「おむすび」橋本環奈は「紅白」きっかけでオファー 制作統括明かす「嫉妬したんです」【宇佐川隆史氏インタビューVol.1】
2024.09.25 07:00
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9月30日から放送スタートする2024年度後期 連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合・毎週月~土あさ8時~ほか)の制作統括を担当する宇佐川隆史氏にインタビュー。Vol.1では、ヒロインを演じる橋本環奈の魅力を語ってくれた。
橋本環奈ヒロイン連続テレビ小説「おむすび」
朝ドラ第111作目となる本作は、オリジナル作品で、平成時代の福岡、神戸、大阪を舞台に、平成のギャル・米田結(橋本)が栄養士を目指し、食の知識とコミュニケーション能力で人々を幸せにしていくというストーリー。脚本は、ドラマ「正直不動産」などを手掛けた脚本家・根本ノンジ氏が担当している。橋本環奈、朝ドラオファーときっかけは「紅白歌合戦」
― 橋本さんのヒロインとしての魅力を教えてください。宇佐川:オファーをした理由でもあるのですが、決して気持ちのうえで無理がない。大変なときでもどんなときでもマイペースさを崩さず、私たちを引っ張ってくれるんです。彼女が主演として変わらない笑顔と元気さでいてくれるので、すごく安心感があって、その姿が物語にも繋がっていると思います。
― 演技の面ではいかがですか?
宇佐川:今まで面白いキャラクターを演じたり、アイドルとしての主演映画をやってこられたと思いますが、今回の米田結はスーパーな人間では全くなく、取り立てて素晴らしい何かの能力を持っているわけではない人で、むしろ周りがすごくスーパーなんです。そこを彼女に演じてもらうことで、何か新しい部分が引き出せるのではないかなと。観てもらえたら分かりますが、橋本環奈さんなのですが、同時に米田結がそこに確かにいるんです。周りにいろいろな面白い人がいて、それを受けたりツッコんだりしながらというのが、飾らないご本人との心根と合致して、すごく新しい魅力が出ているのではないかなと思います。気負わずに彼女を見ることができて、すごく魅力溢れる。でも何者でもない。そんなところが彼女だからできる、今回の芝居なのかなと思っています。
裏話になるのですが、橋本さんが最初に「紅白歌合戦」に出ていたのを観たとき、ドラマの制作者として嫉妬したんです。いろいろなスーパースターがいる中、皆さんをしっかりと受け止めていた。そして、自分が思いきり前に出ることもなく、一緒に前に進んでいく姿を見て、なぜこの姿を本業である芝居で先に見せられなかったんだろうと、すごく悔しい思いをしました。周りにいろいろな面白い人がいて、それを受け止めて、必死に頑張っていく姿は、橋本さんが新しくみせた魅力の部分だとも思いましたし、芝居でそれが出たらより一層面白いんじゃないかなと思い、そのときに作っていた物語と合致するということで今回オファーしました。
今回平成を描く中で、序盤から震災を描くことは決めていました。観た人に、災害をどのようにして自分事と捉えてもらうようにするか、そのことをヒロインに託したいと思ったときに、非常に重く、大変なことを主演にはお願いすることになると思いました。ですので今回は、主人公周りの登場人物(ギャル等)で「大規模オーディション」を行い、朝ドラが持つ「俳優の登竜門」という部分を受けつぐことにし、主人公と家族に関しては、しっかりとキャスティングする判断をしました。
橋本環奈、ギャルファッションの裏話
― 橋本環奈さんのギャルビジュアルを作るうえでお話されたことはありますか?宇佐川:まず皆さんにお伝えしたいことは、実は先日公開されたものは、特別なシーンでのビジュアルです。ギャル軍団を助けるために、誰にもバレないために、特別に派手なメイクをした場面であって、実際に主人公がギャルマインドを持った後のビジュアルは、オープニングで出てくる服だとか、時代に即したものになっています。
95年頃からの、女子高生が安室奈美恵さんに憧れていて、コギャルやアムラーが登場し、広まった世代。2000年に近づくにつれて増えてきた、ガングロギャル。浜崎あゆみさんが98年にデビューして、シロギャル、クロギャルを経て、物語が始まる2004年と、ギャルにはグラデーションがります。2004年は、ルーズソックスを履いていたギャル時代とはまた違う時代で、平成だからといって一色にするつもりはなく、その時代に即したものを描こうと思いました。1年半くらい前から、ギャル雑誌「egg」(エイチジェイ)さんだとか、いろいろなところにスタッフ総出で取材をして50ページくらいのギャル史をまとめて勉強しました。本作の主人公は2004年なので、浜崎あゆみさんの時代を経たギャルのスタイルにしようとしています。一方で90年代の、いわゆる私たちがイメージする最初のギャルは、姉・歩役の仲里依紗さんに託しています。
― ギャルビジュアルの反響はいかがでしたか?
宇佐川:反響の大きさには驚きました。現代のオリジナル劇を描くことは簡単な話ではないですが、「前のめりに私たちは頑張ります」「全力で頑張ります」という宣言でもあったので、そのことを肯定的に楽しんでもらえたら非常に嬉しいです。ツッコミも含めて楽しんでほしいと思います。
― ありがとうございました。
★Vol.2へ続く!
(modelpress編集部)
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