Vine2億ループ「日本一残念なイケメン」もりすけに新展開 6秒間の秘話とルーツに迫る<独占インタビュー>
2015.03.31 12:00
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6秒動画アプリ「Vine(ヴァイン)」で総ループ2億回突破の人気を誇る“もりすけ”こと森祐介(24)が、ワーナーミュージック・ジャパンの新マネージメント会社「ワーナーミュージックエージェンシー」に所属し、芸能活動を行うことがわかった。身長182cmのイケメンながら、動画の中では強烈な変顔に女装、時には裸体も辞さずにはっちゃける“残念なイケメン”。たった6秒間で見るものの心を掴むアイデアは一体、どこから飛び出すのか?モデルプレスの独占インタビューで、そのルーツが明かされた。
“面白すぎる女子高生”と呼ばれ各メディアに引っ張りだこの「大関れいか」、歌手デビューも果たした「けみお」―今、Vineから新たなスターが続々と誕生している。鹿児島県出身の森祐介もその1人で、福岡のIT企業に勤務しながら「文系VS理系VS体育会系」「モテる努力」「女の本音」「6秒ミステリー」などのテーマごとに動画をアップ。1人で複数役をこなし、アングルやBGMにもこだわった動画には「無条件に元気になれる」といった反応が寄せられ、Twitterのフォロワー数は21万超にものぼる。
森:Vineはけみおくんが「めざましテレビ」に出ているのを見て知って、「面白そうだな」と思っていたんですが、実際に自分で動画をアップしたのは2013年の末からですね。ちょうどクリスマスの時期、“クリぼっち(=クリスマスにひとりぼっち)”がヒマすぎて「そういえば、あんなのあったな」とふと思い立って。
― 何気ないスタートだったんですね。初めてアップした動画は?
森:普通に焼き肉とか映してました(笑)。自分が出ようと思ったきっかけは、大関れいかちゃんやけみおくんが作っている色々な面白い動画を見て「自分もやってみよう」と。小さい頃から「Mr.ビーン」をよく見ていて、あんな感じのコミカルな動きや表情を6秒でやったら、友達に送っても面白いなと思って。
― ネット上に顔を出すことに抵抗はなかったんですか?
森:それは全然なかったですね。さらけ出そうと思いました。元々人を笑わせるのが好きだったので、友達に送って「何してんだよ~」って言われるのが楽しくて。
― 周りの友達に送る程度だったものが、いつしか爆発的な人気を集めるように。
森:去年の2月頭くらいに、れいかちゃんからRevine(リヴァイン)されたり、今有名な「ブライアン」や「インドでぃん」と仲良くなっていったんですね。その頃からコメントや「いいね」が多くなってきて。始めたばかりの頃は、とりあえず思いついたやつを撮るって感じだったんですけど、9月ぐらいからフォロワーが急に増えだしたので、そこからは反応を見て考えるようになりました。「あ~、これがウケたな」って(笑)。
― 発信する場としては、YouTubeなど色々選択肢がありますよね。
森:YouTubeだと5分~10分のものを作らなければいけないので、会社員をやりながらって考えるとVineの6秒がすごく気軽です。それと、みんなにも気軽に見てもらいたい。5分~10分の動画を見るのって、自分の中で時間を作らなきゃいけないけど、Vineは6秒間だけだから“ながら”で見られる。もっともっと色んな人に知ってもらいたいので、これからもVineを続けていきます。
森:「モテる努力」や「女の本音」は雑誌の「anan」を読んだり、ウェブのコラムを仕事から帰ってきたら夜中にチェックしているんですよ。“モテる男の条件”とか色々あって、それを勘違いしてみたら面白いかな?とか。「女の本音」に関しては、自分が普段「怖っ!」って思った体験をそのまま6秒間にしたりします。
「文系VS理系VS体育会系」は、れいかちゃんをはじめ有名なViner が“対比系”のテーマをよくやっているのを見て「僕もそういうシリーズを作りたいな」と思って考えたものです。自分が理系だから、それと反対の文系。そこでどうもオチがつけられなくて、体育会系を加えて3つに。尺的にもギリギリなので、理系くんとかめっちゃ短くしたり(笑)。
― 理系くん、大好きです(笑)。
森:理系くん、めっちゃ人気です。不器用な感じが「なんか可愛い」みたいな(笑)。僕自身、大学が理系だったので、ちょっと上から目線でプライドが高いけど、女性関係はすっごい不器用…みたいな友達が多くて。だからあれは間違ってはいないんですよ(笑)。
― 普段から人間観察しているんですね。
森:結構していますね。カフェに行く時は室内じゃなくてテラスに座って、お茶を飲みながら道行く人をジーッと見たりとか(笑)。
― 特に好評だったテーマはありますか?
