Silent Siren「見た目で判断、悔しかった」“読モバンド”と呼ばれた葛藤、乗り越えた強さ モデルプレスインタビュー

4人組ガールズバンドのSilent Siren(通称:サイサイ)。2012年11月のメジャーデビューから早3年が経ち、昨年は日本武道館ライブをガールズバンド史上最速で達成をするなど、凄まじい勢いで成長を続けている。そんなサイサイがこの度、4thアルバム「S」を3月2日にリリース。モデルプレスは今回、アルバムリリースの心境を伺うとともに、“読モバンド”と呼ばれてきたことへの思いを赤裸々に語ってもらった。
Silent Siren(左から)あいにゃん、ひなんちゅ、すぅ、ゆかるん/(C)モデルプレス
Silent Siren(左から)あいにゃん、ひなんちゅ、すぅ、ゆかるん/(C)モデルプレス

Silent Siren、メジャーデビューから3年が過ぎて

Silent Siren(左から)あいにゃん、ひなんちゅ、すぅ、ゆかるん/(C)モデルプレス
Silent Siren(左から)あいにゃん、ひなんちゅ、すぅ、ゆかるん/(C)モデルプレス
― メジャーデビューから3年が過ぎ、当時と比べて変わったと感じるのはどんなところですか?

ひなんちゅ:サイサイが“一番良い”と思っている所が変わりました。

― 具体的に言いますと?

ひなんちゅ:例えば他のアーティストさんのライブを見たり、曲を聞いたりするなかで、すごくカッコ良くて、憧れる方々はたくさんいるんですけど、「自分たちのバンドが一番好きだ」って胸を張って言えるようになったことが変わりました。

― 以前とは違うんですね。

ひなんちゅ:今までは、他の方々に対して悔しくて羨ましい気持ちが強かったんですけど、今はそれもプラスに捉えることができていて、「うちらもこういうことをやってみよう」って前向きな気持ちで考えられるようになっています。

― そう思えるようになったきっかけを教えてください。

ひなんちゅ:アイドルライブやロックフェスなど、色んなライブに出させていただいて、それぞれの良いところを凝縮させられるのはSilent Sirenしかいないと思ったんです。私たちは可愛いモノもカッコイイモノも両方できるのが強みだと、アウェイな場所へ多く出演させてもらう中で感じることができました。

アウェイな場所が強くした

Silent Siren(左から)あいにゃん、ひなんちゅ、すぅ、ゆかるん/(C)モデルプレス
Silent Siren(左から)あいにゃん、ひなんちゅ、すぅ、ゆかるん/(C)モデルプレス
― アウェイな場所に出た際、プレッシャーも凄かったんじゃないですか?

ひなんちゅ:最初はすごい嫌でした。お客さんも盛り上がってくれるか分からないし、「どうせうちらのことを知らないだろう」って結構ネガティブな気持ちでいることが多かったんです。その時は、前列のお客さんだけでも、最後は盛り上がって手を上げてもらえるようにしようって目標を立てて、それを達成できると「ライブって楽しいじゃん」と自信もついてきて…。だからアウェイな場所でたくさんのライブができたことは、今となってはいい経験だったと感じています。

すぅ:励ましあっていたよね。お客さん全員寝るんじゃないかと思うぐらい本当にアウェイ過ぎて。

ゆかるん:リハみたいだったよね。

Silent Siren(左から)あいにゃん、ひなんちゅ、すぅ、ゆかるん/(C)モデルプレス
Silent Siren(左から)あいにゃん、ひなんちゅ、すぅ、ゆかるん/(C)モデルプレス
すぅ:そう。だけど、ちょっとでもノッてもらえるようがむしゃらに頑張って…。でもやっぱりダメだと、楽屋に戻って「心がやられた。メンタル駄目だ」って。「今日はよく頑張った」「次はもう大丈夫。いけるいける」ってみんなで励ましあっていましたね。本当に良いチームです(笑)。

あいにゃん:メンバーがいるからやってこられました。ひとりが落ち込んでも、みんな大丈夫だったりするとバランスとれるというか…支えあって生きています!

