原宿の伝説「BLACK CATS」久米浩司×娘・モデルMisaki、初の親子対談が実現 芸能界の光と影…親への劣等感と苦悩を激白
2014.10.02 06:00
views
伝説のロカビリーバンド「BLACK CATS」の元メンバー・久米浩司(52)と娘でモデル兼アーティストとして活躍する“みさみさ”ことMisaki(青野美沙稀、22)。公の場に親子で登場することはこれまでなかった2人だが、今回初の対談がモデルプレスにて実現した。これまで語られることのなかった親子秘話がついに明かされる。
伝説を作ったアーティストの血は娘へと受け継がれる
「BLACK CATS」は約30年前、原宿・渋谷の洋服屋の店員で結成されたバンド。アメリカ西海岸のガールズバンド「ゴーゴーズ」のオープニングアクトとして全米ツアーに同行するなど、海外でも注目を集め一世を風靡した。数々の伝説を作り出した彼らだが、もっとも有名な伝説として語り継がれているのが原宿にある「キャッツストリート/キャットストリート」。この通りの名は、彼らのバンド名が由来だ。当時原宿に「ガレッジパラダイス」、渋谷に「クリームソーダ」というロカビリーのショップがあり、その道に「BLACK CATS」の出待ちファンが行列を作ったことからそう呼ばれるようになった。ミュージックシーンに多大な功績と影響を残した「BLACK CATS」。そのドラムスを担当していたのが、久米だ。
そんな血を受け継いだ“みさみさ”が、10月1日に創刊されるガールズスマホマガジン「MiRu」で、弱冠22歳にして編集長を務める。「MiRu」は、「オシャレな女の子のためのガールズ・スマホマガジン」をテーマに、紙媒体ではなく、スマートフォンに特化した新たなWEBメディア。これまで、モデルやアーティストとして活動してきたみさみさにとって、雑誌の編集は未知の分野。この挑戦には、これまでの挫折や親への劣等感、若い世代を盛り上げたいというアツい想いが込められている。
今回の親子対談では、新たな挑戦に向け動き出したみさみさのこれまでの芸能活動を振り返ってもらった。
初の親子対談が実現…娘の芸能界人生は苦悩に満ちていた
― 父はミュージシャン、母は元モデルという芸能界一家に育ったみさみさ。2人の血を受け継ぐアーティスト兼モデルとして活動を開始させた。みさみさ:お父さんは、ロカビリー界では名を残しているし、わたしの目標でもある日本武道館にも立っていて、全米ツアーもして。音楽をやめてもう何十年も経っているのに、お父さんのファンの方がわたしのワンマンライブに来てくれたりとか、すごいなぁって、その影響力の大きさを感じてるの。お母さんはモデルでたくさん雑誌に出たりテレビにも出ていて、これからってときに結婚してスパっとやめたでしょ?だから、すごくかっこいい両親だなって思ってるよ。家にもCDとかポスターとかあって、「私のお父さんとお母さんってすごいんだ!」っていっつも思うの。
久米浩司:娘にそう言ってもらえるっていうのは、やっぱり嬉しいね。バンドをやっていた当時のことは、今考えても楽しい思い出だよ。美沙稀のライブにもファンが来てくれるっていうのはありがたい。やっぱり当時のことは俺にとっての青春だからね。そうやって娘に受け継がれていくのは1番嬉しい形かもしれない。
みさみさ:ね!私も嬉しいの!でも、あんまりにも偉大な血を引いてるからダメダメだったら悔しいって気持ちがあるのが本音。負けたくないなぁって。お父さんのおかげで歌出せたとか叩かれることもあるから…。今まで親の力なんて使ったこと1度もないんだけどな…。だからそういう風に言われないためにも、もっと成長しなきゃなってプレッシャーは感じてる。
久米浩司:環境的に周りに何か言われることもあるだろうけど、そういう気持ちをバネにしてがんばることも大事だよ。
みさみさ:そうだよね。私、2人が見たことない景色を見せてあげたいの。それで、原宿のキャットストリートみたいな伝説を残したい!
