彼に「メッセージ減らそう、依存しすぎかも」→『おう』の一言にキレた私が間違ってた話
何気なく送った月曜の夜のメッセージ
私はベッドに寝転びながらスマホを眺めていました。彼との一日の出来事を共有したやりとりが、画面の中にずらりと並んでいます。少し前から「自分、メッセージ送りすぎかも」とふと気になっていたのです。仕事中でも気にかけてしまうし、返信が遅いと不安になる。これって依存気味かもしれない、と。 そこで軽い気持ちで一通送りました。「最近やりとり多いし、メッセージ減らそう、依存しすぎかも(笑)」。本気で減らしたいわけではなく、半分は冗談、半分は彼の反応を見たかっただけだったのです。 すぐに既読がつきました。返信を待ちながら、何を返してくれるかなと、少しだけ期待していたかもしれません。
『おう』の一言にぐらついた心
5分ほど経って、画面に通知が届きました。期待しながら開いた画面を開くと、そこにあったのは、たった一行。
『おう』。それだけだったのです。
「え、これだけ?」。
思わず声がもれました。続いて、ふつふつと怒りが湧いてきたのです。冗談まじりで送ったつもりでも、こちらは少し勇気を出して投げかけた言葉です。それなのに、返ってきたのが『おう』のひとことだけだなんて。 頭の中で、勝手に物語が組み上がっていきました。
きっと彼は、私とのやりとりを面倒に思っていたんだ。「依存しすぎ」と言われて、ようやく距離を置けると安堵したのかもしれない。重く思われていたのに、自分だけ楽しんでいたのか、と。
拗ねた数日と彼からのお誘い
翌日から、私は彼へのメッセージを意識的に減らしました。といっても、本心で減らしたいのではなく、ただの意地でした。スタンプ一個だけ返したり、わざと既読を遅らせたり。彼の方からは、いつもより短い返信が、ぽつぽつと届くだけでした。水曜日になると、もうメッセージはほぼ途絶えていました。やっぱりお互い、これくらいの距離感がよかったのかもね。そう自分に言い聞かせようとして、上手くできない自分に苛立ちました。 木曜の夜、彼から一通届きました。「今週末、会えない?」。短い文面でした。それでも、私は土曜の予定を確認して、すぐに返事を打っていました。手は不思議と素直で、頭の意地よりも先に動いていたのです。
そして...
土曜のカフェ。向かい合って座った彼は、いつもより少し疲れた顔をしていました。注文したコーヒーがテーブルに置かれてすぐ、彼が口を開きました。「あのメッセージ、正直けっこう刺さった」。
え、と聞き返した私に、彼は続けました。
「うざがられてたのかなって、何回も読み返した。返事に何書いていいかわからなくて、『おう』しか返せなかった。あれ以上返したら、追いすがってる感じになりそうで」。
怒っていたのは私だけ。彼は彼で、ずっと別の地点で傷ついていたのです。「私こそ、嫌がられてると思って怒ってたよ」と打ち明けた瞬間、彼は本当に困った顔で笑いました。たった一往復のメッセージで、二人ともこんなにこじれていたなんて。間違っていたのは、勘ぐっていた私の方だったのです。
(20代女性・経理事務)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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