Dream、解雇やメンバーの卒業…「辞めよう」と何度も思った下積み時代―支えあった15年間を語る「ピンチはチャンス」
2015.02.25 12:00
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EXILE系ガールズグループDreamが、モデルプレスのインタビューに応じた。DreamのメンバーはAmi(26)、Aya(27)、Shizuka(26)、Erie(27)の4人。E-girlsの中心メンバーとしても活躍している彼女たちだが、現在の道のりに辿り着くまでには語りきれないほどの紆余曲折があった。
解雇、相次ぐメンバーの卒業…知られざる下積み時代
遡ること15年――Dreamは2000年1月1日に3人グループとしてデビューを果たした。2002年にはメンバーが1人卒業し、現メンバーであるAmi、Aya、Shizuka、Erieを含む6人が加入。8人組グループとして再スタートを切るも、2004年にはさらに1人が卒業。そして2008年、当時所属していたレコード会社から解雇通告を受ける。メンバーはまだ20歳そこそこ…中には10代のメンバーもいた。それでも夢を諦めなかった彼女たちは、路上ライブを行いスカウトを待つ日々を過ごす。その想いが通じ、同年、現在の所属事務所であるLDHに移籍することが決定。そこからさらに3人のメンバーが卒業し、2012年に現在の4人体制となった。
解雇、相次ぐメンバーの卒業…下積み時代はボロアパートでメンバー全員共同生活を送り、大きな舞台を夢見る日々――1月9日にはTBS系「中居正広のキンスマスペシャル」で、彼女たちの道のりを振り返る特集が組まれ、大きな反響を呼んだ。
今回のインタビューでは、当時の想いを赤裸々に告白してもらうとともに2月11日にリリースした新曲「こんなにも」やEXILE ATSUSHIがDreamに贈った話題の楽曲「希望の光~奇跡を信じて~」の秘話についてたっぷり語ってもらった。
支えあった15年間―ショックから昏睡状態で落ち込むことも…
― これまでの道のりを振り返ってみて、いかがですか?Shizuka:辛いことももちろんありましたし、無理かなって思ったことも正直に言うと何度もありました。でも、そこで諦めなかったのは何でなんだろうって考えると、やっぱりメンバーがいるっていうことが支えになっていたんだなって思うんです。多分、1人だったら本当に辛くて、もう今ここには居ないなぁと思います。
― 仲間がいるという想いがみなさんを支えていたんですね。
Shizuka:同じときに同じ経験をして、やっぱり同じ辛い思いをして、耐えてきたメンバーがいるからこそ、自分がもっと強くなんなきゃって良い意味で相乗効果が生まれていたような気がします。本当にグループでよかったなって思えますし、今振り返ってみるとこれまでのいろんな経験も全部必要だったなって思うんです。その経験にはひとつひとつに意味があって、そこで学べたことって今にすごく生きてるので、何ひとつ無駄なことはなかったなと。そう思えることのできる今の環境も、すごく幸せです。メンバー以外にも、これまで出会ってきたすべての人々に感謝したいです。私たちのこれまでを知って、すごく辛かったねって思われる方もいらっしゃるかもしれないんですけど、自分たちにとってはいい経験で全部が今につながってポジティブなものになってるんです。それをみなさんにも今後の活動で伝えていけたらなと思います。
― そのポジティブな考えはどこから生まれるものなんでしょうか?
Aya:いえ、Dreamってかなりネガティブです(笑)。でも、続けることによって全部が笑い話になるんですよね。続けることで、その苦しささえも今となれば「あれやばかったね」って笑える気がしてます。
Ami:あのときのAyaちゃんは、かなり病んでたなって思い返すこともあります(笑)。でも、思い通りに行かなくって、試行錯誤して辛い辛いて言ってるのも自分たちらしいなと、すごく思います。今、あの頃にやりたいって思い描いていたような活動をさせていただくこともあるんですけど、それもE-girlsって名前があるからこそできることで、Dream単体で考えると全然。まだまだだなってみんなもがいてる部分もありますけど、やっぱりそういうところがDreamらしい。そういうことがあるからこそもっとがんばろうって思えるし、原動力になっていくのかなぁとはすごく思っています。本当にShizukaさんの言うように、15年間の経験があって本当に良かったなぁって感じています。
― そうやってネガティブなマインドもポジティブに変換していくことが、前に進んでいく秘訣なんですね。振り返ってみて、一番辛かったことは?