久米浩司:キャットストリートに関しては、今でも呼ばれてるなんて自分でもびっくりしてるけど、それが美沙稀の目標になってるならよかった。でも、本当のことを言うと、娘の芸能界デビューって嬉しい反面不安だったんだよ。
― 読者モデルからキャリアをスタートさせたみさみさは、まもなくしてアーティストデビューが決まるなど順調な芸能生活を送っていた――はずだった。
みさみさ:私、芸能界デビューが18歳で、周りのギャルモデルの子よりずっと遅いスタートだったじゃない?それでも、はじめの頃は順調にいってて、アーティストデビューも決まってって「あっこのままいけるかも」って調子乗っちゃったの。でも、MAX50kgまで太って撮影呼ばれなくなったり後輩に先を越されたり、そのあといろんなことが待ってた。やっぱり、お父さんっていう成功例が近くにいるし、2人を見てたから自然と芸能界に興味を持ったわけだし…。正直甘かったのかも。
久米浩司:いつか目標が定まったときに協力しようとは思ってるから、あえて無関心を装ってるけど、親から見ても辛そうだなって感じることは何度かあったよ。
みさみさ:どん底だったもん。そのあとがんばって2ヶ月で6kg痩せたけど、そのときには雑誌が休刊になっちゃったし…。モデル活動もアーティスト活動も半年くらいほとんどなにもせずで毎日悩んで悩んで泣いてた。
久米浩司:人生、そういう時期もあるよ。だからこそ、今は自分が何をやりたいのかを思い描き一つ一つ形にしていくことが大切だと思うよ。具体的に考えることって、闇から抜け出すきっかけを作ってくれたりするから。俺もいろんなチャレンジをしたし、音楽性に悩んだり試行錯誤した時期もあった。誰だって、そういう時期を味わってるもんだよ。
― 様々な苦悩を乗り越えた末に、新たな目標を掴んだ。そこにかける娘の思いとは?それを見守る父親の思いとは?
みさみさ:そう考えると、やっぱり今は編集長としてがんばりたい。デビューもダイエットも何始めるのも遅いって周りから言われてたけど、やっと時代の先を見ることができたなって思ってるの。
久米浩司:芸能界の先輩としては、目標を見つけて楽しそうなのは嬉しい。いろいろアドバイスもしたけど…親として言わせてもらうと、ちゃんとできるのかなって不安で一杯だなっていうのが本音。この間もダメ出しされたって落ち込んで帰って来たし。
みさみさ:うーん…。全部初めてのことだから、雑誌作るってこんなに大変なんだって凹むこともあるけど、モデルのお仕事も大好きだからやる!
久米浩司:それだけの決意があるなら、美沙稀ができることを一生懸命やってください。やるって決めたからには、思いっきりやりたい様に。あとこの間、美沙稀が編集長をやるって話してくれたときに、後輩のためでもあるって言ってて、実はその話が嬉しかったんだよね。
みさみさ:後輩の子も出てた雑誌がなくなって、悔しい思いをしてるってやつ?お父さんに褒められて嬉しー。やっぱり後輩の子は仲いい子も多いし、雑誌が休刊になったことで「これからどうしたらいいですか?」って相談を受けることもあったから、そういう子や次の世代の若い子たちに居場所を作ってあげたいって考えたの。
久米浩司:何をするのか楽しみだよ。今までにないような型にはまらないような、何か新しいことをしてほしい。誰かの真似じゃなくてね。まぁ心配は心配だけど(笑)。
みさみさ:えー(笑)。
久米浩司:父親っていうのはそういうもんなんだよ(笑)。
みさみさ:そっかー(笑)。今ね、雑誌がどんどんなくなって悲しいって思ってたけど、新たな居場所を見つけた気分なんだよ。次こそ、お父さんみたいに時代を作れるようにがんばるね!
