ニコラ・フォルミケッティ、新キャラクターに込めた想いとは レディ・ガガとの秘話も明かす モデルプレスインタビュー
2014.04.07 12:00
世界的に活躍しているファッション・ディレクターのニコラ・フォルミケッティ氏が、新キャラクター「グラソー リミックスマン」を発表。モデルプレスでは、ニコラ氏にインタビューを敢行し、新キャラクターに込めた想いのほか、スタイリングを担当していたレディ・ガガとのエピソードを語ってもらった。
ニコラ氏は、ニューヨーク生まれのスタイリッシュな飲料ブランド「glacéau vitaminwater(R)(グラソー ビタミンウォーター)」(以下グラソー)とコラボレーションし、“NY生まれのリミックスカルチャー”をテーマに新キャラクター「グラソー リミックスマン」をデザイン。頭はターンテーブルをモチーフ、ボディはカラフルな色合いのニューヨークらしいファッションを着こなすことで“NY リミックスカルチャー”を表現した。
― まずは、どのような思いを込めてデザインしたのか教えてください。
ニコラ氏:ニューヨークのファッションやカルチャーなど、いろんな人たちが集まっている街を歩き、刺激を受け、アイディアをゲットしました。ニューヨーク発信ですが、全世界で楽しんでもらえるように、スタジャンにスマートパンツ、白黒とカラーのアイテムをクラッシングさせるなど、タブーなことにチャレンジしてみました。僕は日本とアメリカのカルチャーを知っているので、バランスよく描けたと思います。
― 「グラソー リミックスマン」をデザインすることが決まったときの心境はいかがですか?
ニコラ氏:自分のファッションにリミックスするのが大好きで、この話を伺ったときも自分が思っているコンセプトと同じだったため、僕にすごく合うなと思い、すぐにOKを出しました。昔から大好きなグラソー ビタミンウォーターは、独特な世界観があるだけでなく、ターゲットに合わせたマーケティングも上手なブランドだと思うので、参加できて光栄ですね。
― 「グラソー リミックスマン」は、1度見たら忘れられないキャラクターですね。
ニコラ氏:そういうデザインが得意だから。面白くてファンタジーな部分がどこかにないと、つまらないじゃないですか。ファンタジーな世界観がニコラ流なので、今回はそういう部分をプッシュしました。
― なるほど。1番こだわった部分はどこですか?
ニコラ氏:日本人やアメリカ人だけではなく、全世界の人たちに好きになってもらうことを意識しました。「面白いね」と言っていただけるように、パッと見たときに“日本っぽくてアメリカっぽい”そういう両方のニュアンスが伝わるようにデザインしました。
ニコラ氏:普通の布ではなく、新しいものでチャレンジしようと思い、作りました。夢とか遊び感覚とか…誰にも真似できないような面白い感覚を大事にしています。
― 生肉ドレスが出来上がったときのガガさんの反応はいかがでしたか?
ニコラ氏:「ニコラが作ったアイテムの中で1番着やすかった」って言われました(笑)。面白い反応をいただけたので良かったです。
― ニコラさんご自身がガガさんから影響されたことはありますか?
ニコラ氏:Twitterで自分のファンと上手にコミュニケーションを取っているところです。ガガが自分のファンとTwitterで会話しているのを見て、美しいなと思いました。僕のデジタル感を目覚めさせてくれました。その影響で今では、インスタグラムをよく使い、ファンが何を考えているのか、今全世界で何が起きているのか…チェックしています。
― そうなんですね。では、ファッションについてもお伺いしたいのですが…世界を股に掛けて大活躍されているニコラさんから見て、日本のファッションがニューヨークで影響を受けていることはありますか?
ニコラ氏:(水原)希子ちゃんとはご飯やカラオケに行くほど仲が良いのですが、彼女がOPENING CEREMONYとコラボレーションしているアイテムは凄く可愛いと思います。それをビヨンセが着ていたりするので、かなり影響されていると思いました。最近の若い子って、アメリカのカルチャーを吸収して、日本流自分流にリミックスしてスタイリングしているじゃないですか。それってお互いに影響を与えるからすごく良いことだと思います。さらに、SNSなどのツールでカルチャーの情報を交換できるので便利ですよね。
― 日本の女性のファッションスタイルにどのようなイメージをお持ちですか?
