モデルプレスのインタビューに応じたRIKU(C)モデルプレス

THE RAMPAGE・RIKU、メンバーの誕生日に欠かさず伝えていること “相方2人との主演作”での葛藤と覚悟<「MY (K)NIGHT マイ・ナイト」インタビュー連載Vol.2>

2023.11.21 17:00

映画「MY (K)NIGHT マイ・ナイト」(12月1日公開)のモデルプレスインタビュー連載。Vol.2はRIKU(29)。

「MY (K)NIGHT マイ・ナイト」

川村壱馬、RIKU、吉野北人(C)2023 HI-AX「MY (K)NIGHT」
川村壱馬、RIKU、吉野北人(C)2023 HI-AX「MY (K)NIGHT」
同作の物語の舞台は横浜。ある夜、3組の孤独な男女に訪れた、たった一晩の小さな冒険を描く完全オリジナルストーリー。プロのデートセラピストとして一夜限りの恋人を癒していく刹那(せつな)を川村壱馬、イチヤをRIKU、刻(とき)を吉野北人が演じる。

夏子、RIKU(C)2023 HI-AX「MY (K)NIGHT」
夏子、RIKU(C)2023 HI-AX「MY (K)NIGHT」
イチヤのデート相手は、24歳の人気インスタグラマー・miyupo(夏子)。イチヤと中華街の人気店を巡っては写真をSNSにアップしていく彼女だが、頼んだ料理には一切手を付けず全てイチヤに食べてもらう。次に2人が向かった先は、とある写真展。イチヤはそこで思わぬ再会を果たす。

RIKU、オファー時に抱いた葛藤と覚悟

RIKU(C)モデルプレス
RIKU(C)モデルプレス
― まずはオファーを受けた時のお気持ちから教えてください。

RIKU:最初にお話を聞いた時は、「僕が出て本当に大丈夫かな」とか「僕が出ることによってTHE RAMPAGEにマイナスにならないだろうか」と心配な気持ちがありました。2人は結成当初から俳優の道も夢見て努力を積み重ねてきて、ドラマや映画の出演を踏まえた上で今回の作品に繋がっている。そんな2人に対して、僕がオファーが来たから出るというのも失礼なんじゃないかとか、色々考えました。でも僕はミュージカルや舞台を経験して、ものすごく自分の歌が変わったし、アーティストとしてインプットできるものが、ないようであるのがお芝居だなと思っていて。出演するからには「一つの力としてTHE RAMPAGEに絶対持ち帰るぞ」という覚悟と信念があったので、悩んだんですけど「やらせてください」と決断しました。

― RIKUさんの普段の明るい感じとは少し違った印象の役柄でしたが、役作りではどのような部分を意識されましたか?

RIKU:イチヤは言葉数が少ないので、目の動きや表情で彼の心情を表現しなければいけないというところで、最初は手探りの部分もありました。でも途中から、miyupoやほかの人から言われたことに対して、心の中でずっと勝手に反論していました。そうしたら、監督からもOKをいただけることが増えてきたので「あ、これで間違ってはないんだな」と思うことができました。

RIKU(C)モデルプレス
RIKU(C)モデルプレス
― 演じていて、ご自身と似ていると思う部分はありましたか?

RIKU:彼は写真家志望だったのに諦めてデートセラピストになりましたが、それをやりながらも少し写真に未練があって。僕も「もういい」「もう辞める」と言いつつも吹っ切れないことが性格的にあるので、そこは似ているなと思いました。

― 逆に「ここは自分とは違うな」と感じた部分はありましたか?

RIKU:何か思うことがあっても黙ってかっこつけちゃうところがあまり似ていないかもしれないです。僕も全てに対して何か言うわけではないんですけど、台本読みながら「この時はもうちょっとこう言ってもいいんじゃないの?」と思う部分があって。でもイチヤも最後の最後でちょっと吹っ切れるので、終盤はより演じやすくなりました。

川村壱馬&吉野北人パートを観て…「相方ながらすごい」

RIKU、夏子(C)2023 HI-AX「MY (K)NIGHT」
RIKU、夏子(C)2023 HI-AX「MY (K)NIGHT」
― 夏子さんと共演した印象はいかがでしたか?

RIKU:チャーミングな方で毎日の撮影がとても刺激的でした。2つ年下なのですが、お芝居を通してリードしていただきましたし、とても心強かったので身を任せながら2人の世界を作れました。夏子さんがmiyupoと真摯に向き合う姿も印象的で刺激的でした。

― 具体的にお芝居について何か相談されることはありましたか?

RIKU:話し合うというよりは、miyupoを演じる姿で世界観や空気感を引っ張ってくれました。イチヤとして、2人のシーンは特にやりやすかったです。

RIKU(C)モデルプレス/スタイリスト:高橋正典、ヘアメイク:ウエノアヤコ(KIND)
RIKU(C)モデルプレス/スタイリスト:高橋正典、ヘアメイク:ウエノアヤコ(KIND)
― 川村さん・吉野さんのパートを観てどう思われましたか?

