佐藤隆太“カビ人間”で念願の舞台に挑む 演出家も期待「ピュアさが武器」
2015.06.08 18:12
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俳優の佐藤隆太が、新たな試みに向け意気込みを明かした。
10年ぶりに上演される舞台『ダブリンの鐘つきカビ人間』(2015年10月、渋谷パルコ劇場他各地予定)の「カビ人間」役を佐藤が演じることが決定。今回の抜擢にあたり、演出のG2氏は「大人向けの毒のあるファンタジー。ラストは衝撃的な美しさ。その美は目にも見えないし音にも聞こえない」と作品に触れ、「佐藤隆太の演技が観客の想像力を喚起するはず。巧さだけでは表現不可。彼の持つピュアさが武器になるでしょう」と佐藤の“カビ人間”に期待を寄せた。
同作は、美しい容姿と醜い心を持った鐘つき男の“カビ人間”が、奇病によって心と容姿が入れ替わり、醜い容姿を持つ町の嫌われ者に。カビ人間はある日、思った事と反対の言葉しか話せない病に苦しむ娘・おさえに出会い、二人は引かれ合うが、周囲の思惑や裏切りが二人を悲劇に巻き込んでいく。
また「この作品は、一見童話的ではありますが、人の心の真理のようなものが描かれていると思います。物語の中では沢山の感情が渦巻いて、おそらく観客の皆さんも、物語の世界に入り込んだような気持ちになってご覧頂けるのではと思います」と作品を紹介。「ファンが多い作品と聞いていますが、僕なりの、新たなカビ人間の姿をお届けできるよう稽古に臨みます」と気合を見せた。
一方で脚本の後藤ひろひと氏は、「居酒屋で『いつか僕も後藤さんの作品に出してください!』と佐藤隆太君が私に熱く語ったのは今から12年も前の事でした。まっすぐに私を見つめて話す彼に『さーてね!』と笑って答えた私でしたよ」と振り返り、「まさか再会する彼が『カビ人間』になっているとは夢にも思いませんでしたと」とエピソードを披露。「あの時の誠実で正直な彼の瞳を思い出すと、今はなんだか作者である私の心の扉が一つ開けられるのを感じています。隆太君が演じる『カビ人間』はきっとたくさんの扉を開けるのでしょうね」とエールを送った。
同作は、美しい容姿と醜い心を持った鐘つき男の“カビ人間”が、奇病によって心と容姿が入れ替わり、醜い容姿を持つ町の嫌われ者に。カビ人間はある日、思った事と反対の言葉しか話せない病に苦しむ娘・おさえに出会い、二人は引かれ合うが、周囲の思惑や裏切りが二人を悲劇に巻き込んでいく。
念願の抜擢を受け、新たに意気込み
パルコ劇場の舞台「BOYS TIME」(1999年)で俳優デビューし、7作品目の同劇場出演となる佐藤は「僕にとっては出発点でもあるパルコ劇場で、新たなチャレンジが出来る事を楽しみにしています」と意気込み。また「この作品は、一見童話的ではありますが、人の心の真理のようなものが描かれていると思います。物語の中では沢山の感情が渦巻いて、おそらく観客の皆さんも、物語の世界に入り込んだような気持ちになってご覧頂けるのではと思います」と作品を紹介。「ファンが多い作品と聞いていますが、僕なりの、新たなカビ人間の姿をお届けできるよう稽古に臨みます」と気合を見せた。
一方で脚本の後藤ひろひと氏は、「居酒屋で『いつか僕も後藤さんの作品に出してください!』と佐藤隆太君が私に熱く語ったのは今から12年も前の事でした。まっすぐに私を見つめて話す彼に『さーてね!』と笑って答えた私でしたよ」と振り返り、「まさか再会する彼が『カビ人間』になっているとは夢にも思いませんでしたと」とエピソードを披露。「あの時の誠実で正直な彼の瞳を思い出すと、今はなんだか作者である私の心の扉が一つ開けられるのを感じています。隆太君が演じる『カビ人間』はきっとたくさんの扉を開けるのでしょうね」とエールを送った。
根強いファンを持つ伝説作
同作は、1996年に後藤氏主宰の劇団「遊気舎」で初演、その後、演出・G2×脚本・後藤ひろひとのタッグによるプロデュース公演で、2002年(大倉孝二主演)、2005年(片桐仁主演)と再演を重ね、笑いと号泣の唯一無比の世界観を生み出し、根強いファンを獲得した伝説の作品であり、今回、満を持して10年ぶりの再演。今回の起用は、かわいらしさやコミカルさ、悲哀を併せ持つ“カビ人間”というキャラクターに必要な、強い個性と魅力を備え、且つ全く新しい"カビ人間”を生み出すことが出来、そしてパルコ劇場でその実力を存分に発揮できる俳優、というカンパニーサイドの絶対的な信頼から佐藤に白羽の矢が立った。(modelpress編集部)
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