Q. 毎朝どんよりした気持ちで目覚め、午前中は全くやる気が出ません【公認心理師からのアドバイス】
【公認心理師が回答】朝、やる気が出ない場合は、脳を覚醒させる「物理的なアプローチ」が有効です。脳内神経物質「セロトニン」を活性化させて、朝から快適に過ごすコツをご紹介します。
Q. 毎朝どんよりして午前中は全くやる気が出ません。変える方法は?
Q. 「元々朝が弱いのですが、最近は目が覚めたときからどんよりとした気分で、午前中は1ミリもやる気が出ません。気持ちよく朝を迎えて、活動的に過ごしている人がうらやましいです。昼を過ぎると元気が出てくるのですが、どうすれば朝からスッキリ過ごせるのでしょうか? 体質だとしたら、もうあきらめるしかないですか?」
A. 物理的に「脳のスイッチ」を入れる簡単な方法を試してください
朝にやる気が出ない状態は、意思の弱さではありません。日中は元気に活動できるのであれば、毎朝ちょっとした工夫を加えるだけで、快適に過ごすことができるようになるでしょう。
朝のやる気アップの要のひとつが、脳の覚醒を促す神経伝達物質「セロトニン」の分泌を促進させること。セロトニンは気持ちの安定に寄与する脳内物質であり、不足すると、朝起き抜けのつらさや意欲の低下、憂うつな気分などの精神症状が生じます。
セロトニンの分泌を促進するには、難しく考える必要はありません。簡単にできる方法を2つ紹介しましょう。
まずは、太陽の光を浴びることです。カーテンを開けて目から光を入れるだけで、セロトニンの合成が始まり、脳が活動モードに切り替わります。「まだ寝ていたい」「起きたくない」と思っても、思い切ってカーテンを開けてみましょう。しばらくすると、脳が目覚めて頭と体が動き出すでしょう。
次におすすめしたいのが、散歩などのリズム運動です。一定のリズムで体を動かすことはセロトニン神経を直接刺激し、スッキリとした目覚めを助けます。ちなみに食事の際の「かむこと(咀嚼)」もリズム運動の1つです。朝食をよくかんで食べることで脳が覚醒し、意欲が自然と湧きやすくなります。食欲がない人は、ガムをかむのも一つの方法です。
自然とやる気が出るのを、ベッドの中でじっと待っていても、残念ながらやる気は湧いてきません。時間やお金をかける必要はなく、難しいことは不要です。ポイントは「光・運動・咀嚼」という3つの簡単な動作をトリガーにすること。ちょっとした習慣を取り入れて、脳を強制的に「やる気モード」へと導いてあげてください。
公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持つメンタルケア・コンサルタント。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。カウンセラー、コラムニスト、セミナー講師として活動しながら、現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法について幅広く情報発信を行っている。
執筆者:大美賀 直子(公認心理師)
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