前田敦子、松田元太「人事の人見」場面写真(C)フジテレビ

「人事の人見」今後の展開に言及 トラジャ松田元太演じる“謎多き男”人見の過去&生き様明らかに【後藤博幸Pインタビュー】

2025.05.21 00:00

Travis Japan松田元太が主演を務めるフジテレビ系火9ドラマ「人事の人見」(毎週火曜よる9時〜)。本作のプロデューサー・後藤博幸氏にモデルプレスらがインタビューを実施し、松田演じる人見廉の今後の展開や、作品に込めた想いなどについて聞いた。【インタビュー後編】


松田元太主演「人事の人見」

「人事の人見」ポスタービジュアル(C)フジテレビ
「人事の人見」ポスタービジュアル(C)フジテレビ
本作は“人事部”に焦点を当てた、痛快オフィスエンターテイメント。古い体質の残る大企業を舞台に、おバカでピュアすぎる松田演じる主人公・人見廉(ひとみ・れん)と、会社を変えたいと願いながら日々奮闘する前田敦子演じるヒロイン・真野直己(まの・なおみ)が、個性豊かな人事部の面々と共に会社の中で巻き起こる社員のさまざまな問題と向き合いながら、「現代人の悩み」に立ち向かっていく。


「人事の人見」キャラクター設定のこだわり明かす

松田元太、新納慎也「人事の人見」場面写真(C)フジテレビ
松田元太、新納慎也「人事の人見」場面写真(C)フジテレビ
― 人見を取り巻く登場人物たちも個性豊かですが、キャラクターを作る上でのこだわりはありましたか?

後藤:「似たようなキャラクターがいないようにしたい」というのは最初からあったので、最低限の設定は制作サイドで作りましたが、お芝居や撮影が始まってからはキャストの皆さんにある程度委ねました。例えば、前田さん演じる真野は、真面目で堅物的なところがありますが、曲がったことが許せないというところを踏まえ、前田さんなりの絶妙な解釈を加えて演じていただきました。桜井日奈子さん演じる森谷詩織はSNSで漫画を投稿しているキャラクターですが、非常に特徴的な人とのコミュニケーションの取り方をしてくれています。目をなかなか合わせないように喋ったり、ひとつひとつ丁寧に相手の同意を得るように話したり、ああいったことは脚本に書かれていません。須永圭介(新納慎也)に関しては「とにかく出世したい男」ということだけを決めてバトンを渡したのですが、机の上に置いてある道具や小物を使って、いかに仕事をしていないかという部分をうまく表現していただけているなと思います。各キャラクターの膨らませ方は皆さんに委ねて、それはほぼ採用されていると思います。

― 現場で実際にやってみて、作品がどんどん形になっているのですね。

後藤:化学反応で「あの人がこうやったら、じゃあこっちはこうやる」みたいなのが、いい方向に作用していると思います。たまに収拾がつかなくなった時は、監督が「ちょっとやりすぎですね」とバランスを取ることはありますが。特に人事部一同が集まるシーンでは脚本にはないアイディアがキャストのみなさんから出てくることが多いです。アドリブも好き勝手やるのではなく、脚本の行間・バランスを崩さないレベルの、逆に行間を埋めてもらえるような、非常にいい意味でのアドリブになっていると思います。

松田元太演じる“人見廉の過去”明らかに

松田元太「人事の人見」場面写真(C)フジテレビ
松田元太「人事の人見」場面写真(C)フジテレビ
― 前田さん演じる真野はパワハラを受けていたという過去が明かされていますが、今後、謎多き男・人見の過去も明らかになってくるのでしょうか。

後藤:小日向文世さん演じる里井嘉久常務が、海外のとあるジャングルで人見と出会って彼をスカウトしたという設定ですが、そのエピソードが、ジャングルで撮影したかのような、いつもとはまるで雰囲気の違う場面で明かされる予定です(笑)。その村で“こんなことがあった”というびっくりエピソードを9話の冒頭で描きます。人見の過去や、ここに至るまでの生き様が明かされる予定になっています。

「人事の人見」作品への想い「元気がないという状況から脱してほしい」

― 今回の作品を経て、今後はどういった作品に挑戦してみたいですか?

後藤:刑事、医療、弁護士モノなど、ドラマの設定としていわゆる定番タイプもこれまで何度かやらせていただいたのですが、そういうタイプのドラマは僕よりずっと長けている作り手が多くいると思っています。原作かオリジナルかで言ったらオリジナルをやりたいですし、今回の「人事の人見」もそうですが、馬鹿馬鹿しくて笑って泣ける、ありそうでなかった要素のあるドラマに挑戦していきたいです。「これって〇〇(具体的作品)っぽいドラマだよね」と言われない企画には何か発明が必要だと思っています。がっつりと人事部を舞台にしたドラマは地上波のゴールデン帯ではほぼ初だと思いますが、こういったまだ誰もやったことのないタイプの作品にチャレンジしていきたいです。

― 最後に、このドラマを通して視聴者の方に届けたい想いがあれば教えてください。

後藤:働いている人も働いていない人も、些細なことから大きなことまで、トラブルや悩み、辛いことはあると思います。そういった方々にこのドラマを観ていただき、元気になってもらいたいです。“痛快オフィスエンターテイメント”というキャッチコピーを謳っていますが、働いている人だけではなく、日本中の皆さんが、もっと言えば世界中の皆さんがこのドラマを観て、悩みやトラブルなどで元気がない状況から脱してほしい、笑顔になってほしい、そんな思いを込めて作りました。

― 貴重なお話、ありがとうございました。


(modelpress編集部)
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