森:最初にバーンと反応があったのは、「妖怪ウォッチ」のバスケのやつ。「ヨーでる ヨーでる♪」って踊りながら、バスケのシュートのブロックをやるっていう(笑)。あれはわざわざ友達を呼んで、通行人に録画ボタンを押してもらいました。あと「イケメンどこだ」は人気ですね。もう9つくらい撮っているのかな。シリーズものは大体ウケたやつです。
― 基本は1人暮らしのお部屋で撮影しているんですよね。
森:部屋がクソ狭いので、いちいち家具を全部どけて白い壁を確保します(笑)。三脚に携帯をカポッとはめて、1回録画ボタンをピッと押して、また戻って、撮れたものを確認して「ちゃんと入ってる!よし、じゃあ次だ!」…その繰り返しで、結構時間がかかるんですよ。1本撮るのに30分~1時間くらいかかって、それをまたトリミングして編集したりするので、1時間半~2時間かけて完成させていますね。楽しんでやっているので、全然苦じゃないです。いつの間にかこんな編集できるようになってた!みたいな。
― 1人でお部屋の中を走り回っているんですね(笑)。
森:実は取り込んだ洗濯物とかも床にバーッと広がってるんですけど、動画撮る時は端によけてます(笑)。モリリン(※女装キャラ)は着替えとかもするので、撮った後は部屋がグチャグチャ。「終わった~!ふぅ~」って部屋を見渡すと、もうグッチャグチャ(笑)。
― 恋愛もののテーマは、実体験も含まれているんですか?
森:まったくなくて。だからコラムを読むんですよ(笑)。
― イケメンなのに面白かったら、めちゃくちゃモテるはず!
森:いえ、残念なイケメンなんで(笑)。たまに動画を見てくれる方から「結婚してください」とか言われて、「いいよ」って返したりとかして(笑)。福岡では、道で声をかけてもらうことも結構あります。
― これから、急にモテ出すかもしれません。
森:モテますかね?ありがとうございます(ニッコリ)。
― ちなみに、好きな女の子のタイプは?
森:僕、水卜麻美アナウンサーが大好きで。美人系というよりは可愛らしい系で、ご飯をめちゃめちゃ美味しそうに食べる感じが大好きなんですよ。色んなものを食べさせたくなる。
― では、今までの彼女もそんな感じ?
森:それが全然違うんですよ。「少食!」みたいな(笑)。
― (笑)。性格的な面での好みはありますか?
森:ニコニコしてる子が大好きですね。ちょっとしょんぼりすることがあっても、彼女の笑顔を見れば「この子のために頑張らなきゃ!」と。そう思わせてくれる笑顔を持っている子。年齢とかは全然気にしたことないですね。
― 今は福岡のIT企業に勤務されているそうですが、1日のサイクルはどんな感じですか?
