川島海荷「大げんかをしたこともある」9nineが歩んだ5年の軌跡 衝突した過去と生まれた絆を語る モデルプレスインタビュー
2015.08.26 08:00
views
女優としても活躍する川島海荷をはじめ、佐武宇綺、村田寛奈、吉井香奈恵、西脇彩華の5人からなるパフォーマンスガールズユニット・9nine。2010年12月に5人でシングル「Cross Over」を発表し、まもなく5年が経とうとしている。この5年間で着実にパフォーマンス力を高めてきた彼女たち。しかし「大げんかをしたこともある」と語るように、これまでの歩みは平坦なものではなかった。
日本武道館での公演を成功させた経歴も持つ彼女たち。今回、モデルプレスは5人にインタビューを実施し、8月26日リリースの新曲「MY ONLY ONE」にちなんだ恋愛観をはじめ、これまでの活動やメンバー同士の強い絆に迫った。
川島:私たちは夏恋ソングと呼んでいます。爽やかなメロディーに乗せて、女の子の恋心をストレートに表現した楽曲になっているので、キュンキュンしながら聴いてほしいですね。同年代の女の子に向けて歌った曲なので、共感してもらえると嬉しいです。また、サビの「HEY HEY HEY」の掛け声では、一緒に盛り上がれるかと思います。
西脇:私は特にAメロの「世界中がそのステキさに気付いちゃう前に早く会いたい」という歌詞がお気に入りです。恋をして、好きな人ができたときに共感してもらえるフレーズかと思います。「この人、本当に素敵だな」と思うと、他の人に取られないか心配になってしまいますよね。そんな乙女心を大切に歌っています。
川島:私も歌詞がとても気に入っています。これまでの9nineの曲はパズルのようというか、遠回しな意味を込めた歌詞が多かったので、ドラマチックでストーリーがある楽曲は珍しいです。ストレートな分、歌っていても気持ちが良いですね。私も恋愛に対して積極的なタイプではないので、この曲でキュンキュンしています。この曲を歌っているが自分が「乙女だなぁ」って(笑)。
村田・西脇:かんちゃん(吉井)!
吉井:結構グイグイ行きたいタイプですね(笑)。でも、ちゃあぽん(西脇)も近いものがあると思う!
西脇:妄想好きだからか、この歌詞はとても理解できます(笑)。少女漫画など非現実的な世界に憧れていて、この歌詞のような恋ができたらいいなという思いがあります(笑)。
佐武:初めてオンエアで流れるときには、メンバーで放送を見ました。放送後、Twitterでは「すごくアニメと合っている」といった投稿も見られ安心しましたね。アニメファンの方に向けて意識した部分もあったので「よかった」と心から思いました。リリースイベントでは、各地を回る予定なので、ずっと応援してくださっているファンの方はもちろん、この曲をきっかけに9nineを好きになってくださった方ともお会いできることを楽しみにしています。
村田:夏らしくキラキラとしたミュージックビデオになりました。外での撮影は今回が初めてで、水を掛け合ったりしたよね。みんなは何が楽しかった?
西脇:私は花火!間奏で一瞬だけ出てくるシーンですが「好きな人と花火をする」というテーマで乙女な素顔が見られるかと思います。今年初めての花火だったこともあり、楽しめました。
佐武:メイクやファッションにもこだわっているので、私たちのスタイルからも夏らしさを感じてほしいですね。
川島:私は自由に遊んでいる一人ずつのカットが気に入っています。映像では、CGで輪っかや星が私たちの手の動きに合わせて飛んでいるんです。それからみんなの驚く顔も見どころの一つかと思います。「恋しちゃった」という驚きを表現しているのですが、一人ずつ驚き方が個性的でおもしろいんです。メンバーそれぞれの個性が詰まっています。
吉井:女性ファンから「このシーンが好き」といった声が、これまで以上に聞かれますね。ミュージックビデオでも、キュンキュンと共感してもらえると嬉しいです。
川島:メンバー全員食べることが大好きなんですけど(笑)、私は運動でプラスマイナスゼロにすることを心掛けています。また嫌いなことを続けるのも無理なので、自分の好きなことをできる範囲でというのをモットーにしています。私の場合ですと、走るのは苦手だからゆっくり早歩きぐらいのペースで運動を続けるとか。好きな運動を見つけるのもいいかもしれませんね。私はヨガが好きなのですが、好きなことでしたら続けられますし。継続することも大切です。
西脇:かんちゃんはダイエット検定に合格したんですよ!
