米在住kemio、アカデミー賞のRDJアジア人蔑視騒動受け思い「人種差別的な経験全然あります」「結局考えすぎだよで片付けられる」
2024.03.13 11:50
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日本時間11日に行われた「第96回アカデミー賞授賞式」で助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jr.の行動がアジア人蔑視的だと批判が集まっていることを受け、米ニューヨーク在住のクリエイターkemio(けみお)が自身のInstagramにて思いを語った。
ロバート・ダウニー・Jr.、アカデミー賞受賞時の行動が議論に
今年のアカデミー賞では俳優賞、女優賞の発表時に歴代授賞者が5人ずつ壇上に登場。その中で前年の授賞者がプレゼンターとして今年の受賞者の名を発表し、トロフィーを渡すという流れだった。助演男優賞では、前年同賞を受賞したベトナム出身で中国系のキー・ホイ・クァンがロバートの名を呼びあげ、ロバートは壇上へ。キーは満面の笑みでトロフィーを差し出したが、ロバートはキーの祝福をパッシング(無視)するようにトロフィーのみ受け取り、壇上にいたティム・ロビンス、サム・ロックウェルとだけ握手、グータッチをして喜びを分かち合う仕草を見せた。
昨年キーはアジア系史上2人目に同賞を受賞し、白人至上主義が未だ根強いハリウッドでのその功績は大いに話題となった。ゆえに、ロバートのこの一瞬の行動にSNS上などでは多くの非難が集まっている。
ニューヨーク在住kemio「人種差別的な経験は全然あります」
2016年に渡米し、現在はニューヨークに拠点を置くkemio。今回のロバートとキーの騒動を受け、彼のもとには「アメリカ社会におけるアジア人への差別的行為はやはり多いのか?自分が差別に会ったらどんな対応をしているか?」という質問が寄せられたという。kemioは「海外生活をする上での人種差別的な経験は全然あります。この件をきっかけにいろんなことを思い出しました!あります。全然あります」と自身の経験を回想。その上で「実際の私生活で経験する人種差別って、ニュースとかに乗るような暴力をされたりだとかよりも生活の中で見落としがちな、マイクロアグレッション(無意識の偏見や差別意識によって結果的に相手を攻撃し傷つけてしまう行為)的なことばかりです!」と現地でのリアルを明かす。
実際にロバートの件でも「悪意があったわけではないのではないか」と擁護する声も一部で上がっているが、実際に差別を経験している人々らはそういったマイクロアグレッションこそ根が深いと訴える。
白人たちの“無意識の差別”も「気づいている人はほとんどいない」
kemioは具体的な経験として「自人グループの会話に参加する時、自分だけ話が振られなかったり、空気みたいな存在に扱われたり、『あたしってここにいる必要あるのかなぁ』と思ってしまうような立ち位置に立たされたり、この感覚は海外に生活していないともしかしたらわからないと思うのですが、白人だけの会話に参加するときの居心地の悪さというか、そういう気持ちになります」と振り返り「アジア人は特に何も言わなくて静かだという印象を持ってる方がちょいちょい居て、それをsepak upしない=リスペクトでめっちゃピースだから大丈夫と意味不明な解釈をする人もいる」と、アメリカでアジア人として感じる“言葉で説明しづらいすごく微妙な感覚”を打ち明けた。さらにkemioは「全てを差別と言ってレースカード出すのも少し違うなぁと思うのですが」と前置きしつつ「白人とは、人種差別系の会話はするのあまりしなくなりました!結局『考えすぎだよ』とかで片付けられるので」と、無意識の差別的な雰囲気に諦めがあることも告白。「いかに優遇されている特権を持っているかということに気づいている人はほとんどいない」と、マジョリティが自身の特権性に気付く難しさも挙げ「自分の気持ち的にもあんまり話さなくなりました(全ての人がそうではないですが!)」と吐露している。
「私がもし白人だったら…」悩んだ過去も
また「こっちでキャリアスタートをスタートし始めた時に、私がもし白人だったらどうだったんだろうとか私がもし白人だったらもっと早くあそこに辿り着けたのかなとか、大切な自分の存在が社会に飲み込まれる、こうあるべきと脳にインプットされる最悪なフェーズに居たことがあった」と、現地に身を置いたばかりの頃は思い悩んでいたというkemio。それを乗り越え現在は「考えてもキリないし」とし「自分が不当な扱い受けたら口に態度にするけども、このフェーズを通して自分の生まれ育った国や文化をもっと大切にするきっかけにもなりました」という考えに至ったという。kemioの投稿を受けて、SNS上では「私も海外に出て初めてアジア人に向けられる視線の現実に気付いた。kemio君も傷ついた経験を乗り越えてきたんだろうな」「自分が傷ついているのに『考えすぎ』と片付けられてしまうのは本当にしんどいよね」「私も白人の前で人種差別の話はできなくなった。本当に共感する」となど共感の声が多く上がっている。
またkemioは「kemioくんはクォーターで高身長でスタイルもいいから、日本人ではなく海外の方に見られることもあると思うが、それでも日本人への差別を受ける?」という問いに対して「日本の外出たら日本人ですが、日本人ではないです。アジア人です。あと日本でのルールは日本でしか通じないです」「Assume(推測や憶測)で相手と接して幸せになる人は誰もいないので、自分も気を付けようと思いました」と言葉にしている。(modelpress編集部)
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