“ポジティブ語録”話題のアンミカが語る夢を叶える秘訣、ハッピーに生きる心がけとは<インタビュー>
2021.06.01 12:00
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モデル・タレントのアンミカが、3月24日に自身初の日めくりカレンダー「ポジティブ日めくりカレンダー 毎日アンミカ」を発売。モデルプレスのインタビューに応じ、自身の生い立ちやこれまでのキャリアを振り返りながら、ポジティブに生きる秘訣を語ってくれた。
アンミカのポジティブ語録を凝縮した日めくりカレンダー
今回の日めくりカレンダーには、365日をポジティブで幸せに過ごすためのアンミカからのメッセージを凝縮。アンミカが人生で大切にしてきた言葉たちをハイファッションとともに紹介する。― 発売おめでとうございます。今回の「ポジティブ日めくりカレンダー 毎日アンミカ」は、どんな経緯で発売になったのでしょうか?
アンミカ:ありがとうございます。ちょっと閉塞感のある世の中で、目から、良い言霊と笑顔を届けて、一人でも多くの方に気持ちが軽やかになってもらえたら…とずっと思っていて、このカレンダーを発売することになりました。幸せって、自分の心が決めることだと思うんです。周りがどれだけ「あなた幸せでしょ?」と言っても、その人には何かしら抱えているものがあって、幸せだと思っていなかったら幸せじゃないし、逆にたくさん抱えている方でも、心の持ちようが軽やかであれば、幸せに思えたりすると思うんです。
この時代、自分の心の目線一つで幸せの価値観も変わるなと。他の方もたくさんの苦労をされていると思うんですが、自分がもともと、どうしようもない苦労に見舞われがちだった幼少期を経て、人生の中で壁にぶち当たったときに、心を立て替えてくれたり、幸せに感じる目線にしていってくれた言葉たちに救われてきたので、それをシェアしたかったんです。
今までに本を作らせていただいたりはしていたんですけど、今回は「カレンダーをどうですか?」というお話をいただいて。ポジティブな言葉をテレビでお伝えはさせていただいているんですけど、テレビだと通り過ぎてしまう言葉たちを、皆さんがお家の中で留めていただけたりしたら嬉しいなと思っていたところにお話をいただき、「是非、させて下さい」ということで発売に至りました。
― どんな方に見てほしいですか?
アンミカ:朝が弱い、気分にむらがある、心明るく日々を生きたい、心を日々切り替えたい人…皆さんですね(笑)。今回は数々のハイブランドさんにお世話になり、とても素敵なスタイリングをしていただいているので、ファッションも楽しんで頂けたら嬉しいです。
誰かが笑顔で喋りかけてきているような写真を見て、「そうだ!今日は姿勢よくだった!」とか「笑顔で出かけよう!」と、自分の心のスイッチとして使っていただけても嬉しいです。
はじめの方にも書かせていただいたんですけど、今の私は救われてきた沢山の言葉があって、今の幸せがあります。皆さん一日のスタートに「今日はこれだけ心掛ける」ということがありませんか?「赤い小物を持ってるから今日はラッキー!」みたいな。そういった感じで、カレンダーの言葉を日々意識することで、それが自然と自分の心掛けになっていき、気が付けば自分が苦手だったものを克服する手助けになっていれば嬉しくて…。
私が全部できているかと言うと、私も日々心がけているものもあるため、パーフェクトじゃないんです。だけど、私もこの言葉たちを皆さんにシェアすることで、皆さんと一緒に自分も心掛けようとしています。100%ではないけれど心がけようとしていることで難を逃れていることもある。誰もみな自分が持っている心のパターンがあって、そこを上手にコントロールできているから、幸せだなと感じるんです。ストレスの9割が人間関係と言われます。喜怒哀楽の怒と哀のコントロールを間違えると信頼を失ったり、自分の出した感情の結果の収拾がつかなくて落ち込んだりする事が多いと思うんです。
幸せに生きるためには、怒と哀の感情表現を過剰に反応しないようにコントロールすることが、すごく大切なことだと思います。自分のことも大切に向き合いつつも、感情を上手にコントロールし、周りへの配慮を心がけながら、「幸せって何だろう?独りよがりじゃないよね。うまくバランスを保つことだよね」と意識したり心がけたりすることで、自分にとってのウィークポイントと上手に付き合いながら成長して、心平和に幸せに生きるためにいくことが大切だと思います。
