モデルプレスのインタビューに応じた、トリンドル玲奈

“女優”トリンドル玲奈にオファーが殺到 デビューから7クール連続でドラマ出演中 モデルプレスインタビュー

2014.02.28 07:00

モデルやタレントとして絶大な支持を集め、テレビ・雑誌で大活躍中のトリンドル玲奈(22)。一方で、2012年7月に女優デビューして以降、現在出演中の「ロストデイズ」(フジテレビ系/毎週土曜よる11時10分)まで7クール連続でドラマに出続けるなど、“女優・トリンドル玲奈”へのニーズも高まっている。モデルプレスは女優業が板についてきた彼女にインタビューを行い、心境の変化や今後の目標など、たっぷりと語ってもらった。

現在、トリンドルが出演している「ロストデイズ」は、仲の良い大学生グループで企画した卒業旅行で巻き起こる、恋愛感情のすれ違いやそれぞれの抱える秘密を描く恋愛サスペンス。トリンドル演じる佐々木梨花は華やかでおしゃれ好きな今どきの大学4年生。しかし実は周りの友人たちについていくため必死にキャバクラでアルバイトをしているという秘密を持つ役どころとなる。

「ロストデイズ」撮影の合間は…

― 第7話まで梨花を演じてみていかがですか?これまで演じてきた役の中でも、裏の顔を持つ難しい役どころのように感じましたが。

トリンドル:苦労しています。視聴者には知られているけど、劇中では友人たちにずっと何かを隠している設定なので、それを表現するのがとても難しかったです。

― 今作の登場人物は梨花を含め、篠裕太(瀬戸康史)、桜田美希(石橋杏奈)、高野ナツ(吉沢亮)、笛木茉奈(小島藤子)、立花五月(三吉彩花)、桜田亘(桐山漣)の7人のみなので、仲も深まりやすいですよね。どんな話をよくしますか?

トリンドル:世間話もしますし、ドラマの結末がどうなるんだろう?っていう話もします。やっぱり7人しかいないので、7人でいることがすごく多くて、いろんな話を楽しくしていますね。あと演技面ではみんな先輩なので、教えてもらったり、本番に入る前に演技を見てもらったりしています。できる限り積極的に相談して、少しでもみんなに追いつこうと頑張っています。

女優業に対する本音

トリンドル玲奈
トリンドル玲奈
― その向上心があって今のトリンドルさんがあるんですね。2012年7月に連続ドラマ「黒の女教師」(TBS系)で女優デビューを果たしてから、「シュガーレス」(日本テレビ系)、「ビブリア古書堂の事件手帖」(フジテレビ系)、「BAD BOYS J」(日本テレビ系)、「山田くんと7人の魔女」(フジテレビ系)、「ダンダリン 労働基準監督官」(日本テレビ系)、そして現在出演中の「ロストデイズ」まで、様々な役を演じてきましたが、女優業に対する気持ちに変化はありましたか?

トリンドル:この業界のお仕事をモデルから始めたこともあって、最初はカメラの前で自分の動いている姿を撮られることが想像できなかったです。普段自然に動いたり話したりしているのに、それがカメラの前では出せなかったり、動きと話し方が一致しないことがあったり…でもそういうことが少しずつ減ってきたので、慣れてきたのかなって気はしています。

― 演技の幅が広がったということですか?

トリンドル:そうだといいんですけど(笑)。今やっている「ロストデイズ」は1話の台本があまり分厚くないんですよ。でもそれぞれ演じる人物に秘めごとがあるので、一つのシーンでも目線とか表情とかを自分で意識して、それをほかのキャストの方と合わせないといけない。それがすごく難しいんですけど、とてもいい経験になっていると思いますし、充実した日々を送れています。

― 台本はどのように覚えていますか?

トリンドル:お風呂とかで読みながらすることが多いです。そもそも私、暗記するのが好きなんですよね(笑)。でも今はいろいろ試し中。何日も前から台本を読み込んで頭の中に完璧に入れて覚えたり、撮影直前に詰め込んだり。どっちの方が自然に演技ができるかなって、自分なりに試行錯誤しています。

― では演技力をつけるために、参考にした作品などはありますか?

トリンドル玲奈
トリンドル:これって言えるものはないですね。女優を始めてたくさんの作品を観るようになってその全てが刺激になっています。「この人はこういう風に演じるんだな」とか「このシーンはこういう表情をするんだ」とか。私の今の課題の一つに「感情的な芝居をどうするか」みたいなテーマがあるんですけど、例えば怒るセリフとかってお家で練習していたとしても、現場で相手との掛け合いの中で全然違う言い方になったりしたらいいなって。その場で自然に演じられてこそ、女優なのかなって(笑)。今の現場でもみんな演技がすごく上手いので刺激になっていますね。第6話で(小島)藤子ちゃんが感情的になるシーンがあったんですけど、それが印象的でずっと頭の中に残っています。

“女優・トリンドル玲奈”に対する周りの反響

― これまではモデルを中心に活躍していたわけですが、“女優・トリンドル玲奈”に対する周りの反響はいかがですか?

