三浦大知、20周年で飛躍も“変わらないスタンス”「一歩一歩積み重ねていくことが、きっと三浦大知らしい」…ライブ演出へのこだわり&プライベートにも迫る<モデルプレスインタビュー>
2018.03.07 17:00
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歌手の三浦大知(30)が、モデルプレスのインタビューに応じた。1997年、ダンスボーカルグループ「Folder」のメインボーカルとしてデビューし、2005年にソロデビュー。昨年はデビュー20周年を迎え、テレビ朝日系「仮面ライダーエグゼイド」主題歌シングル「EXCITE」で自身初の首位を獲得し、年末には「第68回 NHK紅白歌合戦」に初出場するなど飛躍を遂げた。圧巻の歌唱力とダンスパフォーマンスを武器に老若男女問わず魅了、芸能界からも多くの支持を集める彼が、3月7日に満を持して初のベストアルバム「BEST」をリリースする。
― 今回、20周年にして初のベストアルバム発売、おめでとうございます。改めて20周年を振り返っていかがですか?
三浦:自分が好きなことを20年も続けさせてもらえるというのはすごく恵まれていると思うので、本当にありがたいことだな、という風に感じています。
このタイミングで、ベストアルバムを初めてリリース出来たこともすごく良かったです。ただ、今回は「BEST」という名前を借りていますけど、シングルコレクションになっているので、今後もカップリング集やアルバムの楽曲集、フィーチャリング集…そういったいろいろな企画を作っていけたらいいな、と思っています。なので、今回はその“第1弾”という感じで、気軽に楽しんでいただけたら嬉しいです。
― デビュー20周年、そしてソロとしては13年やってきたなかで、変声期の時期も乗り越えてこられたと思いますが、これまで辛かったり、悔しかったり、泣いたりしたことはありましたか?
三浦:変声期に無理をして歌ってしまうと喉を潰してしまう可能性があることから、5年くらい休業していました。3年くらい経ったときに「じゃあ1回歌ってみようか」となり、いざ歌ってみたら、歌うための筋肉を使っていなかったので、全然歌えなくて。そのときはちょっと、しんどかったですね。「これから歌える喉に戻していかなきゃ」と思って、レッスンを増やしたりしました。
三浦:まず根本として、「歌とダンスがとにかく好きだ」という思いがありますし、事務所の社長やスタッフさんが、僕の声を守るために休ませてくれたという大前提があったので、しっかりそこに恩を返したいなという思いでレッスンをしていました。
自分の歌が嫌いになったり、今の踊り方好きじゃないな、と思ったりすることは定期的にあるんですけど、それでもやっぱり「歌とダンスが好きだ」「エンターテインメントが好きだ」という思いがあるので、自分の歌を自分の歌で乗り越える、ということを繰り返しやっています。
― 常に自分を研究し、反省点を見つけて改善していく…ということでしょうか?
三浦:そうですね。でも、違うアプローチはガンガンしていいと思います。自分の好きなものだけどしんどいなってときは、主観だけでなく、一度離れて見たり、違う角度や視点から物事を見たりすることはすごく重要だと思います。
― がむしゃらなときに客観視することは、なかなか難しかったりもしますよね。
三浦:1番良いのは、相談できる人に相談すること。自分1人じゃ限界があると思うので、仲間や先輩、もしかしたら後輩など、自分の弱みを見せられる人が周りにいると、すごく良いと思います。自分が失敗だと思っていても、周りから見たらそれは失敗じゃないかもしれない。人との関わりはすごく大事だと思うので、悪い意味でなく“人に頼る”ということが出来れば、すごく楽なんじゃないかな。
三浦:いろいろな方から素敵な言葉をいただいてばかりなんですけど、なかでもKREVAさんとの関係はすごく深いものがありますね。三浦大知として、まだ呼ばれていない大きい会場やフェスがたくさんあるんですけど、KREVAさんがライブをやる際に「大ちゃんはいつか、きっとここでやるだろうから、1回景色を見ておいたほうがいいんじゃない?」と言って、僕をゲストとして呼んでその景色を見せてくれるんです。
そういうことをしてくれる人ってなかなかいないと思うし、本当に愛だなと思うので、自分自身もそういうことが出来るような存在になれたら最高だなと思います。返せているかどうかはわからないけど、僕が逆にKREVAさんをお呼びして、少しでも恩返しが出来れば、と思っています。
三浦:三浦大知チームとして、やっていることは変わっていません。たまたまタイミングで注目していただいているのかなと思っているので、僕たちの意識としては、そこまで変わっていないと思います。
― 三浦さんは、昔も今もずっと変わらないスタンスでやって来られているんですね。
三浦:そうですね。一歩一歩積み重ねていくことが、きっと三浦大知らしいと思うので、そこは大切にしたいな、と思っています。
― 「EXCITE」で首位を獲得したことは、転機になりましたか?
