有村架純/「中学聖日記」第9話より(C)TBS

<有村架純「中学聖日記」インタビュー>「こんなに泣いたことはない」“禁断の恋”にもがき苦しんだ4ヶ月…岡田健史への期待も語る

2018.12.12 15:00
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TBS系ドラマ『中学聖日記』(毎週火曜よる10時~)で主演を務める女優の有村架純(ありむら・かすみ/25)が、モデルプレスのインタビューに応じた。中学生と女教師の“禁断の恋”を、儚くも美しく描くヒューマンラブストーリーである今作は、清純派と言われる有村が、10歳下の教え子・黒岩晶に惹かれる新任教師・末永聖役を全身全霊で熱演。いよいよ物語も大詰めを迎え、18日に最終話が放送される。撮影を終えたばかりの有村に、役と向き合った日々を振り返ってもらった。

「中学聖日記」ついにクライマックスへ

前半となる5話までは、片田舎の中学校を舞台に、クラス担任を務める新任教師・聖が、不思議な魅力を持つ中学生・晶と恋に落ちるまでが描かれ、5話のラストでは2人の密会やキスが問題となり、聖は依願退職、婚約者の勝太郎(町田啓太)と破局し、晶の目の前からも去った。

岡田健史、有村架純/「中学聖日記」第10話より(C)TBS
岡田健史、有村架純/「中学聖日記」第10話より(C)TBS
6話からは、3年後のストーリーに。28歳になった聖は、先輩の千鶴(友近)の紹介で、小学校で教師を続けていて平穏な日々を送っていたが、ある日、街中で18歳になった晶を見かけ過去から前に進めていない自分に気づく。そして、再び運命的に引き寄せられた2人は…という展開が描かれている。

有村架純、“禁断の恋”に挑んだ心境

有村架純/「中学聖日記」第1話より(C)TBS
有村架純/「中学聖日記」第1話より(C)TBS
中学生と女教師の“禁断の恋”―――昨今、ここまで攻めた内容に挑戦することは簡単なことではなかったに違いない。

彼女自身も「今の社会においては、このような作品は挑戦的なものだと思います。だけどエンターテインメントで全て自粛すると作れるものがなくなるといいますか、色々と考えていくと全部描けなくなるのはおかしな話だと思いますし、ちゃんとエンターテインメントとして楽しんでもらえるのが一番良いのに、見方がちょっと厳しくなってきているのは実感しています」とテーマの難しさを理解した上で、「モラル的な部分ではやはり難しい問題と向き合う作品ですし、そこはシビアにプロデューサーさんも監督も脚本の金子(ありさ)さんも色々なことを考えながら作って下さいました」と撮影を振り返る。

有村架純、岡田健史/「中学聖日記」第5話より(C)TBS
有村架純、岡田健史/「中学聖日記」第5話より(C)TBS
どうしてもセンセーショナルなイメージが先行しがちだが、今作が描いているのは、思春期のヒリヒリした恋愛感情、抑えなければいけない気持ち…恋をしたことがある人ならば誰しもが心掴まれる普遍的な感情だ。その証拠に、放送開始当初は見受けられた内容への疑問の声を吹き飛ばすように、ストーリーが進むにつれ、純粋にストーリーにのめりこむ人が続出。モデルプレスが行った読者アンケートによる“2018年秋最もハマっているドラマ”でも多くの票を集め、2位にランクインした。

有村架純/「中学聖日記」第1話より(C)TBS
有村架純/「中学聖日記」第1話より(C)TBS
「最初はどんな反応があるのか見ていました。今は良いも悪いも真剣に観てくれているからこそ突っ込むところがあるんだと思いますし、すごく観て下さっていることを感じるのであえて調べることはないですが、別のお仕事でお会いする監督やプロデューサーさんとかもすごく観て下さっていて、本当に私の周りはすごく観てくれています」と有村自身も反響を実感していた。