森:大体8時前くらいに起きて、9時半に出社します。そこから18時半まで働いて、日によって残業が2~3時間。仕事が終わったら、帰って、動画撮って、寝る(笑)。Vine撮るためにご飯食べない時もありますからね。満たされちゃう。忘れちゃうんですよ、「あれ、そういえば食ってない!」って。
― すごい没頭ぶりですね。
森:動画は時間が許す限り撮っているんですが、今はLINEスタンプを作るためにイラストレーターさんとのやり取りもしたりして。動画は最近、週に1本くらいしか出せてないんです。というのも、引っ越したんですよ。なんで引っ越したかっていうと、動画を撮るスペースがないから(笑)。ちょっと広めの家にして、Vine専用の部屋を作りました。って言っても、5畳くらいなんですけど。
― ついにVineルームまで!新しいアイデアも広がりますね。
森:最近は、鹿児島弁を使いたいなと思って。鹿児島弁と標準語をリズミカルに対比できるようなVineも面白いかなって。
― あれだけ多くのフォロワーを抱えると「新作をアップしなければ」というプレッシャーも大きいはずです。
森:あります、あります!会社が残業になると「やべぇ、帰ってVine撮る時間ねぇ!」みたいな。
― それでも撮り続けるのは、やっぱり反響があるからですよね。
森:「面白いです」「いつも元気もらってます」と言われると本当に嬉しいですね。あと、Twitterで自分がどういうふうに見られているかを結構調べたりするんですけど、「ちょっと今日は落ち込むことがあった。こういう時はもりすけさんの動画見て元気出さなきゃ!」とか書いてあると、「よっしゃ~!」ってなりますね(笑)。
森:小さい時から俳優さんやモデルさんに憧れていて、ちょっと目立ちたい欲求がありましたね。中・高・大とストレートで上がって、勉強をクソ真面目にやりつつも「自分のやりたいことってなんだろう?」というのはずっと考えていました。こんなクソ真面目で何もできない自分を変えたいなと、大学の時にすごく感じていて。
― 大学がターニングポイントだったんですね。
森:高校までは全然人見知りで、何も喋れなかったんです。服も自分で選べなくて、お母さんの買ってきたパンツとか普通に履いていたし。自分を表現する方法を全く知らなかった。それが大学に入って、すごくオリジナリティのある人達と関わるようになって、バイトも始めて。パーティーや講演会など、色んなところに顔を出して、そこで色々やってみたら「変わったね」って言われるようになって、すごく嬉しくて。「もっともっと頑張ろう!」って色々やってたら、いつしか「変わってるねぇ」って言われるようになって、「おかしいぞ?!」と(笑)。それでVineを始めたらいよいよ「どこに向かってるの?」と(笑)。
― 中高生の頃からしたら想像もつかない変貌ぶりということですね。
森:本当そうですね。ただ性格が明るくなったかって言われると…どうかな?動画ではあんな感じですけど、職場では超真面目にパソコンに向かってます(笑)。
― 影響を受けてきた人物はいますか?
森:福山雅治さんが大好きで、中学・高校時代はずっと勉強しながらラジオを聞いていて。僕の持っている下ネタは、全て福山さんからインスパイアされたものです(笑)。すごく影響を受けています。
― 「イケメンなのに…」というギャップに惹かれるんですよね。
森:そうですね。憧れるんですよ。すごいカッコイイのに、あんなことも言っちゃう気取っていない感じが好きで。だから僕も、すごいバチバチにカッコつけるみたいなことは今後もないと思います。
― 「カッコイイ」と「面白い」、言われて嬉しいのは?
森:どっちも好きです(笑)。そこはSNSによって使い分けたりもしていて。Vineでは突拍子もない感じなので、Instagramではカッコつけた写真をアップしたり。インスタから僕を知った方はビックリするでしょうね。
森:Twitterにメールアドレスを載せているんですが、そこに今の事務所から直接お話が来たんです。実はこれまでにも色んな声がけがあったんですけど、今の事務所に決めたのは、僕のVineだけじゃなくて、ブログや写真も含めたトータルで考えてくれていたのが嬉しかったから。
― 森さんの中で、事務所に入るというのは自然な流れだったんですか?
森:元々は全く考えていなくて、個人でどこまでできるかチャレンジしようと思っていました。ただ今後は動画だけじゃなくて、支持してくれる人が手に取れるものを何か作りたいという思いがあったんですよ。例えば、写真集を出したり…そういうお話をした時に、今の事務所の方から「こういうこともできる」というアイデアをいただいて。Vineだけじゃなくて、僕のやりたいことを一緒に実現できるんじゃないかってところが一番大きかったですね。
― タレントになると、評価のされ方も変わってくるかと思いますが、そのあたりの覚悟はいかがですか?
森:そうですね。ただ今までと同じように、丁寧に誠実に対応していければいいのかなという感じですね。今はできることを精一杯やっていこうという意気込みです。
― 今後、思い描いているプランはありますか?
森:今まで通り、自分のやりたいことを実現していく中で、モデルやお芝居、ラジオなど…一つ一つ経験していきたいです。それで良い反響があれば、そこを伸ばしていけばいいでしょうし。だから2~3年後どうなっているのかっていうのは、今の時点では全然わからないんです。正直、不安もあって。普通の会社員だったし、今までの財産みたいなものがあまりないんですよ。そこをカバーするには、これからどういう風に努力して、誠実にやっていくかっていう所だと思っています。
― しばらくは福岡でのお仕事を続けながらということですが、この世界一本で、という考えは?
