<笠松将「君と世界が終わる日に」インタビュー>竹内涼真に「一本取られた」初対面回顧 撮影秘話&今後の見どころも
2021.01.31 23:30
views
日本テレビ×Hulu共同製作ドラマ「君と世界が終わる日に」(日本テレビ系、毎週日曜よる10時30分~※Season1。3月よりHuluオリジナルのSeason2が配信される)に出演する俳優の笠松将(かさまつ・しょう/28)が、モデルプレスのインタビューに応じた。今回のインタビューでは、現場の裏側、主演の竹内涼真との撮影秘話などを語ってもらった。
笠松将「君と世界が終わる日に」インタビュー
今作は、ゾンビがはびこる死と隣り合わせの終末世界を舞台に繰り広げるサバイバルラブストーリー。プロポーズ当日にトンネルの滑落事故に遭ってしまった自動車整備工・間宮響を竹内、その恋人である研修医・小笠原来美を中条あやみ、生き残りのうちの一人で響・来美と高校の同級生の警察官・等々力比呂を笠松が演じる。ゾンビに追われながらも、封鎖区域の外を目指す響や等々力たち。極限状態の中、意見の食い違いから度々ぶつかる響と等々力の関係性も注目ポイントで、笠松のクールながら熱のこもった演技には視聴者から反響が。
また、笠松がドラマ放送後に自身のInstagramで行っているインスタライブもファンの間で話題となっており、そこで見せる等々力とのギャップにハマる人が続出している。
笠松将、ドラマ現場の雰囲気は?竹内涼真との初対面は?
― 等々力比呂を演じてみていかがでしょうか?笠松:台本を読んだときすごく強い人間に思えたので、鈴木(亜希乃)さん(プロデューサー)に「弱さを足していいですか?」と相談しました。主人公(響)が理想主義で強い意見を持った人間だからこそ、現実主義で自分を持っていない人間として等々力にもうひとつ“弱さ”という対比を足したかったんです。ただ、それが物語の主題ではないですし、僕の自己満足な部分もあるので、観ている人に分かりやすくと言うよりは、何か違和感を覚えてもらえるといいなと思って演じています。
― 1話で言うと、等々力と響が屋上で話すシーンでその“違和感”が。この2人は過去に何かあったのだろうと想像させられる印象的なシーンでした。
笠松:今のところ確信的な何かは描かれていないんですけど、1話の屋上のシーンでは等々力が「お前と行動するのは避難所までだ」と言ったあとに後悔しているんですよね。こんな状況でそんなことを言う必要はないし、一緒に戦った方が良いのに言ってしまった…と。自分でも分かっているのに口にしてしまうところに、脆さや弱さが出ていたのかなと思いますし、その表情を収めてくれていたというのが本当にありがたいです。そういう細かい部分が積み重なっていけばいいなと思っています。
― 響と等々力の関係性も気になるところですよね。
笠松:4話までは衝突することも多いです。ただ、喧嘩したくてしているわけではなく、お互いしょうがないと分かっているところもある。ずっと同じ話をしているのに分かりあえない、正義と正義のぶつかり合いです。4話の終わりではそれが次の展開に繋がっていきます。
― 竹内さんとは本格的な共演は今回が初?
笠松:5、6年前、同じシーンにはいるけどセリフは交わしていないっていう作品があったんですけど、一緒に芝居をするのも話すのも今回が初めてです。
― “座長”竹内さんの印象を教えてください。
笠松:“すごく大きい人”ですね。一本取られたなと思ったのが、初めて挨拶に行ったとき、竹内くんから「◯◯観ました」「◯◯めっちゃ面白かったです」って言ってくれたんですよ。竹内くんは売れている人なわけで、こっちからそれを言うべきところを、ポンポンポンって3つくらい作品を言ってくれて…その瞬間負けというか「服従します」って気持ちになりましたし、気分も良くなっちゃいました。
あと、1話と2話の完パケが届いて観終わったとき、ちょうど竹内くんから電話がかかってきたことがあったんですけど、「良かったよ」と伝えたら、「僕も良かったと思いました。笠松くんがそういう風に言ってくれて安心しました」「面白いですよね?あのシーン大丈夫ですよね?」って返ってきて。主役やメインとして真ん中で走り続けるっていうのは相当な覚悟とプレッシャーがあると思うし、そりゃ不安もあるだろうしなって感じました。そういう人間味があるところも好きですね。
― アツいお話ですね。現場の熱が伝わってきます。
笠松:竹内くんだけじゃなくほかの人とも連絡を取り合っています。誕生日のときには色んな方からプレゼントをもらいましたし、今まで現場で祝ってもらうことがなかったので、自分も人気者の仲間入りを果たしたような気分になりました。でも、そうじゃないと理解して、自分の立ち位置を確認して、バランスを取りながらですね。
― 作品のテイストとは打って変わって、現場は和気あいあいと?
