「神説教」第1話ラスト「シー」の意味とは?「そもそもなぜ2年間ニートだったのか」・謎の生徒との関係性…注目ポイント明かす【藤森真実Pインタビュー後編】
2025.04.25 06:00
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俳優の広瀬アリスが主演を務める日本テレビ系土曜ドラマ「なんで私が神説教」(毎週土曜よる9時~)の第3話放送を前に、プロデューサーの藤森真実氏にモデルプレスらがインタビュー。後編では説教シーンに込められた思いや静の過去を巡る“一言”について聞いた。
広瀬アリス主演「なんで私が神説教」
無職生活を脱却するためになんとなく高校教師になった主人公・麗美静(広瀬)が、問題児揃いの生徒たちの事情に巻き込まれ、したくもない“説教”をしなければならない状況に追い込まれ、悪戦苦闘するさまを描く本作。いっぱい笑えてスカっとする新たな学校エンターテインメントとなる。「なんで私が神説教」説教シーンのこだわり
― 第1話が放送され多くの反響がありましたが、心に刺さったリアクションはありましたか?藤森:静の言葉に共感したりスカッとしてもらいたいという思いがあったので、そういう意見が多かったのは嬉しかったです。あと、「子どもがいじられているが、いじめではないか」と思っている親御さんが「子どもに見せて考えさせてあげたいと思った」というコメントを見たときは、そういう風にも届いているのだと嬉しく思いました。
― 説教シーンではX(旧Twitter)のコメント数が減り、その後また増えていました。
藤森:このドラマはいろいろな面白い要素を詰め込んでいますが、静が最後に何を言うのかというところをピークに作っているので、第1話のコメントを見て、視聴者が「観てよかった」と思えるような作りにできていたと感じました。引き続きそれを意識して作っていきたいです。
― 今、いろいろな現場でハラスメントにならないように言いたいことを言わずに距離を取るということが多いと思います。そんなテーマを描く上で学校を舞台に選んだ理由をお聞かせください。
藤森:私たちの周りの子どもがいる人と話をしていると、今の学校では先生が生徒に深く関わりすぎてはいけない風潮があるそうで「自分たちの時代とは違うよね」と話題に上がっていたのですが、「本当にそれでいいのかな」と感じていました。一方で、学生さんにお話を聞くと「実は話を聞いてほしいときもある」という意見もチラホラあったんです。そこで、何かするとすぐに「パワハラ」と言われたり、上の人が叩かれたりする今の時代を象徴するものが学校だと思いました。昔の学園ドラマでは熱血教師が生徒を叱るストーリーが多かったですが、このドラマでは怒りたくない、問題を起こしたくない静が仕方なくやらなければいけない状況に陥るというのが面白いと思い、脚本家のオークラさんと一緒に企画を練りました。
― 第2話では恋愛をテーマに、多くの人が経験したことがあるような悩みに静が巻き込まれていくストーリーですが、そのような作品を作る上で大事にしていることを教えてください。
藤森:オークラさんと企画を考える上で、毎回の説教が大人も共感できる内容にしたいというお話をしていました。1話の“いじりといじめ”も、2話の「恋人がいる人を好きになっちゃいけないの?」も、学生だけではなく大人にもあることで、誰もが1回は経験したことがあることだと思うんです。だから、大人が観ても共感できたり、「そういう考えもあるんだ」と思えるような内容になっています。例えば今の世の中、仕事などを簡単に辞める人が増えていると思うのですが、それが良いことなのか悪いことなのかという話を生徒の退学に重ねて描いたりもしていきます。全世代が納得する、子供だけの世界線ではない話をテーマにしています。
― 生徒だけでなく、先生やそれ以外の人にも説教していくのでしょうか?