Aya:本当にいまだから言えるんですけど、メンバーが辞めるってなったときが一番辛かったです。毎回、今まで一緒にがんばってきたメンバーが違う道をいくってことに対して、なかなか理解できなかったり…。今考えたらそれぞれの夢に生きるってことが分かるんですけど、当時は「え!?」ってなってしまって、本当に家から出れなくなっちゃったんですよ。もう昏睡状態。24時間寝てるみたいな状態でした。
― そんなことが…。そこから立ち直ったのは、何がきっかけに?
Aya:メンバーがいて、ひとりじゃなかったっていうのが大きいです。Erieが何も言わずにクロワッサン4つくらい買ってきてくれたこともありました。でもそれを何も言わずに、自分で1個食べて帰るんですよ(笑)。
Erie:懐かしいね(笑)。そんなこともあったな。
Aya:何を言うとかでもなく、順番交代にメンバーが来てくれたよね。そのときは、次にAmiちゃんが来たと思ったら「何このチョコクロ?」って言ってそのチョコクロを食べるみたいな(笑)。別に慰めることなく。でも、それがDreamの愛の形だなって思います。Shizukaちゃんが「ランチ行こう」って誘ってくれたこともありました。特別な言葉をかけてもらうことよりも、Dreamの場合、パンを食べて帰るだけでなんか伝わるんですよね。そういうことが何回もありました。
EXILE・HIRO、ATSUSHIの言葉に救われたDream「辞めよう」と何度も思った過去
― 辞めたいと思ったことはありましたか?Ami:あります、あります!
一同:(笑)。
Ami:誰か1人でも辞めたいって思ったタイミングで誰かが「じゃあ解散しよっか」って言ってたら、多分本当に辞めてたと思うんですけど、それはなかったんですよね。誰かが弱ってるときには、今自分がしっかりしてこの子を引っ張っていかなきゃいけないなって自然と思っていたんです。本当毎回毎回ギリギリのところで繋ぎ止めてきて、それが今に繋がってるなって思います。あと、本当にもう限界だって思ってたときに、ATSUSHIさんから「人は限界って思ったところから3倍先に飛んでいけるんだよ」って言葉をもらったことがあって、それを聞いてもうちょっと頑張ってみよっかなぁって思ったこともありました。
― とても胸に響く言葉です。先輩の存在も大きかったんですね。
Ami:HIROさんも「こういうのは努力もあるけど、運だから。運が巡ってくるまでの時間は人それぞれ違うけど、絶対がんばったらいつかチャンスが来る」って言ってくださってて、その言葉にすごい救われましたね。それまでは、自分たちのことばっかり責めてたんですけど、そうじゃなくてそれでもがんばることに意味があるんだなって思いました。常にいろいろな言葉をかけていただいてるんですが、自分たちが停滞しているときや思い悩んでるとき、この先どうしようってときには、察してさりげなくそういう言葉をくださるんです。
― Shizukaさんの誕生日会には、HIROさんがサプライズでお祝いに駆けつけたとか?
Ami:本当に突然、HIROさん、ATSUSHIさん、TAKAHIROさんが現れて。
Aya:スーパースターが、ズラって!
Erie:普通のお店に(笑)。
Shizuka:本当にびっくりですよね。「来れないから」ってことで大きい花束を用意しておいてくれたんですけど、わいわいしてたときに突然みなさんが現れたのでびっくりしました。嬉しいんだけど、びっくりしすぎて「へ!?」みたいな(笑)。本当に人のために何かしようという思い、みんなに喜んでもらいたいということをすごく考えてくださる方たちだなって。何かある度にちゃんと言葉をかけてくださるので、すごく助けられています。
― メンバーや先輩などの支えももちろんだと思いますが、ここまで来た原動力はやはり夢ですか?
Aya:それももちろんありますし、目の前にいらっしゃる方を喜ばせたいなって思いが大きいです。見に来てくださったお客さんはもちろん、メンバーもそうですしHIROさんも家族も。そういう意味では、一番の原動力ってのは支えてくださったみなさんや周りにいる方々なのかなと思います。
Dreamが語る“夢を叶える秘訣”
― 夢を追い続け、夢を叶えていくみなさんから、モデルプレス読者に向けて「夢を叶える秘訣」を教えて下さい。Aya:Dreamは結構ネガティブなんですけど、事件が起きたり悪いことが起こったりしたら「ピンチはチャンス」という言葉を思い出すんです。私たちの合言葉というか。なんか嫌なことが起きたらワクワクするし、なんかいいことが起こったときの方がこれヤバイなって思うんです。なので、何かちょっと怒られたり悪いことが起きたりしたときには、ワクワクしてみてください。それはチャンスかもしれない。
― そういうマインドが、今の活躍に繋がっているんですね。そんなみなさんが思い描くそれぞれの夢は?
