<百田夏菜子&高城れに インタビュー>メンバーだからこそ知っている素顔「いいお母さんになる」「れにちゃんは想像以上に…」 ももクロ結成13年を振り返る
2022.05.20 20:30
2022年5月17日に結成14周年を迎えたももいろクローバーZ。デビュー当時は中学生~高校生だったが、今やメンバー全員が25歳を超え大人の女性に。モデルプレスでは6枚目のアルバム「祝典」がリリースされるタイミングで、百田夏菜子と高城れにの2人にインタビューを実施。過去を振り返ってもらいながら、メンバーだからこそ知っている素顔などを語ってもらった。
結成当時から一番変わったメンバーは?
― 3年ぶりとなる6thアルバム「祝典」のリリースおめでとうございます!二人:ありがとうございます!
― 今回のインタビューではお二人に過去を振り返ってもらいながら、現在や未来のことについても聞ければと思っております。まず今年で結成14周年目となりますが、結成当時から変わったと感じるメンバーは誰ですか?
百田:私の中ではあーりん(佐々木彩夏)ですかね。
高城:私もそう!
百田:結成当時のあーりんは“アイドル”という言葉を聞いて最初に思い浮かべるような女の子で、最年少なのにすごくしっかりしていて。でも今では一番自由奔放で、自由に育ってきたんだなぁと感じますね。
高城:そうだね(笑)。
百田:居ないところで言うのも申し訳ないけど、一番がさつ(笑)。本人にもよく言うんですけど、あーりんは「地元の友達みたい」な存在なんです。ちょっと話しかけずらいイメージがあるかもしれないですけど、めちゃくちゃ気さくだし現場でも自然体でいられるのが、あーりんの魅力的だなって思います。出会ってからそれぞれ変わっていった部分はあるけど、今のあーりんがすごく素敵だなって。
高城:最年少でビクビクしていた子が、「大丈夫!なんとかなるでしょ!」って引っ張っていく姿を見ると頼もしくなったなってすごく感じますね。それに玉さん(玉井詩織)も私的には変わったなーって思います。
― どういった部分が?
高城:明るくて元気で甘えん坊なところは昔から変わってないんですけど、すごく頼もしくなったなと思うことがあるんです。一人部屋だとすぐに泣くし夏菜子ちゃんと一緒じゃないと寝れなかったのに、今では逆に私が泣いた時に「また泣いてるの?大丈夫だから!」ってお世話してもらっているくらいで(笑)。玉さんはいいお母さんになるだろうな。
― 逆にあまり変わっていないメンバーは?
高城:(百田に視線を向ける)
百田:ちょっと待って!私?絶対れにちゃんです!
― (笑)。
百田:こればっかりは譲れないですね。レッスンの時に初めてれにちゃんを見かけて、その時のれにちゃんはすごく前向きで積極的に手を挙げていたんです。頼りになりそうなお姉さんがいるなと思っていたんですけど、一緒にグループ活動を始めると甘えん坊な一面も見えてきて。お仕事以外のオフの時も全く変わらないし、昔からみんなが想像するれにちゃんと私たちが思うれにちゃんは何一つ変わらないと思います。れにちゃんは想像以上に“高城れに”です(笑)。
高城:(笑)。
百田:もちろん昔より頼もしいなって思える部分もありますけど、13年間変わらずれにちゃんのままです。
― そんなれにさんは百田さんが変わらないと。
高城:夏菜子ちゃんは根っこの部分が変わっていないというか。天然でちょっとおバカな部分は中学生の頃から変わっていなくて、話を聞いてなくて同じ質問を二回しちゃったりするんです。それでもやっぱり昔より頼りになるし、大人になったなと感じることはありますね。
百田:自分の変化ってあまり感じることがないから、メンバーから頼りになるって言われると嬉しいものですね。
― 自分の変化はなかなか気づきにくいですよね。
高城:外見的にもあまり変わってないって思っていたんですけど、最近は過去の写真を改めて見る機会が多くて「めちゃくちゃ子供だったね」ってメンバーとよく話しているんです。10年前なら変わるのは当たり前だと思うけど、3年前でも顔が全然違っていたりして。
百田:大人になったんだなって感じるよね。過去のライブ映像で振り起こし(以前に踊った作品を映像で思い出すこと)することもあるんですけど、その時も変わったなって実感します。あと昔はどの現場に行っても、共演者さんスタッフさん含めて一番若かったので、現場に自分たちよりも若い方がすごく増えたと気付いた時は、13年の長さを改めて実感しました。
ももクロ、大人になったと感じる瞬間は?