“読モバンド”と呼ばれて

Silent Siren/ひなんちゅ(C)モデルプレス
Silent Siren/ひなんちゅ(C)モデルプレス
― そうなんですね。デビュー当時は“読モバンド”と色々な見られ方をされたと思いますが、振り返ってみてどうですか?

ひなんちゅ:読モでバンドをしているって自分たちではあまり言いたくなかったんです。それぞれが高校生や大学生でしたし、読モが職業だと思っていませんでした。バンドを組んだ経緯は、普通のバンドと一緒で、それぞれ音楽が好きで、ギター、ドラム、ベースをやっていたので、「じゃあ、バンドやろう」ってだけだったので。

そこでたまたま、読者モデルという活動もやっていただけなのに、読モが企画でバンドを組んだという見られ方をされて、「下手くそ」だとか「どっちかにしろ」とかも散々言われて。

でも、見た目で判断されるのがすごく悔しかったので、「絶対実力をつけてやろう!」って思えました。いろんな人と対バンして、落ち込んでは頑張って、落ち込んでは頑張っての繰り返しで、メンバーと励ましあいながら、ここまできたって感じです。

Silent Siren/すぅ(C)モデルプレス
Silent Siren/すぅ(C)モデルプレス
― その中で日本武道館を達成するなど、「成功」へのハングリー精神に驚かされます!

ひなんちゅ:絶対に見返してやるって気持ちが本当に大きかったので。対バンした人の中には、「どうせ読モの暇つぶし。趣味でやっているだけでしょ?」って言われたり、「読モってどう?楽しいの?」って馬鹿にされることも多くて。でもその人たちは確かに技術もあったから、「絶対にこの人たちよりも売れてやる!」と思って。

ゆかるん:うん。対バンする人に馬鹿にされている感があったんですけど、当時は刃向かえるほどの自信もなかったから。でも密かに「絶対に売れてやるぞ!」と思って続けてきました。

― その強い精神がサイサイさんをここまで引っ張ってきたんですね。

Silent Sirenのライブのこだわり

Silent Siren/あいにゃん(C)モデルプレス
Silent Siren/あいにゃん(C)モデルプレス
― そんなサイサイさんのライブのこだわりを教えてください。

ゆかるん:めちゃめちゃ煽る!曲もだいたいライブを意識して作っているので、みんなと「ヘイッ!」って言えるポイントを作ってみたりね。

ひなんちゅ:インディーズの頃は事務所でDVDを見て、楽器も持たずにそのアーティストさんと同じ動きを真似したりしていました。私たちは、ライブ中の動きもすごくこだわっているので、それはすごい強みだと思っています。

ゆかるん:例えばサビのところで、前の3人はステップを踏んで、私は片手でキーボード弾きながら、もう片手で煽ったりだとか。お客さんも一緒に動いてくれるようなステップを考えて、ただ見てもらうだけのバンドじゃなく、みんなで一緒に楽しめるような、参加型のライブをできるようにって考えていますね。

Silent Siren/ゆかるん(C)モデルプレス
Silent Siren/ゆかるん(C)モデルプレス
― それは最初から変わらないんですか?

ひなんちゅ:最初はカッコをつけて、煽らないライブをしていました。でも当時は魅せられるほどうまくもないし、大して盛り上がらないし…。だからポップで楽しいほうが絶対に良いっていう結論になって、それから振り切れました。

― ではライブ衣装のこだわりを教えて下さい。

すぅ:昔はひとりひとりの動きが小さすぎたので、大きく見えるようパニエを穿いたりもしていて。見た目も可愛いし、ちょっと揺らしただけでふわっとなるのでたくさん穿いていました。でもメジャーデビューの時から、文化服装学院の生徒さんに衣装を作ってもらうようになって、それからずっと一緒に作っています。

ゆかるん:ほんとうに個性が全然違うので、テーマとカラーを決めたら、あとは各々が自由にデザインしてもらうので、統一性はあるけど形がバラバラなんです。衣装だけでもすごく楽しんでもらえるんじゃないかなって思います。

これからも「お茶の間にサイサイ」

Silent Siren(左から)あいにゃん、ひなんちゅ、すぅ、ゆかるん/(C)モデルプレス
Silent Siren(左から)あいにゃん、ひなんちゅ、すぅ、ゆかるん/(C)モデルプレス
― 試行錯誤を繰り返しての今があると思うんですけれども、これからの目標を教えて下さい。

ひなんちゅ:ずっと言っているのが「お茶の間にサイサイ」です。去年は日本武道館があって、MUSIC STATION(テレビ朝日系)にも出て、周りの方は「すごいね」って言ってくれるけど、それはそこまで浸透していないから言われるので…。もっとテレビにも出たいし、ネットでも話題になりたいし。いろんな分野で活躍できる個性があると思うので、もっともっとお茶の間に浸透するような、国民的ガールズバンドになりたいなって目標があります。

― そのために今一番必要なことってどんなことだと思いますか?