三浦:すごく嬉しかったです。1位を取ったことは置いておいたとしても、仮面ライダーという作品の主題歌をやらせていただいたことで、自分のライブに子供たちが観に来てくれることが圧倒的に増えましたし、そのおかげで親御さんたちが来るようにもなって、どんどん輪が広がっていくのを感じたので、仮面ライダーという作品が持つすごさや、続いているもののすごさを改めて痛感しました。
三浦:単純に嬉しいです。自分が「面白いな」とか、「こういうところを楽しんでもらえるんじゃないかな」と思って作ったものを楽しんでいただいて、それで「ダンスを始めました」「ダンスって面白い」と言っていただけると、やっていて良かったなと思うので、すごくありがたいです。
― 全国には、三浦さんみたいになりたい、と思う方たちがたくさんいると思います。少しでも近づくためには何をしたらいいのか、具体的なアドバイスをお願いします。
三浦:辞めないこと(笑)。とにかく、好きだという気持ちを大事にすること。歌って踊るだけじゃなくてもいいと思います。自分の好きなものを見つけて、それを続けていくことがすごく重要なんじゃないかな。
三浦:今言ったように、続けていくことももちろん大事ですし、あとは、小さい目標をしっかりクリアしていくことも大事だと思います。どうしても自分がやりたいことや夢って大きい目標になりがちなんですけど、結局何が1番大事かというと、僕はその“過程”だと思うので、結果よりも、そこにどうやって辿り着いたか、その過程がすごく大事で、その過程を大事にするには、目の前の小さい目標をクリアしていったからこそ、大きい結果に繋がると思っています。
大きい目標を掲げるのであれば、そこに向かうまでの小さい目標を何十個でも何百個でも自分で用意して、それを日々クリアしていくことが、大きい目標に繋がっていくのではないかと思います。
三浦:家でゆっくりしたり、買い物に行ったり、ゲームが好きなのでゲームをしたり、結構普通ですよ(笑)。
― あまり想像ができません(笑)。何をすることがリフレッシュになりますか?
三浦:そうだなぁ…何をすることがリフレッシュなんだろう。いろいろありますけど、言ってしまえば、ライブもちょっとリフレッシュ的なところがあります。自分の好きなことなので、やっぱり幸せだなぁ、と感じるし。あとは家でダラダラする、何でもない時間がすごく贅沢だなと感じますね。
でも、国内でもいいし海外でもいいですけど、できるだけいろいろな場所に行きたいな、と思っています。そこに行かないとわからないことがたくさんあると思うので。
― 最近はどこかに行かれましたか?
三浦:少し前になりますけど、オーロラを見にアラスカへ行きました。ずっと見に行きたいな、と思っていたんですけど、遠いからなかなか行けないし、インターネットで調べればオーロラの画像は出て来るから、見た気になっていて。でも実際に行ったら面白いんじゃないかと思って、気合いを入れて行ってみたんです。やっぱり生で見るオーロラの迫力は、画像とは全く違うものでした。
あとは単純にすごく寒いんですけど、地形の関係で風が一切吹かないんです。気温マイナス20度とか30度でもあまり痛くなくて、東京のビル風のほうが寒いくらい。アラスカはタイ料理屋さんが多くて、コーディネーターさんに「アラスカで何を食べたらいいですか?絶対食べたほうがいいものは何ですか?」って聞いたら、「タイカレー」と言われて驚いたんですけど、食べてみたら美味しくて。そういうことも行ってみないとわからないことだな、と感じました。
― 実際に足を運んでみて、気づく発見があったんですね。
三浦:はい。でもそれって、きっと国内でもあると思うんです。僕は、都内でも散歩をすることが昔から好きで、それはなぜかと言うと、基本家と会社の行き来だと、隣の駅のことをあまり知らなかったりするから。でも実は行ったらすごく素敵なカフェがあったり、おしゃれな古着屋さんがあったり、いろいろな発見がある。行ったことのないところに行ってみるというのはすごく素敵なことだと思っているので、それがリフレッシュになっている気がします。
三浦:僕は、振り付けが降りてくる、ということはないです。一から考えたり、音からなんとなく見えてくる映像で振りを付けています。悲しい世界なのか、楽しく明るい世界なのか、ダンサーはいっぱいいたほうがいいのか、ここは1人で踊るほうがいいのか…という風に、音から導かれた映像をもとに、形を作っていきます。
― ライブの演出もご自身でプロデュースされていますが、どのように考えていますか?