吉井:そうなんです。ダイエット検定は、痩せるためのダイエットではなく、その人にあった標準体重を保つためのものなのですが、がんばりすぎず、ストレスを溜めないで自分にあった体型を知るということが大切。私自身、美容と健康にとても興味があって、野菜不足のときには野菜のランチに行ってみたり、タンパク質を摂り運動して筋肉をつけたりしています。
村田:友人におすすめされた高温反復浴は、効果的かと思います。42度のお風呂に3分浸かり、5分ほど浴槽から出て休憩してというのを繰り返すものです。結構しんどいのですが、その分たくさん汗が出て爽快でした。
吉井:ライブハウスからスタートし、去年の夏には武道館のステージに立つことができました。メンバーとファンのみなさんと階段を一つ一つ上って、ここまで辿りつけたと思うとこみ上げてくるものがありますね。
佐武:あっという間でしたが、シングルは14枚、アルバムも3枚リリースしたんだなと感じます。2012年1月に発売した「少女トラベラー」のミュージックビデオを見ると、自分たちが小学生に思えてしまうくらい(笑)。時代を感じるというか、それだけ長く活動してきたんだと改めて思います。
村田:成長したよね。メンバーで過去の練習のビデオやライブ映像を見ることがあるのですが、元気がすごくてキャピキャピしていて若い!といった印象を受けます(笑)。でも、最近は少しずつ落ち着いてきたように思います。ちょっとは成長できているのかな?
西脇:ビデオを見返してみると、そこに映っている自分たちが健気に思いますね。当時はそのパフォーマンスが一番で、最高にイケてると思っていましたが、今見てみると成長したなと感じます。「このときのがんばっていた気持ちを忘れてはダメだよね」と初心に帰れます。
川島:グループとしてもですが、私は個人の成長を感じています。最初の頃はダンスレッスンが行くのがすっごく嫌だったんです。運動神経が悪く体育もずっと苦手で、振り付けを覚えるのもメンバーの中で一番遅くて…。でも、最近はみんなについていけるようになり、自分自身も楽しく歌って踊ることが出来るようになりました。以前は楽しいというよりも、ただただ必死でしたが、気持ちが前向きになれたことから成長を感じています。
― 楽しく感じてきたのはいつ頃でしょう?
川島:結構最近かもしれないですね。武道館前くらいからやっと余裕が出てきました。以前はパフォーマンス中にお客さんの顔を見る余裕がなく、自分のことで精一杯。でも、たくさんのステージに立たせてもらい、自分自身が楽しむ余裕も出てきました。経験を重ねることの大切さを実感しますね。
― 5人で駆け抜けてきた5年間かと思いますが、メンバーとの忘れられないエピソードをお聞かせください。
佐武:円形のステージでのライブのときに、慣れないステージで立ち位置を間違ってしまったのですが、パフォーマンス中に絶妙な感じで手をつなぎながら誘導してくれたことは忘れられません。ステージでミスをしても、それも一つのパフォーマンスのようにフォローし合える。そんなメンバーのチームワークにはいつも感謝しています。
村田:ライブ中に「うまくいかない」「しっくりこない」と手応えを感じられないときは、みんなも同じことを考えているようで、本番中にアイコンタクトをとって気合いを入れ直しています。こうやってステージ上で通じ合えるのは嬉しいですね。
― 素晴らしいチームワークですね!
