モデルプレスのインタビューに応じた大和田南那 (C)モデルプレス

元AKB48“次期エース”大和田南那、電撃卒業から10ヵ月どうしてた?アイドルに後悔はない?卒業後初グラビアショットも<モデルプレスインタビュー>

2018.01.02 17:00

2017年3月にAKB48を卒業し、現在女優として活躍する大和田南那(おおわだ・なな/18)が、モデルプレスのインタビューに応じた。次期エース候補として期待されるなか、2016年11月にグループからの卒業を電撃発表。2017年3月に行われた卒業公演をもって惜しまれながら卒業した彼女が、卒業を決意した理由、卒業から10ヵ月の出来事、今後の活動について明かした。

2017年3月にAKB48卒業した大和田南那

大和田は1999年9月15日生まれ、千葉県出身。2013年1月にAKB48第15期研究生オーディションに合格し、翌年2月に正規メンバーに昇格。加入当初からキュートなルックスで人気を集め、同期の向井地美音とともに次世代を担う若手メンバーとして活躍。2014年に放送されたドラマ「セーラーゾンビ」(テレビ東京系)ではドラマ初出演にして川栄李奈(すでに卒業)、高橋朱里とともにトリプルヒロインにオーディションで抜擢されたほか、向井地らとのユニット「でんでんむChu!」ではセンターを務めた。

大和田南那 (C)モデルプレス
卒業後は舞台を中心に活動し、8月に益若つばさ、近藤千尋らが所属するエイジアプロモーションに所属したことを報告。卒業後は主に女優として主演舞台「ぴんすぽ!」、舞台「白と黒の同窓会~まさかのダブルブッキング編~」、「白と黒の忘年会~納めて初めて仕事編~」、ミュージカル「ハッピーマーケット」と多数の作品に出演。1月6日~8日に主演舞台「戯曲法廷」(ひの煉瓦ホール 小ホール)の公演を控えている。

卒業後初グラビアを披露した大和田南那「ヤングガンガン」1月5日発売/スクウェア・エニックス(画像提供:所属事務所)
卒業後初グラビアを披露した大和田南那「ヤングガンガン」1月5日発売/スクウェア・エニックス(画像提供:所属事務所)
また、5日発売の「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス)で、卒業後初グラビアを披露する。

大和田南那「後悔はない」AKB48を卒業した理由

大和田南那 (C)モデルプレス
― 改めてになるんですが、卒業された理由は何だったんでしょうか?

大和田:13歳の中学2年生くらいのときからAKB48に入ってすぐにドラマをやらせて頂いたんです。それから舞台も経験して演技をさせて頂く機会が多くて、それが楽しいなと思いました。演技を始めた頃は加入して間もなかったので戸惑うことばかりで正直演技も嫌いだったんですけど、舞台で経験したミュージカルが楽しくて。それから「マジすか学園」(日本テレビ系)とかにも出させて頂いたことでさらに演技への気持ちが大きくなって、女優業1本にしていきたいと思うようになりました。

― ではミュージカル「AKB49~恋愛禁止条例~」の頃から女優業を将来的にやっていきたいなと思うように?

大和田:アイドルで歌ったり踊ったりするより、演技の方が楽しめている自分に気付きました。

大和田南那 (C)モデルプレス
― 後悔とかやり残したことはありませんでしたか?

大和田:そんなにないですね。中学生から高校生までアイドルできたので十分満足だなと思います。

― 15期生というと、まだ私の中で若いイメージなんですけど、それでも今いる方でも5年間くらい在籍されていますもんね。

大和田:意外と長いですね。あっという間でした。

― 卒業発表してからファンの方の反応はどうでしたか?

大和田:発表してすぐの握手会のときは、泣いちゃう人もいらっしゃいました。直後は多分皆さん混乱されていて「やめないで」という感じだったんですけど、卒業が近くなったら「頑張って」という声が増えたので嬉しかったです。

― その頃から今でも応援してくれているファンの方は多いですか?

大和田:とっても多いです。最近舞台が多いのでカーテンコールで客席を見ると握手会にずっと通って下さっていたファンの方がいらっしゃったり、手紙を下さったりします。

― 今は握手する機会もないですもんね。ファンの方の存在は支えになっていますか?

大和田:はい。そういう方を見ると安心します。

大和田南那、事務所が決まるまでの数ヶ月…何してた?

