<影山優佳インタビュー>様々な環境を乗り越えてきた今、伝えたいこととは?「自分らしく…」
2024.03.22 17:15
昨年アイドルグループを卒業し、女優やタレントとして活躍する影山優佳さん。努力家の彼女が自分らしく輝くための方法とは?さらに新生活に向けてこの春から働き始める新社会人へのアドバイスをもらいました。
影山優佳「感謝の気持ちでいっぱい」
― 昨年日向坂46を卒業された影山さん。改めてグループのメンバーとして活動した約7年間を振り返っていかがですか?影山:中学2年生でオーディションを受けて、中学3年生の誕生日に合格したのですが、ご縁に恵まれ続けているなと思います。人生の中の区切りである“卒業”を体感したからこそ、ここまで楽しく笑顔で活動できたのは、穏やかで優しい仲間や支えてくださる方々のおかげだなと感じました。
― 個人での活動が始まったからこそ、実感したことがたくさんあるんですね。
影山:当時ももちろん、周りの方への感謝の気持ちでいっぱいでしたが、自分で頑張らなければいけない範囲が広くなった分、今まで支えてくださった方々の大きさに気付きました。1期生でもあったので、みんなのことを支えたい気持ちが大きかったのですが、卒業してから支えてもらっていたことの方が多かったんだろうなと感じました。
― グループ活動をしながら、資格の勉強やクイズ番組、サッカー番組などの出演を両立していた中で、工夫していたことはありますか?
影山:資格は、勉強をしている時間が好きなので、仕事の合間に息抜きとして行っていました。クイズ番組やサッカー番組は、9割が予習と準備なので、物理的に両立するのは不可能な部分が多く、1日が24時間じゃなくなればいいのになと思っていました(笑)。その中でも移動時間やお風呂の時間、寝る前など、なるべく効率化してTODOに取り組んでいました。
― これまで様々な環境の変化を経験されたかと思いますが、環境が変わる時に、不安や不調を感じてしまう方もいらっしゃるかと思います。影山さんはどのように乗り越えていますか?
影山:自分の心と身体のコップのサイズを知ることが大事だと思います。1度溢れると溢れ続けてしまうと思うので、溢れる前にリフレッシュタイムを設けるようにしています。
― ご自身に合ったリフレッシュ方法を見つけることは大事ですよね。影山さんのリフレッシュ方法は?
影山:人と会って話を聞くことです。あとは食べることが好きなので、小売りのブランド米を1人で食べたり、夜な夜なスパイスカレーを作ってリフレッシュしています。最近はアヒージョを作るのが好きです。
影山優佳「自分自身へのハードルを高く掲げていた」
― 4月から環境が変わる方もたくさんいるかと思います。その中で「社会人として多少の不調は我慢すべき」と考えている新社会人が6割。一方で先輩社会人の約8割は「不調でつらいときは無理せず相談してほしい」と考えているギャップが。(※1)この結果についてどう思いますか?影山:3月~4月、別れと出会いの季節なので「心機一転頑張るぞ」と気合いが入るかと思います。特に新社会人という大きな人生の区切りに立つ方は、「成人」や「独り立ち」といった言葉を過剰に背負いすぎてしまうと思います。私自身も「全てを自分でなんとかしなければいけない」と思っていました。
― 実際に心身の不調を感じたことや、「隠れ我慢(※2)」をされたことがあるのでしょうか?
影山:身体が少し不調だなと感じた時に言えなくて、結果お仕事を休まなければいけなくなったことがあります。強がっていたなと今振り返っても恥ずかしいです(笑)。自身へのハードルを非常に高く掲げていた実感があるので、自分に期待しすぎた分、自分に甘くしてもよかったのかなと思います。
― 考えに変化があったタイミングは?
影山:社会人になってから、学生も社会人もあまり変わらないなと思いました。周りからいろいろなことを吸収して、思考の選択肢や心のサイズは変化したかと思います。でも、社会人になった瞬間に自分自身のキャパシティや、自分が背負える責任が急に広がることはないと気が付きました。先輩社会人の皆さんも後悔と反省を踏まえてのアドバイスだと思います。
― では、今は「不調でつらいときは無理せず相談してほしい」と考えている先輩社会人の考えに共感できる部分が?
影山:抱え込まないでほしいなと思いますし、話せるなら話した方がいいと思います。初めからできないことが当たり前だと思って挑戦する方が、楽しく社会人生活を送れそうだなと、今のデータを聞いて思いました。
― 新社会人の方は「周りが頑張っている時は自分も頑張るべき」と考えてしまう方が約8割。「新社会人は休まず頑張るべき」と考えてしまう方が約7割と、「隠れ我慢」の予兆も。そういった経験はありましたか?
影山:走り続けないとダメになると思ってしまうので、今でも新社会人の皆さんと近い感情を持っているのかなと思います。自分が止まっている時間も「本来ここで活動していれば、成長曲線の角度はもう少し鋭くなっていたのかな」と考えてしまうので、焦りという感情も共感できます。
― 新社会人の皆さんにも共感できるからこその、影山さんなりの「隠れ我慢」の対策を教えてください。
影山:心や身体のコップの許容量には限界があるので、人に話して楽になれるなら、その選択肢はすぐに取ってほしいなと思います。私は人に相談するのがあまり得意では無かったタイプなので、昔の自分を反面教師として、常日頃から無理をしすぎず、吐き出し方を知っておくのは、社会人になってさらに必要になってくるスキルなのかなと実感しています。
影山優佳、新社会人の悩みにアドバイス
― 新社会人の約9割が新社会人生活に「不安」を感じていたり、約5割が「心身の不調」に不安を抱えているとのこと。新社会人の不安に対して、影山さんからコメントをいただければと思います。「不調を感じたタイミングで言うべき?それとも我慢できなくなったタイミングで言うべき?」
影山:ベストなのは不調になる前に伝えることですね。それが難しければ、不調を感じたタイミングで伝えた方が良いと思います。
― 我慢できなくなったタイミングだと、手遅れでしょうか?