三浦:とにかくライブを作るときは、無条件で楽しめるものに出来たらいいな、と思っています。三浦大知を知っていても知らなくても楽しめることがベストだし、それがエンターテインメントの良さの1つだと思うので。
たとえば、全然知らない遊園地に連れて行かれても、そこにあるアトラクションが楽しかったらきっと楽しいだろうし、そこにいる見たこともないキャラクターが可愛かったらすごく印象に残るだろうし…“知らなくても楽しめる”というのは、僕の中ですごく重要だと思っているので、「三浦大知のライブに行けば楽しめるらしいよ!」って、遊び場のような面白い存在でいられたら嬉しいです。
三浦:昔から、日本語のままどの国でも三浦大知の楽曲が聞けるようになったらいいな、と思っています。今はインターネットもみんな使える時代なので、いずれそうなったら嬉しいです。
今の三浦大知の現状としては、1つ目のゴールがライブ。リリースがあって、映像が出て、それが集約された先というのがライブで、そこからいろいろ楽しんでもらいたいです。ライブで三浦大知を体感してください!
― では、最後にモデルプレスの読者にメッセージをお願いします。
三浦:今回、「BEST」をリリースさせていただきました。今まで応援してくださっている皆さんはもちろん、初めて見る、初めて聴く、三浦大知をこれで知る、という方にとっては入門編的な1枚になっているので、気軽に楽しんでもらえればと思います。
また、皆さんに面白がっていただけるようなことをいろいろ企んでいますので、三浦大知のエンターテインメントをぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
― ありがとうございました。
「時代が三浦大知に追いついた!」と周りが騒いでも、三浦大知自身は決して変わらない。そもそも、彼は「時代を待つ」わけでも「時代に合わせる」わけでもなく、ただただ自分の好きなことを、自分の好きな仲間とともに届けたい、そんな思いで一歩一歩やって来たのだろう。“努力の天才”三浦大知に、私たちはこれからも魅了され続けるに違いない。(modelpress編集部)
2012年に日本武道館、2013年に横浜アリーナ、2017年には国立代々木競技場第一体育館にて単独公演を大成功させ、ライブの規模も年々拡大させている。ミュージックビデオの祭典「MTV VMAJ」では“ベストR&B賞” を2014年から2017年まで4年連続で受賞し、ヨーロッパ最大の音楽授賞式「2014 MTV EMA」では“ベスト・ジャパン・アクト”に選出されるなど国内外でそのパフォーマンスが高く評価されている。
2015年9月リリースのアルバム「FEVER」は自身最高となる週間アルバムチャートで3位を記録。その後もコンスタントにシングルをリリースし、2017年1月にリリースした「EXCITE」で自身初の週間シングルチャート1位を獲得。2017年3月、6枚目となるオリジナルアルバム「HIT」をリリース。11月、「第50回日本有線大賞」において「有線音楽優秀賞」を受賞。合わせて「第59回輝く!日本レコード大賞」において「EXCITE」が優秀作品賞を受賞、その年「第68回 NHK紅白歌合戦」にて紅白初出演を果たした。
2018年1月31日にはワンマンでは初となる大阪城ホール公演、2月14日・15日には2daysでは初となる日本武道館公演を開催。3月7日に、自身初となるベストアルバム「BEST」をリリース。
三浦:自分が好きなことを20年も続けさせてもらえるというのはすごく恵まれていると思うので、本当にありがたいことだな、という風に感じています。
このタイミングで、ベストアルバムを初めてリリース出来たこともすごく良かったです。ただ、今回は「BEST」という名前を借りていますけど、シングルコレクションになっているので、今後もカップリング集やアルバムの楽曲集、フィーチャリング集…そういったいろいろな企画を作っていけたらいいな、と思っています。なので、今回はその“第1弾”という感じで、気軽に楽しんでいただけたら嬉しいです。
― デビュー20周年、そしてソロとしては13年やってきたなかで、変声期の時期も乗り越えてこられたと思いますが、これまで辛かったり、悔しかったり、泣いたりしたことはありましたか?