大和田南那 (C)モデルプレス
― 卒業した3月から事務所に所属される8月まではどんな活動をされていましたか?

大和田:6月には「ぴんすぽ!」っていう主演舞台をやっていました。でもそれ以外はほぼ家でニート生活でした(苦笑)。

― (笑)。

大和田:それが3、4ヶ月だと思うんですけど時の流れが遅く感じて、幸せでした。正直に言うと今までずっと働いてきたから、プライベートでしたいことを全部できて。

― したいことというのは具体的にどんなことですか?

大和田:本当に普通なんですけど、出かけたり、漫画読んだりゲームしたり…。そういうことを好きなだけやっていられるのが嬉しかったです。

― AKB48のメンバーと交流することはありますか?

大和田:同期は舞台観に来てくれたりご飯に行ったりはたまにするんですけど、やっぱりAKB48は握手会が多いのでたまにしか予定が合わないですね。

― あと(元メンバーの)横島亜衿ちゃんと仲良いですよね。

大和田:現役の時にチームが一緒で、大島涼花さんも一緒に仲良いです。卒業してまた別の事務所入ってという状況もタイミングも一緒なので相談もしやすいし、よく仕事の話もします。

大和田南那、8月に事務所所属

大和田南那 (C)モデルプレス
大和田南那 (C)モデルプレス
― 事務所に所属された経緯を教えて下さい。

大和田:知り合いの方からのご紹介で、話を聞きに行かせて頂きました。

― そのときは今後について計画されていたんですか?

大和田:芸能を続けたい気持ちはあったのですが、具体的な計画とか目処は立っていなかったんです。だからそのタイミングで話を頂けてとてもありがたかったです。

― ファンの方に報告したときの反応はどうでしたか?

大和田:すごく安心してくれて「良かった、おめでとう」といっぱい言ってくれました。SNSでも、「早く事務所に入って活動を見る機会が増えるといいな」という声が多かったので、本当に良かったなと思います。

大和田南那、AKB48卒業後初グラビア

大和田南那グラビアオフショット(画像提供:所属事務所)
― ヤングガンガンで卒業後初グラビア、おめでとうございます。撮影はどうでしたか?

大和田:グラビア撮影は好きなので、すごく楽しかったです。熱海で温泉に入ってきました。

― 自分の身体に自信がある部分はありますか?

大和田:自信は全然ないけど、撮影自体がすごく楽しくて好きなんです。

― グラビア撮影好きなんですね。抵抗はなかったですか?

大和田:最初はめっちゃ嫌でした。「何で水着?」と思っていたんですが、どこかのタイミングで好きになりました。グラビアは色んなシチュエーションで色んな場所に行って何かしながらみたいな撮影が、ほかの撮影と違って新鮮だったので楽しかったんですよね。

大和田南那、今後について

大和田南那 (C)モデルプレス
― 事務所に所属してからも舞台をやられていましたね。それは「頂いたお仕事は何でもやっていきたい」という気持ち?

大和田:性格的に自分から「絶対にこういうことがしたい」とか、「これしかしたくない」と仕事を決めてしまうよりは、周りのアドバイスを受け入れて色々なことをやってみるスタイルが合っているみたいで。「これはやりたくないです」というこだわりもないので、できることはやっていきたいなと思います。

― 所属してからの舞台はいかがでしたか?

大和田:次の舞台で4本目になるんですけど、ありがたいことにスケジュール詰め詰めで入っていて。妖精役とか会社の社長役とか、今稽古しているのは弁護士の役なんですけど全部バラバラなんです。1つ1つ全く違う役を演じるのがすごく楽しいです。

― 今後は女優業に力を入れていきたいということで、どんな女優さんになりたいですか?

大和田:シリアスな作品が得意…とかよりは、AKB48の先輩でいえば川栄李奈さんのような本当に何でもできるような女優さんになりたいです。

― 川栄さんは憧れですか?すごく活躍されていますよね。

大和田:憧れです。本当に役になりきっていらっしゃるし毎回違う雰囲気なのでそれが本当にすごいなと思います。

― AKB48の先輩方の活動は意識して見らますか?