森:モデル一本で食べられるところまで行けばもちろん嬉しいですが、実際僕にできることはそれだけじゃないのかなっていうのはあって。今、俳優さんでも色んなビジネスや幅広い活動をされている方がいらっしゃいますし、会社員からこういう風になっていった人は結構少ないと思うので。そういう面でも、若い人達に「20歳過ぎても色んな働き方があるんだ」ってことを伝えていきたい。だから…どうなるんでしょうねぇ(笑)。
― 福岡と東京を行き来する生活になりますね。
森:九州の田舎者なので、こうやって東京に来ることはすごく嬉しくって。今回が2回目の東京なんですけど、人の多さにブルブルしています(笑)。昨日、原宿の表参道を歩いて「人で地面が見えないぞ!どういうことだ!」と。新鮮ですね。
森:とりあえずやってみることじゃないかな。Twitterのリプライやメールアドレスに、お悩みメッセージがたくさん来るんですよ。「今こういう状況で会社を辞めたいけれど、辞められないんですよ」とか「こういう夢があるけど、どうしたらいいですかね?」とか。でも僕は、やりたいならやればいいし、辞めたいなら辞めて違うことをすればいいと思うんです。結局、何か言い訳を作ってしまっているからできないんですよね。だからシンプルに「やる」ってことが一番。考えているだけでは何も始まらないから、やった後に考えればいいんじゃないかなと。
新しいことを始める時は不安もありますけど、僕の場合は「新しい自分が見られる!変われる!」ということを思い描いて動くようにしています。それでも不安だったら、その不安を解消するためのステップがあるだろうし。勉強もそうだと思うんですけど、受験という明確な予定があるとすれば、今のままでは不安だから勉強する。そうやって逆算して、どういうステップを踏んだらいいのかを考えていくことが大事じゃないかなと思っています。
生年月日:1990年11月25日
出身地:鹿児島
現在地:福岡
身長:182cm
体重:63kg
血液型:AB型
趣味:一眼レフ、読書、映画鑑賞、ファッション
好きな音楽:ピンクフロイド、エマーソンレイク&パーマー、福山雅治、長渕剛、尾崎豊
Vineを選んだ理由―“ながら”で見てほしい
― 本日は“残念なイケメン”の知られざる素顔に迫りたいと思います。まずはVineをアップし始めたきっかけからお聞かせください。森:Vineはけみおくんが「めざましテレビ」に出ているのを見て知って、「面白そうだな」と思っていたんですが、実際に自分で動画をアップしたのは2013年の末からですね。ちょうどクリスマスの時期、“クリぼっち(=クリスマスにひとりぼっち)”がヒマすぎて「そういえば、あんなのあったな」とふと思い立って。
― 何気ないスタートだったんですね。初めてアップした動画は?
森:普通に焼き肉とか映してました(笑)。自分が出ようと思ったきっかけは、大関れいかちゃんやけみおくんが作っている色々な面白い動画を見て「自分もやってみよう」と。小さい頃から「Mr.ビーン」をよく見ていて、あんな感じのコミカルな動きや表情を6秒でやったら、友達に送っても面白いなと思って。
― ネット上に顔を出すことに抵抗はなかったんですか?
