<二宮和也インタビュー>木村拓哉との共演を熱望したきっかけ明かす「自分にとって特別な贈り物」

二宮和也(35)が、モデルプレスのインタビューに応じた。映画『検察側の罪人』(8月24日公開)にて、木村拓哉と初共演を果たす二宮。監督・脚本を原田眞人氏が担当した今作は東京地検を舞台に、ある殺人事件をめぐり2人の検事が対立していく様を描いた雫井脩介氏の傑作ミステリーを映画化。木村は東京地検刑事部のエリート検事・最上役、二宮は刑事部に配属されてきた駆け出しの検事・沖野役。初共演にして対立する役柄を演じた2人。「一度一緒に作品を作りたいと思っていた」――木村との共演を熱望していた二宮は、何を思うのか?
二宮和也、木村拓哉(C)2018 TOHO/JStorm
二宮和也、木村拓哉(C)2018 TOHO/JStorm

二宮和也「検察側の罪人」現場は「非常に良い環境」

― “時効”“冤罪”“法律”というキーワードを軸に、「正義とは何か?」を問いかける今作。とても緊張感のある作品でしたが、現場はいかがでしたか?

二宮:作品とは裏腹に、とまではいかないにしても、変な緊張感はなかったです。ちゃんと締めなきゃいけないシーンはそういう空気になることもありましたけど、基本は賑やかで。座長(=木村)の立ち会い方も含めて、非常に良い環境で出来たんじゃないかなと思います。

― 木村さんとは今回が初共演となりました。

二宮:木村くんは大変だったかもしれないですけど、僕はすごく楽しかったです。今考えると、環境を整えていただいたんだろうなと思います。役者の先輩でもあるんですけど、事務所の先輩でもあるし、やっぱり厳しいところは(人より)厳しいですし、優しいところは(人より)優しいですし、特殊な関係なんですよね。そこに関しては、僕が木村くんに甘えていたと思います。

― 環境を整えていただいたというと?

二宮:「あなたのやり方があるでしょう」って尊重していただけるんです。僕も何本かではありますけど、主役もやらせていただいていますし、「出来うる限りは整えるから、あなたのやり方を教えて」っていう。

― では、その胸を借りる部分も。

二宮:そうですね。木村くんは、黙ると怒ってるのかな?って顔になるんですけど、そうではなくて現場で起こっている事のその先を考えているんです。解決するであろう問題を考えているのではなくて、解決したあとにどうやって発展していこうかを考えてるイメージ。僕はやりやすかったですし、皆もやりやすかったんじゃないかなと思います。木村くんも原田さんと一緒にやるのは初めてだから、自分の環境設定っていう部分もあったとは思いますが、僕含めて他の人の環境も整えてくださったんだなという印象です。

― 役作りやシーン作りについて木村さんと直接お話することはありましたか?

二宮:それは全くなかったです。僕は後輩から何かを聞くということが、行為としてあまり美しくないと個人的に思っているので、自ずと聞かなくなったんです。木村くん主演で1本作品を撮ろうとってなったときに、あいつにも声を掛けてみようってお誘いいただけたのであれば、最低限足を引っ張らないっていうのはラインとしてありますし、相手を不安にさせてしまうこともあると思うので。もしそれを言うとしても、相手は監督だと思います。

木村拓哉との共演を熱望したきっかけとは

木村拓哉(C)2018 TOHO/JStorm
木村拓哉(C)2018 TOHO/JStorm
― 完成披露舞台挨拶では木村さんについて、「一度一緒に作品を作りたいと思っていた」とお話されていましたが、具体的にはいつ頃から考えていましたか?

二宮:すごくリアルに思ったのは、2年くらい前です。天皇陛下が退位を考えていらっしゃるという報道が出て、平成が終わるなって思ったときに、元年から30年までトップでずっと走り続けている人間とその時代の最中で1度共演してみたいなって余計に感じたんです。僕は(木村を)“大スター”だと思っているし、新しい年号で共演しても趣が違う。それに、(木村自身)ご自身でもちゃんと走られてきた感覚もあるだろうから、ご本人の思いも違うだろうと。(今回の共演は)自分にとって特別な贈り物のような気がします。

― そのタイミングで“大スター”について改めて考えたときに浮かんだのが木村さん、ということでしょうか?

二宮:「やっぱり木村拓哉だな」って思いましたし、僕の事務所の中でいうとやっぱりSMAPの方々なんじゃないかなと。同じ事務所でもずっと共演してこなかったので、平成が終わるこのタイミングを逃すと一生ないかもしれないと急に思いました。その時代のスターと言われる人とその時代に共演できる人ってそんなにいないと思うんです。僕はギリギリ滑り込めたからラッキーだなって。新しい元号になって、新しいスターが出てきたとき、石原裕次郎さんみたいに言われるのはあの人だと思うんです。石原裕次郎さんとか勝新太郎さんとかの豪快な話を聞くといいなって思いますから(笑)。色々な方から話を聞いていると、伝説感がすごい。それを新しい年号になったときに、飲みながら後輩に自慢したいっていうだけです(笑)。