大和田:そうですね。違って見えるではないですけど、出演者の方がパっと目に入ったときに卒業生だと「あっ」と思います。

大和田南那、貪欲になれない自分に焦りも…

大和田南那 (C)モデルプレス
― 最後に、夢に向かっているモデルプレス読者のために、大和田さんの夢を叶える秘訣を教えて下さい。まだ夢の途中だということでもいいんですが。

大和田:「私はこれがしたい」とか、「ここを目標にしている」というのを今までちゃんと持ったことがなくて。AKB48のときも「センターになりたい」とか、「このポジションになりたい」とかがなかったんです。オーディションを受けたときも強い気持ちがあったわけじゃなくて言い方は良くないんですけどノリで受けたところがあって。貪欲に生きたことがなくてふわっと生きてきたので、貪欲になれる人って良いなと思うんですけど、自分に合っているのは違うのかなと…。

― 今はそれが自分のスタイルという風に思えるということですよね。貪欲になれない自分に焦ったこともあった?

大和田:あります。「自分はこれがしたいからこういう風にしています」と自分の道がある人がすごくカッコよく見えてそういう風になりたいと思って、真似をしたこともあったんですけど、合わなくて、できなかったんです。だからそこまで自分でがっつりしたいことを決めないで「してみたら?」と周りの方が言ってくれたことをやってみるのが合っているのかなと、最近になってようやく思えるようになりました。貪欲には私はなれないけど、周りのみんなが背中を押してくれるので、1歩ふみだすことができています。

― 求められていることをやっていきたいというか。芸能活動はすごく楽しいですか?

大和田:楽しいし、していきたいなと思います。夢を叶える秘訣…なんて言えばいいんですかね?人と比べて焦らないというか、色々経てそう思えるようになりました。

大和田南那 (C)モデルプレス
大和田南那 (C)モデルプレス
― 夢とか目標を目指す形は人それぞれで、自分に合ったスタイルがあるということだと思います。ファンの方もそういう大和田さんのことを理解していらっしゃるんでしょうか?

大和田:長く応援していらっしゃる方にとっては分かりやすい性格だと思うので、すごくよく分かってくれています。手紙とかに「なーにゃはこういう感じだからこうやってするといいよ」とか「ゆっくり頑張ってね」みたいな。分かって下さっているなって思います。

― 素敵なファンの方です!きっとそういうところも含めて大和田さんを応援していらっしゃるんですね。ありがとうございました。

大和田:ありがとうございました。

大和田南那、女優として再出発

大和田南那 (C)モデルプレス
誰もが「美少女」と言うであろう圧倒的なルックスでAKB48加入当時、ファンを騒がせた大和田。卒業発表を聞き、筆者も衝撃を受けたことを昨日のことのように鮮明に覚えている。

アイドルとしての姿をもう見ることができないのは残念だが、カメラを向けたときの存在感や眼差しの力強さは変わらないとファインダーを通して実感。その魅力を周りが放っておかないのは納得だ。“夢を叶える秘訣”を尋ねた際は「こんなふわっとしている答えで大丈夫ですか?」と心配していたが、彼女は彼女なりのやり方で、これから“夢を叶える秘訣”をもっと沢山見つけていくはず。女優としての再出発を応援したい。

※後編に続く
(modelpress編集部)

大和田南那(おおわだ・なな/18)プロフィール

モデルプレスに来社してくれました! (C)モデルプレス
モデルプレスに来社してくれました! (C)モデルプレス
1999年9月15日生まれ、千葉県出身。愛称は“なーにゃ”。2013年1月にAKB48第15期研究生オーディションに合格し、翌年2月に正規メンバーに昇格。2014年に放送されたドラマ「セーラーゾンビ」(テレビ東京系)でドラマ初出演にして川栄李奈(すでに卒業)、高橋朱里とともにトリプルヒロインに抜擢。36thシングル「ラブラドール・レトリバー」で初選抜。ファッションブランドのイメージモデルや、雑誌「LOVE berry(ラブベリー)」のモデルにも起用され、同世代女子からも支持を集めた。AKB48選抜総選挙では第7回に75位、第8回は62位だった。

在籍中にミュージカル「AKB49〜恋愛禁止条例〜」(2014年/吉永寛子役)、舞台「マジすか学園~京都・血風修学旅行~」(2015年/ゾンビ役)などに出演。2016年11月に卒業を発表、2017年3月に卒業後、主演舞台「ぴんすぽ!」、舞台「白と黒の同窓会~まさかのダブルブッキング編~」、「白と黒の忘年会~納めて初めて仕事編~」、ミュージカル「ハッピーマーケット」と多数の作品に出演。1月6日~8日に主演舞台「戯曲法廷」(ひの煉瓦ホール 小ホール)の公演を控えている。

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