鈴木志遠も花さんを追悼した長文の手紙で、「花ちゃんはいつも僕が落ち込んでいたらすぐ心配してくれたね。『大丈夫?』とか『元気ないね、どうしたの?』など人の変化にすぐ気づける優しい女性だね。そしていつも悩みをきいてくれた。ありがとう。僕は人に悩みをほとんど打ち明けられないから花ちゃんに相談してすごい楽になった」と表しきれない感謝の思いをつづっていた。
ソロショットはそれぞれ家の中の違う場所で撮影を行い、花さんは女子部屋のベッドの上で撮影。記者を気遣って部屋を急いで片付けてくれ、撮影中も寝っ転がってもらうなどポージングの指示にも「グラビア撮影みたい(笑)」と笑いながら快く応じてくれた。カメラを通して観ていた姿と変わらず、素直でまっすぐ、誰に対しても壁を作らない天真爛漫な人という印象。
反響について心境を聞いたときは、恋する自分を客観的に観たときのことを振り返り、「『うわ~、自分めっちゃキモいな』と思いながら観ているし、凌さんがいたときは『うわ、自分何言っているんだろう、何言ってんの!?私、めっちゃキモい!』とか思いながら過ごしているので、観ている方に『可愛い』とか言って頂くのは『ちょっと何言っているのか分からないな』と思います(笑)」と照れながら答えていたが、胸の内では誹謗中傷への辛い思いを抱えていたのかもしれない。
スターダムは26日、オフィシャルサイトにて警察による判断の結果について「事件性は無いものと伺っております」とコメントを発表。「より詳しい死因等につきましては、ご遺族のご意向により公表を差し控えさせて頂きます」とし、今後詳細について「当社の会見、リリース等において、公表を行う予定はございません。マスコミの皆様、ファンの皆様におかれましては、何卒ご容赦、ご配慮くださいますようお願い申し上げます」と説明している。
真実を断定することはできないが、未来ある若者が自ら命を絶ってしまったことは無念でならない。ご冥福を心よりお祈りする。(modelpress編集部)
木村花さん、入居直後にバスケ選手田渡凌に一目惚れ…ピュアな恋愛が話題に
初登場は第20話。ピンク髪のドレッドヘアというインパクト大のビジュアルだったが、恋愛観はとてもピュアで「恋をする機会がなくて、素敵な恋を探しに来ました」と入居。プロバスケットボール選手の田渡凌に一目惚れし、ピュアすぎるリアクションが話題に。その後入居したモデルの“ビビ”ことラズドゥミナ・ヴィオレッタと三角関係になり、失恋したが、最後までまっすぐと凌にぶつかっていった姿が印象的だった。
木村花さん、コスチューム事件の語られていない面
その後、恋愛に発展したのがコメディアン志望の小林快。恋愛相談に乗ってもらっている内に仲を縮め一時は両思いになった2人だが、会社経営の新野俊幸と会社員・グラビアモデルの吉田夢(芸名は林ゆめ)と4人で行ったお泊りダブルデートで快への思いが冷めてしまった。その流れで勃発したのが、花さんのアンチが急増したきっかけとして報じられている“コスチューム事件”。一言で言ってしまえば、花さんが洗った後取り忘れた10万円以上する特注のコスチュームを快が誤って自分の洗濯物と一緒に乾燥にかけてしまい花さんが激怒したという顛末だが、あくまでそれは表面的なあらすじであって、事件が至るまでには色々な原因があったことは、全話もれなく観ていた視聴者であれば理解していることであろう。
2人は仕事に対しての向き合い方に大きく相違があったようで、花さんはこれまで少しずつ溜まっていた快への生活態度への不満がこれをきっかけに爆発。もちろん仕事観は人それぞれだが、一度は惹かれ合った男女がここまで大きくすれ違ってしまうとは…とスタジオにも視聴者にとっても衝撃だった。快がその後卒業するシーンで花さんは握手で別れ、「ハグはできなかった。ハグはちょっとまだ。いつか今日のハグを」と話し、今はまだできないがいつかこの日の分のハグができるように関係を修復していきたいという思いをこぼしていた。
事件が起きたのもプロレスへのまっすぐで熱い思いゆえ。一試合一試合、命を懸けて闘っていたその姿はメンバーに常に刺激を与えていた。入居時は「シングルのチャンピオンになりたい」「ゆくゆくはおっきい会場とかでメインイベントをできるようになりたい」と目標を語っていた花さん。
