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<青春がなくても幸せになれる?>「学校が楽しくない」と漏らすわが子へ。同じ思いをした人たちの人生

2026.03.11 10:25
0おすすめ187_中高生_猫田カヨ
「今が楽しくないなら、この先もきっと同じ」。思春期の子どもがそんな言葉を口にしたとき、親としてどう受け止めればよいのでしょうか。学生生活が人生の大部分を占めているように感じられる時期だからこそ、視野はどうしても狭くなりがちです。今回寄せられたのは、高校生の娘をもつママからの切実な相談でした。
『学生時代がまったく楽しくなく、いわゆる青春もなかった人、大人になってから楽しい時間はありましたか? 今は幸せですか? 高校生の娘が、学生生活がまったく楽しくないと言います。「このまま大学生活も楽しくないと思う。この先の人生も、きっとこんなものだと思う」と悲観していて、何と声を掛けていいのかわかりません』
娘さんが悲観するように、このまま人生がずっと楽しくない場合もあるのかとの問い掛けに、ママたちが自身の過去と今を重ねながら、率直な声を寄せました。

学生時代がツラくても、人生は続いていく



まずあったのは、「学生時代が楽しくなくても、その後に楽しさは訪れた」という体験談です。
『中学までは何も楽しくなかったけれど、高校でいい仲間に恵まれて片想いもしたよ。これからの人生、さまざまな変化や出会いがあると思うので、そのなかから少しでも喜びや楽しみを見つけられるといいね』
『楽しくない学生生活ではあったけれど、小学校<中学校<高校の順番で楽しくなっていったような気がする』
『高校時代、何も楽しいことがなかった虚無期間だったけれど、そのお陰で「地元を出たい」と東京の偏差値が高い大学にがんばって入れた。山あり谷ありで、虚無な青春もムダじゃなかったと思える』
『大学ではバイトや勉強をがんばる自分が好きになれた』
なかには、50代を過ぎてから推しに出会い、推し活に夢中になっているという声もありました。学生時代に「青春」と呼べるものがなくても、人生のどこかで心が躍る瞬間に出会える可能性は十分にあるようです。また、「遅れてきた青春」を経験したという人もいました。
『親になってから通った専門学校時代が、一番の青春だった』
『就職してから退職するまでは一番楽しかった。友だちや彼氏もできたし、遅い青春。楽しいときは絶対くるから大丈夫よ』
年齢や立場に関係なく、「楽しい」は後からやってくることもあるのだとわかります。そして案外、年を重ねてから見つけた楽しいことの方が、充実感があるとのママもいました。

人生のどん底から、幸せにたどり着いたママたち


一方で、想像を絶するツライ経験を語る声も寄せられました。
『性的虐待を受け、自分には不幸しか訪れないと思って生きていた。でも「こんな私に文句あるか!」って、そのままの自分を受け入れたら自分を大切にできるようになった』
『生きるだけで精一杯の子ども時代だった』
『ヤングケアラーだったので、就職して家を出た』
それでも、「居場所は自分で作れると気づいた」「ひとりでも十分楽しめると知った」と語るママたちは、今を幸せだと言います。
『幸せと不幸せは振り子のようなもの。不幸だと思う時期があれば、必ず逆に振れる』
『大人になって、自由と選択肢を手に入れた』
楽しいことが「与えられる」のではなく、「選べる」ようになる。それが大人になることで得られることの一つなのかもしれません。

高校生の娘が抱えていた本当のしんどさ



その後、投稿者さんは娘さんとゆっくり話す時間を持てたといいます。娘さんが打ち明けたのは、「自分を隠している苦しさ」でした。もともと漫画やアニメ、ゲームが大好きなオタクなのに、高校入学時にそれを隠してしまったよう。みんなの話題に興味がないのに、合わせるのに疲れたと言います。でもクラス替えもなく、このまま三年間過ごすしかないと思うとツライそうです。
多様性がうたわれる時代でも、女子高生という狭いコミュニティでは「浮かないこと」が最優先になりがちです。ファッションや恋バナの話題のなかで、自分らしさを押し殺して過ごす毎日は、楽しさ以前に消耗してしまうのもムリはありません。

幸せは自ら掴むもの


少し厳しい意見もありました。
『幸せは向こうからはやってこない。自分で掴むもの』
『学校と社会は全然違う。今がすべてではない。人生は自分で楽しくしていかなきゃ』
『何が幸せかを一度、本人に聞いてみて』
趣味や推し活、人との出会い。楽しみは、探しに行かなければ見つからない場合もあります。また花が咲いていたら「きれい」なのか、「花びらが散ってゴミになる」なのか、捉えようによって幸せか不幸かも決まるのではないでしょうか。与えられた環境のなかで何を見つけるか。その感性は、人生を通して大切な力になっていくのでしょう。

人生はいつもこれから


学生時代が楽しくないことは、けっして人生の失敗ではありません。それは、まだ自分に合う場所や人に出会えていないだけかもしれないのです。投稿者さんにできるのは、「今がすべてではない」と伝え続けることと、子どもの言葉を否定せずに聞くことではないでしょうか。人生は思っているより長く、選択肢もあるものです。今は見えなくても、娘さんのこれからには、きっと自分だけの幸せが待っているのではないでしょうか。

文・岡さきの 編集・佐藤さとな イラスト・猫田カヨ

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