森:それは全然なかったですね。さらけ出そうと思いました。元々人を笑わせるのが好きだったので、友達に送って「何してんだよ~」って言われるのが楽しくて。
― 周りの友達に送る程度だったものが、いつしか爆発的な人気を集めるように。
森:去年の2月頭くらいに、れいかちゃんからRevine(リヴァイン)されたり、今有名な「ブライアン」や「インドでぃん」と仲良くなっていったんですね。その頃からコメントや「いいね」が多くなってきて。始めたばかりの頃は、とりあえず思いついたやつを撮るって感じだったんですけど、9月ぐらいからフォロワーが急に増えだしたので、そこからは反応を見て考えるようになりました。「あ~、これがウケたな」って(笑)。
― 発信する場としては、YouTubeなど色々選択肢がありますよね。
森:YouTubeだと5分~10分のものを作らなければいけないので、会社員をやりながらって考えるとVineの6秒がすごく気軽です。それと、みんなにも気軽に見てもらいたい。5分~10分の動画を見るのって、自分の中で時間を作らなきゃいけないけど、Vineは6秒間だけだから“ながら”で見られる。もっともっと色んな人に知ってもらいたいので、これからもVineを続けていきます。
6秒間のウラ話―食事するのを忘れるほど、撮影に没頭
― 動画のアイデアはどんなところから生まれるのですか?森:「モテる努力」や「女の本音」は雑誌の「anan」を読んだり、ウェブのコラムを仕事から帰ってきたら夜中にチェックしているんですよ。“モテる男の条件”とか色々あって、それを勘違いしてみたら面白いかな?とか。「女の本音」に関しては、自分が普段「怖っ!」って思った体験をそのまま6秒間にしたりします。
「文系VS理系VS体育会系」は、れいかちゃんをはじめ有名なViner が“対比系”のテーマをよくやっているのを見て「僕もそういうシリーズを作りたいな」と思って考えたものです。自分が理系だから、それと反対の文系。そこでどうもオチがつけられなくて、体育会系を加えて3つに。尺的にもギリギリなので、理系くんとかめっちゃ短くしたり(笑)。
― 理系くん、大好きです(笑)。
森:理系くん、めっちゃ人気です。不器用な感じが「なんか可愛い」みたいな(笑)。僕自身、大学が理系だったので、ちょっと上から目線でプライドが高いけど、女性関係はすっごい不器用…みたいな友達が多くて。だからあれは間違ってはいないんですよ(笑)。
― 普段から人間観察しているんですね。
森:結構していますね。カフェに行く時は室内じゃなくてテラスに座って、お茶を飲みながら道行く人をジーッと見たりとか(笑)。
― 特に好評だったテーマはありますか?
森:最初にバーンと反応があったのは、「妖怪ウォッチ」のバスケのやつ。「ヨーでる ヨーでる♪」って踊りながら、バスケのシュートのブロックをやるっていう(笑)。あれはわざわざ友達を呼んで、通行人に録画ボタンを押してもらいました。あと「イケメンどこだ」は人気ですね。もう9つくらい撮っているのかな。シリーズものは大体ウケたやつです。
― 基本は1人暮らしのお部屋で撮影しているんですよね。
森:部屋がクソ狭いので、いちいち家具を全部どけて白い壁を確保します(笑)。三脚に携帯をカポッとはめて、1回録画ボタンをピッと押して、また戻って、撮れたものを確認して「ちゃんと入ってる!よし、じゃあ次だ!」…その繰り返しで、結構時間がかかるんですよ。1本撮るのに30分~1時間くらいかかって、それをまたトリミングして編集したりするので、1時間半~2時間かけて完成させていますね。楽しんでやっているので、全然苦じゃないです。いつの間にかこんな編集できるようになってた!みたいな。
― 1人でお部屋の中を走り回っているんですね(笑)。
森:実は取り込んだ洗濯物とかも床にバーッと広がってるんですけど、動画撮る時は端によけてます(笑)。モリリン(※女装キャラ)は着替えとかもするので、撮った後は部屋がグチャグチャ。「終わった~!ふぅ~」って部屋を見渡すと、もうグッチャグチャ(笑)。
― 恋愛もののテーマは、実体験も含まれているんですか?
森:まったくなくて。だからコラムを読むんですよ(笑)。
― イケメンなのに面白かったら、めちゃくちゃモテるはず!
森:いえ、残念なイケメンなんで(笑)。たまに動画を見てくれる方から「結婚してください」とか言われて、「いいよ」って返したりとかして(笑)。福岡では、道で声をかけてもらうことも結構あります。
― これから、急にモテ出すかもしれません。
森:モテますかね?ありがとうございます(ニッコリ)。
― ちなみに、好きな女の子のタイプは?
森:僕、水卜麻美アナウンサーが大好きで。美人系というよりは可愛らしい系で、ご飯をめちゃめちゃ美味しそうに食べる感じが大好きなんですよ。色んなものを食べさせたくなる。
― では、今までの彼女もそんな感じ?
森:それが全然違うんですよ。「少食!」みたいな(笑)。
― (笑)。性格的な面での好みはありますか?
森:ニコニコしてる子が大好きですね。ちょっとしょんぼりすることがあっても、彼女の笑顔を見れば「この子のために頑張らなきゃ!」と。そう思わせてくれる笑顔を持っている子。年齢とかは全然気にしたことないですね。
― 今は福岡のIT企業に勤務されているそうですが、1日のサイクルはどんな感じですか?
