彼女がいる人と付き合っていたなんて知らなかった→本当のことを伝えるべく、見知らぬ女性にメッセージを送った日のこと
積み重なっていた、小さな違和感
思い返せば、気になることがなかったわけではありませんでした。週末に会えない日が続いたり、電話をかけても出られないことが増えたり。それでも「仕事が忙しいんだ」と自分に言い聞かせていました。疑うことが怖かったのかもしれません。そんなある日、彼のスマホに通知が光りました。ロック画面に浮かび上がったのは、親しげな一言で、見た瞬間に全身がこわばりました。問い詰めると、彼はしばらく黙った後、ぽつりと言いました。「付き合ってる人が、いる」声が出ませんでした。半年間、私が隣にいた時間は、いったい何だったのだろうと。
伝えるべきか、何度も迷った
彼との関係をどう終わらせるかより先に、頭に浮かんだのは「彼女さんは知っているのだろうか」ということでした。自分が傷ついた痛みより、知らないまま笑っているかもしれない人のことが、どうしても気になってしまいました。でも連絡するのは怖かった。傷つけるかもしれない、信じてもらえないかもしれない。何日も迷いました。それでも「知らせてもらえたら、私は助かった」と思い直して、震える手でメッセージを送りました。「はじめまして。彼氏さんのことで少しだけお伝えしたいことがあります」。返信が来るまでの時間が、とても長く感じられました。
届いた返信と、彼への最後のひとこと
「どういうことですか?」と返ってきたとき、少しだけ息ができた気がしました。スクリーンショットを送るのは勇気がいりましたが、「あなたにも知っておいてほしかった」という気持ちだけを添えて、送信ボタンを押しました。
その後、彼に短いメッセージを送りました。「彼女さんに、連絡しました」返信はありませんでした。でもそれでよかったと思います。言葉を重ねるより、淡々と終わらせることの方が、自分には合っていました。
そして...
しばらくは、正しいことをしたのか、余計なことをしたのか、何度も自問する日が続きました。数週間が過ぎた頃、ふと彼女のことが気になって、短いメッセージを送りました。「お元気ですか。あのときは突然ごめんなさい」。少し間を置いて、もう一文だけ続けました。「私もようやく気持ちの整理がつきました。お互い、前を向けたらいいですね」。返信があったかは、ここでは書きません。ただ、送ったあとの胸のあたりは、少しだけ軽くなっていました。傷つけ合うためではなく、お互いが前に進むための終わり方ができたのかもしれないと、今はそう思っています。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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