ニコラ氏:ニューヨークと比べると日本の女性は自分のスタイルよりも流行しているブランドにこだわる人が多いと思います。悪いとは思いませんが、上から下までブランドでキメている人を見ると日本っぽいなと思います。日本の女性は「流行しているから好き」と考えるのに対して、ニューヨークは「流行しているから着たくない」と考える人が多いと思います。
― 日本の女性は誰かの影響を受けやすいんでしょうね。
ニコラ氏:影響を受けることは良いことだと思います。影響されても自分流に着こなすという部分は、日本人の上手なところです。トレンドをすぐに取り入れているんだけど、ちょっと変化をもたらして…そこが日本人の面白いところです。それに比べるとニューヨークの人たちは自分のスタイルを変えようとしない人が多いんですよね。
― 例えばですが、日本の渋谷ギャルのファッションがニューヨークで受け入れられることもありますか?
ニコラ氏:あると思います。渋谷・原宿・秋葉原は独特なものを持っているので、それは世界に通用すると思います。ファッションと言うよりかはカルチャーなので、これからもどんどん受け入れられると思います。
― ニコラさんが今、気になっている日本のファッションがあれば教えてください。
ニコラ氏:ダボダボなアイテムとセクシーなアイテムを混ぜて着こなしている(水原)希子ちゃんを見ると新しいなと感じます。そのままそっくり真似することはありませんが、雰囲気を仕事で参考にさせていただくことはあります。
ニコラ氏:ニューヨークが多いです。でも実家は日本なので2ヶ月に1回くらいは来ています。今は、UNIQLOのファッション・ディレクターやDIESELのアーティスティック・ディレクターをやっています。イタリアでの仕事もあります。
― ニコラさんがデザイナーになって良かったと思うところはどこですか?
ニコラ氏:自分がやっていることを仕事と思っていないところです。良いのか悪いのかわからないのですが(笑)。24時間仕事をしていると言えばしているし、遊んでいると言えば遊んでいるかな。そういう生き方をしているからこそ、面白いアイディアが生まれるんだと思います。
― 人生を楽しんでいるように感じますが、逆に大変だったことはありますか?
ニコラ氏:常にありますよ。でも間違えることによって学んでいくものだと思っているので。若いときはいろんなことにチャレンジして、たくさん間違えて、努力してみることが大事だと思います。新しいことにチャレンジしてミスをすることは成長に繋がるから、いい意味で間違えることが怖くなくなりましたね。
― 今後、挑戦してみたいことを教えてください。
ニコラ氏:映画の仕事をしたことがないので、映画のコスチュームを作ったり…今までにないプロジェクトにチャレンジしてみたいです。
― 最後にモデルプレス読者に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。
ニコラ氏:まずは夢があるということはすごく良いことなので、それを忘れないでほしいです。そして、ゴールの目安を作り、自分はどのようになりたいのかを想像してみてください。ゴールがあるからこそ、どうにかしようと試行錯誤すると思います。あとは怖がらないこと。ポジティブにどんどんチャレンジしていってみてください。
― ありがとうございました。
ファッション、アート、音楽、食…世界中のあらゆる文化が組み合わさり、新しい文化を生み出し続けている都市ニューヨーク。その“NY リミックスカルチャー”の精神から、グラソー ビタミンウォーターは誕生。水分を補給しながら、ビタミンやミネラルなどの栄養素を美味しくそして手軽に摂取できるカラフルでスタイリッシュな飲料として海外のセレブリティやスポーツ選手、モデルなどを中心に人気を集めている。4月7日には、新フレーバー「グラソー ビタミンウォーター ココリフレッシュ」が登場。「グラソー ココリフレッシュ」とともに、“NYリミックスカルチャー”を知り尽くすファッション・ディレクターのニコラ氏が考案した「グラソー リミックスマン」が話題となることに期待が高まる。(モデルプレス)
1977年5月31日生まれ。イタリア人の父と日本人の母を持つ。静岡県沼津市出身。ファッション・ディレクター。2010 年、ミュグレー(MUGLER)のクリエイティブディレクターに就任。2012年に弟のアンドレアと組んで、キャラクターブランド・ニコパンダ(NICOPANDA)をスタート。その他、「VOGUE HOMME JAPAN」「V MAGAZINE」ファッション・ディレクター、ディーゼルやユニクロのファッション・ディレクターを務めるなど多忙を極めている。建築デザインを監修するイタリアンウェディングレストラン、ヴィラエッフェ(VILLA EFFE)を静岡県沼津市にオープンさせるなど、幅広い分野で活躍している。
■「グラソー ビタミンウォーター」オフィシャルサイト
http://glaceau.jp/
― まずは、どのような思いを込めてデザインしたのか教えてください。
ニコラ氏:ニューヨークのファッションやカルチャーなど、いろんな人たちが集まっている街を歩き、刺激を受け、アイディアをゲットしました。ニューヨーク発信ですが、全世界で楽しんでもらえるように、スタジャンにスマートパンツ、白黒とカラーのアイテムをクラッシングさせるなど、タブーなことにチャレンジしてみました。僕は日本とアメリカのカルチャーを知っているので、バランスよく描けたと思います。
― 「グラソー リミックスマン」をデザインすることが決まったときの心境はいかがですか?
