三谷幸喜氏(C)モデルプレス

三谷幸喜氏、大河出演オファー受ける俳優へお願い<鎌倉殿の13人>

2020.01.08 19:05

NHKは8日、東京・渋谷の同局にて「2022年大河ドラマ」制作・主演発表会見を行い、タイトルが『鎌倉殿の13人』に決定し、小栗旬が主演を務めることを発表。会見には、脚本を担当する三谷幸喜氏が出席した。

鎌倉幕府二代将軍・源頼家を支えた家臣13人による権力のパワーゲームを描く本作。小栗が演じる主人公はその中の1人で北条政子の弟・北条義時。小栗が大河主演を務めるのは初となる。三谷氏は2004年『新選組!』、2016年『真田丸』に続く3度目の大河脚本となる。

三谷幸喜、ホワイトボードで説明

突然ホワイトボードを使って説明を始める三谷幸喜氏(C)モデルプレス
突然ホワイトボードを使って説明を始める三谷幸喜氏(C)モデルプレス
予測不可能なエンターテイメントの本作。VTRにて作品内容が発表された。三谷氏は「新しい大河ドラマを作りたいなと思い、タイトルはこれまで絶対にないだろうと思って付けました」と説明。タイトルの「13人」通り、義時演じる小栗含む13人の家臣が登場していく。

そこで三谷氏は「13人の名前を知っている人はほとんどいないと思うので、これから覚え方を説明したいと思います」と切り出し、ホワイトボードに“ひかわなにお ほほはあみあみ”と頭文字だけを書きながら説明。この中で最後に残ったのが義時という。続いて、北条義時の家系図を書きながら、映画「ゴッドファーザー」、アニメ「サザエさん」の家系に似ている話し、笑わせた。「この時代本当に面白いんです」と三谷氏らしい言葉でユニークに説明していった。

その一方で3度目の大河脚本が決まり、本作が集大成にしたいという三谷氏。「本当にラッキーだなと思っています」と心境を明かし、「大河ドラマは元気がないと言われている中、こんなにも楽しいし、面白い、ワクワクするテレビドラマはほかにないと思っているので、僕でいいのであれば、お力になりたいと思っていました」と力強く語る一幕も。視聴率の目標については「最低視聴率は更新しないのが目標ですけど」と冗談を言いつつも、「正直なところ僕は数字にこだわっていないんです。面白いことを作るのが僕らの使命」「気持ちとしては最高視聴率を更新したいとさえ思っています」と胸中を明かした。

三谷幸喜、オファー受ける俳優へお願い

(左)三谷幸喜氏(C)モデルプレス
(左)三谷幸喜氏(C)モデルプレス
さらに、記者による質疑応答終了後、フォトセッションに移ろうとすると「締めの言葉を…」と自ら割り込んだ三谷氏。「どうしても言いたかった」ことがあるそうで、「これから台本などの作業が始まり、キャスティングが始まります。僕はキャスティングにも想いがありまして、俳優さんは全員大好きだし、歴史上の人物も大好きなので、大好きな人たちを1番いい形でやっていきたいと思います」と本作への想いを吐露。「最高のこれ以上ないキャストを今後発表していけると思うんですけど…オファーを受ける俳優さんたちへ言いたいことがあります」といい、「もし俺ちょっとヤバいかな。すねに傷持っているかなという方、是非断ってください」とお願い。最後の最後まで、報道陣を沸かせていた。

なお大河ドラマは、1月19日からは長谷川博己主演の『麒麟(きりん)がくる』、2021年1月からは吉沢亮主演の『青天を衝(つ)け』が放送される。「鎌倉殿の13人」は2022年1月より放送。


大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

平家隆盛の世、北条義時は伊豆の弱小豪族の次男坊に過ぎなかった。だが流罪人・源頼朝と姉・政子の結婚をきっかけに、運命の歯車は回り始める。1180年、頼朝は関東武士団を結集し平家に反旗を翻した。北条一門はこの無謀な大博打ばくちに乗った。頼朝第一の側近となった義時は決死の政治工作を行い、遂には平家一門を打ち破る。

幕府を開き将軍となった頼朝。だがその絶頂のとき、彼は謎の死を遂げた。偉大な父を超えようともがき苦しむ二代将軍・頼家。 “飾り” に徹して命をつなごうとする三代将軍・実朝。将軍の首は義時と御家人たちの間のパワーゲームの中で挿すげ替えられていく。

義時は、二人の将軍の叔父として懸命に幕府の舵かじを取る。源氏の正統が途絶えたとき、北条氏は幕府の頂点にいた。都では後鳥羽上皇が義時討伐の兵を挙げる。武家政権の命運を賭け、義時は最後の決戦に挑んだ──。

※「鎌倉殿」とは鎌倉幕府将軍のこと。頼朝の天下取りは十三人の家臣団が支えていた。頼朝の死後、彼らは激しい内部抗争を繰り広げるが、その中で最後まで生き残り、遂ついに権力を手中に収めたのが、十三人中もっとも若かった北条義時である。

(modelpress編集部)
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