ゆかるん:まず知ってもらわないとね。

ひなんちゅ:読モって知ってもらってもいいし、誰だこいつらっていう見方でもいいんです。まずは知ってもらうことです。

― “読モ”からバンドを知ってもらうことも、受け入れられるようになったのですか?

すぅ:柔軟になったし丸くなった!前はとんがりまくって、突き刺してましたね。

あいにゃん:尖ったナイフだったね。

ゆかるん:丸くなったねぇ。

すぅ:やすってやすってやすってもう、丸くなりました。へこんだ!やすり過ぎたみたいな(笑)

―(笑)。

4thアルバム「S」

Silent Siren 4thアルバム「S」(3月2日リリース)
Silent Siren 4thアルバム「S」(3月2日リリース)
― では、今回のアルバム「S」の聴き所を教えて下さい。

すぅ:シングルやカップリング以外は遊んでいる曲が多くて、メロディやリズムもそうですが、言葉遊びもしているので、すごく個性のある13曲になっています!

― リリースをする心境はいかがですか?

すぅ:CDをリリースできること自体、ありがたく感じています。段々とやりたいことも、できることも増えて、今私達がやりたいことをすべて詰め込めたアルバムになっています。今回のアルバムを聴いた方に「テクニック的にも面白いことやっているね」って言ってもらえたのがすごく嬉しかったです。

― 今回の収録曲の中で、ちょっと落ち込んでいるけどハッピーになりたい時におおすすの曲は何ですか?

ひなんちゅ:2曲あるんですけど、「hikari」は寄り添う感じの元気の出し方で、「C.A.F.E.」は超ハッピー!みたいな。なので、どんな落ち込み方でも対応できます!

― では、恋をしている人たちへのおすすめの曲も教えて下さい。

あいにゃん:「チェリボム」ですかね。

すぅ:「チェリボム」は、私達のメジャーデビューソング「Sweet Pop!」っていう同世代の女の子の心に響くような可愛らしい恋の歌なんですけど、それよりすごく背伸びをしたパンチの効いている曲です。一見ポップなんですけど、サウンド的にはロックだし、歌詞はちょっとセクシーな部分があったりして、上手くバランスがとれた一曲になっています!

夢を叶える秘訣

Silent Siren/あいにゃん(C)モデルプレス
Silent Siren/あいにゃん(C)モデルプレス
Silent Siren/ひなんちゅ(C)モデルプレス
Silent Siren/ひなんちゅ(C)モデルプレス
― では最後に、モデルプレス読者に向けて“夢をかなえる秘訣”をお聞かせ下さい!

あいにゃん:夢を見つけるのは早いに越したことはないと思うので、ドキドキワクワクするものがあったら、挑戦してみたり、その世界に入ってみたりしてほしいです。そこで見つけた人脈から得るものたくさんあると思うので、いかにすぐ行動に移せるかが大切だと思います。私も衝動的に動いちゃうタイプなんですが、そのおかげで今があると思っているので、人との出会いを大切にしてほしいなと思います。

ひなんちゅ:夢が叶っている自分を毎日想像することが大切だと思います。例えば歌手デビューだったら、Mステを見て「私がここに立っているのが、すっごい想像できる」とか。そういうことを日々繰り返すことで、だんだんと自分自身がその夢に近づいていくのかなって思います。

― ちなみに、今想像している夢は何ですか?