笠松:シンプルに肉体的に大変な現場なので、だからこそ一致団結しているところがあるんだと思います。運動部が練習を通して仲良くなる、みたいなイメージです。物語上、どんどん人がいなくなってしまうんですけど、皆良い人なので寂しさもあります。
― 笠松さんは自分からコミュニケーションを取るタイプですか?
笠松:僕からはいかないです。というより、迷惑かなと思っていかないようにしています。今回は皆から声をかけてもらってちょっとずつ仲良くなっていきました。僕は華やかな場所にいないタイプの人間だから受け入れてくれるのかどうかっていう怖さも最初はありましたね。よーいスタートがかかってしまえば関係ないですけど、カメラが回っている時間よりも待機時間の方が長いですから。皆良くしてくれるので、このチームで良かったなと思っています。
― “放浪グループ”は、竹内さんをはじめ佳奈恵役の飯豊まりえさんなど明るいメンバーが揃っていますね。
笠松:現場に行くとまず飯豊さんが「将くん、おはよう」って言ってくれるんです。そのあと、キム・ジェヒョンくん(ユン・ミンジュン役)が「将ヒョン、おはようございます」って挨拶してくれて、少し話す。次に安藤玉恵さん(三原紹子役)が「ご飯食べた?」「今日味噌汁作ってきたんだ」って声をかけてくれて、そこに竹内くんが「ウイッス!おはようございます!」って入ってきて、マキタスポーツさん(甲本洋平役)が「今日はこういうネタがあるから見て」ってやって来る。笹野高史さん(宇和島雅臣役)も「笠松くん、笠松くん!」って呼んでくださるし、大谷亮平さん(本郷大樹役)はわちゃわちゃしてる僕らを少し離れたところで見守っていて…本当に良い現場です。三原結月役の横溝菜帆ちゃんとは、ファミレスデートもしました。
― どのような流れでファミレスに?
笠松:泊まりの現場があったんですけど、ホテルからご飯に食べに出るときにちょうど会って、僕が「ファミレスに行く」っていう話をしたら、「パフェ食べたいです」って。菜帆ちゃんのお母さんも誘ったんですけど、「どうぞ2人で」って言われてデートしました。
― お母さん公認ですね(笑)。
笠松:そうです(笑)。めっちゃ面白かったです。「初めて家族以外の人と2人で行きました」って言われました。
― 横溝さんにとって、一生の思い出になりそうですね。
笠松:ですかね?
― 10代のときに20代のお兄さんと2人でファミレスは思い出に残ると思います!
笠松:いやいや…そういう立ち位置じゃないんですよ。僕と竹内くんはウザいと思われているかもしれない…。
― と言うと?
笠松:菜帆ちゃんはすごく大人なんです。で、僕らは急に踊りだしたりふざけたりしてますから。この間はジェヒョンが「寒いときは体を動かしたら良いんですよ」って言って踊り始めたので、どんどん皆も踊り出すってことがありました。安藤さんが「フォー!」って言いながら踊って、僕も踊って、竹内くんはスキップで飛び込んできて、それを飯豊さんが隠し撮りしている…みたいな。
― 本当に楽しそうな現場ですね。
笠松:精神的にも肉体的にも大変な現場だから、重いシーン以外は楽しくやろうっていう共通認識かもしれないですね。こんな時期で打ち上げやご飯にも行けないので、少しでも現場が楽しく、絆が深まるようにって、竹内くんが雰囲気を作ってくれているかもしれないです。
笠松将、等々力の見どころは“原点回帰”
― 笠松さんは2011年に俳優を目指して愛知県から上京し、今年で10年ということですが、今後の目標や夢を教えてください。笠松:新しい監督と作品を撮りたいです。初監督、初共演の方と一緒にがっつり映画をやりたいです。
― 笠松さんがメガホンをとるのは?
笠松:その願望はないんですけど、プロデューサーは興味があります。プロデューサー兼主演とか。
― そこに監督は並ばないですか?
笠松:僕は自分が芝居をしていて監督もすると、「これってこうだろうな」って見えなくなると思うんです。なので、撮影監督に誰か入ってほしいっていうイメージ。企画とか本とかキャスティングはやってみたいです。
― それは近い未来のお話でしょうか?
笠松:先の話です。目標ではなく、できたらいいな、くらい。
― これまで数多くの作品に出演されてきたかと思いますが、今「こういう作品に出たい」というイメージは?