トリンドル:初めてお会いする共演者やスタッフの方々に「あの作品観てた」とか「いま観てるよ」とか言っていただけると、本当に嬉しい。やっぱりというか、そのドラマを観ている人って役のイメージが強いみたいで、「私のイメージ=役のイメージ」になっているのは、すごく面白いなって。お母さんからは「ずっと演技をしたら?」と言われていたこともあって、最初のころは1シーンごとにダメ出しをされていました(笑)。でもちょっとずつその回数が少なくなってきたので「よっしゃ!」って思っています(笑)。

― 女優のお仕事が増えて、モデルのお仕事に何か影響はありましたか?人によっては切り替えのスイッチがあるという人もいますが。

トリンドル:私も「切り替えなきゃ!」と思っていた時期もありましたが、今はお芝居の現場では役名で呼んでいただけたり、モデルの現場ならモデルのトリンドル玲奈として接していただけたりするので、その場が醸し出している雰囲気で自然に馴染めるようになりました。意識せず、そこで求められていることに応えようとすることが、一番自然な私を見せられるのかなって。

トリンドル玲奈
トリンドル玲奈

女優としての“これから”

― 女優の風格を感じます!今後挑戦してみたい役を教えてください。

トリンドル:めっちゃ不良とか(笑)。自分にはない要素なので、とても興味があります。すでに実写化されているんですけど、楳図かずおさんの「おろち」が好きなので、再び実写化されるのであれば関わりたいです。

― そろそろトリンドルさんの本格的な恋愛ものも見てみたいです。

トリンドル:そうなんです、恋愛ものはやりたいって思っています。「ロストデイズ」も一応、恋愛の要素はあるんですけど、サスペンスが強くてどんどん暗くなっているので…(笑)。トレンディ感のある平和な純愛ストーリーをやってみたいです。

― 楽しみにしています。今後、女優としてどのようになっていきたいですか?

トリンドル:様々なタイプの監督さんにお会いして、いろんな役を演じて、もっと演技の幅を広げたいです。いつかは…主演とかもできるような人に早くなりたいなって思います。

トリンドル玲奈
― 最後に今後(第8話以降)の「ロストデイズ」の見どころと、ファンにメッセージをお願いします!

トリンドル:第7話を終えて、ドラマではどんどんみんなの裏の顔が見えてきましたよね。そしてそれはまだまだ続きます(笑)。これから第一話で予告されていた殺人事件も起こるので、ぜひハラハラする展開を楽しみにしていてください。

― ありがとうございました。

彼女の魅力は周りを癒す“笑顔”、そしてほんわかした雰囲気の中に見え隠れする“品”。インタビューではその2つはもちろんのこと、女優業に対するリスペクトを随所で感じることができた。決しておごることなく真摯に仕事と向き合う――彼女に仕事が殺到する理由だ。(モデルプレス)

トリンドル玲奈(とりんどる・れいな)プロフィール
生年月日:1992年1月23日
出身地:オーストリア
血液型:A型
身長:167cm

オーストリア人(ドイツ系)の父と日本人の母の間に生まれる。スカウトをされてデビューし、2011年11月発売の雑誌「ViVi」1月号から同誌のレギュラーモデルとして活動。2012年7月にはTBS系ドラマ「黒の女教師」で女優デビューを果たす。数多くのCMにも出演し、モデル、女優、タレントとしてマルチな活躍を見せる。

トリンドル玲奈
トリンドル玲奈
トリンドル玲奈
■「ロストデイズ」第8話(3月1日放送)あらすじ
篠裕太(瀬戸康史)ら6人が卒業旅行で桜田美希(石橋杏奈)の別荘に来て7日目の夜。佐々木梨花(トリンドル玲奈)は桜田亘(桐山漣)から脅されていることを篠に打ち明けようとするが、逆に篠からキャバクラのバイトの件で全員に嘘をついていたことを咎められてしまう。

そして8日目の朝を迎える。気まずい雰囲気の篠と梨花を見て、高野ナツ(吉沢亮)が話を聞こうとするが、バイトのことで皆から軽蔑されたと思い込む梨花は聞く耳を持たない。立花五月(三吉彩花)は、亘の部屋にある布のかかった絵の存在が気になり、何が描かれているか笛木茉奈(小島藤子)に聞いたところ、茉奈は動揺した様子を見せる。

梨花との昨晩のいきさつを聞いた美希は、梨花は今でも篠のことを想っているという事実を篠に話す。一方、「これ以上みんなに嘘をつきたくない」と、レンタカーのキーを返すよう亘に直談判しに行った梨花だが、亘は冷たく突き放す。

リビングに仕掛けられた盗聴器を見つけた美希。亘を呼び出し、この旅行中、6人の仲を引き裂くさまざまな事件を起こしたのは亘ではないかと問い詰める。全て自分がやったことだと認めつつも「ただ美希を守りたかった」という言葉を繰り返す亘。そんな兄の姿に失望した美希は、「いますぐここから消えて!」と拒絶する態度を見せる。

全員に頭を下げ謝罪する亘だが、自分の思いを美希に理解してもらえないことに、怒りと悔しさが収まらず…。
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