― メンバーみなさん25歳を過ぎ、「最近大人になったな」と感じる瞬間はありますか?高城:一人で銀行に行って書類を書いている時とか?
百田:めっちゃわかる!ハンコ押してるときとかね。
― (笑)。確かに大人になれば責任を負うことも多くなりますね。
百田:そうですね。昔は頂いたものをこなしていくのに精いっぱいだったけど、徐々に打ち合わせにも参加しスタッフさんと一緒に作品を作り上げていくのは責任もあるけどすごく素敵なことだなって感じます。メンバーだけで衣装やセットリストを決めたり、リハーサルをすることもありました。
高城:ちゃんと真面目な時もね。
百田:ずっと一緒にいるから友達に近いけど、メンバー同士で仕事の話をするようになってからは大人になったというか、もう学生じゃないんだなって思います。
― 大人になっていくことで関わる仕事の範囲もだいぶ変わっていったんですね。
百田:かなり広くなりましたね。
高城:グループとしての活動だけじゃなくて個々の活動も最近は増えてきて、視聴者としてメンバーがテレビに映っていると新鮮だよね。
百田:そうだね!
― ソロで活動するときは心細さも?
高城:心細いですね。普段なら楽屋もメンバーと一緒にいるから、シーンとしている楽屋がもう寂しくて…。それに「ももクロを背負っている」という責任も感じます。私個人で活動していたらきっと気が楽だと思うんですけど、グループの顔として見られると思うので、「一人で大丈夫かな…」って不安に思うこともあります。
百田:昔からそうなんですが、ももクロは現場で学んでいくスタイルだったので色んな経験をしてちょっとずつ成長できたのかなって思います。現場があること自体本当にありがたいことなので、これからも目の前のことを一生懸命やっていればもっと成長できるのかなって。
― プライベートでも大人になったなと思うことはありますか?例えばメンバーの皆さんだけでお酒を飲みに行ったなど。
高城:メンバーだけはないね。
百田:でもあーちゃんはお酒が好きって言ってたかな。
高城:あーちゃんは最近流行ってるオンライン飲みもやってるって。私もお酒は好きで、最近はワインにハマっていて、夜一人で飲んでいます。
百田:かっこいい!
高城:コロナ禍になってからはあまり行けてないけど、ワイン屋さんに行くと今までは「おすすめありますか?」って聞いていたんですけど、今は「赤の重めで」とか「フルーティーな甘さがあってさっぱりめ」とか言えるようになりました(笑)。
百田:めちゃくちゃ細かい(笑)!ハマって自分の好みが分かってきたんだ。
百田夏菜子「実は裏でこんなことを…」
― アルバム「祝典」についてもお聞きできればと思います。まずはリード曲となっている「MYSTERION」ですが、こちらはどのような楽曲となっていますか?百田:最初聴いた時は「なんて曲なんだ!どうやって歌うんだろう…」って思ったくらいメロディがコロコロ変わるんです。アルバム楽曲の中で一番レコーディングも時間がかかったけど、めちゃくちゃかっこよく仕上がりました。
― レコーディングで時間がかかったのは歌うのが難しくて?