影山:溢れてからだと、収集がつかないことになってしまうし、手遅れになってしまうこともあります。不調を感じたタイミングで言っておけば、1日で事足りたものが、1週間、1ヶ月と伸びてしまい、結果「周りの人に迷惑をかけている」「周りの同期が成長している」と考えてしまうと思います。
「慢性的な体調不良によって仕事への支障をきたすかもしれない時はどうすればいい?」
影山:とても共感できます。目の前のことでいっぱいになる気持ちも分かりますが、短期的な選択肢と長期的な選択肢を持っておくことが大事だと思います。今この瞬間を生きやすくするために、短期的な選択肢を。同時並行で長期的に働きやすく、生きやすく、楽しく過ごせる時間が増えるように、両軸で考えていけたらベストだと思います。
― では、心身の不調に対する向き合い方として、新社会人の方に伝えたいことはありますか?
影山:ストレスの溜まり方の傾向を知ることが大事です。私はストレスの発散方法や、自分がどうしたら喜ぶのか、優先順位をつけたことで生きやすくなったなと思います。私自身、どうしたら本来の自分でいられるのか、やってよかったマインドセットなので、皆さんにもぜひやってみてほしいです。
― 「ストレスが溢れそう」と感じた時、どうしても頑張りたいお仕事や、やりたいことが詰まっていた場合、どのように考えを整理されていますか?
影山:自分自身の中でのマインドセットで済む場合もありますが、1週間ぐらい先の予定まで把握して、頑張ればご褒美が待っていると思うようにしています。ゴールを決めて突っ走れと言われても、頑張れない時はあると思うので、中途目標を設定してご褒美を作ってあげたりします。
― 影山さんの場合、ご褒美は食べることや、人と会う事でしょうか?
影山:そうですね(笑)。テンションが上がるものを意識的に置いてあげて、頑張る活力を設定していました。それでも足りない時は、周りに助けを求めたり、相談したり。どうしても頑張らなければいけない時は、ストレスが溢れないように、自分の励まし方や頑張らせ方を知ることと、周りに助けを求めることが最優先事項かなと思いました。
― 新社会人の皆さんにメッセージをお願いします。
影山:「社会人」と言われると、自分自身でハードルを高く設定してしまい、疲れなどを感じることもあると思いますが、それを全部自分で受け止める必要もないと思います。私も22年歩んできて、疲れが溢れてしまうこともあるので、アドバイスを言える立場でもないのですが、だからこそ「大人は割とこんなもんだ!」と思った方が、肩肘張らずに生きていけるのかなと思います。
― 新社会人だからと身構えることはないですよね。
影山:ただ、自分自身に対して諦めることは絶対にしてほしくないです。挫折しそうになったり、第2の選択肢を取りたくなってしまう時は、相談したり助けを求めてみてください。「諦める」じゃなくて「方向転換」として、自分の中で分岐を増やす考え方をとってみると、気持ちも楽だし想像も広がるのかなと思います。私もまだまだなので、我慢に代わる選択肢を見つけて、自分を愛してあげられるように一緒に頑張りたいなと思いました。
影山優佳「自分らしくいられるってすごいこと」
― 我慢してしまいがちな心身の不調に対して、我慢に代わる選択肢があることを発信し「隠れ我慢」のない社会を目指した「#OneMoreChoice プロジェクト」を、ツムラさんが行っています。影山さんの「わたしの#OneMoreChoice」、自分なりの選択肢について教えてください。影山:今お話しして感じたのは、"自分らしくいられるってすごいことだよね”です。「会社」や「学校」などの外枠が決められている中で、自分らしさを表現するのは難しいことだと思います。私自身、自分を好きになることが難しいこともありますが、"自分らしくいられるってすごい”という感覚だけでも持ってみることが大事だなと思いました。
― 自分らしさを大切に。
影山:自分らしくいられる選択肢や、自分が思う自分らしさを、心の余裕ができた時にでも思い出してほしいです。コミュニティによって求められることも違えば、自分がこうありたいと思うことも違うと思います。「自分の芯を強く持って」と言われることもあると思いますが、芯は何個あってもいいと思うので、人生欲張りセットでいいと思います(笑)。
(modelpress編集部)[PR]提供元:株式会社ツムラ
※1:株式会社ツムラ 新社会人と先輩社会人に聞く、「働くことと不調に関する意識調査」
■実施時期:2024年1月5日(金)~ 1月12日(金)
■調査手法:インターネット調査
■調査対象:2024年4月に新社会人になる予定で高校・専門学校(短大含む)・大学・大学院に在籍中の男女1,000人、有職者で社会人歴3年~5年目の20代・30代男女1,000人(新社会人は人口動態に合わせた回収に基づく出現率でウェイトバック集計を実施し、社会人は人口動態に合わせて回収)
■調査委託先:マクロミル
★構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
※2:心身の不調を我慢していつも通りに仕事や家事を行うこと。ツムラが定義
「#OneMoreChoice プロジェクト」概要
漢方薬大手のツムラが2021年3月に立ち上げた、#OneMoreChoice プロジェクト。誰もが不調を無理に我慢することなく、心地よく生きられる健やかな社会を目指して活動している。撮影:伊東祐輔
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