息子に「あのメッセージの言葉、全部読んだよ」と言われた夜→記録されていた言葉で、初めて自分を知った
心配してやっていた
息子が結婚してから、嫁へのメッセージが私の習慣になっていました。気になったことはすぐに伝えていました。「昨日の煮物、味が薄かったわよ。ちゃんと味見してるの?」「メッセージの返信、もっと早くできないの?常識ないのね」。悪意はありませんでした。
息子に苦労させたくなかっただけです。「アドバイスしてやっている」という気持ちでした。でも今思えば、相手がどう受け取るかを考えていなかった。心配という名目があれば、何を言ってもいいと、どこかで思っていたのかもしれません。
息子からの電話
先月の夜、息子から電話がありました。普段は穏やかな息子が、低い声で「お母さん、あのメッセージの言葉、全部読んだよ。あれはひどい」と言いました。
思い当たることはありました。「心配して言ってるだけよ」と答えかけたとき、息子に遮られました。「心配と、責めることは違う。嫁はずっと傷ついてたんだ」。反論できませんでした。
自分の言葉が誰かをずっと傷つけていたという事実が、ずしりと胸に落ちてきました。ずっと「いい母親」のつもりでいた自分が、音を立てて崩れていく感覚がしました。
読み返してみると
電話を切った後、自分が送ったメッセージを読み返しました。「アドバイス」のつもりだったものが、並べてみると批判の連続でした。「なんでこんなことも知らないの?」「私のころはそんなことしなかったけど」。似たようなパターンが何度も繰り返されていて、読んでいて恥ずかしくなりました。
嫁が黙って保存し続けていたということは、それだけ傷ついていたということです。口から出た言葉は消えると思っていたけれど、ちゃんと残っていた。その重さが、じわじわと胸に迫りました。息子に言われた「心配と、責めることは違う」という言葉が、何度も頭の中に響いていました。
そして...
翌朝、嫁に「最近どう?」とメッセージを送りました。謝りたかったけれど、うまい言葉が見つかりませんでした。返信はすぐには来ませんでした。当然だと思いました。息子は「お母さんは変われると思ってる」と言ってくれていたけれど、その言葉を受け取る資格があるかどうか、自信がありませんでした。
(60代女性・専業主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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