安田顕、浜辺美波(C)テレビ朝日

浜辺美波、テレ朝連ドラ初主演 安田顕と凸凹バディに<アリバイ崩し承ります>

2019.11.20 05:00

女優の浜辺美波が、2020年1月期のテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『アリバイ崩し承ります』(毎週土曜よる11:15~)で主演を務めることがわかった。

主演映画『君の膵臓をたべたい』(2017年)以降、CMやドラマなどに引っ張りだこ、現在、映画『屍人荘の殺人』(12月13日公開)、『思い、思われ、ふり、ふられ』(2020年8月公開予定)、『約束のネバーランド』(2020年公開予定)が公開を控えるなど破竹の勢いで躍進中の浜辺が、テレビ朝日の連続ドラマ初主演を飾る。

今回、初めてドラマ化されることになった原作は、2013年に『本格ミステリ大賞』を受賞したトリックの名手・大山誠一郎氏の同名小説。今年の『2019本格ミステリ・ベスト10』で1位に輝き、本格派にも関わらず、気軽に謎解きを楽しめる“新感覚ミステリー”と呼び声の高い名作で、祖父の跡を継いで時計店を営む主人公が、“時計店で働く者こそ、時間にまつわるアリバイ崩しに適任”という信念で、時計修理と平行して事件の真相を解明する本格謎解きミステリー。

浜辺美波、隠れた名探偵に

浜辺はこの時計店の若き店主・美谷時乃(みたに・ときの)を演じる。都心から遠く離れた街で祖父から受け継いだ時計店を切り盛りする好奇心旺盛な時乃は、時計修理の傍ら、一回5000円で、時計や時間に関わる“アリバイ崩しを承る”隠れた名探偵。

「時計修理承ります」という貼り紙と「アリバイ崩し承ります」という貼り紙が並んだちょっと不思議な時計店を拠点に、刑事たちが知恵を絞り、靴を減らして捜査しても解決の糸口すら見つからないアリバイを、鮮やか過ぎるほどあっさり崩してしまう…。「時を戻すことができました。アリバイは、崩れました」を決めゼリフに、鉄壁のアリバイを瞬時に崩す名探偵・時乃に浜辺が息を吹き込む。

安田顕、警察キャリア役

ひょんなことから時乃の営む時計店の裏にある母屋に下宿することになる、左遷されてきた警察キャリア・察時美幸(さじ・よしゆき)を演じるのは、演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーでもある名優・安田顕。ドラマ『下町ロケット』(2015年)、『小さな巨人』(2017年)、『俺の話は長い』(2019年)をはじめ、映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(2018年)、『ザ・ファブル』(2019年)など話題作に多数出演、シリアスな役はもちろんのこと、絶妙なさじ加減で笑わせるコメディー色の強い役まで、どんな色にも染まることができると評判の天才俳優。

さんざん葛藤した挙げ句、こっそり捜査情報を流して時乃にアリバイ崩しを依頼、なんだかんだとブツブツ言いながらもいつの間にか常連と化すことになるプライドの高い察時を、安田がどんな色で彩るのかに期待が高まる。

浜辺美波&安田顕、凸凹バディー誕生

今作では、アリバイ崩しの名人・時乃役の浜辺と、葛藤しながらも事件解決のために時乃にアリバイ崩しを依頼することになるプライドの高い警察キャリア・察時役の安田が、図らずしもバディーとなり、事件を解決に導くことになる。

“男女のバディーもの”と聞いて思い出すのは、テレビ朝日の人気ドラマ『トリック』(2000年ほか)の仲間由紀恵&阿部寛、そして『時効警察』(2006年ほか、現在『時効警察はじめました』が放送中)のオダギリ ジョー&麻生久美子。このたび、テレ朝ドラマ“男女バディーもの”の歴史に、新たに名を刻むことになる凸凹バディーが誕生。骨太な本格ミステリーなのに、思わずクスッと笑ってしまう…新生凸凹コンビが繰り広げる爽快な謎解きドラマとなっている。

今作では、映画『帝一の國』(2017年)やドラマ『ROOKIES』(2008年)シリーズ、『トドメの接吻』(2018年)など人気作を多数手掛けるいずみ吉紘らが脚本を手掛ける。監督は、映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(2019年)、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(2017年)など、若者を生き生きと描き出す河合勇人、浜辺の先輩・長澤まさみの主演ドラマ『都市伝説の女』(2012、2013年)、『奪い愛、冬』(2017年)など、テレビ朝日の話題作をはじめ、『チーム・バチスタ』(2008年ほか)シリーズを手掛けた星野和成が担当する。

主な登場人物紹介

【美谷時乃(みたに・ときの)(20)…浜辺美波】

『時を戻すことができました。アリバイは、崩れました』都心から遠く離れた那野県那野市の商店街で「美谷時計店」を切り盛りする若き店主。幼稚園の頃に両親が事故で他界、那野市で小さな時計店を営む父方の祖父に引き取られて以来、幼い頃から時計修理に興味をもち、技術を学んできた。

それと同時に「アリバイ崩しは時間にまつわる仕事だから、時計店で働く者こそアリバイの問題を扱うにふさわしい」という信念で、“アリバイ崩しの名人”として名をはせた祖父から、小学3年生の頃から半年前に亡くなるまでみっちり仕込まれたため、アリバイ崩しも得意。

