「東京秘密基地」No.1ほまれ、施設育ち経て女性用風俗の道へ 母が自殺・父からDV…壮絶過去から見出したセラピストとして生きる意義【モデルプレスインタビュー】
2025.05.02 20:00
「女性用風俗」―近年、このキーワードは多くの女性たちの関心を集め、漫画やドラマでも題材として取り上げられるほど身近な存在に。女性が自分自身を癒す選択肢の一つとして、その存在感は確実に増している。
モデルプレスでは、日本最大手の女性向け風俗サービス「東京秘密基地」で活躍するNo.1セラピスト・ほまれ(28)への独占インタビューが実現。施設育ちという壮絶な生い立ちから、業界が直面する偏見への率直な思い、そして「女性がエステに行くような感覚で利用でき、性について自然に語れる社会」を目指す彼のビジョンまで、包み隠さず語ってもらった。<インタビュー前編>
「東京秘密基地」No.1ほまれ、起業目指して女性用風俗の道へ
― まず読者の方に向けて自己紹介をお願いします。ほまれ:東京秘密基地No.1セラピストのほまれです。今年で28歳になります。セラピスト歴は丸3年で、4年目に入ったところです。
― セラピストというお仕事を始めたきっかけを教えてください。
ほまれ:当時は本当に貧乏でお金がなくて、起業資金を貯めるためにホストをしようと思ったんです。でも、ほろよいを飲んで吐いてしまうぐらいお酒が弱くて…。そこで通っていたフェイシャルエステのお姉さんに相談したところ、「あんた東京秘密基地って知ってる?」と言われたのですが、当時はまったく知らなかったので、帰りの埼京線で調べて、そのまま勢いで応募しました(笑)。調べていくうちにこのお仕事なら自分の中の何かを変えられるんじゃないかという可能性を感じたんです。
― その頃は今ほどメジャーなサービスではない時代だったかと思います。女性用風俗というと驚きませんでしたか?
ほまれ:まだ広まり始める前のアンダーグラウンドな時期でした。「こんなお仕事もあるんだ」と思いましたが、とにかくその場の勢いと「やってみないとわからないからやってみよう」という気持ちでした。
― 女性と触れ合うようなお仕事内容ということで、応募に迷うようなこともありそうですが…
ほまれ:実は25歳まで童貞で、このお仕事を始めるまで1人の女性しか経験がなかったんです。でも、逆に経験が少なかったからこそ、性に対して高いハードルはなくて踏み出しやすかったんだと思います。
― 当時目指していた起業というのは?
ほまれ:洋服が好きだったので、アパレルのブランドを作りたいと思っていて、その資金のためでした。ただ、今はまったく目指していません。セラピストという仕事が人生のやりがいになって、これからももっと高みを目指していくべき道だと感じています。
― ちなみに現在の月収はどれくらいですか?
ほまれ:最大で高級車が1台買えるくらいです。使い道としては美容関係が多いですね。フェイシャルエステや肌管理、化粧品などに使っています。仕事の性質上、顔に水滴がつくのでメイクは崩れやすく、素肌の美しさが大事なんです。
「東京秘密基地」No.1ほまれ、父からのDV・母の自殺…幼少期の壮絶過去
― ほまれさんの生い立ちについても教えてください。ほまれ:12歳から18歳まで児童養護施設で育てていただきました。幼少期から父親からの家庭内暴力が酷かったので小学2年生の頃に母が僕とお兄ちゃんを連れて、夜逃げするように家を出たんです。母は愛に溢れた方でシングルマザーとして育てていただいたのですが、僕が小学6年生のときにうつ病で自殺してしまいました。
その後一度は父親のもとに戻りましたが、僕の体が大きくなった分、今度は言葉の暴力があって、「お前たちが母親を殺したんだ」などの否定的な言葉を受けるようになったんですね。結果的に通報があって児童養護施設に行くことになり、施設では10人程の子どもたちと職員さんがいて、恵まれた良い環境で集団生活を行っていました。
― 施設を出た後はどう過ごされていましたか?
ほまれ:18歳になると強制的に施設を出なければならず、路頭に迷う子も多いです。僕も施設を出た先輩の家に住んで、18歳から20歳まで一緒にルームシェアをして、アフィリエイトの仕事を始めつつ、アパレルの販売員をしていました。20代前半から25歳までは、いろんなアルバイトや営業の仕事をしたり、ニートの期間もありました。ニート中はApex Legendsというゲームで世界3位まで行くほど、1日17時間ほどやり込みました(笑)。
― お会いしてみて、やっぱりビジュアルも素敵でいらっしゃると思ったのですが、そうしたことを武器にする仕事を視野に入れたことはなかったのでしょうか?
ほまれ:今でこそ見た目を褒めていただくこともありますが、当時の僕はとにかく自分に自信がなく、自己肯定感がとても低かったです。 幼少期からの家庭内での否定的な言葉が原因になっていると思っていて。大人になって児童心理学を学んだときに、自分自身を振り返ってそう感じました。ただ、その自信のなさや自分に価値がないと思う感覚のおかげもあって、今セラピストとして女性に関わる仕事をする上で、同じような気持ちを持っている方を理解できるようになったので、振り返れば大事な経験だったと思います。
「東京秘密基地」No.1ほまれの夢を叶える秘訣
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、幼少期の経験を乗り越えてセラピストとして活躍するほまれさんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。ほまれ:否定的なことを言われたり、この道が間違っているんじゃないかと思ったりする瞬間は誰にでもあります。それによって自分にブレーキをかけてしまうのではなく、自分の感情や自分が信じたことを誰よりも信じて突き進むことが大事です。僕もこのお仕事で偏見を持たれることもありましたが、自分が信じた仕事に使命感や価値を感じてやり続けたことで、今No.1と呼んでいただけるようになりました。自分の感情を信じることが大切です。
― これからの目標や夢を教えてください。
ほまれ:女性がもっとオープンに性を楽しめて、自分を肯定できるような社会を目指していきたいと考えています。そのために業界のスピーカーとして、さまざまな場でこの仕事の意義や癒しを発信していきたいです。
「東京秘密基地」No.1ほまれ、“女性用風俗への偏見”に考え
― 世間からはまだまだ女性用風俗に偏見を持たれることも多いと思います。そうした声にはどういった考えを持っていますか?ほまれ:女性が性について語ることを許されていないから偏見に繋がると思うんです。「女性用風俗」という言葉から来る偏見もあると思うので、フェムケアやセルフプレジャーのように、もっと語りやすい言葉で表現できたらもっといいですね。エステに行くくらいの感覚で語れるような言葉や世界を目指したいです。
— 幼少期から様々な困難を乗り越えてきたほまれさんが、今度は自らが癒しを提供する側に立つことで見出した、セラピストという仕事の本質的な意義についてお聞かせください。
ほまれ:僕はこういう家庭環境で育ってきて、施設にいた頃は一人で泣く夜もありました。誰かに愛されたかったですし、寂しくて孤独で、理解してほしかったんです。母親もうつ病で自殺してしまいましたが、それは誰にも言えないほど悩み、自分を追い詰めていたのだと思います。
当時の僕や母親のように、誰にも言えない悩みや辛いことがあるときに、一人でもそれを理解してくれる存在や抱きしめてくれる存在がいたら、とても救われたと思います。そういう気持ちが今セラピストをする上での一番の原動力になっています。実際にそういった背景を持つお客様もいらっしゃるので、起きてほしくて起きたことではありませんが、過去の経験があったからこそ今の仕事ができているのだと思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
ほまれプロフィール
1996年7月15日生まれ。「最高セラピストグランプリ2024」全国1位受賞。
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