RIKU:シンプルに「こういう人いそうだな」と思いました。セリフの中で「実際の2人だったらあまり言わないよな」ということでも、とてもナチュラルに聞こえてスッと入ってきちゃうというか。だからある種、川村壱馬・吉野北人ではなくて、そこには刹那と刻しかいなかった。相方ながらすごいなと思いました。なので逆に、終盤で僕ら3人と村上(淳)さんでわちゃわちゃしている時は、僕らの普段の関係性が垣間見れるような瞬間も多くありました。そのギャップにも惹かれました。

RIKUが語るファンへの想い「RAVERSが僕を強く、優しくしてくれます」

RIKU(C)モデルプレス
RIKU(C)モデルプレス
― 「救う」「救われる」というのが本作のキーワードになると思うのですが、RIKUさんがこの活動をしていて、救われた経験や救ってくれた人物を教えてください。

RIKU:僕たちの仕事は応援してくださる方々あってのことなので、RAVERS(ファン)の皆さんです。RAVERSが僕たちの存在に価値を生み出さないことには、僕らの存在意義というのはなくなってしまいます。アリーナツアーでは遠方からお越しの方もたくさんいらっしゃいますし、リリースイベントをやった時はすごい数の人が会いに来てくれて。本当に日々RAVERSの存在に助けられているし、ライブなど直接コミュニケーションを取ることで、よりそれが具体的な形で感じられます。目の前で泣いて喜んでくれたり、「ランペ、頑張ってくれてありがとう」と言ってくれたり…「『ありがとう』はこっちのセリフだよ」といつも思いますね。だから本当にRAVERSが僕を強く、優しくしてくれます。

RIKU、メンバーの誕生日に欠かさず伝えていること

― THE RAMPAGEではお三方はもちろん、ほかの方もそれぞれ個人やユニットで活躍の幅を広げられていますが、メンバーの活躍を見てどう感じていますか?

RIKU:とても嬉しいです。年1でメンバーの誕生日が来る度に、僕は「THE RAMPAGEというチーム・場所をそれぞれのメンバーにとって夢を叶えやすい場所にしたいと思っている。だから逆に僕にも力を貸してね」と伝えているんです。「THE RAMPAGEの◯◯だから」という理由でメンバーの夢が叶うんだったらこんな嬉しいことはないし「そのためにお手伝いできることがあればなんでもやるよ」と思っているので、メンバーが少しずつ“好き”を仕事にして、世間に発信していく、届けていく姿を見るとやっぱり嬉しくなります。

RIKU(C)モデルプレス
RIKU(C)モデルプレス
― それぞれが力を発揮されている中で、RIKUさんが16人の中で担っている役割はどのような部分ですか?

RIKU:僕は自分に対して「お前はパフォーマンスの根底を支える土台でなきゃいけないぞ」と思っているし、そうありたいとも思っています。素敵な表現者の方はたくさんいらっしゃいますが、そこだけは先輩方も含め誰にも負けない。そういう自分であることが、僕がチームの一員としてまず大優先すべき役割です。

そしてそれを全うした上で、新たな挑戦も広げていく。僕はTHE RAMPAGEを応援してくださる方々の中でもお父さん・お母さん世代の方から「RIKUの歌を聴いてすごく好きになったわよ」と言っていただくことが多くて。本当に歌手冥利に尽きるので、そういう自分であることも大切にしています。

RIKU「面白いぐらいに裏切ってきます」

RIKU(C)モデルプレス
RIKU(C)モデルプレス
― 最後に、映画を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

RIKU:予告映像や「MY (K)NIGHT」「デートセラピスト」というキーワードとなるフレーズから色々な想像が膨らむと思うのですが、面白いぐらいに裏切ってきます。

それぐらい普段の僕たちの人生ととても密接なメッセージが込められているし、1人1人に寄り添った映画です。たまたま一つのストーリーとしてこういう形になっていますが、それをご自身のストーリーと照らし合わせることで、より渋み、深みが出てくる作品になっていると思うので、僕たちのファン以外の方たちにも観ていただきたいですし、期待を胸に劇場に行っていただいて構いません(笑)!ぜひぜひ2度3度と観てください。よろしくお願いします!

― 貴重なお話をありがとうございました。

インタビューこぼれ話

RIKU(C)モデルプレス
RIKU(C)モデルプレス
<刹那・イチヤ・刻の中で、一夜限りの恋人を選ぶなら?>

RIKU:その時の気持ち次第で変わると思います。刹那に頼る時は、ただ自分が求めている言葉を、狙った感じではなくスッとナチュラルに言ってほしい、助けてほしい時。ネジを外してバカしたいなというときは絶対に刻の元へ行きます。僕は欲張りなので2人と行きたいです(笑)。

― イチヤはいかがですか(笑)?

RIKU:イチヤは僕からすると同い年の男性なので、「今日暇?」「飲みに行かん?」みたいな軽い感じです(笑)。

RIKU(C)モデルプレス
RIKU(C)モデルプレス
撮影時にはスタッフの身長に合わせてかがんだり、様々な場面で気遣いを見せたりと、取材中だけでも至るところで優しさが滲み出ていたRIKU。記者が映画のロケ地・横浜出身であることを知ると、「そうなんですか!?じゃあここ行ってみてください!」とパンフレットを開きながら撮影場所をたくさん紹介してくれた。(modelpress編集部)


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RIKUプロフィール

1994年8月10日生まれ。2014年開催の「VOCAL BATTLE AUDITON 4」を経てTHE RAMPAGEの正式メンバーに。2017年1月、1st SINGLE「Lightning」でメジャーデビュー。朗読劇BOOK ACT「もう一度君と踊りたい」(20)、REAL RPG STAGE「ETERNAL」(21)、BOOK ACT 2022 NEW YEAR SPECIAL「ヒーローよ 安らかに眠れ」(22)などの舞台で活躍、ミュージカル「『天使について』~堕落天使編~」(22)では主演を務めた。2017年よりbayfm「WEEKEND THE RAMPAGE」のメインパーソナリティを務めている。
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