ニコラ氏:自分のファッションにリミックスするのが大好きで、この話を伺ったときも自分が思っているコンセプトと同じだったため、僕にすごく合うなと思い、すぐにOKを出しました。昔から大好きなグラソー ビタミンウォーターは、独特な世界観があるだけでなく、ターゲットに合わせたマーケティングも上手なブランドだと思うので、参加できて光栄ですね。
― 「グラソー リミックスマン」は、1度見たら忘れられないキャラクターですね。
ニコラ氏:そういうデザインが得意だから。面白くてファンタジーな部分がどこかにないと、つまらないじゃないですか。ファンタジーな世界観がニコラ流なので、今回はそういう部分をプッシュしました。
― なるほど。1番こだわった部分はどこですか?
ニコラ氏:日本人やアメリカ人だけではなく、全世界の人たちに好きになってもらうことを意識しました。「面白いね」と言っていただけるように、パッと見たときに“日本っぽくてアメリカっぽい”そういう両方のニュアンスが伝わるようにデザインしました。
レディ・ガガとのエピソード&日本とニューヨークのファッションの違いを語る
― ニコラさんと言ったら、レディ・ガガさんの生肉ドレスを考案したことで話題となりましたね。
ニコラ氏:普通の布ではなく、新しいものでチャレンジしようと思い、作りました。夢とか遊び感覚とか…誰にも真似できないような面白い感覚を大事にしています。
― 生肉ドレスが出来上がったときのガガさんの反応はいかがでしたか?
ニコラ氏:「ニコラが作ったアイテムの中で1番着やすかった」って言われました(笑)。面白い反応をいただけたので良かったです。
― ニコラさんご自身がガガさんから影響されたことはありますか?
ニコラ氏:Twitterで自分のファンと上手にコミュニケーションを取っているところです。ガガが自分のファンとTwitterで会話しているのを見て、美しいなと思いました。僕のデジタル感を目覚めさせてくれました。その影響で今では、インスタグラムをよく使い、ファンが何を考えているのか、今全世界で何が起きているのか…チェックしています。
― そうなんですね。では、ファッションについてもお伺いしたいのですが…世界を股に掛けて大活躍されているニコラさんから見て、日本のファッションがニューヨークで影響を受けていることはありますか?
ニコラ氏:(水原)希子ちゃんとはご飯やカラオケに行くほど仲が良いのですが、彼女がOPENING CEREMONYとコラボレーションしているアイテムは凄く可愛いと思います。それをビヨンセが着ていたりするので、かなり影響されていると思いました。最近の若い子って、アメリカのカルチャーを吸収して、日本流自分流にリミックスしてスタイリングしているじゃないですか。それってお互いに影響を与えるからすごく良いことだと思います。さらに、SNSなどのツールでカルチャーの情報を交換できるので便利ですよね。
― 日本の女性のファッションスタイルにどのようなイメージをお持ちですか?
ニコラ氏:ニューヨークと比べると日本の女性は自分のスタイルよりも流行しているブランドにこだわる人が多いと思います。悪いとは思いませんが、上から下までブランドでキメている人を見ると日本っぽいなと思います。日本の女性は「流行しているから好き」と考えるのに対して、ニューヨークは「流行しているから着たくない」と考える人が多いと思います。
― 日本の女性は誰かの影響を受けやすいんでしょうね。
ニコラ氏:影響を受けることは良いことだと思います。影響されても自分流に着こなすという部分は、日本人の上手なところです。トレンドをすぐに取り入れているんだけど、ちょっと変化をもたらして…そこが日本人の面白いところです。それに比べるとニューヨークの人たちは自分のスタイルを変えようとしない人が多いんですよね。
― 例えばですが、日本の渋谷ギャルのファッションがニューヨークで受け入れられることもありますか?
