

【相模原STEAM教育ツアー】「麻布大学いのちの博物館」で骨を通じて“命”を学ぶ
2025.09.20 11:00
提供:ママスタ☆セレクト

神奈川県相模原市で開催された、親子で楽しむ「相模原STEAM教育ツアー 」に、ママスタ編集部が親子で参加してきました。今回訪れた場所は、「麻布大学いのちの博物館」。JR横浜線「矢部駅」から徒歩5分のところにある麻布大学の構内では、リアルすぎる骨格標本や内臓模型に触れながら、命の重みや尊さについてじっくり体験することができるんです。子どもだけでなく、大人もハッとさせられる “学び”と“感動”がギュッとつまった体験をシェアします!
相模原市にあるのに「“麻布”大学」のワケ

最初の案内をしてくれたのは、麻布大学の副学長であり、「いのちの博物館」の館長でもある川上泰副学長。「もともとは1890年に、東京・麻布にあった“東京獣医講習所”が始まりなんです。今年で創立135年になります。“麻布”大学なのに、なぜ相模原にあるの?と、よく聞かれますが、こういった理由があるのです」と教えてくれました。
獣医学の学校としてスタートした麻布大学は、今では環境にも力を入れる大学に成長。その博物館には、動物たちの骨格標本や内臓模型などがずらりと並び、“リアルすぎる命の教室”が広がっていました。ただ見るだけでなく、実際に「触れる」体験ができるのは、子どもにとってもすごく貴重ですね。
オオカミと縄文柴犬、そっくりすぎてびっくり!

最初に案内されたのは、犬の骨格標本のコーナー。中でも目を引いたのが「縄文柴犬」と「オオカミ」の頭骨の比較展示です。「縄文柴犬」は、縄文時代に生きていた犬……ではなく、縄文遺跡から出土した犬の特徴を持った、今の犬種。「どちらも見分けがつかないくらいそっくりですが、オオカミは、額から鼻先にかけてのラインがとってもシャープになっています」とスタッフの説明を聞いた子どもたち。「ほんとだ!顔の形は一緒なのに、鼻のところだけ少し違う!」と夢中で見比べていました。
小型犬の骨格で知る「老い」のリアル
次に見たのは、ポメラニアンと柴犬の標本。ここで展示されていたポメラニアンは、実際に飼われていた老犬の骨格で、歯にはしっかりと歯石が残っていました。「生きていた証」がそのまま形に残っていることに驚かされました。「これ、ほんとに生きていた犬なんだ……」というような表情で、静かに見入る子どもたちの姿が印象的でした。
臓器にプラスチックを流し込んだ“透明標本”

さらに進むと、目に飛び込んできたのが透明な臓器の標本。実はこれ、本物の臓器にプラスチックを流し込み、あとから組織を取り除いて作ったもの。血管や内臓の形が、驚くほど鮮明に残っていて、まるでガラス細工のよう。「命の中身」をこんなに美しく、リアルに見られるなんて、初めての体験でした。
大昔、イルカには“足の骨”があった

さらに衝撃だったのが、イルカの骨格標本。水中を泳ぐイルカに、実は背骨の下に“足の名残”が2本残っています。「イルカも昔は4本足で陸を歩いていた哺乳類。今は完全に水の中だけど、骨には“進化の記憶”がちゃんと残っているんですよ」とスタッフが説明してくれました。さらにヒレの中には、肩甲骨、上腕骨、そして5本の指の骨まで。「泳ぐ手」は、大人も子どもも釘付けになった瞬間でした。
ゾウの骨に触れて、親子でびっくり!

展示の中でも盛り上がったのが、本物の骨に触れるハンズオンコーナーにあったゾウの標本コーナー。アフリカゾウの頭骨と下あご、そして巨大な歯が並んでいて、「ここ、手のマークがついてるところは触ってOKです」とのこと。子どもたちは無言でゾウの歯に手を伸ばし、目は骨にくぎづけ&キラキラ! 実は、この標本は軽量化されているそうで、本物の重さはこの数倍あるとのこと。ゾウの体のスケールに、ただただ圧倒されました。
鼻の中にある“においの秘密”
さらに展示を見ていると、「このゾウの鼻の中、すごいですよ」とスタッフの方。鼻の内部は、においを感じる表面積を広げるために、複雑な構造になっているとのこと。「哺乳類にとって嗅覚って、とても大事なんです」「においを“感じる”ための仕組みが、骨の中にも表れているんですよ」。そんな説明を聞きながら、骨が“感覚”まで教えてくれることに驚きました。
“命”をまるごと体感する、学びの旅

麻布大学いのちの博物館は、ただ「動物の骨を並べた場所」ではなく、命のしくみ・歴史・記憶を“体で知る”場所でした。骨を触り、重さを感じ、においの構造を学び、命の進化を想像する。そのどれもが、「教科書では出会えない“実感”」として、子どもたちの心に刻まれたように思います。
「見る」だけじゃない、「触れる」「感じる」博物館。学びのきっかけを探しているママに、心からおすすめしたい場所でした。
麻布大学いのちの博物館
住所:神奈川県相模原市中央区淵野辺1-17-71
入館料:無料
開館日・時間:月〜金 10:00〜15:30(最終入館15:00)
※ 土日・祝日および大学の休暇日は休館。公式サイトで開館スケジュールをご確認ください
入館方法:訪問には電話による事前予約が必要です
※当日空きがある場合は電話で確認すると案内してもらえることも
交通:JR横浜線「矢部駅」北口から徒歩約5分(駐車場なし)
新宿・渋谷・横浜からJR横浜線でそれぞれ直通約1時間
新幹線の場合は、「新横浜駅」から横浜線で約30分程度
取材、文・長瀬由利子 編集、撮影・編集部
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