日向坂46富田鈴花・松田好花、渡邉美穂の卒業は「信じたくなかった」グループの成長＆新たな期待も語る＜「僕なんか」インタビュー＞

富田鈴花＆松田好花「僕なんか」サプライズ初披露の心境明かす

― 7枚目シングルのリリースおめでとうございます。日向坂46の表題曲では久々となるバラード調の楽曲となっていますが、最初に聴いたときはどのような感想を持ちましたか？

富田：1番最初に聴いたときはまだ歌詞が入っていなかったのですが、メロディを聴いた瞬間から「この曲めっちゃ好きだ。きっとメッセージ性が強くて、皆さんの心に響くような楽曲になるんだろうな」と確信しました。歌詞が入ってからは、誰もが持っているネガティブな気持ちに寄り添ってくれるような優しい楽曲だなと感じた覚えがあります。

松田：私も、イントロのピアノのメロディを聴いたときから「耳に残る良い曲だな」と感じていました。それに、歌詞を見た段階では「そこまで笑顔で歌う楽曲ではないのかな」と思っていたのですが、MVではメンバー全員が笑顔で踊っている場面もあって、日向坂らしい表現ができたこともすごく嬉しかったです。

― MVを通して楽曲の聴き方が変わったファンの方も多いと思います。センターを務めるニ期生の小坂菜緒さんは今作で活動再開となりましたが、メンバー22人全員揃ってのMV撮影はいかがでしたか？

富田：いつも以上に温かい現場でした。特に全員が1列に並んで手を繋いでいるシーンを撮影したときは、メンバー同士で手をぎゅっと握り合ったりもして、すごくぽかぽかしました。

松田：そんなこともあったね～！手を繋いでいるシーンでは、全21組の手のアップを撮影したのですが、実際にアップが使われたのは1組だけなんです。私たちも誰と誰の手が使われたのかわからなくて謎のままなので（笑）、どなたか分析してくださる方がいましたら、是非お願いします（笑）。

富田：本当に謎だよね。でも、MVで使わなかったシーンがライブのオープニングで流れるOvertureに差し込まれることもあるので、これからも要チェックです！どのMVの映像が差し込まれていくのか、楽しみにしていてください。

富田鈴花＆松田好花、渡邉美穂卒業への想い明かす

― 4月3日には、ニ期生の渡邉美穂さんが今作の活動をもって卒業することを発表しました。お2人は同期の中でも特に仲の良いメンバーとして知られていますが、卒業は前持って知っていたのでしょうか。

富田：私は美穂がメンバー全員に卒業を報告する数日前に、直接電話をもらって知りました。

松田：私も恐らく、鈴花と同じタイミングで連絡をもらいました。でも、正直少し予感していた部分はあって…。私は色々な勘が当たってしまう人間なのですが、少し前から美穂の言葉に引っかかることが多かったんです。将来を見据えて話しているなと感じることも多くて、「もしかしたら、美穂はこのグループに長くいないのかな」と考えたこともあったのですが、心のどこかでは信じたくなくて…美穂から直接聞くまでは「気のせいだ」と思うようにしていました。

― ニ期生からは初の卒業メンバーということで、先輩方の卒業とは心境も違いますよね。

富田：違いますね。同じタイミングで同じ夢を持ってオーディションを受けた仲間は、どこか不思議な縁で結ばれている気がするんです。特にニ期生は休業を経験したメンバーも複数いるので、他の期とは違った関係性がある気がしています。

それに、美穂はニ期生の中でも色々なことの先陣を切ってくれていたメンバーだったので、同期で最初に卒業するというのもどこか美穂らしいなと感じてしまって…。これまでは同期同士で将来の話をする機会は全くなかったのですが、美穂の卒業を機に自分やグループのことを考えて成長できたらいいなと思っています。

― 渡邉さんが卒業するまでにやりたいことはありますか？

松田：ショートムービーを撮ることです！遊んだり、旅行をしたりすることは卒業してからも予定を合わせれば実現できるので、同じグループで活動しているうちに写真や映像で思い出を残しておきたいです。

富田：私も、ストーリー性のあるショートムービーが作りたいです。それぞれのメンバーが役になりきりながらも、ストーリーは現実世界とシンクロしていて、メッセージ性のある作品にできたら素敵だなって…！美穂は演技への想いが人一倍強いので、みんなで演技することで美穂の背中を押せたらいいなと思います。

ニ期生の成長を実感する瞬間 印象深い河田陽菜の言葉とは

― ニ期生の皆さんは、この夏でグループ加入（改名前のけやき坂46加入）から丸5年を迎えます。グループとしても様々な変化があったと思いますが、メンバーの成長を感じる瞬間はありますか？

富田：最近だと「僕なんか」に収録されているニ期生楽曲「恋した魚は空を飛ぶ」のMV撮影で成長を実感しました。撮影した日は天候が良くなかったり、急遽振り付けが変更になったりと、予想外のことがたくさんあったんです。

数年前だったらみんな「どうしよう…」と泣いてしまっていたと思うのですが、お互いに励まし合ったり、河田陽菜が「大丈夫、大丈夫。頑張る！」と言って撮影に挑んでいる姿を見たりしたら、すごく成長したなって…。

松田：たしかに、加入当初だったらみんな泣いてたよね。

富田：本当にそう！この1～2年はそれぞれグループを離れて個人のお仕事をする機会が増えたこともあって、全員がすごく成長できたよね。私自身も、今までは感情を全て出していたのですが、今ではひと呼吸置いて「これはどうしたら良いんだろう」と考えられるようになりました。