川島:でも、過去には大げんかをしたこともあるんです。公演で北海道に行ったとき、控室でぶつかったことがあります。つい思ったことを口にしてしまう性格で、発端は私にあり反省しましたが、このけんかがきっかけとなり、みんなで意見を言い合えるようになったかと思います。武道館に向けては、みんな思い入れが強く、ぶつかったり意見の食い違いがあったりもしたけれど「いいものを作りたい」という気持ちはみんな一緒。みんなで作り上げたものなので、終演後の達成感は忘れられません。そういったところから団結力が生まれました。
― みなさんの強い絆が感じられます。では、プライベートでの思い出はありますか?
吉井:みんなでご飯に行くなど、そんな日常も思い出ですね。ディズニーランドにみんなで行ったのも楽しかったな。プライベートでも、メンバーといる時間は多いかと思います。
西脇:広島県出身なのですが、ツアーでメンバーと一緒に地元に行ったときのことは思い出深いですね。空き時間に私の案内で買い物に出かけるなど、そういった時間も大好きです。どういうわけだか、地方に行くと新幹線に乗り遅れそうになるなどトラブルはつきものですが(笑)、メンバーがいれば心強いです。もちろん、現地の方にお会いできるのはとても嬉しいです。
佐武:やはりメンバーの編成で、この5人になったことですね。やりたいことに向かって突き進めた5年間だったなと思います。
西脇:私は武道館でのライブです。日本を代表するステージに立って、「ここからがスタートだな」と気持ちが引き締まりました。初めて立った武道館のステージですが、これからももっと日本を代表するステージに立っていきたい、がんばろうと初心に帰れた場所になりました。
村田:シングル「Evolution No.9」をリリースして、ダンスと音楽でガツガツ攻めていくぞといった私たちのスタイルが確立されたように思います。ここからフェスやイベントに出演させていただくときも「9nineのパフォーマンスの力強さを見せていこう」とライブパフォーマンスへの意識が変わり、「一緒に楽しいライブを作ろう」という思いが芽生えました。
吉井:「Evolution No.9」もですが、3rdアルバム「MAGI9 PLAYLAND」は、ダンスミュージックをがっつり攻めた1枚になり、ここからライブのベースが固まってきました。自分たちらしさが出てきたのがこの頃ですね。
川島:フジテレビ系ドラマ「リーガルハイ」の主題歌にもなった「Re:」はとても大切な曲です。ドラマのタイアップ、それも人気ドラマの続編ということで、多くの方に9nineの曲を聴いてもらうきっかけになりました。今でもイベントで「Re:」を披露すると、みなさん耳馴染みがあるようでとても盛り上がります。歌詞も私たちのインタビューをもとに作詞されたもので、9nineの思いが詰まっています。
― アップテンポで元気になれそうな楽曲ですが、どのような思いが込められているのでしょうか?
川島:挫折しても前向きに進んでいきたい、いつまでも夢を追い続けていきたいといったメッセージが込められていて、私たちの気持ちが盛り込まれています。私自身、怒られたり、注意されたりすると落ち込みやすいので「Re:」は歌っていても感情移入しやすい楽曲です。
佐武:また武道館のような日本を代表する場所に立ちたいです。それから海外のファンの方にお会い出来る機会も作れるといいですね。
吉井:まずは目先のことを一生懸命にやっていきたいですね。それが私たちのモットーです。秋からはツアーを控えていますが、年に2回ツアーで全国を回るのは今回が初めてです。一つ一つを大切に積み重ねていきたいという思いがあります。
西脇:目の前のこと一つ一つちゃんとやってこそ、大きい場所が待っていると思うんです。その一つ一つを大事にして、もっと全国に私たちのことを好きになってくれる人が増えるといいなという思いが強いですね。
― では、最後にみなさんが思う夢を叶える秘訣をお願いします。