百田:それもありますけど、メインの裏でハモリやコーラスがたくさん入っていて、収録のボリュームがたっぷりあったんです。今まで色々な楽曲を歌ってきましたけど、今までにはない新しいかっこよさがある楽曲なので皆さんの前で歌うのが楽しみです!それにハモリやコーラスにも注目してもらえると嬉しいです。レコーディング大変だったので(笑)。
高城:私が歌うパートには「通りゃんせ 通りゃんせ」とわらべ歌をモチーフにしているところもあって面白い楽曲です。
― 確かに聴いていて楽曲に意識を持っていかれる不思議な感覚でした。
高城:良い意味で奇妙というか、すごく耳に残るパートだなって私も歌っていて感じました。仮歌を聴いた時にアウトロ(楽曲の終わりの部分)にも「通りゃんせ 通りゃんせ」と同じメロディで「WAWAWAWA・・・」という声が入っていて、最初は電子音でメロディを入れるのかなって思っていたんです。でもレコーディングが始まったら、まさかの自分たちで歌って録音しました。
― アナログな部分もあるんですね。
百田:「MYSTERION」のレコーディングは、ほとんどアナログですね。私が最後にレコーディングをしたんですけど、レコーディング終わりのみんなはぐったりしてて。
高城:「夏菜子ちゃん、やばいよ…」ってね(笑)。
百田:そう!「コーラスはこうやってレコーディングしたんだよ」って実演してくれたんですけど、今どきそんなレコーディングしないでしょって。私をビビらせるための嘘だと思ってたら、レコーディング最後に「すいませーん。ちょっと録りたい素材があって」って言われたんです。
高城:きたね(笑)。
百田:最初は気持ちが作れなくて(笑)。途中までは上手くいくんですけど思ったより長くて、泣きの三回目くらいでやっと最後まで収録できました。レコーディング中はどんな感じになるか分からなかったけど、出来上がったらめちゃくちゃかっこよくて。実は裏でこんなことしていたんです。
高城:「MYSTERION」はアルバムのテーマを現した楽曲でもあって、ももクロなりの儀式や誓いとリンクする部分もあるので、ぜひたくさん聴いてほしいです!
― 7曲目に収録されている「ショービズ」は「MYSTERION」とは雰囲気がガラッと変わり面白いですね。
高城:「こう来るか!」って思いましたね。今回のアルバムは独特な楽曲が多かったり、テーマの強い楽曲が多いんですけど、「ショービズ」は私たちの自然体というか。各パートにはそれぞれの性格を表した歌詞になっているし、気張らず等身大でナチュラルなももクロを表現した楽曲だと感じます。
百田:ももクロにはあまりないテイストの曲だったので新鮮だったし、メロディはすごく今っぽい曲だなとも感じました。いわゆるコール&レスポンスをがっつりするというよりは、グルーブに乗るような楽曲なのでファンの方がどんな反応をしてくれるのか楽しみですね。
高城:「ショービズ」は6枚目のアルバムを出す意味とも繋がっていて、ライブで声が出せない時代だからこそ聴かせる曲だったり違った楽しみ方ができる曲を届けられるんじゃないかなって思います。
百田:MVも「MYSTERION」とは違って、日常を切り抜いたみたいな感じになっています。れにちゃんとあーりんがセットのベッドで本気で寝てたりして。
高城:ガチ寝してました(笑)。
百田:そういった日常を切り抜いたリアルなシーンもあれば、ちょっと歪んだ非現実的なシーンがクロスしている映像になっているんです。「この違和感は私だけ?」と思うような面白いMVとなっています。
― 11曲目の「なんとなく最低な日々」はクリエイター・Momさんからの楽曲提供とお聞きしました。
百田:そうなんです。全ての方がコロナ禍という時代を経験し、色んな気持ちを抱えながら過ごしてきたと思います。そんな、「どうしたらいいか分からない」という気持ちに少し寄り添うような楽曲になっています。「なんとなく最低な日々」を聴いた後に曲がった腰が少し伸びるような。本当にちょっとの変化だけど、この楽曲を聴いた方に小さな明かりを灯せたら嬉しいです。
― 同世代のクリエイターと手を組むのも面白い取り組みですね。
高城:むしろ私たちより年下ですしね。
百田:もともとアルバムを作る時点で、メンバーと同世代の方に曲を作ってもらうと面白いものができそうって話があったんです。初めての取り組みだったんですけど、違和感は全然なくて楽曲を聴いた時に自然体で歌おうって思えました。レコーディングの時も「よし歌うぞ!」っていう感じよりは一人でお家で歌ってるような感覚というか。
― 確かに肩肘を張らない歌い方が楽曲と合っていたように感じます。今作は本当に色んな楽曲が収録されていますね。
百田:音楽は時代と共にどんどん変わっていくし、今の時代背景はかなり影響していますよね。「なんとなく最低な日々」もそうですけど、今の時代だからこそ生まれた音楽って世界中にあるんだろうなって。
高城:「祝典」を全曲ライブでやったらどんな空気感になるのか想像できないです。私たち自身もアルバムの曲を歌っていく中で表現は変わっていくと思うので、どんな風に曲が育っていくのかすごく楽しみです。
メンバーだけでしたいこととは?