松田：鈴花も成長しているね。私はテレビやラジオで泣いちゃうことが多いから、まだ頑張らないといけないなと思います（笑）。

富田鈴花＆松田好花が描く“これからの日向坂46”

― 日向坂46では、現在新メンバーのオーディションを実施しています。お2人は、新メンバーの皆さんとこれからどのようなグループを作っていきたいと考えていますか？

富田：より一層、熱いグループにしていきたいです！私たちは加入当初から先輩方の姿を見て、挨拶や礼儀、感謝の気持ちを忘れないことの大切さを学んできました。私もそんな先輩になりたいなと思っているので、日々の行動で後輩に示していけたらいいなと思いますし、背中を見て感じてもらえるようになりたいです。

松田：私も鈴花と似ていて、熱い魂を持った元気なグループにしたいなと思います。日向坂がステージ上で団結力を発揮できているのも、普段からそれぞれが熱い思いを持って活動しているからだと思うので、個人の活動で吸収したパワーを全員が集まったときに発揮できるような、力強いグループにしていきたいです。

― 新メンバーの皆さんに期待していることはありますか？

富田：若さみなぎるフレッシュな子が入ってきてくれたら嬉しいし、私もそんな子たちと一緒にがむしゃらに頑張りたいです。

松田：三期生が入ってきたときも、エネルギッシュに頑張る姿を見ていたら自分たちが加入した当時を思い出して、すごく刺激を受けたんです。だから、私も初心を思い出させてくれるようなフレッシュでパワフルな子と活動がしたいなと思っています！

― 新たなパワーが加わったパフォーマンスが見られる日が楽しみですね。最後に、お2人の個人としての目標を教えてください。

松田：私は去年の10月から、「日向坂46松田好花の日向坂高校放送部」（ニッポン放送）というラジオ番組で念願のパーソナリティを担当させていただいているのですが、収録の番組なので、いつか特番で生放送ができたらいいなと思っています。自分の努力次第だと思うので、夢が叶えられるように頑張りたいです。

富田：私は今「ラヴィット！」（TBS系）の期間レギュラーを務めさせていただいているのですが、ロケに行く機会が増えたので「日向坂46のロケと言ったらすーじー（富田）だよね」と言ってもらえるように頑張りたいです。

― 昨年は松田さんも「ラヴィット！」の期間レギュラーを務めていましたが、メンバーの出演をテレビ越しで観るのと、実際にご自身が出演するのでは印象が違いますか？

富田：そうですね。好花がレギュラー出演していた月曜日はすごくファミリー感があってほんわかした雰囲気なのですが、私が出演している水曜日は想像以上にお笑い色が強くて（笑）。でも、そうした雰囲気も本当に楽しいし、毎週笑って生放送を終えられることは幸せだなと感じています。

6月いっぱいでレギュラー期間が終わってしまうのが既に悲しいのですが、色々なことを学べる貴重な機会なので、最後まで楽しみながら吸収していきたいです！

― これからの活動も応援しています！ありがとうございました。

インタビューこぼれ話

＜日向坂46初の東京ドーム公演「3周年記念MEMORIAL LIVE～3回目のひな誕祭～」（3月30日～31日開催）の感想は？＞

富田：後半にかけて畳み掛けるようなセットリストだったこともあって、ものすごい量のアドレナリンが出ていたと思います（笑）。特に、2日目のアンコールで「僕なんか」をサプライズで初披露したときはドキドキが止まらなくて、途中の記憶がないくらい緊張してしまいました。東京ドームでの2日間は、本当に貴重な経験になりました。

松田：「僕なんか」は直前まで振り付けや立ち位置の調整があったので、私もすごく不安でいっぱいでした。全体のリハーサル期間も短かったのですが、セットリスト自体は早く決まっていたので、けやき坂46時代の楽曲も余裕を持って準備できたことはすごく嬉しかったです。

＜最近の美容法は？＞

富田：最近はストレートヘアでおろすことが多いので、ヘアブラシにこだわっています！この半年くらいは静電気や摩擦を抑えるブラシを使ったり、入浴前と後でブラシを変えてみたりしているのですが、髪質が改善された気がしています。

松田：私もヘアケアを意識するようになって、シルクの枕カバーを使うようになりました！シルクのナイトキャップをしていたときは、寝ているうちに取れたり、変な寝癖がついてメイクさんを困らせてしまったりしていたのですが（笑）、枕カバーをシルクにしてからはそうしたトラブルもなくなったし、メイクさんから「今日も調子良いね“」と褒めてもらえるようになりました。

（modelpress編集部）

日向坂46「僕なんか」

7枚目シングル「僕なんか」。3月4日に活動再開を発表したニ期生の小坂菜緒が、4枚目シングル「ソンナコトナイヨ」以来5度目のセンターを務める。

初回仕様限定盤の特典映像には、共通で「僕なんか」のMVと、新たに撮り下ろされた「ひなたのバス旅」を収録。さらに、TYPE-Aには「飛行機雲ができる理由」、TYPE-Bには「ゴーフルと君」、TYPE-Cには「真夜中の懺悔大会」、TYPE-Dには「恋した魚は空を飛ぶ」のMVがそれぞれ収録される。

富田鈴花（とみた・すずか）プロフィール

生年月日：2001年1月18日／出身地：神奈川県／星座：やぎ座／身長：165cm

松田好花（まつだ・このか）プロフィール

生年月日：1999年4月27日／出身地：京都府／血液型：A型：星座：おうし座／身長：157.5cm