藤森:そうですね。先生や保護者など、話が進んでいくにつれていろいろな人に説教していきます。
静(広瀬アリス)の説教は「人間対人間」
― 説教のためにいろいろ調べてメモをしたり、ネットの検索画面が出てくるのが特徴的でしたが、事前に調べて話すという設定はどのように考えたのですか?藤森:いろいろな学園モノで先生たちがサラッと説教したりしますが「教師も人間だから何も調べずにそんないいことは言えないよね?」というところから始まりました。みんなプレゼンするときは事前に調べるのだから、先生だって生徒の前で何かを話すときにいろいろ考えてやっているのだろうと考え、この設定になりました。そういう人間らしさや「先生だって偉くない」というところが伝わればいいなと思っています。
― 広瀬さんが怒鳴っている姿が印象的ですが、静として求めたことを教えてください。
藤森:静は生徒に対して「先生と生徒」という関係性を超えて、人間対人間として話すことを心がけて説教ができればと考えており、広瀬さんともよくお話しています。普通、先生と生徒の関係でああいった怒り方はやり過ぎだと思いますが、人として相手に何を言えるかを大切にして説教シーンを作っていきたいと思っています。
第1話を観てくださったみなさんからは「説教に共感した」という反響が多く寄せられました。静のセリフには綺麗事だけでなく「世の中こういうもの」「全てが上手くいくわけない」ということを含んでいるので、それが視聴者のみなさんにきちんと伝わるよう、広瀬さんと話し合いながら作り上げています。
静(広瀬アリス)の過去に繋がる第1話ラストの“一言”
― 第1話のラストで七海(水沢林太郎)が放った「シーなの?」という一言が視聴者の間で考察が繰り広げられていましたが、今後どのように物語に関係してくるのでしょうか?藤森:1話では、静が2年間ニート生活をしていて、校長先生に言われて教師になったという経緯がサラッと描かれていましたが、そもそもなぜ2年間ニートだったのかという部分に「シー」という言葉が関わってきます。「シー」とは何かが明かされていき、彼女の驚きの過去も明らかになっていくので注目していただきたいです。ニートだった人があんな説教をするのはなかなか難しいと思うのですが、「そういうことだったのね」と思っていただけると思います。
― 七海が知っているというのも繋がっていくのでしょうか?
藤森:そうですね。3話以降で、なぜ七海が知っていたのかというのも明かされていき、2人の関係性も明らかになっていくので、そういう部分も含めて生徒と静の関係も楽しんでいただけるのではないかと思います。
― 最後に、3話を楽しみにしている視聴者の方に一言お願いします。
藤森:3話は宮沢くん(吉田晴登)という生徒が退学することになったとき、静がどのような説教をするかが見どころです。先程も言いましたが、簡単に辞めたり、「もういいや」となってしまったりする人が大人の世界にも多いと思うので、それに対して何を言うかというのを楽しみにしていただければと思います。あと、2話のラストで森口先生が豹変し、学校自体も大きな波に飲み込まれていろいろなことが起きるので、そこも注目していただきたいです。3話のラストにも驚きの展開が待っているので、最後まで見ていただければなとは思います。いろいろなことが詰まった3話になっているので、ぜひとも楽しみにしていてください。
― ありがとうございました!
(modelpress編集部)
「なんで私が神説教」第3話あらすじ
「ここに明記された75名の生徒を、皆さんの力で退学処分にしてもらいます」。やる気もないのに学校改革委員に抜擢されてしまった静(広瀬アリス)は、新しく改革委員長になった森口(伊藤淳史)の発言を聞いて言葉を失う。教師が生徒をリストラ!?ていうか、そもそもなんで森口が委員長に!?実は森口は理事長の甥っ子で、来年から新たに理事長に就任する予定だという。経営危機にある名新学園を立て直そうとする森口は「私が理事長になるまでの1年間で、かつての名新以上のブランド力を作り上げます」。そのために、名新のブランドを汚す可能性のある素行の悪い生徒たちを一斉排除するというのだ。生徒を監視して退学に追い込める口実を見つけろと言う森口は、有益な報告を上げた者への昇給を約束。すると難色を示していた教員たちも途端に態度を変えて…。
面倒事に巻き込まれたくない静は傍観を決め込もうとするものの、校長の京子(木村佳乃)が見逃してくれるはずもなく…。森口に反発しつつも理事会の決定を覆せない京子から「森口先生に報告される前に、あなたが生徒の問題を解決すればいいのよ!」と、なんだかんだで丸投げされてしまう。
森口が作った退学候補者リストの中に、静のクラスの生徒は10人。その中に宮沢圭太(吉田晴登)の名前を見つけた静は首をかしげる。成績優秀で生活態度も良い宮沢がなぜ退学候補者に…?1年の時の担任だった浦見(渡辺翔太)の話では、宮沢の家は母子家庭で経済的に苦しいらしい。森口は素行の悪さが目立つ生徒だけでなく、家庭の経済状況が厳しい生徒も“トラブルの種”として切り捨てるつもりなのだ。
ところが、家計に余裕がないはずの宮沢がなぜか高級腕時計を身に着けていて…。宮沢の“ママ活”を知ってしまった静は、退学を阻止するため、森口にバレる前に問題を解決しようとするが…。
静が首を突っ込んだことで事態はさらに悪化。なんで学校をやめちゃいけないの?静が流す涙のワケとは!?
【Not Sponsored 記事】
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