川島:夢を持つことは絶対に大事です。夢を明確にして、そのために努力を惜しまないことが大切です。こうなりたい、ああなりたいという思いを胸に少しずつでも努力を積み重ねれば、それは年月経てば大きいものになってくれるんじゃないかなと信じています。時間はすぐに過ぎ去ってしまうので、私は日々夢を忘れないようにしています。時間を大切に、努力を積み重ねていくことで夢に近づけるかと思います。
― ありがとうございました。
女子会さながらの雰囲気となった今回のインタビュー。華やかの舞台の裏にある苦悩や葛藤、衝突までも包み隠さず語ってくれた。しかし、そんな経験があったからこそ、固い絆で結ばれた5人。これからもチームワーク抜群のパフォーマンスを見せてくれるに違いない。(modelpress編集部)
恋に積極的なのは誰?ガールズトークに花が咲く
― みなさんの2015年第2弾シングル「MY ONLY ONE」はどのような楽曲になっていますか?川島:私たちは夏恋ソングと呼んでいます。爽やかなメロディーに乗せて、女の子の恋心をストレートに表現した楽曲になっているので、キュンキュンしながら聴いてほしいですね。同年代の女の子に向けて歌った曲なので、共感してもらえると嬉しいです。また、サビの「HEY HEY HEY」の掛け声では、一緒に盛り上がれるかと思います。
吉井:9nineの楽曲は、これまであまり恋愛ソングがなかったので、恋がテーマの今作はとても新鮮です。女の子に共感しながら聴いてもらいたいですね。
西脇:私は特にAメロの「世界中がそのステキさに気付いちゃう前に早く会いたい」という歌詞がお気に入りです。恋をして、好きな人ができたときに共感してもらえるフレーズかと思います。「この人、本当に素敵だな」と思うと、他の人に取られないか心配になってしまいますよね。そんな乙女心を大切に歌っています。
村田:この曲の主人公の女の子は、グイグイと積極的にアタックできるようなイメージがあり、尊敬しちゃいます。私はあまりグイグイとアピールできるタイプではないので(笑)。「カバンにこっそり LOVE LETTER」といった歌詞があるのですが、「そんなピュアなことできないよ~」って感じです。恋に悩んでいる女の子にはぜひ聴いてもらいたいですね!
川島:私も歌詞がとても気に入っています。これまでの9nineの曲はパズルのようというか、遠回しな意味を込めた歌詞が多かったので、ドラマチックでストーリーがある楽曲は珍しいです。ストレートな分、歌っていても気持ちが良いですね。私も恋愛に対して積極的なタイプではないので、この曲でキュンキュンしています。この曲を歌っているが自分が「乙女だなぁ」って(笑)。
― 恋愛にストレートな女の子の恋心を歌ったサマーチューンということですが、メンバーの中でこの曲の主人公に1番近いと思うのはどなたですか?
村田・西脇:かんちゃん(吉井)!
吉井:結構グイグイ行きたいタイプですね(笑)。でも、ちゃあぽん(西脇)も近いものがあると思う!
西脇:妄想好きだからか、この歌詞はとても理解できます(笑)。少女漫画など非現実的な世界に憧れていて、この歌詞のような恋ができたらいいなという思いがあります(笑)。
― 読売テレビ・日本テレビ系TVアニメ「電波教師」のエンディングテーマとしてもすでに公開されていますが、反響はいかがですか?
佐武:初めてオンエアで流れるときには、メンバーで放送を見ました。放送後、Twitterでは「すごくアニメと合っている」といった投稿も見られ安心しましたね。アニメファンの方に向けて意識した部分もあったので「よかった」と心から思いました。リリースイベントでは、各地を回る予定なので、ずっと応援してくださっているファンの方はもちろん、この曲をきっかけに9nineを好きになってくださった方ともお会いできることを楽しみにしています。
見どころ満載のミュージックビデオ
― ミュージックビデオも、夏らしくとても可愛らしい仕上がりになっていますね!村田:夏らしくキラキラとしたミュージックビデオになりました。外での撮影は今回が初めてで、水を掛け合ったりしたよね。みんなは何が楽しかった?
