中村・藤本・堀池アナ、北京オリンピックに向け入念準備 実況＆選手インタビューで大切なこととは【フジテレビアナウンサー×モデルプレス連載＜“素”っぴんトーク＞】

フジテレビアナの素顔に迫る「“素”っぴんトーク」

テレビには映らないフジテレビ女性アナの知られざる素顔に迫った連載第1弾「女子アナの“素”っぴん」に続く本連載では、男性アナも交えた鼎談形式にパワーアップ。共通点を持ったメンバー同士が集まり、仲間だからこそ知る“素”の一面を引き出していく。

2022年初の配信となる第9回は、2007年入社の中村アナ・2019年入社の藤本アナ・堀池アナと、北京オリンピックで実況や選手インタビューを担当する3人が集結。また同期の生野陽子アナと結婚した中村アナ、唯一の同期である藤本アナ＆堀池アナが、同期の存在についても語っている。

堀池アナ、藤本アナに「頼りっきり」

― 本日の「“素”っぴんトーク」第9回は2022年の最初に配信される回になります！北京オリンピックも近づいてきていますが、皆さんはどのような準備をされているのでしょうか？

堀池：僕と藤本は取材やインタビューがメインになると思いますが、藤本はすでに取材をたくさんしているんです。僕は最近までF1の実況を担当していたこともあってまだ全然動けていなかったので、藤本から資料や選手インタビューの書き起こしをもらったりと、もう頼りっきりな感じです（笑）。

藤本：2人のLINEはものすごい量のPDFファイルが並んでいます（笑）。

中村：え、僕も入れて？

藤本：（笑）。堀池はF1の実況が終わってから猛勉強を始めたんだよね。

中村：どういう勉強をしているの？

堀池：本当に基本的なことから始めています。冬のスポーツはあまり詳しくなかったので、ホームページを見て、競技や日本人選手について調べている段階です。なので、先に動いていた藤本から情報をもらえるのがありがたかったです。

藤本アナの“準備”に中村アナ驚き

中村：藤本はいつから準備を始めていたの？

藤本：9月からです。現在までの間で、30人くらいの日本人選手にインタビューさせていただいていて、中には練習まで見せていただいた方もいました。なのでその取材に合わせて調べていたのですが、やはり競技ごとのレギュレーションが全然わからないので、どのように点数を出すのか、審査員は何人いるかなどを、選手の成績やSNSなどをチェックしながら資料にまとめています。

中村：その資料、もらってもいいですか（笑）？

藤本：いやいや、それは堀池にも渡していない本当に個人的な資料なので…（笑）。

中村：取材担当で、審査員の人数からどう点数を割り出すかまで調べていく人はなかなかいないと思うよ。誰かに教わったの？

藤本：いや、自分で気になって…。例えばハーフパイプなら「ここからここまでで何メートルなのかな」などと調べました。

中村：そこまで調べるの！？

藤本：はい（笑）。厳密に数字を暗記するわけではないですが、どの競技も事前に現場を見に行けるとは限らないので、イメージするために調べています。

中村：もう実況もできるんじゃない（笑）？実況アナウンサーと同じ資料の作り方だよ。すごいね。

堀池：僕はそんな藤本を見て焦るんです（笑）。

中村：僕も焦ってきた（笑）。その調べた情報がベースになって取材やインタビューのアウトプットになるのだけど、そのベースが強固すぎる。

藤本：それでも不安なんです。今までスポーツの現場に足を運ぶ機会がなくて、何か失礼な質問やリアクションをしてしまったらどうしようと思っていて…。海外に行く直前にインタビュー時間を確保してくださる方も多いですし、30分～1時間など長時間とってくださる方もいるので、何も知らない状態のまま行って意味のない質問をしたくないという気持ちが大きいですね。

中村：最近は先輩に聞く人も多いけど、自分で一から調べ上げるのはなかなか珍しいよね。

藤本：ですが、カーリングの記事を読んでいた時にわからないところがあって、ミツさんに質問させていただきましたよね（笑）。

中村：あれは通な質問でしたね（笑）。

中村アナ、多忙生活での時間の使い方は？

― そんな中村アナはどういった準備をされているんですか？

中村：僕は主に実況を担当しますが、東京オリンピックが終わってから、野球の日本シリーズ、フィギュア、春高バレー、四大陸フィギュアまでやって、そこから北京オリンピックなので、結構スケジュールが詰まっているんです。

藤本：え～！それは切り替えが大変ですね…。

中村：逆に僕は煮詰まってしまうと進まなくなってしまうので、2種目同時並行ぐらいの方が切り替えられるんです。アイスホッケーの実況に向けて調べ直して頭を整理して、もう1回フィギュアに戻ったり。

堀池：僕はF1だけでも資料作りとか準備でいっぱいいっぱいになってしまって…。なので、いくつも掛け持ちしているミツさんは、どういう準備や時間の使い方をしているのか聞きたいです。

中村：データ収集や分析をやりつつ、プラスアルファの勉強も常にアウトプットまで考えながらやっているよ。データや資料を積み上げてからアウトプットに移ると間に合わないから、どういうことを伝えるかという出口まで考えて資料を作っています。

堀池：準備しながら何が必要か判断していくという感じなんですね。

中村：そうそう。東京オリンピックの時もスキマ時間をフル活用して準備していました。堀池は今の段階で心配していることはある？

堀池：どこに取材に行くのか、どのような選手にインタビューするのかというのが試合結果によって変わってくるので、全部を網羅しておかないと、と思うと不安な気持ちばかりが先に行ってしまって、全然追い付かない状況なんです。取材に行くにあたってどういうことが大切になるのでしょうか？