インタビューでは「今まで女子プロレスは敷居の高いものというか、なかなか女性や若い方が見に来る機会がなかったと思うんですけど、テラスハウスを通じて『女子プロレスって面白いんだよ』というのをやっぱり伝えていきたいし、日頃私もよく泣くのでプロレスラーだからと言って強いわけではないというのも伝えていけたらなと思います」と話していた。
木村花さん、メンバーから語られていた人柄
その一方で、テラスハウスでは率先して家事を行い、メンバーが怪我をしたときに手当てしたり、体調が悪いときは看病したり、悩んでいるときは率先して声をかけたり、いつも周りを気遣って行動していた姿も忘れられない。何度も本音でぶつかって喧嘩をしていたが姉妹のような関係だったという水越愛華が配信回を観て、自身へのスタジオメンバーの意見に耐えきれず号泣した第32話では、愛華に好意を寄せていた会社員のトパス・ジョンキンバルーに慰めるように背中を押したり、京都旅行のダブルデートでは一緒に寝たがる俊幸から夢を守ったり…。
肉食過ぎる行動が物議を呼んでいた俊幸のことも心配していたといい、俊幸が自身に送られた多数の誹謗中傷コメントをさらけ出したツイートに対しては「社長の良いとこ見れないなんて、知らないなんて可哀想。いつも笑わせてくれてありがとう」とリプライしていた花さん。さらに俊幸は花さんの死去後、「俺が袋叩きにされた時、真っ先に心配してくれた花の優しさを絶対に忘れない」と3月4日のLINE会話画面を投稿。そこでは花さんが「私は社長と住んでて本当に楽しいし飾らないしとしくん最高だし面白いし、視聴者は一部分しか見れずに可哀想だなーと思うよ きもいの一言で片付けられる人間じゃない いつもありがとう!」「お互い頑張ろうね!」と俊幸にメッセージを送っていた。
俺が袋叩きにされた時、真っ先に心配してくれた花の優しさを絶対に忘れない pic.twitter.com/Fa31ZLSRvH
— 退職代行「EXIT」社長丨新野俊幸 (@getdrunkeasily) 2020年5月23日
今年2月、テラスハウス現地でインタビューに答えてくれていた木村花さん
モデルプレス記者は2月にテラスハウスを訪れ、当時入居していた6人それぞれにインタビューを実施。ソロショットはそれぞれ家の中の違う場所で撮影を行い、花さんは女子部屋のベッドの上で撮影。記者を気遣って部屋を急いで片付けてくれ、撮影中も寝っ転がってもらうなどポージングの指示にも「グラビア撮影みたい(笑)」と笑いながら快く応じてくれた。カメラを通して観ていた姿と変わらず、素直でまっすぐ、誰に対しても壁を作らない天真爛漫な人という印象。
反響について心境を聞いたときは、恋する自分を客観的に観たときのことを振り返り、「『うわ~、自分めっちゃキモいな』と思いながら観ているし、凌さんがいたときは『うわ、自分何言っているんだろう、何言ってんの!?私、めっちゃキモい!』とか思いながら過ごしているので、観ている方に『可愛い』とか言って頂くのは『ちょっと何言っているのか分からないな』と思います(笑)」と照れながら答えていたが、胸の内では誹謗中傷への辛い思いを抱えていたのかもしれない。
木村花さん、所属プロレス団体がコメント発表
新型コロナウイルスによる影響を受け、テラスハウスは撮影を停止していたが、最近ではSNSなどで誹謗中傷に苦しむ胸の内を発信しており、亡くなった23日未明にはInstagramで「愛してる、楽しく長生きしてね。ごめんね。」と投稿していた。スターダムは26日、オフィシャルサイトにて警察による判断の結果について「事件性は無いものと伺っております」とコメントを発表。「より詳しい死因等につきましては、ご遺族のご意向により公表を差し控えさせて頂きます」とし、今後詳細について「当社の会見、リリース等において、公表を行う予定はございません。マスコミの皆様、ファンの皆様におかれましては、何卒ご容赦、ご配慮くださいますようお願い申し上げます」と説明している。
真実を断定することはできないが、未来ある若者が自ら命を絶ってしまったことは無念でならない。ご冥福を心よりお祈りする。(modelpress編集部)
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