森:大体8時前くらいに起きて、9時半に出社します。そこから18時半まで働いて、日によって残業が2~3時間。仕事が終わったら、帰って、動画撮って、寝る(笑)。Vine撮るためにご飯食べない時もありますからね。満たされちゃう。忘れちゃうんですよ、「あれ、そういえば食ってない!」って。
― すごい没頭ぶりですね。
森:動画は時間が許す限り撮っているんですが、今はLINEスタンプを作るためにイラストレーターさんとのやり取りもしたりして。動画は最近、週に1本くらいしか出せてないんです。というのも、引っ越したんですよ。なんで引っ越したかっていうと、動画を撮るスペースがないから(笑)。ちょっと広めの家にして、Vine専用の部屋を作りました。って言っても、5畳くらいなんですけど。
― ついにVineルームまで!新しいアイデアも広がりますね。
森:最近は、鹿児島弁を使いたいなと思って。鹿児島弁と標準語をリズミカルに対比できるようなVineも面白いかなって。
― あれだけ多くのフォロワーを抱えると「新作をアップしなければ」というプレッシャーも大きいはずです。
森:あります、あります!会社が残業になると「やべぇ、帰ってVine撮る時間ねぇ!」みたいな。
― それでも撮り続けるのは、やっぱり反響があるからですよね。
森:「面白いです」「いつも元気もらってます」と言われると本当に嬉しいですね。あと、Twitterで自分がどういうふうに見られているかを結構調べたりするんですけど、「ちょっと今日は落ち込むことがあった。こういう時はもりすけさんの動画見て元気出さなきゃ!」とか書いてあると、「よっしゃ~!」ってなりますね(笑)。
福山雅治に憧れて―人見知り少年のターニングポイントは
― ここで時を遡って、森さんのルーツに迫りたいと思いますが、元々表舞台に出たい願望が強かったんですか?森:小さい時から俳優さんやモデルさんに憧れていて、ちょっと目立ちたい欲求がありましたね。中・高・大とストレートで上がって、勉強をクソ真面目にやりつつも「自分のやりたいことってなんだろう?」というのはずっと考えていました。こんなクソ真面目で何もできない自分を変えたいなと、大学の時にすごく感じていて。
― 大学がターニングポイントだったんですね。
森:高校までは全然人見知りで、何も喋れなかったんです。服も自分で選べなくて、お母さんの買ってきたパンツとか普通に履いていたし。自分を表現する方法を全く知らなかった。それが大学に入って、すごくオリジナリティのある人達と関わるようになって、バイトも始めて。パーティーや講演会など、色んなところに顔を出して、そこで色々やってみたら「変わったね」って言われるようになって、すごく嬉しくて。「もっともっと頑張ろう!」って色々やってたら、いつしか「変わってるねぇ」って言われるようになって、「おかしいぞ?!」と(笑)。それでVineを始めたらいよいよ「どこに向かってるの?」と(笑)。
― 中高生の頃からしたら想像もつかない変貌ぶりということですね。
森:本当そうですね。ただ性格が明るくなったかって言われると…どうかな?動画ではあんな感じですけど、職場では超真面目にパソコンに向かってます(笑)。
― 影響を受けてきた人物はいますか?
森:福山雅治さんが大好きで、中学・高校時代はずっと勉強しながらラジオを聞いていて。僕の持っている下ネタは、全て福山さんからインスパイアされたものです(笑)。すごく影響を受けています。
― 「イケメンなのに…」というギャップに惹かれるんですよね。
森:そうですね。憧れるんですよ。すごいカッコイイのに、あんなことも言っちゃう気取っていない感じが好きで。だから僕も、すごいバチバチにカッコつけるみたいなことは今後もないと思います。
― 「カッコイイ」と「面白い」、言われて嬉しいのは?
森:どっちも好きです(笑)。そこはSNSによって使い分けたりもしていて。Vineでは突拍子もない感じなので、Instagramではカッコつけた写真をアップしたり。インスタから僕を知った方はビックリするでしょうね。
事務所に入る決意―「正直、不安もある」
― そしてついに、芸能事務所に所属することになったわけですが。森:Twitterにメールアドレスを載せているんですが、そこに今の事務所から直接お話が来たんです。実はこれまでにも色んな声がけがあったんですけど、今の事務所に決めたのは、僕のVineだけじゃなくて、ブログや写真も含めたトータルで考えてくれていたのが嬉しかったから。
― 森さんの中で、事務所に入るというのは自然な流れだったんですか?