― それでは最後に百田さんとれにさんの目標を教えてください。百田:メンバーみんなでご飯を食べに行く!
高城:おー!いいね。
百田:思い返してみると今までプライベートでメンバーだけでご飯に行ったことが無いんですよ。お仕事してるといつも一緒にいるから、ご飯も一緒に食べるんですけどプライベートはなくて。この前初めて4人だけでプライベートで集まったことがあって、舞台を観に行きました。マネージャーさんもいない完全なプライベートで、4人並んで舞台を見ているのが新鮮でした。なのでちょっと照れ臭いですけど、4人でご飯食べに行きたいなって。れにちゃんにおごってもらいたい!
高城:最年長かもしれないけど、それは違う!
― (笑)。
高城:芸歴なのでこの世界は。
百田:でもそうなると一番年下のあーりんにおごってもらうことになるよ?
高城:私、全然プライドとかないので大丈夫!
― (笑)。
百田:でも実際に4人でご飯に行って、お会計になったら「え、どうする…?」ってなりそう。
高城:気の使いあいが始まったりね。
百田:なんかそういう会話も楽しそうだなって。
― れにさんはいかがですか?
高城:私は4人で夢の国に行きたいですね。おそろいのサロペット着て、それぞれキャラクターの耳つけてさ。楽しそう、行きたい!
百田:そしたら4人だけでご飯も食べられるね。
高城:そのあとホテルに泊まってさ、夜はお酒飲みながら将来のこと語りたい!
百田:なぜか最近、将来のこと語りたがるね(笑)。
― 4人がプライベートで夢の国に行った記事が書けるのを楽しみにしています!ありがとうございました。
百田:プライベートで泊まったのが記事になるってなんか恥ずかしい(笑)。
高城:ちょっと恥ずかしいね(笑)。
(modelpress編集部)[PR]提供元:キングレコード株式会社
6th ALBUM「祝典」
発売日:2022年5月17日(金)【初回限定盤】
<CD>
01. Opening Ceremony -阿-
02. PLAY!
03. ダンシングタンク♡
04. MYSTERION
05. 満漢全席
06. BUTTOBI!
07. ショービズ
08. HAND
09. Intermission -闍-
10. momo
11. なんとなく最低な日々
12. stay gold
13. 月色Chainon ももいろクローバーZ ver.
14. 孤独の中で鳴るBeatっ!
15. 手紙
16. また逢う日まで
17. Closing Session -梨-
<Blu-ray 1>
「ももいろクローバーZ 13周年記念コンサート再び、その先へ~」 LIVE
<Blu-ray 2>
・「The LIVE ~諦めない夏~in ABEMA」 LIVE
・「祝典」ALBUM DOCUMENTARY
・「MYSTERION」 MUSIC VIDEO
・「ショービズ」 MUSIC VIDEO
・「なんとなく最低な日々」 MUSIC VIDEO
・「BUTTOBI!」 -GAMING MUSIC VIDEO-
・「HAND」MUSIC VIDEO
・「PLAY!」-LIVE MUSIC VIDEO-
¥8,800(税抜価格 ¥8,000)
【通常盤】
<CD>
【初回限定盤】と同内容
¥3,300(税抜価格 ¥3,000)
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