西脇:私は花火!間奏で一瞬だけ出てくるシーンですが「好きな人と花火をする」というテーマで乙女な素顔が見られるかと思います。今年初めての花火だったこともあり、楽しめました。
佐武:メイクやファッションにもこだわっているので、私たちのスタイルからも夏らしさを感じてほしいですね。
川島:私は自由に遊んでいる一人ずつのカットが気に入っています。映像では、CGで輪っかや星が私たちの手の動きに合わせて飛んでいるんです。それからみんなの驚く顔も見どころの一つかと思います。「恋しちゃった」という驚きを表現しているのですが、一人ずつ驚き方が個性的でおもしろいんです。メンバーそれぞれの個性が詰まっています。
吉井:女性ファンから「このシーンが好き」といった声が、これまで以上に聞かれますね。ミュージックビデオでも、キュンキュンと共感してもらえると嬉しいです。
夏らしいキュートな衣装 日頃のスタイルキープ術は?
― 衣装もとても素敵ですが、スタイルキープのために日頃行っていることを教えてください。川島:メンバー全員食べることが大好きなんですけど(笑)、私は運動でプラスマイナスゼロにすることを心掛けています。また嫌いなことを続けるのも無理なので、自分の好きなことをできる範囲でというのをモットーにしています。私の場合ですと、走るのは苦手だからゆっくり早歩きぐらいのペースで運動を続けるとか。好きな運動を見つけるのもいいかもしれませんね。私はヨガが好きなのですが、好きなことでしたら続けられますし。継続することも大切です。
西脇:かんちゃんはダイエット検定に合格したんですよ!
吉井:そうなんです。ダイエット検定は、痩せるためのダイエットではなく、その人にあった標準体重を保つためのものなのですが、がんばりすぎず、ストレスを溜めないで自分にあった体型を知るということが大切。私自身、美容と健康にとても興味があって、野菜不足のときには野菜のランチに行ってみたり、タンパク質を摂り運動して筋肉をつけたりしています。
村田:友人におすすめされた高温反復浴は、効果的かと思います。42度のお風呂に3分浸かり、5分ほど浴槽から出て休憩してというのを繰り返すものです。結構しんどいのですが、その分たくさん汗が出て爽快でした。
ぶつかった過去と生まれた絆…5年間の歩みを振り返る
― 5人体制となり、2010年12月にシングル「Cross Over」を発表してからまもなく5年という節目を迎えますが、振り返ってみていかがですか?吉井:ライブハウスからスタートし、去年の夏には武道館のステージに立つことができました。メンバーとファンのみなさんと階段を一つ一つ上って、ここまで辿りつけたと思うとこみ上げてくるものがありますね。
佐武:あっという間でしたが、シングルは14枚、アルバムも3枚リリースしたんだなと感じます。2012年1月に発売した「少女トラベラー」のミュージックビデオを見ると、自分たちが小学生に思えてしまうくらい(笑)。時代を感じるというか、それだけ長く活動してきたんだと改めて思います。
村田:成長したよね。メンバーで過去の練習のビデオやライブ映像を見ることがあるのですが、元気がすごくてキャピキャピしていて若い!といった印象を受けます(笑)。でも、最近は少しずつ落ち着いてきたように思います。ちょっとは成長できているのかな?
西脇:ビデオを見返してみると、そこに映っている自分たちが健気に思いますね。当時はそのパフォーマンスが一番で、最高にイケてると思っていましたが、今見てみると成長したなと感じます。「このときのがんばっていた気持ちを忘れてはダメだよね」と初心に帰れます。
川島:グループとしてもですが、私は個人の成長を感じています。最初の頃はダンスレッスンが行くのがすっごく嫌だったんです。運動神経が悪く体育もずっと苦手で、振り付けを覚えるのもメンバーの中で一番遅くて…。でも、最近はみんなについていけるようになり、自分自身も楽しく歌って踊ることが出来るようになりました。以前は楽しいというよりも、ただただ必死でしたが、気持ちが前向きになれたことから成長を感じています。
― 楽しく感じてきたのはいつ頃でしょう?
