

「マルベリー」、古いものに新たな価値を 使ったバッグをよみがえらす

バッグを主力とする英国ブランド「マルベリー」はここ数年、サステイナブルな取り組みに一層、力を入れている。特に自社の中古品をよみがえらせるプログラム「マルベリー・エクスチェンジ」を積極的に発信している。
マルベリーがサーキュラーエコノミー(循環型経済)の促進を目的にこのプログラムを立ち上げたのは、20年。持ち主によって長年愛用されてきたマルベリーのバッグをサマセット州の職人が鑑定し、新たな持ち主の元で再び愛用してもらえるように修復するというもの。鑑定による査定額は、新規購入の際に利用できるギフト券として、元の持ち主に提供される。
よみがえったバッグの名前は、「前に愛された」という意味を持つ「プレラブド」(Pre-Loved)。英国を皮切りに、米国や中国の直営店などで販売している。24年からは日本での販売も開始。3月にリニューアルオープンしたギンザシックス店に並んだ。

プレラブドのレザーには、実際に使い込まれたことによる自然な経年変化がある。エイジング加工によるビンテージ感とはひと味違うおもむきだ。新商品よりも少し手頃な値段も魅力になっている。
デザイナーとの協業も、中古品に新たな命を吹き込む取り組みの一つ。23年と24年は2回にわたってロンドンで活動するステファン・クックとの協業バッグを発表した。今春は、リボンのアップリケやスラッシュモチーフを施したカプセルコレクションを、ドーバーストリートマーケット(DSM)の限定商品として発売。DSMギンザをはじめ、ロンドン、北京などで販売している。

同社のホームページには、「新しく生産されるバッグの数が少しずつでも減少し、リメイクやユーズドのバッグの人気が高まれば、古いものに新たな価値が付与されるでしょう」というメッセージがある。ブランドビジネスにおける新たな価値の創生。この考え方が同社のサステイナブルな取り組みの根底にある。
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