三浦:変声期に無理をして歌ってしまうと喉を潰してしまう可能性があることから、5年くらい休業していました。3年くらい経ったときに「じゃあ1回歌ってみようか」となり、いざ歌ってみたら、歌うための筋肉を使っていなかったので、全然歌えなくて。そのときはちょっと、しんどかったですね。「これから歌える喉に戻していかなきゃ」と思って、レッスンを増やしたりしました。
三浦大知「自分の歌を自分の歌で乗り越える」
― そのときは「これからまた頑張っていこう」という前向きな思いだったんですね。「もうやめようかな」と挫折を感じたことは?三浦:まず根本として、「歌とダンスがとにかく好きだ」という思いがありますし、事務所の社長やスタッフさんが、僕の声を守るために休ませてくれたという大前提があったので、しっかりそこに恩を返したいなという思いでレッスンをしていました。
自分の歌が嫌いになったり、今の踊り方好きじゃないな、と思ったりすることは定期的にあるんですけど、それでもやっぱり「歌とダンスが好きだ」「エンターテインメントが好きだ」という思いがあるので、自分の歌を自分の歌で乗り越える、ということを繰り返しやっています。
― 常に自分を研究し、反省点を見つけて改善していく…ということでしょうか?
三浦:そうですね。でも、違うアプローチはガンガンしていいと思います。自分の好きなものだけどしんどいなってときは、主観だけでなく、一度離れて見たり、違う角度や視点から物事を見たりすることはすごく重要だと思います。
― がむしゃらなときに客観視することは、なかなか難しかったりもしますよね。
三浦:1番良いのは、相談できる人に相談すること。自分1人じゃ限界があると思うので、仲間や先輩、もしかしたら後輩など、自分の弱みを見せられる人が周りにいると、すごく良いと思います。自分が失敗だと思っていても、周りから見たらそれは失敗じゃないかもしれない。人との関わりはすごく大事だと思うので、悪い意味でなく“人に頼る”ということが出来れば、すごく楽なんじゃないかな。
三浦大知、KREVAに感謝「本当に愛」
― テレビ番組などを見ていても、三浦さんは人との関わりをとても大事にされているな、という印象がうかがえるのですが、これまで誰かに言われて印象的だった言葉はありますか?三浦:いろいろな方から素敵な言葉をいただいてばかりなんですけど、なかでもKREVAさんとの関係はすごく深いものがありますね。三浦大知として、まだ呼ばれていない大きい会場やフェスがたくさんあるんですけど、KREVAさんがライブをやる際に「大ちゃんはいつか、きっとここでやるだろうから、1回景色を見ておいたほうがいいんじゃない?」と言って、僕をゲストとして呼んでその景色を見せてくれるんです。
そういうことをしてくれる人ってなかなかいないと思うし、本当に愛だなと思うので、自分自身もそういうことが出来るような存在になれたら最高だなと思います。返せているかどうかはわからないけど、僕が逆にKREVAさんをお呼びして、少しでも恩返しが出来れば、と思っています。
三浦大知「EXCITE」で初の首位を獲得
― 昨年は「EXCITE」で初の首位を獲得、そして紅白歌合戦にも初出場するなど、三浦さんの名が知れ渡る1年だったのではないかと思います。以前から応援されているファンの方々からすれば、まさに「時代が三浦大知に追いついた」と思わざるを得ないほどのご活躍に感じますが、三浦さんご自身は、この状況をどのように感じていますか?三浦:三浦大知チームとして、やっていることは変わっていません。たまたまタイミングで注目していただいているのかなと思っているので、僕たちの意識としては、そこまで変わっていないと思います。
― 三浦さんは、昔も今もずっと変わらないスタンスでやって来られているんですね。
三浦:そうですね。一歩一歩積み重ねていくことが、きっと三浦大知らしいと思うので、そこは大切にしたいな、と思っています。
― 「EXCITE」で首位を獲得したことは、転機になりましたか?
三浦:すごく嬉しかったです。1位を取ったことは置いておいたとしても、仮面ライダーという作品の主題歌をやらせていただいたことで、自分のライブに子供たちが観に来てくれることが圧倒的に増えましたし、そのおかげで親御さんたちが来るようにもなって、どんどん輪が広がっていくのを感じたので、仮面ライダーという作品が持つすごさや、続いているもののすごさを改めて痛感しました。
若い世代から厚い支持 三浦大知本人は何を思う?
