【総まとめ】第60回グラミー賞、主要4部門結果・話題を呼んだパフォーマンス

ブルーノ・マーズ、6ノミネートを全制覇

今年のグラミー賞は、アメリカ出身の歌手ブルーノ・マーズが、「24K Magic」で年間最優秀レコードと年間最優秀アルバム、「That’s What I Like」で年間最優秀楽曲の主要3部門を制覇するという結果に。

最優秀R＆Bアルバム「24K Magic」、最優秀R＆Bパフォーマンス、最優秀R＆B楽曲「That’s What I Like」も受賞し、ノミネートした6部門をすべて受賞した。

ケンドリック・ラマーも5冠

次点で存在感を示したのが、米・ラッパーのケンドリック・ラマー。7部門でノミネートされていたケンドリックは、最優秀ラップ・ソング賞をリアーナとコラボレーションした「Loyalty. 」で、最優秀ラップ・パフォーマンス賞、楽曲賞、最優秀ミュージック・ビデオ賞を「HUMBLE.」で、最優秀ラップ・アルバム賞を「DAWN.」で受賞し5冠に輝いた。

ジェイ・Z、妻・ビヨンセのリベンジ果たせず

主要3部門を含む8部門で最多ノミネートされていたラッパーのジェイ・Zは、残念な結果に。前回の第59回授賞式で、主要部門の受賞を期待されていたがすべて逃し波紋を呼んだ妻・ビヨンセのリベンジとなるのかと今年注目されていたが、1部門も受賞することができなかった。

しかし、会場にはジェイ・Zとビヨンセのほか娘のブルー・アイビーちゃんも来場。3人揃って仲良く座っている様子がキャッチされていた。

最優秀新人賞はアレッシア・カーラ

主要4部門の1つである「最優秀新人賞」は、カナダ出身のシンガーソングライターのアレッシア・カーラ。

アレッシアは、昨年3月に日本公開されたディズニー・アニメーション最新作「モアナと伝説の海」の英語バージョン「How Far I’ll Go」を担当し、日本でも注目を集めた。

U2、レディー・ガガら豪華パフォーマンス

賞の行方だけでなく、豪華アーティストによる一夜限りのパフォーマンスやコラボレーションも毎回見どころ。

授賞式のオープニングではケンドリックがU2とのコラボパフォーマンスなどを披露。行進する兵士を使ったメッセージ性の強い演出や、和太鼓を使ったステージで世界中にインパクトを与え、日本でもTwitterのトレンドワードにあがるなど、大きな話題を呼んだ。

レディー・ガガは、薄いピンク色のドレスを身にまとい、真っ白な羽が敷き詰められたピアノを演奏。最後はピアノに乗せられていた大きなウィングの上に倒れ、自身が天使のようになり、観客を魅了した。

宙吊りパフォーマンスなどド派手演出で毎回沸かせていたP!nkは、大方の予想を大きく裏切り、シンプルなTシャツにジーンズ姿で熱唱。歌をしっとりと聴かせ、会場から大きな拍手を浴びた。

また、U2は自由の女神像と海をバックに圧巻のパフォーマンス。そのほか、サム・スミス、エルトン・ジョン＆マイリー・サイラス、リアーナ＆DJ キャレド＆ブライソン・ティラー、ルイス・フォンシ＆ダディー・ヤンキー、ブルーノ・マーズ＆カーディ・Ｂらが圧巻のステージを繰り広げた。

白バラでセクハラ抗議

また、昨年、ハリウッドでセクハラ問題が相次いで発覚し、大きな社会問題になったことから、セクハラへの抗議の意志を示すため、多くのアーティストたちが白いバラを身に着けて登場した。

「グラミー賞」とは

「グラミー賞」とは、ナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンス (NARAS) が主催する音楽賞。今日世界で最も権威ある音楽賞のひとつで、テレビにおけるエミー賞、舞台におけるトニー賞、映画におけるアカデミー賞と同列に扱われる。

授賞式は、1月29日午前8時30分より、WOWOWプライムにて生中継され、TOKIOの長瀬智也が現地リポートを行った。（modelpress編集部）

＜年間最優秀レコード候補＞

「Redbone」 チャイルディッシュ・ガンビーノ
「デスパシート」 ルイス・フォンシ＆ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー
「ザ・ストーリー・オブ・O.J.」 ジェイ・Z
「ハンブル」 ケンドリック・ラマー
「24K・マジック」 ブルーノ・マーズ

＜年間最優秀アルバム候補＞

「アウェイクン、マイ・ラヴ!」 チャイルディッシュ・ガンビーノ
「4:44」 ジェイ・Z
「ダム」 ケンドリック・ラマー
「メロドラマ」 ロード
「24K・マジック」 ブルーノ・マーズ

＜年間最優秀楽曲候補＞

「デスパシート」 ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー
「4:44」 ジェイ・Z
「Issues」 ジュリア・マイケルズ
「1-800-273-8255」 ロジックfeat.アレッシア・カーラ＆カリード
「ザッツ・ホワット・アイ・ライク」 ブルーノ・マーズ

＜最優秀新人賞候補＞

アレッシア・カーラ
カリード
リル・ウージー・ヴァート
ジュリア・マイケルズ
SZA