森:元々は全く考えていなくて、個人でどこまでできるかチャレンジしようと思っていました。ただ今後は動画だけじゃなくて、支持してくれる人が手に取れるものを何か作りたいという思いがあったんですよ。例えば、写真集を出したり…そういうお話をした時に、今の事務所の方から「こういうこともできる」というアイデアをいただいて。Vineだけじゃなくて、僕のやりたいことを一緒に実現できるんじゃないかってところが一番大きかったですね。
― タレントになると、評価のされ方も変わってくるかと思いますが、そのあたりの覚悟はいかがですか?
森:そうですね。ただ今までと同じように、丁寧に誠実に対応していければいいのかなという感じですね。今はできることを精一杯やっていこうという意気込みです。
― 今後、思い描いているプランはありますか?
森:今まで通り、自分のやりたいことを実現していく中で、モデルやお芝居、ラジオなど…一つ一つ経験していきたいです。それで良い反響があれば、そこを伸ばしていけばいいでしょうし。だから2~3年後どうなっているのかっていうのは、今の時点では全然わからないんです。正直、不安もあって。普通の会社員だったし、今までの財産みたいなものがあまりないんですよ。そこをカバーするには、これからどういう風に努力して、誠実にやっていくかっていう所だと思っています。
― しばらくは福岡でのお仕事を続けながらということですが、この世界一本で、という考えは?
森:モデル一本で食べられるところまで行けばもちろん嬉しいですが、実際僕にできることはそれだけじゃないのかなっていうのはあって。今、俳優さんでも色んなビジネスや幅広い活動をされている方がいらっしゃいますし、会社員からこういう風になっていった人は結構少ないと思うので。そういう面でも、若い人達に「20歳過ぎても色んな働き方があるんだ」ってことを伝えていきたい。だから…どうなるんでしょうねぇ(笑)。
― 福岡と東京を行き来する生活になりますね。
森:九州の田舎者なので、こうやって東京に来ることはすごく嬉しくって。今回が2回目の東京なんですけど、人の多さにブルブルしています(笑)。昨日、原宿の表参道を歩いて「人で地面が見えないぞ!どういうことだ!」と。新鮮ですね。
夢を叶える秘訣―新しい自分が見たいから、行動する
― その新鮮さを是非Vineに(笑)。最後になりますが、森さんの視点でモデルプレス読者へ“夢を叶える秘訣”をアドバイスお願いします。森:とりあえずやってみることじゃないかな。Twitterのリプライやメールアドレスに、お悩みメッセージがたくさん来るんですよ。「今こういう状況で会社を辞めたいけれど、辞められないんですよ」とか「こういう夢があるけど、どうしたらいいですかね?」とか。でも僕は、やりたいならやればいいし、辞めたいなら辞めて違うことをすればいいと思うんです。結局、何か言い訳を作ってしまっているからできないんですよね。だからシンプルに「やる」ってことが一番。考えているだけでは何も始まらないから、やった後に考えればいいんじゃないかなと。
新しいことを始める時は不安もありますけど、僕の場合は「新しい自分が見られる!変われる!」ということを思い描いて動くようにしています。それでも不安だったら、その不安を解消するためのステップがあるだろうし。勉強もそうだと思うんですけど、受験という明確な予定があるとすれば、今のままでは不安だから勉強する。そうやって逆算して、どういうステップを踏んだらいいのかを考えていくことが大事じゃないかなと思っています。
進化し続ける、新世代エンターテイナー
一度見始めたら止まらない、あの6秒動画を見てどんな素顔を思い浮かべただろうか。芸能事務所に所属したからと言って、ファンの期待に真摯に応え続ける彼のスタンスは変わらず。未来への選択肢を自ら切り開いていく姿に“エンターテイナー”の真髄を感じた。(modelpress編集部)森祐介(もりゆうすけ)プロフィール
愛称:もりすけ生年月日:1990年11月25日
出身地:鹿児島
現在地:福岡
身長:182cm
体重:63kg
血液型:AB型
趣味:一眼レフ、読書、映画鑑賞、ファッション
好きな音楽:ピンクフロイド、エマーソンレイク&パーマー、福山雅治、長渕剛、尾崎豊
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