「絶対に時代を作ります」
ステージ上では、アーティスト、またモデルとして輝きを放つ2人だが、顔を見合わせ会話をすれば親と子に戻る。これから、スマホマガジンという新たな分野に挑戦する娘とそれを支える父。「今、電車でもどこでもみんなが暇つぶしで見ているのは、スマホだと思うのでそんなときに見てもらいたいです。雑誌がそのままスマホに閉じ込められたみたいになっているので、気軽に見ることができると思うんです。そこからまた、新しいことをどんどん発信していきたいと思っています。スマホマガジンという新しいメディアを駆使して、絶対に時代を作ります」。
そう意気込んだ娘を父は温かい眼差しで見守った。(modelpress編集部)
■Misakiプロフィール
愛称:みさみさ
本名:青野美沙稀
出身地:千葉県
生年月日:1992年6月29日
身長:163cm
血液型:O型
元ロックミュージシャンの父と元モデルの母を持つ。人気ブロガーファッション誌「Nicky」専属モデルとして活躍。2011年8月、「Misaki」名義で人気ブランド「JSG」とのコラボ曲「Girl’s Rock!!」をリリースしアーティストデビューを果たす。2012年2月1日、2nd配信シングル「Song for you...」リリース。2月1日付レコチョクロックうたデイリーランキング初登場1位、2月8日付レコチョクロックうたウィークリーランキング初登場1位を記録している。
■久米浩司プロフィール
生年月日:1962年5月29日
18歳のときにロカビリーバンド「BLACK CATS」のドラムスとしてデビュー。20歳でモデルの小池美千子と結婚。小池は、久米との結婚を機に芸能界を引退した。その後、26歳で「MAGIC」、30歳で「RODEO」、40歳で「CROSSFIRE」を結成。「RODEO」、「CROSSFIRE」ではボーカル&ギターを担当。長きにわたってミュージックシーンに携わってきた。
■ガールズスマホマガジン「MiRu」
紙媒体ではなく、スマートフォンに特化した新たなWEBメディア。創刊号は、「Bon Voyage」をテーマにアーティストジャケットコラボ表紙に倖田來未を迎え、音楽情報は三代目 J Soul BrothersとGENERATIONSを特集し、浜崎あゆみやE-girlsなど豪華アーティストを一挙にピックアップ。雑誌の感覚そのままに、動画視聴、掲載アイテム購入などWEBメディアの特製を活かしたページ作りを行っている。
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
【PR】STU48高雄さやか、念願のセンター抜擢への心境告白 選抜メンバーが明かす“悩み”との向き合い方も<シングル「傷つくことが青春だ」インタビュー>キングレコード株式会社
-
K-1大久保琉唯、金子晃大VS池田幸司をどう見る?自身は「とにかくK-1のベルトが欲しい」【モデルプレスインタビュー】モデルプレス
-
駒木根葵汰&新原泰佑、前作キスシーン誕生裏話 2人が感じていた気持ち「したくてするみたいな」【「25時、赤坂で Season2」インタビュー後編】モデルプレス
-
駒木根葵汰&新原泰佑、恋人関係演じる心構え「もう少し攻めていきたい」続編までの1年で変化したこととは【「25時、赤坂で Season2」インタビュー前編】モデルプレス
-
King & Prince高橋海人、初共演・中村倫也の凄み「毎日背中を見て学んでいました」挿入歌「I Know」制作裏話も語る【「DOPE 麻薬取締部特捜課」インタビュー】モデルプレス
-
King & Prince高橋海人「涙が止まらない」主演作で未体験の感覚 Snow Man深澤辰哉から反響も【「DOPE 麻薬取締部特捜課」インタビュー】モデルプレス
-
「チーム・ハンサム!」20周年公演、ビジュアル撮影に潜入 甲斐翔真・小関裕太・徳永智加来・新原泰佑にインタビュー【モデルプレス独占取材Vo.2】モデルプレス
-
【PR】【JO1×アディダス動画裏側潜入】與那城奨・豆原一成の心を読めたのは?"メンバー愛"が試される<独占インタビュー>アディダス ジャパン株式会社
-
「DOPE」挿入歌のKing & Prince「I Know」起用秘話「初めての経験」「興奮しました」【長谷川晴彦PインタビューVol.4】モデルプレス