― (笑)。“平成最後の夏”に実現するというのが、また運命を感じますね。

二宮:その人が走っている状態のときに一緒に作品を作りたいってずっと思ってたけど、今までしていなかったので出来ないんだろうなとも思ってたんです。でも、あのニュースを聞いてからは、思いも強くなり事務所の人にも「やってみたい」と言った事もあったと思います。だから余計に、今回のお話を聞いた時は運命を感じましたね(笑)。

二宮和也、吉高由里子を絶賛「さすがとしか言いようがない」

吉高由里子(C)2018 TOHO/JStorm
吉高由里子(C)2018 TOHO/JStorm
― 沖野の検察事務官である橘沙穂を演じた吉高由里子さんとは、映画『GANTZ』(2011年)以来の共演でしたね。現場では吉高さんが木村さんを「たくちゃん」と呼んで、それに二宮さんがつっこんでいたとか…

二宮:あの人はそういうことするんだろうなって思ってましたし、僕しか知ってる人がいないので面倒を見ていました。

― (笑)。

二宮:真面目な話をすると(笑)、僕が女優さんで、原田監督の作品で主演が木村拓哉と聞いたら、少しためらうと思うんです(笑)。でも、自分で大丈夫かなって考えてもおかしくないのに、やりますって言ってくれる彼女の度胸とか思い切りはさすがですし、頼もしい存在ですよね。

― 二宮さんから見ても、そのプレッシャーは計り知れないと。

二宮:木村くんには言えないと思うけど、あの人はあの人で相当緊張していたんですよ。「今回、死ぬかと思った」って言ってたから(笑)。だから、よく「たくちゃん」って言ったなって(笑)。でも、どういう反応をするのか人間性が知りたいから彼女はやるんです。やっぱりさすがとしか言いようがないですね。

― それほどまでに緊張されていたんですね。二宮さんのツッコミは、それをほぐすという意味も?

二宮:最初は本当に変な空気なったらどうしようと思って、めちゃくちゃ過剰にやっていましたけど、すぐに大丈夫だこれって(笑)。彼女は木村くんでなくても多分やると思うんですけど、現場に女の子が少なかったから、余計に頑張ってくれたんじゃないかな。やっぱり彼女が来ると現場の皆さんも楽しそうにしていましたから(笑)。

― 最後になりますが、自身の正義を貫くためにある大きな決断をする沖野にちなみ、二宮さん自身が人生を振り返ってみて「これは大きな決断だった」と思うことがあれば教えてください。

二宮:あまりないかな…ジャニーズ入るって決めたのもジャニーズですからね。

― 確かにそうですね(笑)。

二宮:うん、僕自身が何かを決断してってことはあまりないです。人に決めてもらって何とかここまで来られたっていう人生な気がします。

“木村拓哉と二宮和也が初共演” 夏をアツくする

「人に決めてもらって何とかここまで来られた」と人生を振り返った二宮だからこそ、木村との共演を熱望し、それを実現させた彼の運命に重みを感じた。“平成最後の夏”に“木村拓哉と二宮和也が初共演”――とんでもないパワーワードを超える衝撃がスクリーンの中で生まれている今作。2人の演技合戦が、この夏をさらにアツくする。(modelpress編集部)

現場で見た“役者・二宮和也”も語る 木村拓哉「検察側の罪人」インタビュー


二宮和也(にのみや・かずなり)プロフィール

1983年6月17日生まれ。東京都出身。A型。1996年、ジャニーズ事務所に入所。1999年、としてCDデビュー。俳優としても高い評価を受けており、2005年に映画『硫黄島からの手紙』でハリウッドデビュー。2016年には映画『母と暮せば』で第39回日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞などを受賞。近年の出演作は、ドラマ「ブラックペアン」(2018年、TBS系)、映画『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』(2017年)など。

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映画『検察側の罪人』概要

「検察側の罪人」(8月24日公開)ポスタービジュアル(C)2018 TOHO/JStorm
「検察側の罪人」(8月24日公開)ポスタービジュアル(C)2018 TOHO/JStorm
公開:8月24日(金)
製作・配給:東宝
監督・脚本:原田眞人
原作:「検察側の罪人」雫井脩介(文春文庫刊)
出演:木村拓哉 二宮和也/吉高由里子 平岳大 大倉孝二 八嶋智人 音尾琢真 大場泰正 谷田歩 酒向芳 矢島健一/キムラ緑子 芦名星 山崎紘菜・松重豊/山崎努(※「崎」は正式には「たつさき」)

<ストーリー>
ある殺人事件を巡り、2人の検事の対立を描く。都内で発生した殺人事件。犯人は不明。事件を担当する検察官は、東京地検刑事部のエリート検事・最上と、刑事部に配属されてきた駆け出しの検事・沖野。最上は複数いる容疑者の中から、一人の男に狙いを定め、執拗に追い詰めていく。

その男・松倉は、過去に時効を迎えてしまった未解決殺人事件の最重要容疑者であった人物だ。最上を師と仰ぐ沖野は、容疑者に自白させるべく取り調べに力を入れるのだが、松倉は犯行を否認し続け、一向に手応えが得られない。

やがて沖野は、最上の捜査方針に疑問を持ち始める…。「最上さんは、松倉を、犯人に仕立て上げようとしているのではないか…?」互いの正義を賭けて対立する2人の検事。彼らの戦いに、待受けていた決着とは――。

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