「H&M」20年秋冬 廃棄物に着目、素材からデザイン
2020.11.30 13:10
提供:繊研plus
H&Mは12月1日から、サステイナビリティー(持続可能性)に配慮したコレクション「コンシャスエクスクルーシブ」をオンラインストア限定で販売する。12年にスタートし、これまでも年2回販売してきた。サステイナブルな方法で調達した素材や革新的な製造方法を取り入れている。
20年秋冬は廃棄物を新しい服やアクセサリーに生まれ変わらせることをテーマにした。再生素材や環境に配慮して作られた素材の特性に応じて、デザインを考えた。リサイクルコットン、リサイクルポリエステルをはじめ、製造工程で発生する綿くずのパルプを混紡した繊維や、ブドウの皮と茎、種などの副産物を原料にしたビーガンレザーなどの素材を使っている。
チュールドレス(2万9999円)、リサイクルポリエステルで作ったジャカードパンツ(1万3999円)のほか、シューズやリサイクル亜鉛、真鍮(しんちゅう)を使ったアクセサリー(2999円)もある。
H&Mはサステイナビリティーに関する活動に力を入れ、13年から全店で古着の回収を行っている。回収した古着は300の基準で仕分けし、50~60%をリウェア、リユース、35~45%をリサイクル、残りをエネルギー資源としてきた。10月にはストックホルムの店舗に「ループ」という衣料から新しい衣料を作り出せる店内型のリサイクルシステムを設置するなど循環型リサイクルの仕組み作りにも取り組んでいる。
コンシャスエクスクルーシブコレクションの年2回の販売は今回が最後。21年からは、同様の方法で作った商品をカプセルコレクションとは違う形式で販売することを検討している。
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