Ami:やっぱり1人ずつの活動ももっと明確にしていって、キャラクターをもっともっと世間の皆さんに知ってもらいたいなと思っています。私だとバラエティにもっと出演して、自分の明るいキャラクターを活かしてもっと表現していきたいなって思っています。
Shizuka:歌だけじゃなくて、演技などほかの表現方法も勉強して、表現力を追求してその分野でも活躍できるようになりたいなって思ってます。
Erie:私はDJ活動ももっと積極的にやっていきたいなと思っています。
Ami:今もクラブでまわしてるし、E-girlsのミックスCDもErieちゃんなんですよ!
Aya:私はE-girlsでもDreamでも、クリエイティブな部分に携わっていきたいなと思っています。去年、E-girlsの写真集をプロデュースさせていただいんですが、自分の得意とする絵や写真を作品として残していけたらなと考えています。
EXILE・ATSUSHIがDreamに贈った楽曲「私たちにとっての希望の光になった」
― 楽しみです!常に新しいことにチャレンジし続けているみなさんですが、最新シングル「こんなにも」(2月11日リリース)もこれまでのイメージとは違うラブソングになっていますよね?
Ami:そうなんです!前作は恋愛や結婚だったりをテーマにしているすごくハッピーな曲だったんですけど、今回はまた新たなDreamの一面を見ていけるのかなと。ちょっと切ないラブソングになっているんですが、自分たちの年齢ならではの歌詞の世界観を表現できているんかなと。E-girlsで普段活動させていただいているんですが、そのイメージが多分世間の方は強いかなと思うので、今回の曲はびっくりするんじゃないかな?実はDreamは、大人っぽい年相応の顔も持ってるんだぞ!ということを、この作品を通して知っていただけたらすごく、嬉しいなと思います。
Erie:今回のMusicVideoでは、4つのラブストーリーを表現するためにみんなが演技に挑戦しています。お互いの撮影シーンを見ていなかったので、完成を見たときには「みんなすごい大人になったな」とか「こんな表情もできるんだ」とか驚きもありました。特にAmiはE-girlsでの笑顔のイメージが強かったので、「こういう年齢だわ、この子」って思ったというか(笑)。
一同:(笑)
Ami:忘れちゃいけない(笑)。
― カップリングの「希望の光~奇跡を信じて~」はEXILE ATSUSHIさんがDreamのみなさんに贈った曲だとお伺いしたのですが。
Aya:約3年前にEXILE ATSUSHIさんがDreamのために書き下ろしてくださった曲なのですが、その当時LDHに復帰して、再度メジャーデビューさせていただいたのにも関わらず、結果がなかなか残せない状況だったんです。本当に私達ももうどうしていいのか分からなくて、すごい不安だらけだったときにATSUSHIさんが、「Dreamちゃんのために書いたんだよね」と、この曲を聴かせてくださったんです。そのときの私たちの気持ちっていうものをATSUSHIさんが歌にして残してくださったんですけれども、本当の意味でこの曲が私たちにとっての希望の光になったんです。
― この曲をこのタイミングで音源化した理由は?
Aya:この曲のおかげでまだまだ頑張れるなって思ったので、そのときは、みんなで今世の中に出すタイミングじゃないねと話しをしていて、少しでも成長したって思えるときにこの曲を歌いたいなって思ったからですね。E-girlsができて、活動していく中で、出すタイミングがきたことをすごく嬉しく思います。自分たちにとって希望の光になった曲なので、いろんな人の背中を押せたらいいなと思っています。
― では、最後にモデルプレス読者に向けてメッセージをお願いします。
Ami:普段はE-girlsとして活動させていただいてるんですけれども、やっぱり自分たちは元々Dreamからスタートしているので、Dreamとしてもっともっといろんな夢を叶えていきたいなと思っています。そのためにも、日々成長だなと思っているので、これからも暖かく見守って応援してください。
― ありがとうございました。
どんな状況下でも常に前を見続けるDream。彼女たちの15年間は「辛かった」の一言では語りつくすことはできない。ステージ上で本物の輝きを放つことができるのは、これまでの道のりあってこそ。マイナスをプラスに変え、成長を続ける彼女たちのパフォーマンスは、きっとこれまで以上に多くの人々の心に響くだろう。(modelpress編集部)
■Dreamプロフィール
2000年1月1日、dreamとしてデビュー。2008年7月22日、Dreamに改名。度重なるメンバーの加入・卒業を経て、2013年5月29日現在の4人体制(Erie、Aya、Ami、Shizuka)となる初のシングル「Only You」をリリース。2015年2月11日には最新シングル「こんなにも」がリリースされた。
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