BTS(防弾少年団)ファン騒然「たった一夜のある出来事」で世界が注目した日本人“DJ BUNNY”とは

2018.06.21 19:58

“いま”見逃せない人物をモデルプレス編集部がピックアップして紹介していく<注目の人物>シリーズ。今回は世界中から熱視線を浴びている韓国のボーイズグループ・BTS(防弾少年団)の曲をリミックスしたことで“奇跡”が起こり、一晩にして一躍時の人となった日本人DJのBUNNY(21)をフィーチャーする。


DJ BUNNY「たった一夜のある出来事」で世界中から注目の的に

今月8~10日に韓国・ソウルで開催された人気ミュージックフェス『ULTRA KOREA』で“ある出来事”は起きた。

今や全世界に熱狂的なファンを持つだけでなく、音楽的にも世界のトップ歌手たちと並ぶ評価を受け、K-POP歌手として歴史的な成功を収めているBTS。かねてから世界的DJ ・Zeddとのコラボが噂されている。

そんな中、『ULTRA KOREA』にZedd が出演。するとそこでBTSの新曲「FAKE LOVE」のリミックスをプレイし、米ビルボードも取り上げるほど大きな話題に。さらになんとそのリミックスは、日本の若手であるBUNNYがミキシングしたものだったのだ。

世界中にこの噂が広まり、ネットは騒然。日本のARMY(BTSのファン)からも歓喜の声が殺到した。この思いがけないサプライズには何よりも本人が驚いたようで、Twitterで「渦中に自分がいる現実が未だに受け止められてません」とコメントしたほど。

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10日にはZedd本人がBUNNYのTwitterにリプライを送り、「Great Job!」とリミックスを賞賛。加えてBTSまでもがリアリタイム配信アプリ「V LIVE」の中でこのリミックスについて言及したこともあり、フィーバーは収まらず多くの音楽系メディアがBUNNYについて取り上げることとなった。

現在日本でも、全国各地のクラブで同トラックがかかっているそう。彼はTwitterで「“たった一夜のある出来事”でこんなことになるから音楽の力って本当にすごい…」と心境を表現している。

DJ BUNNYとは 高校生から若手DJとして注目集める

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17歳からDJとしてのキャリアをスタートしたBUNNYは、当時高校生DJとしてSNSなどで話題に。さらに彼は、高校生3年生のときにティーン限定の「禁酒禁煙ティーンパーティー 『Cloud9』」を主催し成功をおさめる。

その後多くのクラブイベントや大型野外フェスなどにも参加するようになったBUNNYは活躍の場を広げ、2016年7月には「BUZZ THE PARTY -ULTRA BEST HITS- mixed by DJ BUNNY」を各音楽配信サイトでリリース。ダンスミュージックチャートで上位にランクインした。

キャリアを積んだ業界人からの評価も高い彼。音楽共有のソーシャルネットワーク「Sound Cloud」では昨年より、ジャスティン・ビーバーの「Sorry」やザ・チェインスモーカーズの「Closer」、「Something Just Like This」など誰もが知る人気曲の自作リミックスを投稿している。

そして先月18日にBTSの『LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’』がリリースされると、すぐにタイトル曲「Fake Love」のリミックスを制作。世界から注目を浴びることとなったのだ。

未成年のためのイベントで尽力 安全にクラブミュージックを楽しめるよう…

一気に時の人となったBUNNYだが、彼がこまでやってきたことやその思いを知ると、BTSによってフィーチャーされたのは必然だったのかも知れないとも思わされる。

BTS/photo by Getty Images
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彼が高校生だった当時、EDMは世界の音楽シーンのまさに中心。クラブミュージックを楽しみ嗜好する学生たちは多かっただろう。しかし、そのような音楽に“生で”触れ合えるクラブイベントは大抵、未成年入場不可。そこでBUNNYは、悔しい思いをしているティーンたちが安全にクラブミュージックを楽しめる場を作ろうと若干18歳で「Cloud9」を企画したのだ。

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「Cloud9」は定期開催され、収容人数1000人の渋谷の有名クラブを溢れさせるように。運営も未成年のスタッフが行う同イベント。現在も継承されており、毎回多くのティーン達を熱狂させている。

今でも禁酒禁煙のティーン向けイベントに積極的に参加し、若者とDJ文化の架け橋となっているBUNNY。「やっぱり若い子達が健全にクラブとかフェスでダンスミュージックに触れる機会って、大切だと思うしもっと大きくしていきたい文化」とTwitterでも思いを明かしている。

DJ BUNNY、K-POPとクラブ文化をつなぐ架け橋に

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そんな彼は今年2月、未成年も参加できる“K-POP好きのためのクラブイベント”として全国で定期開催している「NESTAL」にゲスト出演。「ここ最近体感したナイトクラブの中で一番衝撃を受けた環境で、みんな1つの音楽とカルチャーを愛してるんだなって圧倒されました」という言葉を残すほど、K-POP×クラブイベントという空間に大きな意味を感じたようだ。

アイドルミュージックでありながらも世界的なトレンドサウンドをいち早く取り入れ、楽曲制作の側面でも海外からの注目を集めるK-POP。クラブイベントでDJたちが使用することも増え、今やDJたちががアイドルファンとコアなクラブミュージック愛好家の架け橋となることも多くなった。

BUNNYはこのことを感じ取っているのか「NESTAL」のあとすぐに、K-POP楽曲と世界のTRAPやHIP-HOPをミックスした作品を制作。K-POPにもそれ以外の楽曲にもリスペクトが感じられる作品だ。

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若者と音楽文化のため…BTSと重なる信念

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彼はTwitterにて、同世代のDJから「集客が苦しい」と相談されることが増えていると前置きし「胸張って周りの友達を誘いたい!って思えるイベントしか出ないようにしてるし、自分自身ひたすら楽しいと思えるイベントしか出演してないから、正解とは言わずともそれも1つの手なんじゃないかな」と考えを明かし、アドバイスを送っている。

BTS/photo by Getty Images
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彼がいつBTSに出会ったのかは不明だが、自分の信念を変えず、新たな道を自分で作り、若者たちへポジティブな影響を与えようと努力する彼の姿勢、それは常に苦しむ若者たちの代弁者であり、夢を叶えようとする彼らの憧れとなってきたBTSと重なる物があるのではないだろうか。

BLACKPINK「DDU-DU DDU-DU」リミックスも 新たなBTSコラボは?

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「Fake Love」リミックスが大反響を呼んだBUNNYは20日、BLACKPINKの新アルバム『SQUARE UP』より「DDU-DU DDU-DU」のリミックスを新たにリリース。

カリスマ溢れるハードなサウンドに世界中から高評価が寄せられている同曲なだけに、このリミックスも多方面から注目を集める予感だ。

BTS楽曲の新たなリミックスが聴きたいというリクエストも多く寄せられている。Instagramのフォロワーが1000人を超えたらリリースされるとのことなので、こちらも注目したい。(modelpress編集部)
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