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<ネタバレ注意>『じゃあ、あんたが作ってみろよ』最新第7話!「よかれと思って」の闇が深くない?

2025.11.24 11:00
137_ママ(単体)_猫田カヨ
TBSの火曜日22時から放送の『じゃあ、あんたが作ってみろよ』。友達の結婚式に参加するため、地元・大分に帰った勝男(竹内涼真)と鮎美(夏帆)。海老原家と山岸家、それぞれの家族のあり方が見えた第7話を振り返ります。
※以下、ネタバレを含みます。

よかれと思って、は本当に子どものため?



実家に帰った勝男を見てもおかえりの一言もなく「おう」、お土産を渡しても「おう」という返事の父・勝(菅原大吉)。そして居間に勝と2人きりになると、「困った、会話が続かない」と焦る勝男。家族なのだから黙って好きにしていればいいのにと思ってしまいますが、沈黙が気まずい間柄なんでしょうね。遠い遠い親子の距離感……。

さらに、「昭和」の香りが漂うのは、勝だけかと思いきや、勝男の母・陽子(池津祥子)も……。近くに住んでいるのになかなか帰ってこない次男・虎吉(深水元基)の娘・真鳥(鷲尾心陽)を「喜ばせるために買っておいた」ものがなんと真っ赤なランドセル。もちろん、「女の子だから、赤」。これに対してママたちからは、こんなコメントが。
『ランドセルを勝手に買うとか、嫌すぎる』
『女の子だから赤! はよくないね』
ランドセルがほぼ赤と黒の二択だった数十年前とは違い、色も形も自由に選べるこのご時世。それなのに「女の子だから赤いランドセル」を、「勝手に」買い、それも「喜んでもらえると思って」、という三重苦。そりゃあ虎吉一家も帰りたくもなくなるのでは……と思ってしまいますよね。陽子にはもちろん悪気はないのですが、だからこそ価値観のズレが切なすぎます。

さらにこの親たちの「よかれと思って」は、まだ続きます。なんと、勝男と鮎美には内緒で、両家の顔合わせをセッティングしていたのです。いや、普通、子どもに聞くでしょ! というか、顔合わせなんて子どもがセッティングするでしょう? とツッコみたくなりますが、勝は「結婚っていうのは家同士の問題だ」といいます。そもそもここまで何度も、鮎美と別れたことをちゃんと親に話そうとしてきた勝男でしたが、勝と陽子は話を最後まで聞かずに遮ってきたのです。
一方の山岸家でも、顔合わせに盛り上がる鮎美の母・貴恵(しゅはまはるみ)は、やっぱり海老原家の家柄や条件しか見ていないようで……。こんな両家の様子にママたちからはこんな声が寄せられました。
『お互いの家族が重すぎる』
『昭和の時代の話みたい』
『こういう家庭に生まれなくてよかったなと思わせてくれるいいドラマ(笑)』
そして楽しそうに顔合わせの準備をする親に、何も言えなくなってしまう勝男と鮎美。子どもたちの意思は一体どこへ……。結局本当のことを言い出せないまま、山岸家のぎくしゃくが明るみに出ただけで、顔合わせは終わってしまいます。

親を反面教師にして生きてきた勝男の兄・虎吉



顔合わせの後、虎吉から誘われて、勝男は鮎美とともに遊園地へ。待っていたのは虎吉と妻・恵(西原亜希)と真鳥でした。虎吉も、勝男や長男・鷹広(塚本高史)のような亭主関白タイプかと思いきや、まったくの正反対。なかなか実家に帰らないのも、ピンクや赤よりも青や黒が好きで、お人形遊びよりもキャッチボールが好きな娘の真鳥が、親たちから「女の子なのに」と言われるのがしんどくて見ていられないから、だったのです。

虎吉の「真鳥には真鳥のまま、選ばせてやりたいんよ」という言葉にドキッとしたママもいるのでは……? 筆者はちょっとドキッとしました。女の子だから、男の子だから、とは言わなくても、子どもの選択や行動に対して、大人の目線であれこれ勧めてみたりすることは結構あるかもしれない。かもしれないじゃないな、ある。結構あります……。それも、もちろん「よかれと思って」。でもそれって、つまり子どもの意思を尊重できていないのかも。尊重していないだけではなく、子どもの判断や好きを否定していることにもなるのかも。あれれれれ……。

恵の手作り弁当を食べながら、勝が陽子の料理を評価することが嫌だったという虎吉の話を聞き、自分は勝の影響を受けていたと気づいた勝男。そんな勝男に真鳥は、「なんでおじいちゃんの真似をするの?」と問いかけます。聞かれて初めて、「何でだろう? そういう家で、育ったから?」と言う勝男に対して、真鳥は「でも勝男は勝男やろ。やけん、大丈夫」というのです。真鳥は小さな頃からちゃんと1人の人として、虎吉と恵に話を聞いてもらい、好きを尊重し肯定されながら生きてきたのでしょう。だからこそ、自分は自分、親は親、人は人、と分けて考えられるのではないでしょうか。これはおそらく、家庭の中で勝男と鮎美が得られなかったもの。この真鳥の言葉を聞いた鮎美は「私もちゃんと、私の感覚で生きなきゃなって。親の真似じゃなくて、反発でもなくて、親を基準としない、私の感覚」とまたひとつ成長します。

そして鮎美と勝男は、やっと家族に別れたことを話します。納得のできない貴恵は夕食の席を立ち、勝は勝男に「もういい、お前には何も期待しとらん」というのです。あぁ、闇は深い。でも、これは勝男と鮎美の問題ではなく、親子の関係性の問題でもなく、ただ勝と貴恵、個人の問題なのでしょう。親と子どもではなく、対等の人間として子どもたちのことを考えられる日がくるのか。今後の親たちの変化も楽しみです。

文・佐藤さとな イラスト・猫田カヨ

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