吉沢亮、宮崎あおいに憧れたきっかけ初告白 現場での姿に宮崎から本音「私にも向けてほしかった」<「クレイジークルーズ」インタビュー前編>
2023.11.12 07:00
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Netflix映画『クレイジークルーズ』(11月16日配信)でW主演を務める俳優の吉沢亮(よしざわ・りょう/29)&女優の宮崎あおい(みやざき・あおい ※「崎」は正式には「たつさき」/37)にインタビュー。<前編>
整った環境の中でじっくりと作品と向き合えたという2人が、初共演で互いに抱いた印象・撮影を通して感じたこととは。
吉沢亮&宮崎あおい「クレイジークルーズ」
今作は、エーゲ海に向かう巨大な豪華クルーズ船を舞台に、お客様からの注文に無心で仕えるバトラー・冲方優(うぶかたすぐる/吉沢)と、客船に乗り込んできた謎の女性・盤若千弦(ばんじゃくちづる/宮崎)が、船上で起きた殺人事件の謎に迫っていくミステリー&ロマンティックコメディ。千弦は冲方に、お互いの恋人が密会していることを告げる。そんな矢先、2人はクルーズ船のプールで殺人事件を目撃。交際中の相手から「なかったこと」にされてしまった2人は、目の前で起こった事件を「なかったこと」にさせないため、独自に捜査を始める…というストーリーだ。
そしてNetflixは2023年、脚本家の坂元裕二氏と5年契約を締結。同作はその第1弾作品となる。
クランクイン前から胸が高鳴る“坂元裕二脚本の面白さ”
― まずは、出演が決まった時に感じた作品への印象をお聞かせください。吉沢:坂元さん脚本のドラマなどを昔から観ていてすごく憧れがあったので嬉しかったです。実際に台本を読んで、ポップで面白おかしくテンポ良く進んでいくんですが、どこか人間臭い部分が描かれていたり、キュンキュンするシーンがあったり、色々な要素が散りばめられたとても面白いものだなと思いました。
宮崎:とても面白い上に、自分だけではなく他のキャストの方のセリフも含めて発してみたいと思う言葉がたくさんあって。とても魅力的な台本・登場人物たちだったので現場に入るのをすごく楽しみにしていました。
― 今作は坂元さん×Netflixの記念すべき第1弾となります。最初にお話を聞いた時にプレッシャーは感じられましたか?
吉沢:そんなになく、純粋に楽しもうと思っていました。
宮崎:私もプレッシャーはありませんでした。でも皆さんが作品を楽しみにしてくれる、期待をたくさん背負う作品になるのではないかなと思ったので、そういう意味ではとても責任のある仕事だなと思いました。でも1番は楽しみだなという思いが強かったです。
Netflixの“リスペクトトレーニング”とは
― 実際に撮影していかがでしたか?吉沢:Netflixさんとお仕事するのは初めてだったのですが、環境が整っていて時間がたっぷり確保されていて、クラフト(軽食・間食など)もとても豪華でした。日本の作品でここまでやれるというのはあまり経験したことがなかったので、すごく良い現場だなと思いました。
宮崎:キャストの方が、楽しそうにその役を皆さんの中で膨らませて演じられているのを間近で見られました。また吉沢さんがおっしゃったように、労働時間がきちんと決められていたりクラフトサービスが充実していたりと色々な意味で豊かな現場でした。そのような環境はスタッフを含め皆の心のゆとりに繋がる気がするので、ゆとりがある中でお仕事ができて良い時間だったなと思います。
― 贅沢に、ゆったりと撮影できたんですね。
吉沢:はい。それから始まる前にハラスメント講習のような取り組みがあるんです。
宮崎:「リスペクトトレーニング」ですね!