正直、若い時乃にとっては、狭い時計店で時計の修理だけをしているのは退屈で…、これまでは「アリバイ崩しは人の恨みを買う危険があるので結婚して守ってくれる人ができるまでは禁止」という祖父の言いつけを守ってきたが、手違いで警察キャリアの察時に空き部屋を貸し出すことになってしまったことを機に、一回5000円でアリバイ崩しの仕事も始めることに。「時を戻すことができました。アリバイは、崩れました」を決めゼリフに、刑事たちが頭を抱える難事件のアリバイをいとも簡単に崩してしまう。

【察時美幸(さじ・よしゆき)(45)…安田顕】

『たとえ出世できなくても、犯人は必ずつきとめる!』那野県警察本部 刑事部 管理官。警察庁のキャリアでエリートコースを歩んでいたが、対立派閥の汚職を暴こうとして返り討ちに遭い降格…那野県警に左遷されてきた。田舎暮しに難色を示す妻と息子と離れ、ひとり寂しく単身赴任。美幸(よしゆき)という名前を“みゆき”と読んで女性だと勘違いした時乃の家に下宿することになる。

キャリアらしく、現場経験が少ないにも関わらずプライドが高いため、周りの警察官たちからウザがられている。協力し合って捜査する仲間がおらず、孤軍奮闘する中で、“アリバイ崩しの名人”と言われた時乃の祖父の伝説を耳にする。そのうえ、時乃も“アリバイ崩し”ができると知り…葛藤の末に、一回5000円で依頼する。ただし、このことはほかの刑事に絶対内緒。

浜辺美波コメント

私はミステリーが好きで、普段から小説もよく読んでいます。だから今回この作品に出られて、本当にうれしいです。『アリバイ崩し承ります』の原作も、面白くて一気に読んじゃいました。短い話がいっぱい詰まっている本格派なのですが、ミステリー初心者の方でもサラッと読めると思います。

原作だと時乃はわりと静かな時計店の女の子というイメージなのですが、台本を読ませていただいたら、皆さんとの掛け合いにちょっと明るさや女の子らしさが追加されているように感じたので、ドラマでは“時計屋さんのかわいらしい看板娘”みたいなイメージでできたらいいなぁと思いました。原作では、時乃がお店からほとんど出ないんです。なので、冬の撮影でも“寒くなくてよかった”とひそかに思っていたんですけれど、ありがたいことに少しアクティブにしていただいたので(笑)、寒さ対策は大変そうですが、楽しい作品になりそうです。

今回、安田顕さんと初めてご一緒させていただくことになりました。お会いする前は、お話が上手でユーモアがあって、ダンディーでかっこいいというイメージをもっていたんですけど、お会いした後も印象は変わりませんでした。初めてお会いした時にも、クスッと笑えることを連発してらっしゃって(笑)、とても楽しかったです。私きっと、セリフを言うときに間違っちゃうことや、寒くて呂律が回らなくなったりすることがあると思うんです。そんなときも、温かく見守っていただけたら…。そして、安田さんから寒さの中で上手にセリフを言うコツを教わりたいです。

2020年は、私が20歳になる節目の年です。そんな節目の年、最初のドラマがこの『アリバイ崩し承ります』なので、いいスタートを切れる作品になればいいなと思っています。個人的には、20歳になるまでは、たくさん両親に甘えて、お仕事でもやりたいことをやっていけたらいいなと思います。

土曜の夜に、私のような年代の方やご家族みんなで…幅広い年代の方に見ていただけるような、ちょっとクセになるお話になるといいなと思っています。楽しみにしていてください!

安田顕コメント

今回、このドラマに出演させていただくにあたって、皆さんに毎週楽しみにしていただけるミステリードラマ、一緒に謎解きに参加してもらえるような、そんな作品になるといいなと思っております。

私の演じる察時美幸という人物は、警察の中でエリートだったがゆえに、非常にプライドが高い人間なんです。捜査という部分にあまり長けていない察時という男が、主人公の時乃さんと出会い、一緒に謎解きをしていく中で、どう変わっていくのか、それとも変わらないのか…。所轄の人たちとの関係性なども大切にしながら演じていけたらいいなと思います。

プライドは高いけれど、捜査やアリバイ崩しに長けていない、そういう察時の滑稽さも表現したいと思っているんですが、面白く演じようとすると、そこには必ず無理が生じるので、“自分でなんとかする”のではなく、脚本の流れに沿ったお芝居の中で、自然と面白い場面が出てきたらいいなと思います。

今回、浜辺さんと初めてご一緒させていただきます。ステキな役者さんですね。しかも、これからさらにステップアップされていく方だと思いますので、“今の”浜辺さんとドラマでバディーという形でご一緒できるのは光栄なことです。今後、どんどん重なっていく浜辺さんのキャリアの中で“大切なもの”と思ってもらえるような作品になるように、一生懸命彼女についていきたいと思います。現場でご一緒する際、集中している時は、事前に「集中してます」って言ってほしいです(笑)。私、安田顕…イニシャルが“KY”なんです。その名のとおり、空気が読めない時があります。よかれと思って話し掛けたら「やっべー、集中してた!」という状況も多々ありますので、そういうときは遠慮なく言ってください(笑)。

2020年も、一つ一つ今まで通り、お仕事をいただけることに感謝しながら、まずはこの『アリバイ崩し承ります』に臨ませていただきたいと思います。毎週楽しみに待っていただける、面白く見ていただける、そんなドラマになるように頑張りますので、応援のほど、そしてご視聴のほどよろしくお願いいたします。

(modelpress編集部)
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