川島:結構最近かもしれないですね。武道館前くらいからやっと余裕が出てきました。以前はパフォーマンス中にお客さんの顔を見る余裕がなく、自分のことで精一杯。でも、たくさんのステージに立たせてもらい、自分自身が楽しむ余裕も出てきました。経験を重ねることの大切さを実感しますね。
― 5人で駆け抜けてきた5年間かと思いますが、メンバーとの忘れられないエピソードをお聞かせください。
佐武:円形のステージでのライブのときに、慣れないステージで立ち位置を間違ってしまったのですが、パフォーマンス中に絶妙な感じで手をつなぎながら誘導してくれたことは忘れられません。ステージでミスをしても、それも一つのパフォーマンスのようにフォローし合える。そんなメンバーのチームワークにはいつも感謝しています。
村田:ライブ中に「うまくいかない」「しっくりこない」と手応えを感じられないときは、みんなも同じことを考えているようで、本番中にアイコンタクトをとって気合いを入れ直しています。こうやってステージ上で通じ合えるのは嬉しいですね。
― 素晴らしいチームワークですね!
川島:でも、過去には大げんかをしたこともあるんです。公演で北海道に行ったとき、控室でぶつかったことがあります。つい思ったことを口にしてしまう性格で、発端は私にあり反省しましたが、このけんかがきっかけとなり、みんなで意見を言い合えるようになったかと思います。武道館に向けては、みんな思い入れが強く、ぶつかったり意見の食い違いがあったりもしたけれど「いいものを作りたい」という気持ちはみんな一緒。みんなで作り上げたものなので、終演後の達成感は忘れられません。そういったところから団結力が生まれました。
― みなさんの強い絆が感じられます。では、プライベートでの思い出はありますか?
吉井:みんなでご飯に行くなど、そんな日常も思い出ですね。ディズニーランドにみんなで行ったのも楽しかったな。プライベートでも、メンバーといる時間は多いかと思います。
西脇:広島県出身なのですが、ツアーでメンバーと一緒に地元に行ったときのことは思い出深いですね。空き時間に私の案内で買い物に出かけるなど、そういった時間も大好きです。どういうわけだか、地方に行くと新幹線に乗り遅れそうになるなどトラブルはつきものですが(笑)、メンバーがいれば心強いです。もちろん、現地の方にお会いできるのはとても嬉しいです。
メンバーが感じる9nineの変化
― 絆が深まった出来事や楽しかった思い出などに溢れる5年間だったかと思いますが、ターニングポイントや変化を感じた出来事がありましたら教えてください。佐武:やはりメンバーの編成で、この5人になったことですね。やりたいことに向かって突き進めた5年間だったなと思います。
西脇:私は武道館でのライブです。日本を代表するステージに立って、「ここからがスタートだな」と気持ちが引き締まりました。初めて立った武道館のステージですが、これからももっと日本を代表するステージに立っていきたい、がんばろうと初心に帰れた場所になりました。
村田:シングル「Evolution No.9」をリリースして、ダンスと音楽でガツガツ攻めていくぞといった私たちのスタイルが確立されたように思います。ここからフェスやイベントに出演させていただくときも「9nineのパフォーマンスの力強さを見せていこう」とライブパフォーマンスへの意識が変わり、「一緒に楽しいライブを作ろう」という思いが芽生えました。
吉井:「Evolution No.9」もですが、3rdアルバム「MAGI9 PLAYLAND」は、ダンスミュージックをがっつり攻めた1枚になり、ここからライブのベースが固まってきました。自分たちらしさが出てきたのがこの頃ですね。
川島:フジテレビ系ドラマ「リーガルハイ」の主題歌にもなった「Re:」はとても大切な曲です。ドラマのタイアップ、それも人気ドラマの続編ということで、多くの方に9nineの曲を聴いてもらうきっかけになりました。今でもイベントで「Re:」を披露すると、みなさん耳馴染みがあるようでとても盛り上がります。歌詞も私たちのインタビューをもとに作詞されたもので、9nineの思いが詰まっています。
― アップテンポで元気になれそうな楽曲ですが、どのような思いが込められているのでしょうか?
