宮沢氷魚(提供写真)

宮沢氷魚、いま感じる“言葉”の持つ威力「責任感を理解しないといけない」<「あんのリリック」インタビュー>

2021.02.27 07:00

WOWOWにて前後編で描かれる「ドラマWスペシャル あんのリリック-桜木杏、俳句はじめてみました-」(2月27日よる9時~放送・配信)で、女優の広瀬すずと初共演を果たした俳優の宮沢氷魚(26)。大手広告代理店勤務のコピーライター・連城昴を演じている。同作では“リリック”をテーマに人とのかかわりあいを熱く描いている。

前回のモデルプレスのインタビューでは、「毎日朝から晩まで役のことを考えて悩んでいる」と俳優としての真剣な表情を見せてくれた一方で、年上女性について「年上の女性と付き合ってみたい」「3人兄弟の長男なので、甘えたい欲がある」と憧れを語り、読者にとっても嬉しい言葉を投げかけてくれたが、そんな宮沢が思う“言葉”とは何なのか。作品への思いも含め、今改めて考えさせられる“言葉”について語ってもらった。

広瀬すず×宮沢氷魚「あんのリリック-桜木杏、俳句はじめてみました-」

広瀬すず主演「ドラマWスペシャル あんのリリック -桜木杏、俳句はじめてみました-」ポスター(提供写真)
広瀬すず主演「ドラマWスペシャル あんのリリック -桜木杏、俳句はじめてみました-」ポスター(提供写真)
同作は、俳句と様々なジャンルのコラボを成功させてきた俳人・堀本裕樹の青春俳句小説「桜木杏、俳句はじめてみました」(幻冬舎文庫)を基に、芸大生リリックライター・桜木杏と、俳人でコピーライターの連城昴が織りなす“言葉”をめぐり、熱く魂がぶつかり合う青春グラフィティ。

人との関わりを苦手とし下宿の部屋で、一人ラップのリリック(歌詞)を考えるのが至福の時間という杏(広瀬)。その才能に気づいた昴(宮沢)は彼女に声をかけ、ラップと共通点のある俳句の世界へと誘っていく。

宮沢氷魚(提供写真)
宮沢氷魚(提供写真)

宮沢氷魚、コピーライター役に「スランプに陥るのも理解できました」

宮沢氷魚(提供写真)
宮沢氷魚(提供写真)
今回、ドラマで演じたコピーライター・昴の役作りについて「コピーライターという職業の難しさを知りました」と明かした宮沢。「人の目に焼きつく文言やフレーズを考えるのはとても難しい上、スランプに陥るのも理解できました」とコピーライターというクリエイティブな職業について理解を示した。

同作での主人公の杏は、これまで触れたことのなかった俳句の世界を通じて、“新しい自分”と出会っていく。作中では「句会」など、俳句にまつわるシーンが多く登場するが、“俳人”という珍しい役柄を演じた宮沢は、俳句について「5・7・5という短い形態と、季語を使用する制約のなか無限の可能性を持っている。色鮮やかな世界が俳句を通して生み出せることに感激しました」とその魅力を存分に語った。

改めて考えさせられる「“言葉”の持つ威力」「それに伴う責任感」

同作は日ごろから何気なく使われている“言葉”に向き合う作品でもある。この作品を通して“言葉”について感じたことを宮沢に聞いてみると、昨今のSNSの普及による心無い“言葉の暴力”についても触れた。「最近では、より一層“言葉”を目にすることが増えました。その反面、“言葉”の持っている力を軽視する機会も増えてきました」と熱く語る。

宮沢氷魚(提供写真)
宮沢氷魚(提供写真)
「(SNSなどでは)平気で人を傷つけたり、陥れる言葉が簡単に使われてしまっています。改めて“言葉”の持つ威力、そしてそれに伴う責任感を理解しないといけないなと再確認しました」と、人々が放つ“言葉”について改めて考えさせられたことを明かした。

宮沢氷魚(提供写真)
宮沢氷魚(提供写真)
共演した、広瀬の印象については「今回初めて共演させていただいたんですが、吸い込まれるような魅力を持っている方」だと感じた宮沢。「役に対する想いや、常に完成度の高い芝居を目指す姿勢を見てすごい方だなと思いました」と現場での様子を語っている。同作では、毎熊克哉、安藤ニコ、桂雀々、ふせえり、荒川良々、田辺誠一、夏川結衣ら若手から実力派の俳優まで、個性あふれる役者が出演し作品を盛り上げている。

宮沢は、作品のみどころを「俳句とラップという異色のコラボを爽快に楽しむことができる作品」と表すと「“言葉”の美しさを、皆さんに堪能していただきたいです」とメッセージを送った。(modelpress編集部)

「ドラマWスペシャル あんのリリック -桜木杏、俳句はじめてみました-」あらすじ

宮沢氷魚、広瀬すず(C)WOWOW
宮沢氷魚、広瀬すず(C)WOWOW
芸大生の桜木杏(広瀬)は、友達がいない。日々のささやかな楽しみは、近所の掲示板に貼られている“言葉”をめでることと、匿名でラップのリリック<歌詞>を作ることである。

ある日、何気なく口ずさんだリリックをきっかけに、大手広告代理店勤務のコピーライター連城昴(宮沢)に声を掛けられる。俳人でもある昴は、上司の塔矢ローズゆり(夏川)から、俳句とラップをテーマにしたプロジェクトチームに引き入れられ、この突飛な企画に頭を悩ませていた。

昴に丸め込まれた杏は、プロジェクトの手伝いをすることとなる。俳句は知らないし、人間関係も不安だった杏。だが、初めて参加した句会で個性的な面々と出会い、俳句の世界に惹かれていく。そんな中、代理店での打ち合わせに参加した杏は、リリックを提供していた売れっ子ラッパーと鉢合わせてしまう。

宮沢氷魚(みやざわ・ひお)プロフィール

宮沢氷魚(提供写真)
宮沢氷魚(提供写真)
生年月日:1994年4月24日
身長:184cm
趣味:野球、釣り
特技・資格:陸上、クロスカントリー、サッカー、普通自動車免許

アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ、東京都出身。「MEN'S NON-NO」(集英社)専属モデル。2017年、TBS系ドラマ「コウノドリ」第2シリーズで俳優デビュー。以後、NHK連続テレビ小説「エール」、「偽装不倫」、映画「映画 賭ケグルイ」などに出演。初主演映画「his」では第12回TAMA映画賞最優秀新進男優賞、第45回報知映画賞新人賞、第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。舞台に「BOAT」「豊饒の海」「CITY」。3月26日には映画「騙し絵の牙」の公開も控える。

Photo:Atsuko Tanaka
Hair&make:KOSUKE ABE(traffic)
Styling:TAKANORI AKIYAMA
【Not Sponsored 記事】

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