福山雅治、ドラマ主題歌を担当　コメント到着

2014.12.16 11:42 views

アーティストの福山雅治が、自身の死生観について語った。

1995年1月17日に阪神淡路大震災の発生から、来年で早20年。あの日、命の最前線で闘った消防士100人以上に取材をして作り上げた魂の舞台「ORANGE」が、TBSドラマ「テレビ未来遺産ORANGE ～1.17 命懸けで闘った消防士の魂の物語～｣（2015年1月19日よる9時～）として映像化されることが決定。その主題歌に福山の最新アルバム「HUMAN」に収録されている楽曲「暁｣が起用された。

福山自身、震災当日は新曲「HELLO」のプロモーションの為大阪に滞在。前日深夜、当時月曜深夜1時から放送のニッポン放送「オールナイトニッポン」を担当しており、放送後のタクシー移動中に震災に遭った福山は「目の前の高速道路も激しく揺れていました。そして、時間が経つと共に次々と増えていく犠牲者の数に愕然とした事を今でも鮮明に覚えています」と振り返っている。

楽曲に込めた思いを明かす

主題歌を担当することについて、福山は「この度、『暁』を主題歌としてお使い頂けるとお聞きしまして大変嬉しく思っております。『暁』に込めた死生観が、『ORANGE』という作品と寄り添えることを心から幸せに思います」とコメント。

原作となる舞台も鑑賞したといい、「前半からずっと涙が止まりませんでした。この涙は何なのか？生きたかった人の無念、助けることができなかった人の無念。悲しみの物語であると同時に、でも、それでも生きて行こうとする人間の力強さ、生へ執着する逞しさの物語だと感じました」と感想を述べ、「そして、当たり前に過ぎていく毎日の尊さを改めて感じました。仮に、時に生きることに意味を見出だせない日々があったとしても、ただ大切な人が元気に生きていてくれたらそれでいい。そんな自分の死生観を再確認してくれる作品でした」と語った。

起用の理由

先日終了を発表したレギュラーラジオ、ニッポン放送「福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル “魂のラジオ”」（毎週土曜午後11時30分～）のレギュラーコーナー『魂のリクエスト』では、曲名とその曲にまつわる思い出を書いて、リスナーから福山に歌って欲しい曲を募集しているが、毎年1月17日に近い放送では、震災のことに触れ、被災地の方に向けて歌う「魂のリクエスト」が恒例となっている。

震災を風化させてはいけないという思いが強い福山。これまで2度に渡ってレギュラーラジオに原作となる舞台に出演している役者をゲストに呼ぶなど交流のあった中で、ドラマ側から福山の楽曲を主題歌として使いたいとオファーがあり、福山本人も快諾した。

TBSドラマプロデューサー佐野亜裕美氏は「スペシャルドラマ『ORANGE』は、阪神淡路大震災から20年の節目にお届けする、命を懸けて命をつないだ消防士達の奮闘や葛藤を描いた魂の物語です。福山さんの『暁』という曲で描かれるテーマと、ドラマの世界観が奇しくもリンクし、主題歌として使わせて頂けることになりました。福山さんの歌には、温かく優しい気持ちに包まれるような力があり、悲しみや苦しみを乗り越えて生きる力に変えていけるような、希望に満ちた主題歌に出会えたことに感謝しています」とコメントしている。（modelpress編集部）

■『テレビ未来遺産ORANGE ～1.17 命懸けで闘った消防士の魂の物語～』
2015年1月19日(月) よる9時〜
脚本：宇田学
出演：上川隆也　工藤阿須加　谷村美月　秋元才加　板谷由夏　小池栄子　音尾琢真　倍賞美津子　杉本哲太

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