― 先日放送された「ミュージックステーション」では、高校ダンス部が選ぶダンスが上手いと思うアーティストで、三浦さんが第1位でしたが、若い子たちに刺激を与え、憧れられる存在となっていることについてはどう感じていますか?三浦:単純に嬉しいです。自分が「面白いな」とか、「こういうところを楽しんでもらえるんじゃないかな」と思って作ったものを楽しんでいただいて、それで「ダンスを始めました」「ダンスって面白い」と言っていただけると、やっていて良かったなと思うので、すごくありがたいです。
― 全国には、三浦さんみたいになりたい、と思う方たちがたくさんいると思います。少しでも近づくためには何をしたらいいのか、具体的なアドバイスをお願いします。
三浦:辞めないこと(笑)。とにかく、好きだという気持ちを大事にすること。歌って踊るだけじゃなくてもいいと思います。自分の好きなものを見つけて、それを続けていくことがすごく重要なんじゃないかな。
三浦大知の“夢を叶える秘訣”
― 今、「続けていくことが大事」というお話が出ましたが、三浦さんの夢を叶える秘訣は何ですか?三浦:今言ったように、続けていくことももちろん大事ですし、あとは、小さい目標をしっかりクリアしていくことも大事だと思います。どうしても自分がやりたいことや夢って大きい目標になりがちなんですけど、結局何が1番大事かというと、僕はその“過程”だと思うので、結果よりも、そこにどうやって辿り着いたか、その過程がすごく大事で、その過程を大事にするには、目の前の小さい目標をクリアしていったからこそ、大きい結果に繋がると思っています。
大きい目標を掲げるのであれば、そこに向かうまでの小さい目標を何十個でも何百個でも自分で用意して、それを日々クリアしていくことが、大きい目標に繋がっていくのではないかと思います。
休日は?リフレッシュ法は?三浦大知のプライベートに迫る
― 三浦さんは歌とダンスのイメージがとても強いので、プライベートがあまり見えない印象を受けるのですが、普段お休みの日は何をしていますか?三浦:家でゆっくりしたり、買い物に行ったり、ゲームが好きなのでゲームをしたり、結構普通ですよ(笑)。
― あまり想像ができません(笑)。何をすることがリフレッシュになりますか?
三浦:そうだなぁ…何をすることがリフレッシュなんだろう。いろいろありますけど、言ってしまえば、ライブもちょっとリフレッシュ的なところがあります。自分の好きなことなので、やっぱり幸せだなぁ、と感じるし。あとは家でダラダラする、何でもない時間がすごく贅沢だなと感じますね。
でも、国内でもいいし海外でもいいですけど、できるだけいろいろな場所に行きたいな、と思っています。そこに行かないとわからないことがたくさんあると思うので。
― 最近はどこかに行かれましたか?
三浦:少し前になりますけど、オーロラを見にアラスカへ行きました。ずっと見に行きたいな、と思っていたんですけど、遠いからなかなか行けないし、インターネットで調べればオーロラの画像は出て来るから、見た気になっていて。でも実際に行ったら面白いんじゃないかと思って、気合いを入れて行ってみたんです。やっぱり生で見るオーロラの迫力は、画像とは全く違うものでした。
あとは単純にすごく寒いんですけど、地形の関係で風が一切吹かないんです。気温マイナス20度とか30度でもあまり痛くなくて、東京のビル風のほうが寒いくらい。アラスカはタイ料理屋さんが多くて、コーディネーターさんに「アラスカで何を食べたらいいですか?絶対食べたほうがいいものは何ですか?」って聞いたら、「タイカレー」と言われて驚いたんですけど、食べてみたら美味しくて。そういうことも行ってみないとわからないことだな、と感じました。
― 実際に足を運んでみて、気づく発見があったんですね。
三浦:はい。でもそれって、きっと国内でもあると思うんです。僕は、都内でも散歩をすることが昔から好きで、それはなぜかと言うと、基本家と会社の行き来だと、隣の駅のことをあまり知らなかったりするから。でも実は行ったらすごく素敵なカフェがあったり、おしゃれな古着屋さんがあったり、いろいろな発見がある。行ったことのないところに行ってみるというのはすごく素敵なことだと思っているので、それがリフレッシュになっている気がします。
三浦大知、ライブ演出へのこだわり
― そういう場所で、インスピレーションを受けることはありますか?たとえば、振り付けが降りてきたり…三浦:僕は、振り付けが降りてくる、ということはないです。一から考えたり、音からなんとなく見えてくる映像で振りを付けています。悲しい世界なのか、楽しく明るい世界なのか、ダンサーはいっぱいいたほうがいいのか、ここは1人で踊るほうがいいのか…という風に、音から導かれた映像をもとに、形を作っていきます。
― ライブの演出もご自身でプロデュースされていますが、どのように考えていますか?
