「アナウンサーたちの戦争」取材会に出席した森田剛(C)モデルプレス

森田剛、膝枕シーンの裏側明かす「好きですね」<アナウンサーたちの戦争>

2023.08.04 20:38

俳優の森田剛が4日、都内で開催されたNHKスペシャル 『アナウンサーたちの戦争』(14日よる10時~)取材会に出席。撮影の裏話を明かした。


森田剛主演「アナウンサーたちの戦争」

(左から)高良健吾、森田剛、橋本愛、安田顕(C)モデルプレス
(左から)高良健吾、森田剛、橋本愛、安田顕(C)モデルプレス
本作は、太平洋戦争で日本軍の戦いを支えていたラジオ放送による「電波戦」に焦点を当て、ナチスのプロパガンダ戦に倣って「声の力」で戦意高揚・国威発揚を図り、偽情報で敵を混乱させた日本放送協会とそのアナウンサーたちの姿を描く。森田は和田信賢アナウンサー、橋本愛は和田実枝子アナウンサーを演じる。

この日は館野守男アナウンサー役の高良健吾、 米良忠麿アナウンサー役の安田顕、新延明氏(制作統括/NHK)、一木正恵氏(演出/NHK)も出席していた。

森田剛、主演としての気持ち語る

森田剛(C)モデルプレス
森田剛(C)モデルプレス
役柄について森田は「とにかく調べて自分の言葉で表現するっていう人だったので、そこに僕はすごく魅力を感じた」と回想。「戦争にすごく左右されて、影響されてという日々の中で、皆さんの中にある信念と信念がぶつかっていくっていう日々がすごく辛かったですけど、でもそれと同時にすごく誇らしくて。和田さんは、最後は自分の言葉でちゃんと責任をもって収めるっていうことができたので、すごく幸せな時間でした」とコメント。

橋本愛(C)モデルプレス
橋本愛(C)モデルプレス
橋本は「女性のアナウンサーとしてたぶん初めて入局した方だったんですけど、そういった意味でも、やっぱり今の時代よりももっと女性としての立場の弱さだったり、社会の中での居場所だったり、そういったものが今よりもっともっと葛藤の多い中で、それでも強く生きている女性を演じられたことはすごく幸福なことだった。また和田信賢さんという方が、私自身もそうだし、実枝子さんにとっても本当に心から尊敬できる方で」と語った。

また「1番近くで彼の姿を見守ることができるっていうところで、どこかそれも幸せだったし、ある意味彼の生き様を左右できるのは自分だけなんじゃないかっていう、どこかでそういった責任もあったりして。家の中のことだけではなくて、やっぱり信賢さんの表現にも彼女はすごく深く関わっていた女性だと思うので、そういった意味で実枝子さん自身も私自身も信念を強く持って演じるべき人でしたね」と振り返っていた。

森田剛(C)モデルプレス
森田剛(C)モデルプレス
主演として現場でどんな思いを抱いていたのか問われた森田は「まず監督が、思ったことは思いっきりやれと。そういうことを言ってくださったので、まあ、怖いんですけど、『思ったことはやってみよう』っていう意識でいました。皆さんと関わるシーンでは、思いは一緒なんですよね。だから余計難しいというか。そこをすごく感じながら演じていました」と述懐した。

森田剛、膝枕シーンの裏話明かす

森田剛(C)モデルプレス
森田剛(C)モデルプレス
1番のめりこんだシーンを聞かれた森田は答えに迷い、一木氏から学徒出陣のシーンではないかと投げかけられると「学徒の方とコミュニケーションがあったりとかしたので、余計にぐっとくるものがあったなと思います。何よりこの作品は、現実に基づいているということがやっぱり大きいですね。今の若者が見たらどう感じてくれるのかっていうのは思いますし、そういうきっかけになればいいなとすごく思っています。答えになっているかわからないですけど」と返答。

また、実枝子が信賢に膝枕するシーンを安田が絶賛していたことを踏まえて「酔っぱらって家に帰って、実枝子さんが膝枕してくれるっていうのは、監督が膝枕しろって言った。足首を掴んで。全部監督です(笑)」と舞台裏を明かして会場を沸かせ「あそこは好きなシーンですね」と笑顔を見せていた。

橋本愛(C)モデルプレス
橋本愛(C)モデルプレス
このシーンについて橋本は「私もあのシーン大好きです(笑)。プロポーズのシーンというか、それまでに電車に乗って2人で歩いて、お話というか、聞いて。すごいですよね。あれを脚本で読んだときに本当に度肝を抜かれて『いやあ、すごいことを書くな』と(笑)。温かいシーンでもあるけれど、ものすごく痛切なことを描いていて。それで、なぜかプロポーズもされるし(笑)。どこで好きになったんだろうなっていうのも分からないままこれが時代なのかなと思いながら、でもそんな中で、当時のこの2人にしかないコミュニケーションの形っていうのがとっても愛らしくて素敵でしたね」と笑顔で話していた。(modelpress編集部)
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