アンミカ、ポジティブマインドがつないだチャンスと縁
― 先ほど、幼少期のお話が出ました。アンミカさんは幼い頃からポジティブだった訳ではないんですか?アンミカ:はい、そうなんです。きょうだい5人が背が高くシュッとしている中で、私は3月末の生まれで小柄でぽっちゃりさんでした。幼少期に顔にけがをした後遺症もあり、いろいろな外見のコンプレックスも持っていたんです。元々落ち込みやすいところがあった上に、自分を人と比べてしまい比較的早い年齢で自意識過剰になってしまったんですね。
当時、母は美容部員の仕事をしていたのですが、「大人になって一緒にいて美人だなと感じる人は、目鼻立ちがきれいな人だけじゃなくて、一緒にいて心地いい人」とよく言っていました。私に自信をつけてほしいと思っていたのでしょう。
「姿勢よく、胸の目で相手を見る、笑顔で和を、目線、話し上手聞き上手なポイント」など、「心地いい美人になりましょう」という母から学んだメッセージも、今回のカレンダーの中にさりげなく組み込んでいます。
― 高校卒業後に単身で渡仏してからは、イギリスの雑誌に掲載されたり、パリコレクションに参加したりと、海外でモデルとしてキャリアを積んでいくことになります。ポジティブさは、海外でも重要でしたか?
アンミカ:とても役立ったと思います。15歳でモデルになったときも何十通と書類を送りましたがなかなか通らず、一つの事務所に5通送ったこともありました。
「私は写真写りが悪いので、実物を見た方が御社にとって得ですよ」と、電話で自己PRをして、急に都会の校区外のところに行ったんです。社長さんからは「実物もダメだ」と断られたんですが(笑)、帰り際に「梅田に出てきたら遊びに来ていいよ」と言って頂きました。
お世辞で言ってくださったのを真に受けて、それからその事務所に毎週通い、モデルになることができました。パリに行ったきっかけも、もともとは御堂筋の美容院に飛び込んでいって、誰かパリコレに行った人はいないか聞いて回ったんですが、実際にいたんですよ。結果として、知人のパリ在住のヘアメイクさんを紹介して頂き、その方を頼ってパリに行けたりもしたんです。
安定した環境にいなかったので、”挑戦すると今より良い未来になるはず!”という希望を持ちやすかったこと、そしてなによりガッツがあったんですよね。「人生の旅の恥は掻き捨て」です。トライして恥をかくのって自分だけ。失敗を恐れて「恥をかくかも」と、誰も自分の人生に責任を取ってくれない恥を恐れて挑戦しないなんてもったいないと思っていました。
「これだ!」と思うと、真っ直ぐそこに目掛けて突進していくタイプです。
自分が動くことに「失敗するかも」と恐れるより「今よりもっといいはずだ」という希望の方が大きかったんですね。今思えば、苦労したことがラッキーだったんですけど、大人になってもそのきらいがあって。
38歳で東京に出てきたのも、周りからすると「大阪である程度の立ち位置があって、レギュラーを何本も持っている中で、なんのために?」「何で誰も知らない東京に、38歳にもなって行くの?」「しかも、関西の色がついているから嫌がるよ」と言われました。
でもいつも、私は人生を振り返ると、自分の決定を外してこなかったんです。すごくワクワクしていました。人生ってたぶん、不安じゃない瞬間なんかない。自信がある時が一番足元をすくわれやすいですし。成長するための、よりよく生きるための不安というのは、ポジティブでもあると思うんですよ。
そういう意味で、皆「不安部屋」に入っちゃって「不安だね」って言い合っていることで安心して、本当はワクワクするものをいっぱい持っているのに、諦めてる人が多いように思えます。その人たちを非難するわけじゃなくて、それは本当に勿体ない事だと思うんです。
だからこそ今回のカレンダーには、そんな不安部屋から脱出するための鍵を渡すような「あっちの道と、あっちのお家は灯りが明るいよ」と背中を押すようなページもあります。
アンミカがポジティブでいられる理由
― コロナ禍で制限された生活が続いてますが、そんな中でもポジティブでいられる秘訣は?アンミカ:感謝です。日々日々、感謝に立ち返るように心がけています。神棚、ご先祖様、地元の氏神様、おじいちゃん・おばあちゃんでもいいし、亡くなったペットちゃん、太陽でもいいんです。何か手を合わせる場所を持っているといいと思います。「今日はこんなことがありました。反省」「今日一日、無事に朝起きて、命がありました。ありがとうございます」と、感謝する。私はそこから始まるんです。