有村架純、聖と向き合った4ヶ月間

岡田健史、有村架純/「中学聖日記」第2話より(C)TBS
岡田健史、有村架純/「中学聖日記」第2話より(C)TBS
ここまで視聴者を惹きつけたのは、金子氏の脚本、『夜行観覧車』(2013年)、『Nのために』(2014年)、『リバース』(2017年)、『アンナチュラル』(2018)を作ってきた新井順子プロデューサーと塚原あゆ子監督を始めとしたスタッフの力、まったくの新人でありながら有村の相手役でデビューという異例の抜擢を受けた新人・岡田健史(おかだ・けんし/19)の魅力といった要素はもちろん、主演の有村が教師という立場で己の恋心を必死で抑える聖の切ない葛藤を演じる姿に、多くの視聴者が心揺さぶられたからだ。

聖は、しっかり者だが、その真面目さがかえって空回りしてばかりで生徒からからかわれることもあるキャラクター。周りに常に思いやりを持って接し、責任感が強いしっかり者な聖は、有村本人のイメージにも近い。誰よりも聖のことを考え、1つ1つのシーンに丁寧に向き合ってきたこそ、監督と演出について話すこともあった。

有村架純、中嶋朋子「中学聖日記」第5話より(C)TBS
有村架純、中嶋朋子「中学聖日記」第5話より(C)TBS
「聖は教師という仕事に対して一生懸命向き合っている人。5話のお母さんに『生徒を好きになった』と告白するシーンは最初台本で『お母さん、ごめんなさい、勝太郎さんとはもう結婚できない』と言ってから『学校もやめることになった』という流れだったんです。でも私的にはそれがしっくり来なくて、最初に謝らなきゃいけないのは『学校をやめることになった』ということなんじゃないかと思って監督にお話しました。その次に勝太郎さんとの結婚も無理になったということが筋というか、きっとすごいお金をかけてもらっていたし、一生懸命勉強を頑張ってきて教師になることはそんな簡単なことではないと思うので、そういうちょっとした部分を変えさせてもらったことはありました」

有村架純「毎回泣いていました」もがき苦しんだ4ヶ月間

岡田健史、有村架純/「中学聖日記」第5話より(C)TBS
岡田健史、有村架純/「中学聖日記」第5話より(C)TBS
晶との出会いによって、翻弄されていく聖の姿は終始、もがき、苦しみ、辛そうだった。

「人を好きになるということに対しては、私は悪いとは思わないので、何かに惹かれてしまうとか魅力がある人に惹かれていってしまうのは当然のことだし、好きという気持ちには全然反対はないです」と聖の気持ちに寄り添うが、「難しいですけどね」と付け加えるように役を完走することは、並大抵の努力ではできなかっただろう。

有村架純/「中学聖日記」第9話より(C)TBS
有村架純/「中学聖日記」第9話より(C)TBS
一番苦労したシーンはどこか?―――この質問を投げかけると、「選べない…」と頭を悩ませたことが、彼女が1話から11話まで、悩み抜いたことのなによりもの証拠だった。

「やっぱり、毎話試練があって…。こんなに泣いたことがないというくらい毎回泣いていました。そもそも泣くシーンも多いですし、勝手に涙が出てきて『なんか毎話泣いているな』みたいに思うことも多々あって(笑)。それだけ自分の中で、聖としての苦しいとか辛いとか積み上げてきたものがあるからこそ生まれる感情なんだろうなと思います。

上手くできないときもあって、そのときは晶くん(岡田)もいたので、『申し訳ない』と思って『ごめんね』と謝ったんですけど、やっぱり自分のコンディションとか色々ずれていたのもあって、監督が言っていることと私が持ってきたものが全然違って、監督に合わせようとしたけど本番までに答えが見つからなくて中途半端なままにやってしまったこともありました。

1個1個のシーンがとにかく重いし、無駄なシーンが1つもなかったです。『今日で8話アップです』とか、『9話アップです』とかなる度に、『はあ~』となって。本当に乗り越えていったって感じ。気力も体力もめちゃくちゃ使いました」

有村架純/「中学聖日記」第8話より(C)TBS
有村架純/「中学聖日記」第8話より(C)TBS
特に、後半の晶と再会して以降、自らの気持ちを認めるまでの6話から8話は苦労した。

「晶くんへの気持ちをごまかして嘘をついて過ごしていく日々だったので、それはそれでまた素直になれない部分が苦しかったし、あの頃はずっと溜息をついていた気がします」と撮影期間を乗り切った。