三浦:とにかくライブを作るときは、無条件で楽しめるものに出来たらいいな、と思っています。三浦大知を知っていても知らなくても楽しめることがベストだし、それがエンターテインメントの良さの1つだと思うので。
たとえば、全然知らない遊園地に連れて行かれても、そこにあるアトラクションが楽しかったらきっと楽しいだろうし、そこにいる見たこともないキャラクターが可愛かったらすごく印象に残るだろうし…“知らなくても楽しめる”というのは、僕の中ですごく重要だと思っているので、「三浦大知のライブに行けば楽しめるらしいよ!」って、遊び場のような面白い存在でいられたら嬉しいです。
21年目の三浦大知は
― 21年目に突入しましたが、今後の三浦さんの目標や、具体的な計画があれば教えてください。三浦:昔から、日本語のままどの国でも三浦大知の楽曲が聞けるようになったらいいな、と思っています。今はインターネットもみんな使える時代なので、いずれそうなったら嬉しいです。
今の三浦大知の現状としては、1つ目のゴールがライブ。リリースがあって、映像が出て、それが集約された先というのがライブで、そこからいろいろ楽しんでもらいたいです。ライブで三浦大知を体感してください!
― では、最後にモデルプレスの読者にメッセージをお願いします。
三浦:今回、「BEST」をリリースさせていただきました。今まで応援してくださっている皆さんはもちろん、初めて見る、初めて聴く、三浦大知をこれで知る、という方にとっては入門編的な1枚になっているので、気軽に楽しんでもらえればと思います。
また、皆さんに面白がっていただけるようなことをいろいろ企んでいますので、三浦大知のエンターテインメントをぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
― ありがとうございました。
「時代が三浦大知に追いついた!」と周りが騒いでも、三浦大知自身は決して変わらない。そもそも、彼は「時代を待つ」わけでも「時代に合わせる」わけでもなく、ただただ自分の好きなことを、自分の好きな仲間とともに届けたい、そんな思いで一歩一歩やって来たのだろう。“努力の天才”三浦大知に、私たちはこれからも魅了され続けるに違いない。(modelpress編集部)
三浦大知(みうら・だいち)プロフィール
1987年8月24日生まれ、沖縄県出身。Folderのメインボーカルとして1997年にデビュー。2005年3月にシングル「Keep It Goin' On」でソロデビュー。天性の歌声とリズム感、抜群の歌唱力と世界水準のダンスで人々を魅了し、コレオグラフやソングライティング、楽器も操るスーパーエンターテイナー。2012年に日本武道館、2013年に横浜アリーナ、2017年には国立代々木競技場第一体育館にて単独公演を大成功させ、ライブの規模も年々拡大させている。ミュージックビデオの祭典「MTV VMAJ」では“ベストR&B賞” を2014年から2017年まで4年連続で受賞し、ヨーロッパ最大の音楽授賞式「2014 MTV EMA」では“ベスト・ジャパン・アクト”に選出されるなど国内外でそのパフォーマンスが高く評価されている。
2015年9月リリースのアルバム「FEVER」は自身最高となる週間アルバムチャートで3位を記録。その後もコンスタントにシングルをリリースし、2017年1月にリリースした「EXCITE」で自身初の週間シングルチャート1位を獲得。2017年3月、6枚目となるオリジナルアルバム「HIT」をリリース。11月、「第50回日本有線大賞」において「有線音楽優秀賞」を受賞。合わせて「第59回輝く!日本レコード大賞」において「EXCITE」が優秀作品賞を受賞、その年「第68回 NHK紅白歌合戦」にて紅白初出演を果たした。
2018年1月31日にはワンマンでは初となる大阪城ホール公演、2月14日・15日には2daysでは初となる日本武道館公演を開催。3月7日に、自身初となるベストアルバム「BEST」をリリース。
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