広瀬すず「なつぞら」インタビュー<1>“朝ドラ”100作目ヒロインへの思い…「どのシーンより難しかった」千遥との再会振り返る
2019.09.19 05:00
views
9月28日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合/月曜~土曜あさ8時)でヒロインを務める女優の広瀬すずが、モデルプレスなどのインタビューに応じた。今回は、“朝ドラ”100作目ヒロインへの思い、終盤の見どころなどを語った<1>をお届け。
“女優・広瀬すず”はやはりタフだ
100作目の“朝ドラ”『なつぞら』は、戦争で両親を失いながらも北海道・十勝でたくましく育ったヒロイン・なつ(広瀬)が、当時まだ「漫画映画」と呼ばれていたアニメーションの世界に挑む姿を描く大森寿美男氏のオリジナル作品。100作目の節目ということもあり、「誰がヒロインを演じるのか?」という点に発表前より大きな注目が集まっていた話題作。ヒロイン発表当時、広瀬は19歳。撮影直後には自身も20歳という節目を迎えた。“100作目のヒロイン”への関心は広瀬の周囲でも高かったようで「同世代の女優さんたちや同業者の方たちからも『誰がやるんだろうって思ってた』と言われました。大切な節目であり、大きさを感じました」と、歴史ある枠の中で、100作目の大役を担うプレッシャーは計り知れない。
しかし、「朝ドラではヒロインの人生が描かれるので、20歳になったときに子どもを生むまでのお芝居を演じるって(女優として)試されているなと多少思いました」とヒロイン決定時の心境を振り返りつつも、撮影中については「楽しいが勝っている時間が多かったです」と飄々とした様子。
“朝ドラ”ヒロインは、これまで多くの女優たちが「大変だった」と語ってきた大役のはず…「(“朝ドラ”の現場は体力的に)多少やられるって聞くじゃないですか?大変な現場、追い詰められた現場はありましたけど、体力的なものより精神的なものの方が耐えられなくなるタイプなので、大丈夫でした。途中から『大丈夫?』って聞かれなくなるくらい(笑)。決して余裕なわけではないですけど、変にくらったりすることはなかったです」と、そのコメントからは“女優・広瀬すず”のタフさが伺える。
広瀬すず、終盤の見どころは千遥(清原果耶)との再会
2018年6月クランクインから約1年3ヶ月。戦災孤児となり引き取られた北海道の柴田家、実兄・咲太郎(岡田将生)と過ごした新宿の風車、元同僚の坂場一久(中川大志)と結婚してできた新たな家族…3つのホームの中で繰り広げられてきた物語も、まもなく幕を閉じる。終盤の見どころは、清原果耶演じる千遥だと広瀬。なつが8歳のときに生き別れてから、第14週に一度電話で言葉を交わすシーンはあったものの、再会を果たしたのは14日放送の第24週144回。なつたちにとって、実に30年ぶりの対面となった。
清原とは、広瀬が主演を務めた映画「ちはやふる -結び-」(2018年)で共演経験があるが、今回は“生き別れた”という設定のため現場で顔を合わせないようにしていたことを清原が以前インタビューで明かしている。
それまであった交流も『なつぞら』での共演が決まってからは、あえて距離をとっていたそうで、再会シーンの撮影では「前はライバルのような役でしたけど、今回は姉妹で、でも30年ぶりの再会でって、距離感が分からなくて…」と戸惑いが。
「何のシーンをやってもずっとしっくりこなかったんです。細かい部分で変なモヤモヤ感は自分の中にありました。不思議な感覚、空気感だったし、“(千遥が)目の前で喋ってる”って。これがずっと会わなかった家族の距離感なのかなとか。どのシーンより難しかったです」。
広瀬すず“なつ”としてメッセージ
そして、アニメーターとしては「色んな人がいて、色んなことがあったからこそ生まれたものがあって、最後には北海道にいる人たちにも東京にいる人たちにもどストレートに届く作品を作ることになる」という。それは様々なホームで多くの人と出会い、夢を追い続けてきたなつにとっての「集大成のようなもの」。
1年以上、なつとして生きてきた彼女は「好きな人とものに囲まれた人生だったなと思うなつの姿がある」となつの人生を振り返りながら、「観てくださっている方々にも、自分と照らし合わせながら、色々なことを感じてもらえる作品になったらいいなと思います」とメッセージを送った。
※<2>では夫役の中川大志、母親役を演じたことによる自身の変化を語る。(modelpress編集部)
広瀬すず(ひろせ・すず)プロフィール
1998年6月19日生まれ。静岡県出身。2012年、女性ファッション誌「Seventeen」の“ミスセブンティーン”に選ばれ、2013年放送のドラマ「幽かな彼女」(CX)で女優デビュー。2018年には「第69回NHK紅白歌合戦」で紅組司会を務めた。今後は映画「ラストレター」(2020年公開)、「一度死んでみた」(2020年公開予定)などが控えている。
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
「ESCAPE」結木滉星、“普段と真逆の関係”演じた佐野勇斗と相談したこと「主人公の壁になる役」への思い明かす【モデルプレスインタビュー】モデルプレス -
志尊淳「今を生きる」を形にしたラスト写真集 最近は“冬眠モード”で自分を解放中【「final」WEB独占インタビュー】モデルプレス -
仲野太賀、小栗旬が織田信長役に"ぴったり"だと感じた理由「ものすごく覚悟を持って」兄役・池松壮亮と相談重ねた本作を作る意味【豊臣兄弟!】モデルプレス -
仲野太賀、活動当初に“痛感”大河ドラマ主演までの遠い道のり 初恋相手役・白石聖に溢れる感謝「何度も心を動かされて」【「豊臣兄弟!」インタビュー前編】モデルプレス -
Hey! Say! JUMP山田涼介、ディズニー作品初参加で「ズートピア史上1番難しいキャラ」演じた覚悟 21年間の芸能活動経て「全てのものはぶつけたつもり」【「ズートピア2」インタビュー後編】モデルプレス -
Hey! Say! JUMP山田涼介「阿吽の呼吸でなんでもできる」最強の相棒とは メンバー内“推しコンビ”も告白「元々仲も悪いし口も聞かなかった」【「ズートピア2」インタビュー前編】モデルプレス -
【日本一のイケメン高校生に直撃】楢崎悠亮くん、悔しさバネにした俳優業への決意 ストイックな食事制限も明かす<男子高生ミスターコン2025>モデルプレス -
日本一かわいい中学生・ほのさん、K-POPアイドルに憧れ芸能界に興味 後押しになった家族の言葉とは【JCミスコン2025】モデルプレス -
日本一かわいい高校生・なんりさん、3冠獲得で芸能界へ興味 夢は“バラエティ女子”「出川ガールになりたい」【女子高生ミスコン2025】モデルプレス


