「顔面パンチされる北川景子」に衝撃！ドラッグ密売役で王道ヒロインから“神演技”の境地へ

『ナイトフラワー』は、借金取りに追われ、2人の子どもを抱えて東京に逃げてきたシングルマザーの夏希（北川）が、子どもたちの夢をかなえるため、ドラッグの密売人になることを決意するヒューマン・サスペンス。夏希のボディーガード役で格闘家の多摩恵を演じる森田望智、多摩恵の幼なじみで密かに思いを寄せる池田海役の佐久間大介（Snow Man）、麻薬密売の元締め・サトウ役の渋谷龍太（SUPER BEAVER）らが共演に名を連ね、監督・脚本・原案は『ミッドナイトスワン』の内田英治氏が務める。

予告映像では、夏希が苦しい生活の末にドラッグの密売を始める姿や、多摩恵が「守ってやるよ」と声をかける場面、夏希が「子どもたちに未来見せてやりたいねん！」と熱く訴える一幕などがあるが、いずれも北川のやつれた姿や鬼気迫る表情が印象的だ。

とりわけ衝撃的なのが、夏希が反社会的勢力とみられる大柄な男性から「勝手に商売したらダメじゃん」と顔面にパンチされ、吹っ飛んでしまうシーン。女性が大きな男性に殴られるだけでもショッキングだが、それが「あの北川景子」となるとインパクトは絶大だ。

これに対し、ネット上では「北川景子さんのお顔殴るなんて！」「とても胸が締め付けられそうな内容だけど、絶対に面白いやつ」「化粧っ気のない北川さんの表情が本当に胸に迫る」「心が揺さぶられそうだ」といった驚きと期待の入り混じった声が寄せられている。

北川といえば、春クールに放送された主演ドラマ『あなたを奪ったその日から』（フジテレビ系）でも迫真の演技が話題になった。

同ドラマでは、食品事故で子どもを失い、事故を起こした惣菜店の社長の娘を図らずも誘拐したことから始まる復讐と親子愛の物語が描かれた。北川の演技については「なにかに取り憑かれたような表情、怖いけど見惚れる」「絶望や悔しさが混じって嗚咽しながら泣き叫ぶ感じ、凄いリアルで神演技」などと絶賛の声が続出した。

同作ですでに従来のイメージを覆すような熱演を披露していた北川だが、『ナイトフラワー』ではさらに新たな「神演技」を見せてくれそうだ。

かつては「王道ヒロイン」のイメージが強く、あまりの容姿端麗ぶりから「別世界の人」という印象もあった北川。しかし、近年はSNSにすっぴん写真を掲載したり、2児のママになってからはてんてこ舞いの日常を明かしたり、夫のDAIGOとのおしどり夫婦ぶりが話題になったりと、親しみやすいイメージが浸透している。

さらに、鬼気迫る熱演で「美人女優」の枠を超えた表現に挑戦し、それが好感度の上昇にもつながったようだ。

先日、ビデオリサーチが2025年7月度の「関西版タレント人気度」ランキングを発表。女性タレント部門では、神戸出身の北川が3位に躍進した。関東版では5位となっており、ある業界関係者は「関西は『親しみやすさ』が人気につながりやすい。関東より関西で支持が高いのは、気取らない人柄や美人女優の枠を超えた熱演が広く認知され、好感度が高まっている証拠だろう」と分析している。

北川の快進撃は止まらない。9月29日にスタートするNHK朝の連続テレビ小説『ばけばけ』では、主人公・松野トキ（髙石あかり）の親戚で、武家の娘としての教養を教えながらトキを見守る雨清水タエを演じる。

タエは松江でも随一の名家に生まれ、大勢の女中たち囲まれてお姫様として育ち、凛とした気品と厳しさを兼ね備えた女性。親戚であるトキにも武士の娘としての品格を求め、礼儀作法やお茶などの教養を厳しく教える役どころだ。『ナイトフラワー』や『あなたを奪ったその日から』とも異なる役柄で、またも新境地を開くことになりそうだ。

北川は「姫として教養を受け育ち、武家の誇りを持ち生き続けてきたのに、ある日突然生活能力を身につけて働けと言われても、タエは戸惑うばかりで時代にアジャストするという価値観はありません」「タエは最後まで誇りを捨てることなく生きていくのか、子どもたちのために誇りを捨て、一度死んだつもりで生きるのか、決めなくてはならなくなります。国のために生き、国に翻弄された姫を、心を込めて演じます」と意気込みを語っており、どんな演技を見せてくれるのかとファンの期待が早くも高まっている。

北川景子はこれからさらに進化していきそうだ。