「『ナラタージュ』もすごく難しかったんですけど、またそれとは違った難しさというか、本当に繊細だし、1ミリ2ミリの誤差でニュアンスも変わってきちゃうし、何が正解か分からないから。計算でできるものじゃないし、とにかく現場で感じたことを出すしかないなという感じでした」とこれまで演じた数多くの役柄の中でも、トップクラスに入る難しさを経験したようだ。

新人・岡田健史への思い「私が何も心配する必要はない」

岡田健史、有村架純/「中学聖日記」第9話より(C)TBS
岡田健史、有村架純/「中学聖日記」第9話より(C)TBS
難役に向かい合いながらも、初めての現場となる岡田への心遣いも、忘れないところが有村らしい。

「最初はデビュー作だし、良い現場だったな、本当に良い作品を作って良い人たちに出会えたんだなと思ってもらいたい、心に残って欲しい、と本当に思っていたので、そのために自分はどうすればいいのかをすごく考えていたんです。お芝居はもちろん緊張するだろうし、だけどなるべく自分がやりたいことができるようにして欲しいなと思って、聖と晶の距離感もあるので、そこも考えつつ、きっと気を使って喋れないかなと思ったので自分から話しかけたりしていました。

でも時間が経つとともにお互いに信頼し合っているなというのがお芝居しながら分かったので、自分から何かをしようということは割と序盤からなくなりました。『あ、もう彼は大丈夫だ』と思って。自分でちゃんと掴みに行ける方だから、私が何も心配する必要はないと思いました」

有村架純、岡田健史/「中学聖日記」第10話より(C)TBS
有村架純、岡田健史/「中学聖日記」第10話より(C)TBS
2人の信頼関係は2ショットの取材会でも伝わってきた。「お芝居のアドバイスも聞かれたら答えるけど自分から『こうだよああだよ』と言うこともないと思って、夏木(マリ)さんとか、夏川(結衣)さんとか、私よりももっと教えてもらえる先輩方がいらっしゃったので」と謙虚に話すが、岡田は以前、インタビューで演技に悩んでいた際に有村がかけてくれた言葉で助けられたことを明かしていた。

岡田健史、有村架純/「中学聖日記」第10話より(C)TBS
岡田健史、有村架純/「中学聖日記」第10話より(C)TBS
岡田は今後どんな俳優になっていくと思うか。そう尋ねると、4ヶ月間をともに乗り越えた同志の将来を、眩しそうな目で予想してくれた。「吸収率が本当にすごい方なので、この4ヶ月で顔つきも全く別人になっている、多分自分が見てきた岡田くんとは1年後も2年後も全然違うと思うし、変化が止まらない人なんじゃないかなと思います」と語る有村も、今作で一回りも二回りも成長を遂げたに違いない。“聖ちゃんと黒岩くん”―――ではなく、2人がまた違う形で、共演という名の再会を果たす日を今から楽しみに待ちたい。(modelpress編集部)

最終話あらすじ

「未成年者誘拐罪の疑い」で警察署に連行された聖(有村架純)。一緒にいた晶(岡田健史)も取調べを受け、聖をかばう主張を続けるが、未成年ゆえに相手にされない。ようやく解放された後も、晶は愛子(夏川結衣)に携帯を取り上げられ、聖の連絡先を消されてしまう。後日、愛子から会って話がしたいと告げられた聖。しかし、当日待ち合わせ場所で聖を待っていたのは…。

全てを失い、厳しい現実を突きつけられた聖。募る晶への想いを胸に秘め、彼女が最後に出した答えとは。そして、それぞれが選ぶ道、“禁断の恋”の結末は―?

有村架純(ありむらかすみ)プロフィール

生年月日:1993年2月13日
出身地:兵庫県
身長:160cm
血液型:B型

2010年テレビ朝日系『ハガネの女』でドラマ初出演。その後は、TBS系『SPEC』(2010)、テレビ朝日系『11人もいる!』(2011)など数々の作品に出演し、2013年放送のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で、小泉今日子の若かりし頃を演じブレイク。2017年には、連続テレビ小説『ひよっこ』のヒロインを務め、名実ともに国民的女優に。2018年は映画『コーヒーが冷めないうちに』、『RAILWAYS・かぞくいろ』が公開。『フォルトゥナの瞳』の公開を2019年2月15日に控える。
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