ひなんちゅ:ヒルナンデス!(日本テレビ系)に毎週サイサイが出ているみたいな。

Silent Siren/すぅ(C)モデルプレス
Silent Siren/すぅ(C)モデルプレス
Silent Siren/ゆかるん(C)モデルプレス
Silent Siren/ゆかるん(C)モデルプレス
― いいですね!ではすぅさん。

すぅ:ハングリー精神を忘れないこと、そして捨てないことだと思います。あれしたいとか、これしたいとか、悔しいとかもそうだけど、貪欲になることがすごく大切だと思います。満足しちゃうとそこから先に進めないと思うので、満足しない7分目くらいがいいんじゃないでしょうか!

ゆかるん:行動することです。私はメジャーデビュー前に後から入ったんですけど のタイミングで加入したのですが、みんなと違ってバンド経験が全くなかったんですね。でも、今こうしてメンバーとしてここにいることができています。だから、現実的に無理だと自分の頭のなかだけで完結させるのではなく、やりたいと思ったらまず行動に移して、出来ないことがあれば死ぬ気で練習すればいいと思います。夢に近づく方法は、とにかく行動してみることです!

― ありがとうございました!

Silent Siren(左から)あいにゃん、ひなんちゅ、すぅ、ゆかるん/(C)モデルプレス
Silent Siren(左から)あいにゃん、ひなんちゅ、すぅ、ゆかるん/(C)モデルプレス
読者モデル出身のSilent Siren。彼女たちはその出身から“読モバンド”と呼ばれることも多い。それはキャッチーである一方、音楽への本気度を疑われることも多かった。だからこそ、「絶対に見返してやる」という精神は強くなり、彼女たちは誰よりも努力を重ね、ガールズバンド史上最速の日本武道館ライブを達成するなど、類を見ないほど大きな成長を遂げた。

“読モバンド”は、良くも悪くも彼女たちを成長させた原動力ではあるが、今の輝きは“実力”で掴んだ結果にほかならない。2016年にはバンド史上最大規模のツアー「Silent Siren Live Tour 2016 Sのために Sをねらえ! そしてすべてがSになる」を開催。ファイナルは7月には横浜アリーナでのライブを控えているが、まだまだ現状には満足していないというSilent Siren。そのハングリー精神は、ファン、そして自身にとってもまだ見たことのない“景色”を見せてくれるだろう。(modelpress編集部)

Silent Siren 4thアルバム「S」

Silent Siren 4thアルバム「S」(3月2日リリース)/通常盤
Silent Siren 4thアルバム「S」(3月2日リリース)/通常盤
Silent Siren 4thアルバム「S」(3月2日リリース)/初回限定盤
Silent Siren 4thアルバム「S」(3月2日リリース)/初回限定盤
発売日:2016年3月2日
【収録曲】
01.チェリボム
02.八月の夜
03.milk boy
04.ハピマリ
05.Love install
06.hikari
07.吉田さん
08.レイラ
09.alarm
10.nukumor
11.C.A.F.E.
12.スローモーニング
13.secret base ~君がくれたもの~

Silent Siren(サイレントサイレン)プロフィール

Vo&Gt.すぅ(吉田菫)、Dr.ひなんちゅ(梅村妃奈子)、Ba.あいにゃん(山内あいな)、Key.ゆかるん(黒坂優香子)の4名からなるガールズバンド。2012年11月、シングル「Sweet Pop!」でメジャーデビュー。 全員が読者モデル出身。

2014年には初となる海外進出公演、香港でのワンマンライブも開催。また「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」、年末の「COUNTDOWN JAPAN」へ初出演。そして、2015年1月17日、ガールズバンド史上デビュー後最短で日本武道館でのワンマンライブをに開催。9000人を動員し、ソールドアウトさせる。

3rdアルバムをひっさげたツアーは、台湾・香港公演を含むアジアツアー全16会場20公演を成功におさめ、9月にはインドネシア・ジャカルタでのワンマンライブも開催。

「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015」「SUMMER SONIC 2015(大阪)」「NAONのYAON 2015~SUMMER~」など数々の大型フェスにも名を連ね、ガールズバンドとしての確固たるボジションを獲得。また、バンド自らも「サイサイフェス」を企画しイベント実施している。

そして2016年4月より、「Silent Siren Live Tour 2016 Sのために Sをねらえ!そしてすべてがSになる」がスタートし、7月18日の横浜アリーナのファイナルに向けて、25箇所26公演を行う。



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