今日はこんな人と会います。その人が笑顔で、一緒にお仕事する人もみんながハッピーで、みんなが喜びに満ちた一日になりますように」と、お祈りしてから毎日出かける。すると、例えばバスに乗り遅れたり、渋滞に巻き込まれても「私は手を合わせて感謝で一日をスタートしているから、きっとそんなに悪いことはないはず。これも何かの意味があるはず」と思える。「ケセラセラ」の精神で動くことができるんですよね。だから、祈りの力はとても大きいと思っています。
祈りって、自分への宣言でもある。「私は今日こういう風に生きます」という誓いを立てて、自分の潜在意識に、そう生きたいという希望を刷り込んでいます。
これって、とても大切だと思うんです。目に見えないものを信じる清い力も育みながら、自分の潜在意識も強くしていける。
例えばコロナ禍の今、家にいる時間がいつもより長くなり、閉塞感から「自分のスペースが無い」と悩む人も多いと思います。が、「家族の笑顔を見られることは当たり前じゃない。有難いことなんだな」という思いを持つとか。そういう原点に立ち返り、感謝していられる気持ちがポジティブでいられる秘訣だと思います。
「運は三つある」アンミカ流の夢を叶える秘訣
― 夢に向かって頑張るモデルプレス読者に向けて、ご自身の経験を踏まえて「夢を叶える秘訣」があれば教えてください。アンミカ:「人が喜ぶ顔が見たい」「それを想像して自分も喜べる」「ワクワクすること」。それが基本的に、夢に近いと思うんです。「自分だけ成功して、自分だけなりたい夢」というのは、叶えにくい。誰も喜ばないもので、世の中は成り立っていないから。世の中で売れる商品も全部、困っている人を助けるために、誰かの一生懸命の先にあるものなんですよね。
私も、もっともっと表現を広げながら、それが誰かの灯になればと思っています。
コロナ禍が開けたら、講演会などもっと直接皆様にお会いする機会を作ることが出来たら嬉しいです。今は服、コスメ、BAG、ジュエリーのプロデュースを手掛けていますが、年を重ねてからの元気を支える為に、漢方による美容元気プロダクツも考えています。
歌を歌うことも、演技することも、バラエティ出演やコメンテーターの仕事も楽しみながら、いろいろな夢が自分の中に沢山あります。夢に向かって頑張っているときに「自分のワクワクが、誰の役に立つんだろう?」と、その人たちが喜んでいる顔を想像して「頑張ろう」と思えるのは、頑張る礎になるし、独りよがりにならずに済む秘訣だと思います。
夢を叶えるためにはまず、努力をすることが一番大切です。次に、その夢を口に出して、是非周りにどんどん言ってほしい。有言実行です。「秘めるが花」で「無限実行」は、一見格好良く見えますが、口に出すことで自分の潜在意識にも刷り込まれる上に、それを聞いた誰かがチャンスを持ってきてくれることだってありますから。
私の中で、運は三つあると思っています。運って、運ぶって書く通り。運は三方向から運ばれてくると信じています。一つは「自分の努力で運ぶ。」もう一つは、夢を口に出しているうちに聞いていた「人が運んできてくれる。」自分もその人を大事にしているからこそ、その人が運んできてくれるんです。三つ目が、「目に見えない天賦の運」だと思っているんです。天から運ばれてくる運です。
三つのうちの一つの運を、秘めるが花で言わないって、勿体なくないですか?それだったら皆に「実はこれをやりたいと思っている」「これのために頑張っている」と伝えていく。もしそれが挫けても「確かあなた、やりたいって言ってたよね。こんな話あるよ」「せっかくだからやってみない?」と、声をかけて貰えるかもしれない。この時代、たくさんの人が見てくれているから、口に出してみることで、両方の夢を叶えられることがあるかもしれない。その代わり、言ったからには責任があるから、努力をすること。「言う・努力する・誰かの喜ぶ顔を想像する」この三つが夢を叶えるには大切だと思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
アンミカ プロフィール
1972年3月25日、韓国生まれ・大阪育ち。身長171cm。モデル業のほか、テレビ・ラジオ、多数の資格を活かし、化粧品、洋服、ジュエリー等をプロデュースなど、マルチに活躍している。
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