中村：これは実況アナウンサーの後輩にも言っているのだけど、資料作りに加えて、まずはとにかく試合を見ることが1番勉強になると思う。ルールや選手の情報も頭に入るし、感情も入っていくし、楽しむポイントを理解することによってそれを伝えられる。面白いポイントや選手のどこが期待されているのかという情報が入ってないと熱量も変わってくるから。僕はオリンピックで初めてバスケの実況を担当したのだけど、NBAから学生バスケまでひたすら見ていたよ。

堀池：なるほど…。僕もやってみます！

中村・藤本・堀池アナ、北京オリンピックに向けて一致団結

― 先輩から後輩へ教えたり、同期で情報共有したりと、アナウンサー同士でも協力し合っているんですね。

中村：後輩から聞かれたことは全部答えたいと思っていますし、先輩も答えてくれます。僕は西岡（孝洋）さんに色々なことを教わってきたので、それは後輩にも伝えていきたいです。だから、後輩の皆には遠慮せずに何でも聞いてほしい。

堀池：いつでも連絡していいんですか！？

中村：いいよ（笑）。実は、質問に答えることで自分の中で整理されることも多く、後輩の質問によって再確認させてもらうこともあります。でも、藤本はもう準備できているからな（笑）。

藤本：いやいや（笑）。私は、初対面の選手の方から限られた時間でお話を聞く中で、距離の縮め方が難しいと感じています。皆さん色々なお話をしてくださるのですが、私はそこに上手く寄り添えているのか自信が持てなくて…。1人1人の選手にどのように向き合っていけばいいのでしょうか？

中村：それも本当は回数を重ねて顔を覚えていただくことが1番いいよね。でも、藤本のたくさん調べてズレがないようにしようという考え方や貴重な時間をいただいているという気持ちを忘れていないところはすごくいいと思う。インタビューは芯を突く質問ができるかが勝負だから、その準備は重要だよ。だから僕もわからないことあったら聞いていい（笑）？

藤本：いやいや（笑）。

中村：とにかく、北京は寒いから2人とも体調に気を付けてね！時間がなくても食事と睡眠はしっかりとること！

藤本：はい！ちょうど今日、防寒下着をたくさん買いました（笑）！

堀池：防寒具と言えばいいのに（笑）。

中村：うん、藤本のそういうところがいいと思うよ（笑）。あと1つだけ2人にお願いしたいことがあって…。平昌オリンピックの時、それぞれ単独で動いている中で、会場でたまたま三田（友梨佳）とすれ違ったの。仲間に会えて僕はすごく嬉しかったのだけど、三田は忙しかったのか「お疲れ様です」と挨拶だけ交わして行ってしまって寂しかった（笑）。だから向こうで会ったら仲良くして？

藤本・堀池：（笑）。もちろんです！

中村：それで士気も高めていくから。チームフジテレビ！

藤本・堀池：頑張りましょう！

※後編に続く！

（modelpress編集部）

中村光宏（なかむら・みつひろ）プロフィール

生年月日：1984年8月28日／出身地：東京都／出身大学：慶應義塾大学／血液型：B型／入社年：2007年

＜担当番組＞
S-PARK
ノンストップ！
スポーツ中継（野球・サッカー・バレーボール・柔道・フィギュアスケートなど）

藤本万梨乃（ふじもと・まりの）プロフィール

生年月日：1995年10月30日／出身地：福岡県／出身大学：東京大学／血液型：AB型／入社年：2019年

＜担当番組＞
めざましテレビ
めざまし8（ナレーション）

堀池亮介（ほりいけ・りょうすけ）プロフィール

生年月日：1996年5月26日／出身地：静岡県／出身大学：順天堂大学／血液型：A型／入社年：2019年

＜担当番組＞
めざまし8（情報キャスター）
BSフジ LIVEプライムニュース（ニュース）
スポーツ中継（サッカー・F1・フィギュアスケート）

「フジテレビ女性アナウンサーカレンダー2022～Unveiled～」

入社9年目の内田嶺衣奈アナ、三上真奈アナを筆頭に、後輩アナ全員が参加。総勢19人の女性アナが華やかに登場する。

今回プロデュースを担当したのは、入社7年目の小澤陽子＆宮司愛海アナの同期コンビ。誕生日が同じ日で、共に今夏30歳を迎えた二人。新たなステージへと進む両アナが思い描く“働く女性の格好良さ＆凛とした美しさ”を、ファッション誌「JJ」と共に表現した。

都内スタジオにて行われた撮影には、カレンダープロデュース初挑戦の2人も立ち会い、衣装やヘアメイクのチェック、カメラマンと写真の構図を念入りに打ち合わせするなど、細部までこだわり抜いた。爽やかな白い衣装に身を包んだ女性アナ19人の表紙をめくると、一変、中面はいつもとは異なる表情が映し出されたカレンダーになっている。

サブタイトルの『Unveiled』（＝秘密などを明かす、初公開するという意）には、「これまで画面では見せなかったような表情や一面を見せたいという思いを込めた」と語った宮司アナ。小澤アナは「一人一人の秘めた魅力を引き出しながらおしゃれで洗練されたカレンダーに仕上がった」と自信を見せる。普段から同僚の働く姿や日々の葛藤を近くで見ている2人だからこそ引き出すことができたアナウンサーたちの表情に注目だ。

販売価格：2300円（税別）
発売日：2021年10月12日（火）より全国書店にて発売中
販売場所：フジテレビショップ、フジテレビ公式通販サイト「フジテレビe！ショップ」、全国書店他
制作：光文社JJ編集部
撮影：佐々木大輔＜SIGNO＞