吉沢:そうです!体調的にも精神的にも皆が安心してやれる環境づくりを徹底しているんだなと感じました。全部の作品がそうなれば良いのに、と思いました(笑)。
吉沢亮、宮崎あおいに「ずっと緊張」
― お二人は今回が初共演となりましたが、現場に入ってから第一印象からの変化はありましたか?吉沢:宮崎さんのことはこの業界に入る前から知っていましたし、作品などを観て憧れもあったので、会う前も会ってからもずっと緊張していたんです。でもとてもナチュラルに現場にいらっしゃって、スタッフさん、他のキャスト、エキストラの方にもすごく丁寧に接している印象でした。現場で縫い物とかもされていて「そういうのもしているんだ」と思いました(笑)。
宮崎:ちらっと(吉沢が宮崎に憧れているという)噂を聞いてしまったので、逆に私が緊張するという感じでした。ですが、現場に入って奏翔(子役の潤浩)ととても楽しそうに話しているのを見て、「私ともあんな風に話してくれたらいいのにな」と羨ましく見ていました(笑)。私は事前に「この人はこういう人なのかな」と想像しないタイプで今回もそうだったのですが、お会いしてみてすごくシャイな方だなと思いました。でも、奏翔と喋っている時は全然シャイではなくて、あの一面を私にも向けてほしかったです(笑)。
吉沢:本当にずっと緊張していました(笑)。
吉沢亮、宮崎あおいに憧れたきっかけ初告白
― 吉沢さんは宮崎さんに学生時代から憧れていたとのことですが、きっかけとなった作品はありますか?吉沢:『ただ、君を愛してる』(06)という玉木宏さんと出演されていた映画です。当時僕は中学生だったんですが、そういう恋愛映画をほぼ観たことがなかったのでめちゃくちゃキュンキュンしちゃって。悲しいお話で、とても泣いた記憶があります。
宮崎:可愛い(笑)。
吉沢:はい(笑)。そこからすごく好きでした。
― 宮崎さんは、その作品がきっかけということはご存知だったのですか?
宮崎:今初めて知りました。私もあの作品がすごく好きなので嬉しいです。
宮崎あおいの丁寧な一面 吉沢亮が明かす
― 互いに見て、それぞれ演じられた役柄とご本人が似ているなと思った部分はありますか?吉沢:宮崎さんは現場で子どもに対しても敬語で話しかけていらっしゃって、すごく丁寧で。そういう面は素敵だなと思ったし、子ども思いな部分は千弦と似ているのかなと思いました。
― 「ここは千弦と違うな」と感じた部分は?
吉沢:そこはあまりなかったです。初めましてだったので僕の中でも千弦という役と宮崎さんが混ざっていて、ほぼほぼ同一人物ぐらいのつもりというか。芝居をしている時と普段でそんなにギャップを感じることはなかったです。
― 宮崎さんはどんな方に対しても最初は敬語で話すと決めていらっしゃるんですか?
宮崎:はい。相手の方が年下でも敬語です。だから人との距離が縮みにくいというのはあるかもしれません。逆に10代とかの頃は誰に対しても友達口調でした。年上の人にもそうでしたし、名前に「さん」も付けないし、今思うと「本当にやめて~」という感じです(笑)。
― どこかで変わったタイミングがあったんですね。
宮崎:はい(笑)。「これはいけない!」と気が付いて、そこから誰に対しても敬語です。
― 宮崎さんから見て、吉沢さんの印象はいかがでしたか?
宮崎:役と違うなと思ったのは歩き方です(笑)。バトラーさんの時はスッスッスッ、サッて侍みたいな感じですが、現場に「おはようございま~す」と入られる時はゆる~い感じなので、そこは1番違うなと思いました。でもまだそこまで素を見せてくださっていないので…(笑)。
吉沢:すみません(笑)。
宮崎:次こそはもう少し素を見たいです(笑)。ガシッと心の扉を開いてみようかなと思います!
★なお後編では、撮影中の裏話や胸キュンシーンなど、作品の魅力をたっぷりと語ってくれた。
(modelpress編集部)
吉沢亮(よしざわ・りょう)プロフィール
1994年2月1日生まれ、東京都出身。2019年、『キングダム』で第43回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞などを受賞。2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』、2022年のフジテレビ系月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』、映画『ブラックナイトパレード』では主演を務めた。近年の出演作は、『ファミリア』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』『キングダム 運命の炎 』『かぞく』(23)など。宮崎あおい(みやざき・あおい)プロフィール
1985年11月30日生まれ、東京都出身。初主演作『害虫』(02)では第23回ナント三大陸映画祭コンペティション部門主演女優賞を受賞し、以降様々な賞を獲得。2006年NHK連続テレビ小説『純情きらり』、2008年には大河ドラマ『篤姫』で、それぞれ主演を務める。主な出演作に映画『舟を編む』(13)『怒り』(16)『バースデーカード』(16)『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』(17)『大名倒産』(23)など。NHK夜ドラ『ユーミンストーリーズ』が2024年3月に放送予定。
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