「体調悪い」と送ったら既読スルー→「心配してくれないの?」と送ったら、返ってきた写真に固まった
既読のまま止まった画面
朝から微熱が続いて、仕事を休み布団にくるまっていました。ひとりきりの部屋で心細くなり、彼にメッセージを送りました。「体調悪い」。たった4文字です。大げさにしたくはなかったけれど、少しだけ優しい言葉がほしかったのです。既読はすぐにつきました。でも、そこから画面が動かない。5分、10分。「お大事に」でいい。「大丈夫?」だけでいい。何でもいいから返してくれたら、それだけで楽になれるのに。スマホを握ったまま天井を見つめていました。
我慢できなかった20分後
20分が経っても返信は来ません。読んだうえで何も返さないということは、つまりそういうことなのだと思いました。熱よりも、胸のあたりがじわっと痛みました。「心配してくれないの?」。指が勝手に動いていました。送ってから、重かったかなと少し後悔しました。でも本音でした。体がつらいときに好きな人に気にかけてもらえないのは、想像よりずっとこたえます。
1枚の写真
返信の代わりに届いたのは、写真でした。コンビニの袋を持った彼の左手。スポーツドリンクと冷却シート、ゼリー飲料が袋からのぞいています。背景に映っている並木道は、私のマンションのそばの通りでした。直後に短いメッセージが届きました。「あと3分で着く」。返信がなかったのではない。返信より先に動いてくれていたのだと、ようやくわかりました。
そして...
玄関のチャイムが鳴りました。ドアを開けると、少し息を切らした彼が立っています。「なんで先に言ってくれないの」。思わず口をついた言葉に、彼は袋を差し出しながら「言うより来たほうが早いと思った」とだけ答えました。嬉しかった。でも少しだけ悔しかったのです。私がほしかったのは「大丈夫?」で、それがあったうえでの行動なら満点だったのに。この人はいつも、言葉をひとつ飛ばして走ってくる。でもそのずれが、ありがたくて、大好きなのです。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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