笠松:難しいな…きたら何でも一生懸命やるので、「これがやりたい」っていうのはないかもしれないです。
― 例えば実写化とか、好きな漫画とか。
笠松:そういう意味なら、「バガボンド」(作:井上雄彦)やりたいです!
― 宮本武蔵?佐々木小次郎?
笠松:どっちでもいい!マジでやりたい!でも、「バガボンド」の実写化は現実的じゃないから言っているっていうのもあります。あと、芝居関係ないですけど、霜降り明星さんと共演したいです。
― 霜降り明星のせいやさんは、竹内さんとドラマで共演されましたね。(※竹内主演2020年放送のTBS系ドラマ「テセウスの船」で共演)
笠松:「しもふりチューブ」(霜降り明星のYouTubeチャンネル)にも竹内くんの名前がよく出てくるんですよね…。
― ぜひ、その繋がりで!
笠松:いや、そういう会い方は良くない!自力で会わないと!
― いつか共演される日を楽しみにしています!では、最後になりますが、モデルプレス読者に「君と世界が終わる日に」の今後の見どころをお願いします!
笠松:前半は僕が演じる等々力が、チームを勝手に背負おうとして背負いきれなくて、空回っていますが、4話以降はどんどん優しくなっていきます。屈辱的なこともしんどいことも経験することで変わっていって、そこがこのキャラクターの面白さになると思います。最終的には“原点回帰する”というのが等々力の見どころです。ぜひ、注目してみてください。
― インタビューは以上になります。ありがとうございました!
(modelpress編集部)
ドラマ「君と世界が終わる日に」あらすじ
自動車修理工の間宮響(竹内)は、高校時代からの恋人・小笠原来美(中条)と同棲中。密かにプロポーズの準備をしていたその日、響は不運にもトンネル崩落事故に巻き込まれてしまう。閉じ込められて4日、命からがらトンネルから脱出すると世界は一変していた。届かない電波。大破した交通網。ラジオから繰り返される緊急避難指示。街中に残された血痕。そして、誰もいない街をさまよう“生ける屍”。この街に一体何が起こったのか。異常事態の中たったひとり取り残されてしまった響は、恋人の来美を必死に探すが、どこにも見当たらない。やがて響は、この街が警戒区域として封鎖されてしまったことに気が付く。しかしその中にも、わずかに生き残った人々が…彼らはこの絶望的状況を共に生き抜く仲間か?それとも―。
死んだはずの人間が次々と襲いかかる絶望的状況。“世界の終わり”のような極限状態の中、響は最愛の恋人・来美を捜し出すことができるのか。通信手段なし、逃げ場なし、生存確率0%の中、“生ける屍”に占拠された世界の最期を生き抜く極限のサバイバルラブストーリー。
笠松将(かさまつ・しょう)プロフィール
生年月日:1992年11月4日身長:182㎝
出身地:愛知県名古屋市
血液型:B型
特技:絵/料理
2011年に俳優を目指して上京、2013年から本格的に俳優活動をスタート。これまで数多くの作品に出演し、2020年には配信ドラマ「FOLLOWERS」(Netflix)やフジテレビ系ドラマ「いとしのニーナ」が放送、主演映画『花と雨』『ドンテンタウン』『ファンファーレが鳴り響く』などが公開。2021年には映画『君は永遠にそいつらより若い』の公開も控えている。
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
【「光る君へ」道長役・柄本佑インタビュー】出家シーンで実際に剃髪「一気にグッと来ました」 最高権力者の孤独を演じて思うことモデルプレス
-
「光る君へ」敦明親王役・阿佐辰美が話題 大河ドラマ初出演の心境&共演者に“救われた”エピソード明かす【注目の人物】モデルプレス
-
MADEINマシロ・ミユ・イェソ「顔が似ている」3人を直撃 日本で挑戦したいことはバラエティー出演【インタビュー】モデルプレス
-
TWICEナヨンの夢を叶える秘訣 “自分を信じる大切さ”語る【モデルプレスインタビュー】モデルプレス
-
櫻井海音&齊藤なぎさ【推しの子】実写化への“プレッシャーを上回った感情” 互いの呼び方&信頼も明かす【モデルプレスインタビュー】モデルプレス
-
【TWICEサナ インタビュー】夢を叶えるためには「勢い」が大事 中学時代のデビュー前から繋がる考えモデルプレス
-
BUDDiiS小川史記、“暗黒時代”支えとなった友の存在 後悔なしの20代振り返る【インタビュー後編】モデルプレス
-
「今日好き」こおめいカップルインタビュー、交際後は毎日寝落ち電話 意外だったスキンシップ事情「もっとしようかなと」モデルプレス
-
“奇跡の29歳”BUDDiiS小川史記、代名詞が思わぬ広がり 1st写真集で新たな自分も発見【インタビュー前編】モデルプレス