川島:挫折しても前向きに進んでいきたい、いつまでも夢を追い続けていきたいといったメッセージが込められていて、私たちの気持ちが盛り込まれています。私自身、怒られたり、注意されたりすると落ち込みやすいので「Re:」は歌っていても感情移入しやすい楽曲です。
5人が目指す先と夢を叶える秘訣
― 今後、目標にする場所や理想はありますか?佐武:また武道館のような日本を代表する場所に立ちたいです。それから海外のファンの方にお会い出来る機会も作れるといいですね。
吉井:まずは目先のことを一生懸命にやっていきたいですね。それが私たちのモットーです。秋からはツアーを控えていますが、年に2回ツアーで全国を回るのは今回が初めてです。一つ一つを大切に積み重ねていきたいという思いがあります。
西脇:目の前のこと一つ一つちゃんとやってこそ、大きい場所が待っていると思うんです。その一つ一つを大事にして、もっと全国に私たちのことを好きになってくれる人が増えるといいなという思いが強いですね。
― では、最後にみなさんが思う夢を叶える秘訣をお願いします。
川島:夢を持つことは絶対に大事です。夢を明確にして、そのために努力を惜しまないことが大切です。こうなりたい、ああなりたいという思いを胸に少しずつでも努力を積み重ねれば、それは年月経てば大きいものになってくれるんじゃないかなと信じています。時間はすぐに過ぎ去ってしまうので、私は日々夢を忘れないようにしています。時間を大切に、努力を積み重ねていくことで夢に近づけるかと思います。
― ありがとうございました。
女子会さながらの雰囲気となった今回のインタビュー。華やかの舞台の裏にある苦悩や葛藤、衝突までも包み隠さず語ってくれた。しかし、そんな経験があったからこそ、固い絆で結ばれた5人。これからもチームワーク抜群のパフォーマンスを見せてくれるに違いない。(modelpress編集部)
9nineプロフィール
川島海荷・佐武宇綺・村田寛奈・吉井香奈恵・西脇彩華の5人からなるパフォーマンスガールズユニット。歌とダンスのクオリティーの高いライブパフォーマンスに定評がある。2014年8月に行った初の武道館公演は1万人を動員した。10月からは今年2回目の全国ツアー「9nine LIVE CIRCUIT 2015 ADVANCE」を控えている。詳しくは、9nineオフィシャルページまで。
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
吉柳咲良「御上先生」圧倒された共演者とは「無意識に負けた気持ちになる」切磋琢磨の撮影秘話明かす【インタビュー】モデルプレス
-
比嘉愛未、岩田剛典は「パーフェクト人間」互いに助けられた瞬間・リスペクト語る【「フォレスト」インタビュー】モデルプレス
-
高橋ひかる、初の医師役で感じた悔しさ 芳根京子ら“同期”は「高め合える仲間」【「まどか26歳、研修医やってます!」インタビュー】モデルプレス
-
【PR】新ガールズグループ・moxymill誕生!オーディション番組「SEVEN COLORS」発の6人にデビューの心境を直撃「これがスタートだなって」「信じられない気持ち」株式会社NTTドコモ・スタジオ&ライブ
-
鉄拳、大河「べらぼう」での浮世絵は自ら描く 1ヶ月間1日4時間特訓「老眼で視点が合わなくなった」【インタビュー後編】モデルプレス
-
鉄拳、素顔での大河「べらぼう」出演がネットで話題に 公開に踏み切った理由とは「あまり見せたくないとも思ったんです」【インタビュー前編】モデルプレス
-
コットン、夢を叶える秘訣は“良い相方” SixTONES松村北斗のコント師ぶりも絶賛「来世は芸人で」【インタビュー】モデルプレス
-
蒔田彩珠「御上先生」明るい役柄に葛藤「助けられた」「念願の共演」…キャスト陣との撮影裏側語る【インタビュー】モデルプレス
-
【PR】前田敦子&板野友美、AKB48から20年続く“リスペクトし合える関係”「いい意味で何も混じり合わない」お互いの魅力を深く語る<インタビュー>株式会社KEAN Health