ニコラ氏:あると思います。渋谷・原宿・秋葉原は独特なものを持っているので、それは世界に通用すると思います。ファッションと言うよりかはカルチャーなので、これからもどんどん受け入れられると思います。
― ニコラさんが今、気になっている日本のファッションがあれば教えてください。
ニコラ氏:ダボダボなアイテムとセクシーなアイテムを混ぜて着こなしている(水原)希子ちゃんを見ると新しいなと感じます。そのままそっくり真似することはありませんが、雰囲気を仕事で参考にさせていただくことはあります。
ニコラ・フォルミケッティ氏の現在の活動と今後の目標とは
― さまざまな国で活躍されていますが、現在はニューヨークでの生活が中心ですか?
ニコラ氏:ニューヨークが多いです。でも実家は日本なので2ヶ月に1回くらいは来ています。今は、UNIQLOのファッション・ディレクターやDIESELのアーティスティック・ディレクターをやっています。イタリアでの仕事もあります。
― ニコラさんがデザイナーになって良かったと思うところはどこですか?
ニコラ氏:自分がやっていることを仕事と思っていないところです。良いのか悪いのかわからないのですが(笑)。24時間仕事をしていると言えばしているし、遊んでいると言えば遊んでいるかな。そういう生き方をしているからこそ、面白いアイディアが生まれるんだと思います。
― 人生を楽しんでいるように感じますが、逆に大変だったことはありますか?
ニコラ氏:常にありますよ。でも間違えることによって学んでいくものだと思っているので。若いときはいろんなことにチャレンジして、たくさん間違えて、努力してみることが大事だと思います。新しいことにチャレンジしてミスをすることは成長に繋がるから、いい意味で間違えることが怖くなくなりましたね。
― 今後、挑戦してみたいことを教えてください。
ニコラ氏:映画の仕事をしたことがないので、映画のコスチュームを作ったり…今までにないプロジェクトにチャレンジしてみたいです。
― 最後にモデルプレス読者に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。
ニコラ氏:まずは夢があるということはすごく良いことなので、それを忘れないでほしいです。そして、ゴールの目安を作り、自分はどのようになりたいのかを想像してみてください。ゴールがあるからこそ、どうにかしようと試行錯誤すると思います。あとは怖がらないこと。ポジティブにどんどんチャレンジしていってみてください。
― ありがとうございました。
ファッション、アート、音楽、食…世界中のあらゆる文化が組み合わさり、新しい文化を生み出し続けている都市ニューヨーク。その“NY リミックスカルチャー”の精神から、グラソー ビタミンウォーターは誕生。水分を補給しながら、ビタミンやミネラルなどの栄養素を美味しくそして手軽に摂取できるカラフルでスタイリッシュな飲料として海外のセレブリティやスポーツ選手、モデルなどを中心に人気を集めている。4月7日には、新フレーバー「グラソー ビタミンウォーター ココリフレッシュ」が登場。「グラソー ココリフレッシュ」とともに、“NYリミックスカルチャー”を知り尽くすファッション・ディレクターのニコラ氏が考案した「グラソー リミックスマン」が話題となることに期待が高まる。(モデルプレス)
■ニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)プロフィール
1977年5月31日生まれ。イタリア人の父と日本人の母を持つ。静岡県沼津市出身。ファッション・ディレクター。2010 年、ミュグレー(MUGLER)のクリエイティブディレクターに就任。2012年に弟のアンドレアと組んで、キャラクターブランド・ニコパンダ(NICOPANDA)をスタート。その他、「VOGUE HOMME JAPAN」「V MAGAZINE」ファッション・ディレクター、ディーゼルやユニクロのファッション・ディレクターを務めるなど多忙を極めている。建築デザインを監修するイタリアンウェディングレストラン、ヴィラエッフェ(VILLA EFFE)を静岡県沼津市にオープンさせるなど、幅広い分野で活躍している。
■「グラソー ビタミンウォーター」オフィシャルサイト
http://glaceau.jp/
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